カテゴリー「兵庫県」の記事一覧
10月30日 安藤誠講演会 in 芦屋市・尼崎市
2018年10月30日、びっくりするような大きなオートバイに乗って、北海道釧路の鶴居村から、くまもり新顧問の安藤誠氏が兵庫県まで来てくださいました。
この日、昼は芦屋市で、夜は尼崎市で、日本熊森協会本部主催の講演会「安藤誠の世界」が持たれました。
昼の部
安藤氏は、プロのネイチャ―ガイドとして北海道やアラスカの原生的な自然をガイドされているだけではなく、アメリカのスミソニアン博物館で今年動画部門でグランプリを獲られたプロの写真家でもあります。
昼の部と夜の部では、全く違う内容でした。どちらもとてもよかったです。
安藤氏は何日間話しても尽きないまでの膨大な話す内容を持っておられ、会場の人達に合わせて語っていかれます。
今回は熊森協会主催の講演会だったので、熊森に合わせたお話を用意してくださり、私たちにとってはとても贅沢な時間でした。
夜の部
熊森の顧問を受けてくださったのは、熊森が21年間運動し続けているという継続への信頼(安藤氏流の信頼できる人=継続している人)や、権力に取り入ろうとしない姿勢を評価されたからです。
安藤氏は、検閲のないネットの世界が広がって、インチキ情報が渦巻く人間社会となってしまっている現在に大変な危機感を持っておられ、ヤラセが一切ないすべてが本物の自然界を垣間見ることによって、人間の嘘・社会の嘘を見抜く力をつけてほしいと強調されていました。
自然界で生き物たちは皆一生懸命生きており、人間と同じように豊かな感情があり、個性が全て違う。ずっとみていると、いとおしくてたまらなくなる。生き物たちはお金や権力とは無縁で、人間の100倍も1000倍もピュアに生きており、私たち人間に、人生で何が一番大切なのか(お金や地位ではないよ)を教えてくれるという話には感動しました。
予備校の人気講師だったというだけあって、語りは人をひきつけます。写真や映像には魅せられ、本当に癒されました。
原生的な自然や生き物たちの話の中に、強い意志や確固とした哲学がこめられており、参加者のみなさんは口々に、もっと聞いていたかったと言われていました。
小さい頃からお母様が心配になるほどヒグマにとりつかれ、深い愛情を持ってクマを守りたいと思われてきた安藤さんですが、プロの手になるきちんとした狩猟は認められます(彼自身は狩猟をしない)。その点が、私達熊森本部には理解できなくて、講演終了後、質問してみました。そうしてわかったことは、私は日本人ではなく北海道人ですと安藤さんが言われるだけあって、北海道の人はアイヌの狩猟採集文化(縄文タイプ)の影響を強く受けておられ、私たち熊森本部の日本人は、稲作漁労文化(弥生タイプ)の影響を強く受けているということです。納得しました。どちらにしても、自然への強いリスペクトという点では、連携できると思いました。
クマなんかいない方がいいという人には、自然は全てつながっているのでクマだけを切り取れないことを伝えるべきだと教えていただきました。アイヌ語でヒグマを表すキムンカムイは、「豊かなる山の神」の意と一般に説明されていますが、本来のキムンカムイの意味は神々の中の一つの神を指しているのではなく、アイヌの自然観では、ヒグマを失うことはかけがえのない自然全てを失うことなのだそうです。それほどクマは重要なものだということです。アイヌの自然観を勉強してみたくなりました。
安藤さん、お忙しくて全ての講演依頼には応じられない状況の中、兵庫県で私たち熊森のために講演してくださって本当にありがとうございました。
まだまだ教えていただきたいことが山のようにたくさんあります。今後とも、よろしくおねがいします。
10月26日室谷会長ら、大量罠によるクマの捕殺とクマ狩猟の中止を兵庫県鳥獣対策課に申し入れ
熊森本部は、兵庫県本庁の環境部長室を訪れ、秋山和裕部長、遠藤英二環境創造局長、塩谷嘉宏鳥獣対策課課長らに、「山中でのクマの大量駆除及びクマ狩猟の中止を求めます」という、井戸知事あての申し入れ書を手渡し、改善を訴えました。
2時間にわたる申し入れ結果を、以下に要約します。
(1)春に出した大量の駆除許可で、無害グマを罠に掛け捕殺する体制を即中止ください
「こんなの、もはや有害駆除じゃないですよ」と、訴える室谷会長と水見研究員
県庁:罠が設置されている集落や田畑から200メートルゾーン内に、クマが来なければいいのです。
熊森:集落や田畑のすぐ裏が山という地形の場合、200メートルゾーン内の山中をクマが歩いてもこれまで殺処分対象ではなかった。昔から許容している地元も結構ある。しかも、罠は米糠という強力なクマ誘引剤でクマを誘引しているため、200メートルゾーン外にいる遠くのクマまでおびき寄せて獲っており、問題です。
県庁:具体的な被害が出ていないのにクマを獲るなということは、人がクマに襲われて死んでから獲れということか。
熊森:そんなことは言っていない。山の中にひそんでいるクマまで獲っている実態が問題なのです。集落内まで出て来て事故を起こす恐れのあるクマに対しては、追い払いや被害防除対策、時にはこれまでやっていたようなドラム缶檻による有害捕獲が必要なのは当然です。
県庁:森林動物研究センターが出した生息推定数918頭は、かなり信憑性が高いと聞いている。15%の137頭まで捕殺しても大丈夫というのが環境省の見解だ。
熊森:森林動物研究センターは918頭に至ったプログラミングの公開を拒否しているため、第3者が検証できない。918頭は科学的とは言えず信頼できません。
県庁:もしプログラミングを公開したら、結果が2000頭であっても、熊森は受け入れるんですね。
熊森:検証してみます。とにかく、春からずっと、2379基のクマ捕殺檻が口を開けている実態を、直ちに止めてほしいです。
県庁:地元の要望もあるだろうからむずかしいが、検討します。
(2)無益な殺生となっているクマ狩猟を中止してください。
県庁:環境省が、生息推定数が800頭を超えたら狩猟再開と決めている。環境省の基準に合わせているだけだ。
熊森:800頭が適正かどうかは別として、少なくとも環境省は、奥山にクマの生息地が確保されていることを前提に言っている。しかし、兵庫県の場合、奥山人工林、奥山道路開発、奥山自然林のナラ枯れ、シカによる自然林の下層植生の消滅等、クマたちは生息環境を失ってしまっています。まだ奥山生息地が残っている地方の県と同じ基準は認められません。
(3)「すごいアウトドア」などと、レジャーやゲーム感覚で狩猟者を養成するのはやめてほしい
県庁:「すごいアウトドア」は、環境省が作ったことばだ。
熊森から
この日、県庁記者クラブで記者会見のアポを取っていましたが、前日に記者クラブ記者から、時間がとれなくなったとのことで、急遽中止連絡が入りました。多くの方に兵庫県の実態を知ってもらって共に考えていただきたかったのに、残念でした。
10月28日街頭活動 ベテラン猟師語る 環境省「すごいアウトドア」に腹立たしい思い
2018年10月28日は、午後1時から、環境省主催・兵庫県共催の狩猟者養成フォーラムがありました。
まず、室谷会長が、会場に来られていた環境省鳥獣管理室の担当者に、原田義昭環境大臣あての申し入れ書を手渡してから、みんなで参加者に、すごいアウトドアは、ひどいアウトドアだというチラシを配りました。
午後2時からは、兵庫県主催のクマ狩猟講習会がありました。
今度は、参加者に、クマを狩猟しないでくださいというチラシを配りました。
この日、何人かの猟師の方とお話ができました。
以下は、心に残ったあるベテラン猟師の言葉です。
狩猟について
私は狩猟は必要だと思っている。他県でクマを狩猟したこともある。かつて、狩猟でクマと人間の生活圏の線引きをしていたと思う。
しかし、環境省の「すごいアウトドア」については、あほらしいの一言だ。
だいたい、今の狩猟関係の雑誌を見てみると、裸の女の子が銃を持っている写真があったり、銃器や罠をキャンプ道具みたいな感覚で紹介しており、非常に腹立たしく感じている。
狩猟というのは、本来人間が動物の命の重みを知ることができるもの。
山に入るときにはこれから自然界の命を頂きますと必ずお祈りして、動物を獲ったら手を合わせて残すことなく自分たちで食べる。
そうした意識をしっかり持った猟師だったら、銃で射殺するにしても、動物がなるべく苦しまないように弾を命中させようという意識になる。
環境省が本当に若い猟師を増やしたいなら、しっかりした猟師に弟子入して何年も修行するシステムを作るべきだ。
狩猟をレジャーやスポーツと同じように扱う考えはとても危険。
命をゲーム感覚で奪うような若者が増えると、日本社会が乱れてしまうだけだよ。
有害駆除について
私は有害捕獲などする必要はないと思っている。狩猟で人間の力を野生動物に教えてやる方法が最もいい。
有害捕獲は野生動物を罠で大量に捕まえられるから獲り過ぎてしまう。
猟師は国や県から高い駆除費が支払われるから、有害駆除に参加するが、そのお金って私たちの税金だ。
有害駆除に参加したがる猟師は、ほとんど金もうけしか考えていない。
だから獲った動物の命を重んじて利用することなど考えず、殺した後は死体を山に放置するだけだ。むごいと思う。
国や行政は、もっと狩猟について真剣に考えるべきだ。
熊森から
いろいろな立場の方からお話を聞くのは勉強になります。
熊森も、現在のシカやアライグマなどの有害駆除のあり方に、大きな疑問があります。
殺しても殺しても、餌がある限り、すぐに元の数に戻ってしまいます。
その間に駆除されていくシカやアライグマの命は、膨大な数に上ります。
他生物の命の尊さや愛おしさが全く分からない、エリート研究者たちが考えたむごい対策です。
殺さない対策に転じるよう、国民みんなが声を挙げてくださらないと、世の中は変わりません。
みなさん、熊森と一緒に声を挙げて下さい!
21世紀の野生動物と人との共存はどうあるべきか、全国民の知恵を出し合うべき時です。
そのためにも、兵庫県は、情報公開を、なにとぞお願いします。
野生動物も日本国民です。マスコミのみなさんは、人間以外の動物の苦しみにも光を当てて報道してください。
兵庫県 もはや狂気! 918頭のクマに対し、山中に捕殺罠2379基を常設していた
多数のクマ捕殺罠が兵庫県の山中に常設されており、誘引剤に誘引されて入ったクマは、問答無用で全て殺処分されていることに気づいた熊森は、正確な設置罠数を兵庫県本庁の鳥獣対策課に電話でたずねました。
2017年から登場した捕殺許可証明書が2枚付いたシカ・イノシシとクマの共用捕殺罠
(許可証の1枚はシカ・イノシシ用、もう1枚はクマ用 撮影、2018年)
全ての罠には井戸知事名の捕殺許可証明書がついているにもかかわらず、兵庫県本庁鳥獣対策課の答えは、「本庁としては毎月のクマの捕殺数が上限の137頭を超えていないかチェックしているだけで、罠数は把握していない。現場にも行ったことがない」という意外なものでした。
そこで、地元農林事務所に問い合わせていただくようお願いしました。
その結果、判明したこと。
生息推定数918頭の兵庫県ツキノワグマに対して、
平成30年度兵庫県内で
下ろしているクマ捕殺許可頭数、601頭!
山中のクマ常設捕殺罠2379基!
以上が、明らかになりました。
熊森は、頭がくらくらしてきました。
いくら何でも、ここまでやるか。
もはや狂気としか思えません。
地元行政はどこも、「全て、県の指示通りに動いているだけです」と言われます。
その県というのは、本庁の鳥獣対策課ではなく、兵庫県森林動物研究センターであることが、今回のことで判明したように思います。
10月13日 兵庫県クマ無差別大量捕殺体制を知って、強烈な精神被害を受けた集会参加者たち
「兵庫県3年目のクマ狩猟と大量捕殺を考える会」が、尼崎市商工会議所で開催されました。
室谷会長が、兵庫県のクマ対応の変遷と背景についてレクチャー
9月13日、9月26日の熊森ブログでもお伝えした通り、熊森本部は今年、兵庫県のクマ有害捕殺が暴走していることに気づき、7月12日、3名で兵庫県庁鳥獣対策課を訪れました。そして、21年間兵庫のクマや山を見続けて来た者として、今年、こんなに有害捕殺されるクマが出るのはおかしい、いったいどのような基準で有害とみなしているのかなど、担当者に実態を調べていただくようにお願いしました。
しかし、残念ながら、3か月近く待ってもお返事がいただけませんでしたので、独自に調査に乗り出すことにしました。
そして、既に報告させていただきましたが、県発表の生息推定数が918頭(360頭説もあり)という兵庫県のクマに対して、春の時点でクマ捕殺許可数が数百件、井戸知事名で下ろされていたことなどが発覚してきました。ここまでやるかと信じられないようなクマ大量捕殺を強化する体制が兵庫県行政により仕組まれていたことがわかり、この集会で報告させていただきました。
集会には、尼崎市選出の県会議員さんもご参加くださいました。
後半は、水見研究員による現地調査報告です。
報告には、地元で取材してきた人たちの動画が次々と映し出される(公表許可済み)
山間にあるA町では、山すそに沿って民家がズラリと並んでいます。
従来、クマ捕獲罠の設置が認められていた場所を、水色で塗ってみました。
これまでは、集落に出て来たクマが捕獲対象だった
昨年7月から黄色に塗られた集落裏の山中200メートルゾーン、または山中にある田畑や施設から200メートルゾーンにも、クマ捕獲罠を掛けていいことになりました。
罠は、山中に多数設置されているシカ・イノシシ罠にクマと書いた札をつけて共用罠とし、クマがかかれば、クマがいたら怖いからという精神被害名目(実際の被害は何も出ていない)で殺処分していいことになっていました。
クマ捕獲罠の設置場所が大きく拡大された
しかも、200メートル以内にいるクマだけを捕殺するのではなく、遠くのクマまで米糠という強力な誘引剤で誘引して罠に呼び込み、かかったクマは、捕殺上限137頭という制限がかかってはいるものの、問答無用で、無差別に殺処分していました。
シカ・イノシシ・クマ共用捕獲罠
山の中でおとなしく暮らしているクマまでを、しかも具体的な被害が何も出ていないのに精神被害名目で殺処分するということは、兵庫県が、クマをもシカ・イノシシ並に頭数調整対象としたことを意味します。これまで県は、クマは管理計画という名であっても、実態は保護計画ですと表向きは言っていましたが、実態は完全に管理計画であることが明らかになりました。
兵庫県は、これだけのクマの有害捕殺体制(無害捕殺体制)を構築しながら、今年からクマ狩猟に於いても、ひとり上限1頭の制限を撤廃し、クマ狩猟許可を希望者全員に与えることにするなど、とにかくクマを殺すことに躍起になっています。
クマは犬よりずっと鼻がいい動物です。1キロメートル先の腐った魚の匂いを嗅ぎつけてやってきたクマの例を報告されている研究者もおられます。大好きな米糠の発酵臭をぐっとこらえて集落より200メートル以内の罠に入らないようにがんばったクマがいたとしても、県は、今度は、そこにハンターを派遣して狩猟を奨励してくるのです。クマ狩猟希望者に今年も県は、バッチを与えたり講習会を開いたりして便宜を図っています。
現在のクマ捕殺場所:集落罠、裏山200m以内罠、それより奥は銃で狩猟
突然クマの有害捕殺数(無害捕殺数)が増えた訳を知って気分が悪くなり、多かれ少なかれ集会参加者は皆、大きな精神被害を受けました。
クマに対してここまでの捕殺体制を組んでいる都道府県はありません。兵庫県は、貝原知事時代に築いた「全国一のクマ保護先進県」から、まちがいなく井戸知事になって「全国クマ保護ワースト1県」に転落です。
このような指示を出す県行政には、クマに恨みがある人がいるのか、クマとの共存をめざしている熊森をつぶしてやろうという人がいるのか、他府県と比べても、もうとにかく兵庫の異常なクマ捕殺体制です。
シカやイノシシはずいぶん前から頭数調整の名目で、殺せるものはすべて殺すという無制限捕殺が行われています。もちろん、私たちは、これも生命尊厳思想を忘れた間違った対応だと思っています。しかし、シカやイノシシと比べて、繁殖力が弱く、生息推定数がけた違いに少ないクマにまで頭数調整捕殺を導入するなど信じられません。しかも、このようなやり方に変えたことを、一般県民はもちろん、県の委員にさえ隠していました。許せないことです。
捕殺数と推定生息数
この日、地元の人達や地元の猟師たちの声が多く紹介されました。
もちろん、兵庫県にはクマなど殺してくれといつも大きな声で言われる町長さんもおられますが、意外なことに、クマとは昔から共存してきたので、クマ殺せの声は集落にないという所も多いのです。
地元猟師たちの中には、クマは増えていない。研究者が、今の数が918頭というなら、昔も918頭だったのだろう。この20年間に15倍に爆発増加したと言われても、笑ってしまう。2倍になっただけでわかるよと苦笑する方もおられました。
猟師だがクマ狩猟再開には絶対反対。地元にはクマを捕りたい猟師などおらん。都会の猟師が来て半矢グマを作るだけ。迷惑しているという声もありました。
熊森から
兵庫県は、地元住民や地元猟師からクマをどうしてほしいかアンケートをきちんととって、私たちに一度見せてください。
今のようなクマの大量捕殺を願っているのは、地元ではなく、兵庫県森林動物研究センターと兵庫県行政ではないのかと思えてきました。
今回、自分たちで現地に行って調べてみて、私たちは、兵庫県で何かとんでもないおかしなことが行われているという感想を持ちました。
兵庫県のクマが爆発増加したと騒いでいた研究者たちは、公務員を一斉に退職し(ひとりはセンターに残っておられますが)、野生動物の捕獲業務等を行う株式会社を設立し、兵庫県森林動物研究センターがあるのと同じ町に本社を置いて、行政からの仕事を請け負ってもうけておられますが、これはどう考えればいいのでしょうか。
英スコットランドで野生のヤギ銃殺、米ハンターに地元住民が激怒
以下、CNNニュースより
英北部スコットランドの島に生息する野生のヤギを相手にこのほど狩猟を行った米国のハンターが、殺した獲物とポーズをとる写真をソーシャルメディアに投稿したことに対し、地元住民から激しい怒りの声が上がっている。

非難を浴びているのはフロリダ州生まれのラリサ・スウィトリクさん。カナダで放映されている狩猟番組のホストも務めるハンターだ。このほどスコットランド西岸沖のインナー・ヘブリディーズ諸島に属するアイラ島を訪れ、野生のヤギを狙った狩猟を行った。
ソーシャルメディアに獲物のヤギと笑顔で写る写真をアップしたスウィトリクさんは「ヤギたちは島の断崖に住んでいて身を隠すのがうまい。2日がかりでようやく大物を仕留めた。距離200ヤード(約183メートル)からの完璧な一発だった」と、狩猟を楽しんだ様子をつづった。
スウィトリクさんはこのヤギのほかにも、別のヤギ1頭、ヒツジ1頭、アカシカ1頭を仕留めた写真を投稿している。
これに対し、ネット上では怒りの声や、ヘブリディーズ諸島での狩猟の禁止を求める意見が寄せられた。
スコットランド出身の男子プロテニスプレーヤー、アンディ・マリー選手の母で元テニスコーチのジュディーさんは、ツイッターへの投稿で問題の狩猟を「恥ずべきことだ」と批判。政府に対して同様の事態を防ぐ対策を講じるよう強く要求した。
スコットランド自治政府のスタージョン首相は、「殺した野生動物の写真を誇らしげに公開することで地元住民が不快な思いをするのは理解できる」としたうえで、政府として現状を調査し、法律の改正が必要かどうかを検討する考えを示した。
英国内にも狩猟が一般的に行われる地域はある。とりわけ土地を管理する目的から野生のシカを間引く必要がある場合には、ハンターがその役割を担う。ただ米国と異なり、殺害した動物を戦利品として誇示する習慣はあまりみられない。
熊森から
自分たちが生きるためではなく、ただ単に自分たちの快感や達成感、喜びのためだけに大型の野生動物たちを次々と殺害し続けている人たちがいます。
このような人たちは、自分達が倒した野生動物と一緒に誇らしげに笑顔で記念写真を撮ってSNSに投稿したりして楽しむのです。
このような人たちを、「トロフィーハンター」と呼びます。
しかし、このような人たちは、大きな勘違いをしています。自分は銃という武器をもっており、相手の動物たちは丸腰です。人間が勝つのは当たり前で、勇者でも何でもありません。日本の武士道から言えば、単なる卑怯者であり、弱い者いじめの最たるものです。このような残虐な行為はスポーツでも何でもなく、地球上から根絶させなければならない犯罪だと私たちは思います。
何の罪もない生き物を殺すことでしか達成感が味わえない人々を哀れに思います。人生にはもっと別のすばらしい達成感がいくつもあります。みんなが手を差し伸べて彼らに教えてあげなければならないと思います。
それにしても、さすが、動物保護先進国のイギリスだけあります。地元住民から激しい怒りの声が上がっているということです。ここが日本との違いです。思いは同じであっても、日本人は声を上げないのです。しかし、抗議しなければ、いつまでたっても世の中は良くなりません。
日本では、環境省が、数年前から、すごいアウトドアとして野生動物を殺すことを若者たちに勧めるイベントを全国展開しています。熊森は一貫して、抗議し続けてきました。狩猟は軽い気持ちで参加すべきものではありません。そんなことをすると、動物はもちろん、狩猟者も不幸になります。環境省はこのようなイベントを即刻中止すべきです。
10月28日の神戸市に於ける環境省主催「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」の開催に対して、熊森は抗議活動を計画しています。
会員はもちろん、会員でないみなさんも、ぜひご参加いただき、世に思いを伝えていただきたいです。
集合場所:神戸サンボーホール前 集合時間12時 当日熊森携帯 090-3288-4190
「物言えぬ野生動物たちの代弁を」10月13日14時~ 尼崎商工会議所 502号室にお集まりください
2018年10月5日、熊森本部は、兵庫県でクマたちが大量に捕殺されている地域を訪れました。
ここでは、集落や田畑から200メートルまでの裏山の中にかけられたシカ・イノシシ罠の8割が、今や、クマ捕獲罠を兼ねた共通捕獲罠になっているそうです。
クマ・シカ・イノシシ共通捕獲罠
去年から兵庫県では、クマの存在が精神被害にあたるとして(!)、山中でもクマを捕獲して良いことになりました。その結果、臆病者のクマがどんどん捕れるようになったということです。
集落と裏山
クマは犬よりずっと鼻がいいと言われていますから、罠の中の餌の匂いに吸い寄せられて、かなり遠くのクマまで罠に入ってしまうのではないかと、推察されます。このあたりのクマたちは根こそぎ罠にかかってしまうのではないでしょうか。
兵庫県には、元々、クマを獲る文化も、クマ肉を食べる文化もありません。この地域でも、地元猟師でクマを獲りたい人は皆無だそうです。それどころか、兵庫県が推進しているクマ狩猟に地元猟師が断固反対しています。クマを目撃しても地元の人達は、届け出たりしないそうです。
じゃあ、どうして山中にいるクマまで有害捕獲しているの?
今世紀になって台頭した野生鳥獣管理派の研究者たちが、県内のクマは918頭にまで爆発増加している、800頭を超えたら狩猟を再開すべし、15%の137頭までは殺処分してもいい、田畑や集落から200mの範囲であれば、山の中に掛けたシカ・イノシシ罠にかかったクマは殺処分すればいいと行政に進言したからです。(日本の行政職はふつう3年ごとに担当者が変わっていく仕組みになっているので、彼らに専門性を期待することは無理です。いきおい、権威のある大学の先生たちの出した結論に従うことになります。)
このあたりの山を見てみましょう。さすが、自然林です。いいですね。
自然林
山の中を望遠レンズでのぞいてみました。
自然林の中
何と、下層植生がありません!10年ぐらい前からシカが移動してきて下層植生が消えたということです。
生息地が大荒廃して、餌が激減しているのに、クマが爆発増加などするのでしょうか?
自然界は、本来、神のみぞ知るの世界で、数量化することなど不可能です。
しかし、数量化すると、科学的で真実性があるように見えてくるから不思議です。要注意、要注意。
918頭、800頭、15%、137頭、200m、みんな、まちがった数字かもしれません。
ある猟師が言いました。
1992年のクマ数が60頭で、2018年のクマ数が15倍の918頭?!そんなん、ありえないよ。
クマ数が2倍になっただけで、山に入った猟師は気づくで。
それとも、今の918頭が正しいんやったら、1992年も918頭やったんやろ。
ノーベル賞受賞の本庶佑京都大学特別教授が新聞紙上で、
「多くの科学者が重視するネイチャーやサイエンスという科学雑誌の論文でも、9割は嘘で、10年後に残っているのは1割だ」
と、言われていました。
兵庫県行政は、野生鳥獣管理派研究者たちの高い学歴や博士号などの肩書に惑わされていませんか。
完全に彼らの残虐非道な野生鳥獣管理(=殺害)思想に飲み込まれてしまっているように見えます。
しかし、長年山を歩き続けた徹底した現場主義者の私たちは、そう簡単には惑わされません。
私たちはこれまで、地元をはじめ、どんな人々の話も、もちろん管理派研究者たちの話も逃げずにしっかり聞いてきました。(管理派研究者たちは私たち自然保護団体をバカにしているのか、私たちの話を聞こうともしませんが)
兵庫県の野生鳥獣管理は、人間の都合しか考えていない低レベルの野生鳥獣対策であるように思えます。
今や銃やハイテク罠の前で、野生鳥獣は完全弱者です。彼らへの愛や彼らの命の尊厳が、完全に忘れ去られていると感じます。
誰が、今の非人道的な対応をただすのか。
物言えぬ野生動物達にも心を寄せることのできる一般国民しかありません。
10月13日の尼崎集会には、一人でも多くのみなさんにお集まりいただきたいです。
狩猟や有害駆除の現状を知って、どうあるべきか共に考えませんか。
近隣府県からの参加も歓迎です。
鳥獣から農作物守れ 兵庫県が全国初の「狩猟者育成センター」整備へ
以下、産経新聞より
イノシシやシカなど鳥獣による農作物被害に悩む兵庫県は15日、狩猟者の技術向上を目指す「狩猟者育成センター」(仮称)を整備する方針を明らかにした。高齢化による狩猟者の減少が問題となっており、常設的な育成施設を開設するのは全国で初めて。平成31年度中の着工を計画している。
センターは狩猟免許所持者と、これから取得を考える人のいずれも利用可能。関係する法令や動物の生態についての知識や、わなの設置技術などを習得できるほか、施設内には射撃場も設け、猟銃の正しい扱い方も講習する。立地場所について、県は利便性を条件にすでに絞り込みを始めているという。
農林水産省の調査によると、28年度の全国の鳥獣による農作物の被害額は約172億円。このうち兵庫県内は約4億7千万円で、近畿2府4県では最も多い。一方で、20年に7200人いた狩猟免許所持者は高齢化により6700人に減った。
県はこれまで狩猟セミナーを開くなどしていたが、単発のセミナーでは講習内容に限界があった。常設の育成施設設置で、狩猟者がいつでも狩猟技術を磨けるようになるため、狩猟者減少に歯止めをかけられるとみている。
熊森から
奈良大学名誉教授高橋春成先生たちは、祖先の殺さない獣害対策を調査されています。
これだけ科学技術が進んだ今です。
人間としては、可能な限り、殺さない対応策・殺さない共存策をめざしてほしいものです。
狩猟推進対策は、兵庫県の研究者たちが中心になって国を動かし進めてきたように感じます。
・先人の獣害封じ「シシ垣」往時の格闘に思いはせ遺構を調査、保存・活用 高橋春成 日経新聞2018.9.26
・和歌山・熊野獣防ぐ「猪垣」見応え(もっと関西)とことんサーチ 日経新聞2017.11.30
兵庫県、今年のクマ大量捕殺を可能にしたまさかのしくみ
今回は、兵庫県で8月末までに、前代未聞43頭もの大量のクマが捕殺された謎に迫ります。
熊森の森山名誉会長は、貝原知事時代の2001年から井戸知事時代の現在まで18年間、兵庫県の野生鳥獣保護管理協議会の委員を務めており、1回の欠席もなく全出席してきた最古参委員です。しかし、その森山名誉会長ですら、どうして突然、これだけの数のクマが夏までに大量に捕殺されたのか、さっぱりわからないと言います。
熊森本部は、私たちに情報を公開してくれない県鳥獣対策課に業を煮やし、疑問解明のため、クマ生息地を訪れました。
地元で見聞きしたことは、初めて聞くまさかの連続でした。そして、43頭ものクマが捕殺された原因が見えてきました。
現地では、去年の7月から、県の指示でクマの捕殺方法が突然変わったということです。
兵庫県は昨年、集落や田畑(山中に点在するものも含む)から、200メートル以内ならば、山中にいるクマを捕殺して良いと勝手に決めました。(無茶苦茶だと思いますが、これは私たちも知っていました)
ある地元の元猟師は、「集落の裏山は昔からクマの生息地だで。200メートルの根拠は何なのか。今は山中に施設もいろいろとできており、そこからも200メートルというと、クマはもう山にいてはいけないことになる。」と憤っていました。
今年は4月の時点で、県から地元に、クマの捕殺許可頭数が前もって割り当てられたそうです。(まさかー)
その数は、合併前の1旧町あたり、30頭ぐらいだそうです。(そんなー)
単純計算すると、春の時点で、兵庫県内で約800頭のクマ捕殺許可が県から降ろされたことになります。
4月ですから、まだ、農作物をはじめ何の被害も出ていません。
集落の区長が「クマが怖い。罠にかかったクマは殺してほしい」という方の選択肢に〇を付けたら、これでクマによる精神被害が成立し、捕殺許可がもらえるのだそうです。
山中には現在、シカやイノシシを無制限無差別に捕獲して、掛ったらすべて殺処分する膨大な数の鉄製の箱罠が仕掛けられており、ヌカなどの誘引物が入っています。
2年前までは、山中にいるクマは捕獲対象から外されていましたから、もしこの罠にクマがかかったら誤捕獲として放獣されていたはずです。
しかし、去年7月からは、市町から許可を得たシカ・イノシシの捕獲わなに、兵庫県が許可したクマという札をつけて、シカ・イノシシ・クマの共同捕獲罠に転用していいことになったそうです。
捕獲許可の札が2つ付いているのが、シカ・イノシシ・クマ共同捕獲罠、800基設置?
クマはヌカの発酵臭に強力に誘引されますから、山にいるクマを山中に設置した共同捕獲罠に引き寄せて、かかったら問答無用ですべて殺処分するようになったのです。(県はこのような補殺方法の変更を、県の協議会でも、審議会でも出していませんから、県民はもちろん、委員ですらほとんど誰も知らないと思います。)
もちろん、クマによる農作物被害などが生じた時は、これまで通り、ドラム缶檻で捕獲して有害駆除する捕殺法も、同時進行です。
クマの札が付いていない箱罠や、くくり罠に誤捕獲されたクマは、今も放獣しているそうです。
クマは大変臆病な動物ですから、今や、人工林や下草が消えた奥山天然林より、過疎化高齢化で放置されて藪が生い茂っている里山の山中の方が姿を隠せて安心できる場所です。
そこに突然、クマに何の警告もなく、ヌカが入ったおびただしい数のクマ捕獲罠が設置されたのですから、クマの目撃は増えるでしょうし、次々と罠にかかって殺処分されていくクマがあとをたたないのは当然です。(県はそんなことを指導していたのか)
そのクマは臆病で、人間の所には絶対に出て行かないと決めた、人間に被害を及ぼすことのないクマだったかもしれないのですが、そんなことは問答無用です。
罠にかかったクマは、子グマであっても、銃か、麻酔+電気ショックで、殺処分するそうです。
こんな補殺方法に変わったのなら、8月までに43頭捕れるね。
私たちは納得しました。
クマへの共感や思いやりのなさで、兵庫県は、全国ワースト1になってしまいました。
もはや有害捕獲ではなく、シカ・イノシシ同様、クマの個体数調整捕獲が始まっていたのです。
ただし、県内クマ捕獲数が生息推定数の15%にあたる137頭を超えないように、歯止めはかけられているということです。
地元は、クマを捕殺するたびに、兵庫県森林動物研究センターに連絡しており、センターは137頭に達したら、罠にかかったクマを放獣する体制に切り替えるそうです。
生息推定数918頭、15%までは獲って良い、県内生存推定数800頭以上は狩猟可、集落200メートル以内なら山中にクマ捕獲罠を掛けてヌカで誘引して無差別捕殺して良い。すべて人間が考えたどこまで正しいかわからない数字に従って、他生物の命を人間が機械的に操作しているだけです。
兵庫県はクマと人間の棲み分けを図るとクマ管理計画に書いていますが、実際に兵庫県がしているこのような野生動物対応は、棲み分けとは到底呼べません。
人間の他生物に対する倫理観は、こんな程度でいいのでしょうか。
私たちは、クマだけでなく、山の中にいて人間の所まで出てこない動物まで、人間が山中に入って行って殺すのは行き過ぎだと思います。みなさんはどう思われますか。しかも、一方で、私たち人間は、奥山を動物が棲めないまでに大荒廃させたまま放置しているのです。
問答無用で殺されていく野生鳥獣たちの哀しい叫び声が聞こえてきます。
10月13日の「兵庫県クマ狩猟3年目と大量捕殺を考える会」に、ぜひ、みなさん、お集まりください。
野生鳥獣との共存について根本的なことから考え直しませんか。地元の方の声も聞いてみましょう。
日本は歴史のある国です。祖先はどのように対応して、全ての野生鳥獣と共存してきたのでしょうか。
歴史から学ぶことも大切です。
<兵庫県クマ問題を考える会>
14:00 ~16:00(13:30開場)
尼崎商工会議所 502号
兵庫県尼崎市昭和通3-96(阪神尼崎駅より北へ徒歩5分国道2号線沿い)
p.s ただ一つ、地元を回って私たちが救われる思いがしたのは、「クマなんておとなしい動物じゃ、山中にいるのまで殺さんでいい」といって、クマ捕殺申請を出さなかった集落がいくつかあったということです。クマの本当の姿を知っている人たちが、まだいたんだ。
2018年兵庫県クマ生息地の山の実り 本部豊凶調査 ブナ凶作、ミズナラ並下、コナラ不作
●今年の調査結果
今年も9月10日から1週間、兵庫県北部のクマ生息地をまわって、恒例の山の実りの豊凶調査を行ってきました。豊凶は、場所によって、また同じ種類の木でも木によって違うのですが、全体的には、ブナ凶作、ミズナラ並下、コナラ不作、ミズキ並下でした。
全国的に偶数年は実りがよくないと言われており、今年はその偶数年に当たります。
しかし、これまでの偶数年に比べると少し良いかなと感じました。
●ブナ
ブナ林は兵庫県にはそんなにありませんが、14か所調査しています。今年はまったく実がついていない場所が多かったのですが、少しだけ実りがある場所も複数見受けられました。
不思議な場所が一か所だけあって、今年、豊作でした。ここのブナは全体として他の場所といつも正反対の結果になるのです。
もしかしたらここのブナはDNAが違うのかもしれません。
●ミズナラ
ミズナラは21か所で調査しました。今年は場所によって豊凶の差が大きかったです。、実のなりが悪いエリアはどれも悪く、実りが多いエリアはどの木も実りが多かったです。全体としては並下ですが、地域差があるので、実りがあるエリアにクマが移動してくれれば、餌はあると思います。
●コナラ
兵庫県の本来のクマ生息地は標高が高い所が多く、コナラはあまり生育していません。コナラは9か所で調査をしました。どこも、少し実りが悪かったです。
●ミズキ
ミズキは今が一番食べごろの液果植物です。同科同属の植物にクマノミズキがあります。両種は非常に似ていますが、分布している標高や花の時期、葉の形状などが少し違います。豊凶調査ではミズキとクマノミズキを分けずに調べています。ミズキも地域によってばらつきがありましたが、場所によっては豊作のエリアもありました。
●くまもり植樹地
●ホオノミ
普段見るのは落ちている黒い実ばかりですが、これは赤い状態のホウノミです。
●クマのフン
クマのフンも見つけました。豊凶調査でクマのフンを見つけることはまれですが、見事なフンでした。中にはたくさんの木の実が詰まっていました。
●サルナシ
結構たくさん実っているサルナシがあったので撮影しました。サルナシや山ブドウはクマをはじめとする山の動物たちの貴重な食料ですが、人も焼酎付けにするなどして利用するので、道から取りやすい実は結構人間に取られてしまっています。
豊凶調査では、思わぬ発見があったりして結構楽しいです。。
クマ生息地の豊凶情報をお持ちの方は、本部まで報告していただけるとうれしいです。
クマは冬ごもりに備えて、秋にはたくさんのドングリを食べます。ドングリは豊作の年と凶作の年があるので、秋の山の実りが少ないと、クマは十分な食い込みができず、食べ物を求めて集落にやって来る傾向があります。
そこで毎年どんぐりの豊凶調査をして、その年のクマの餌が山にあるかどうかを調査して回っています。
全体的に山の実りが凶作の年は、クマの目撃件数がとても多くなります。そうなると、クマが有害捕殺されないように、また、地元を支援するために、熊森がクマ生息地の集落へ被害防除を手伝いに行く回数が増えるのでした。
しかし、兵庫県は昨年から、クマの捕殺体制を問答無用で強化したので、状況はかなり変わってきています。
こんなことでいいのか、10月13日の「兵庫県クマ狩猟3年目と大量捕殺を考える会」に、ぜひ、みなさん、お集まりください。
14:00 ~16:00(13:30開場)
尼崎商工会議所 701号2号線沿い
兵庫県尼崎市昭和通3-96(阪神尼崎駅より北へ徒歩5分)