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2021-10-20
少ない今秋のクマの目撃数、くまもりは今年、ドングリを原則運びません
- 2021-10-20 (水)
- くまもりNEWS
今年のツキノワグマの目撃数は、各地ともかなり少ないようです。
2019年、2020年とあまりにも大量に捕殺しすぎたので(過去最多、2年間で1万1千頭捕殺)、生息数がかなり減ってしまっているのではないかと心配する声が、各地から熊森本部に届いています。
今年、山の実りがいいから出て来ないんだろうという行政の声もあります。
中には、うちの集落だけは例外で、クマが押し寄せるように出てきており、住民は危機感を抱いているという地域もありました。どうも1頭のクマが頻繁に豊作のクリを狙って集落内で出没を繰り返していただけのようでした。
2019年2020年2021年の月別ツキノワグマ目撃数を環境省から入手し、熊森本部でグラフ化して見ました。
今年はまだ8月までのデータしか集まっていないということですが、明らかに過去2年と違っています。クリックで拡大します。
山の実りも、全国行政に聞き取ってみました。
地域によってかなりばらつきがあります。
クリックいただくと表が出ます。
新潟県のように、3年連続山の実りが悪い地域もあります。新潟県のクマ生息地に住む会員たちから、「今年も山の実りが悪いが、クマはほとんど出てきていない。絶滅するんじゃないだろうな」という不安の声が本部に届いています。新潟県はクマの保護体制がなく、熊森の支部もないため、真相がわかりません。
以上のような状況につき、今秋、熊森は、原則、ドングリを運びません。よって、ドングリも集めておりません。遅くなりましたが、皆様にお知らせさせていただきます。