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2024-09-14

【緊急シンポジウム】自然保護団体と猟友会が考える日本のクマ問題 in東京

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥山水源の森の生態系維持のためには、相当数のクマが必要です。クマ問題の解決はクマ数を減らすのではなく、まずは棲み分け復活のための餌場確保や被害防除が必須。地域のクマ対策の最前線に立つ猟友会の支部長や元行政担当者をお招きして、一緒に考えます。

日時:10月20日(日) 13:30~16:30

場所:日本教育会館 707号室(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)

地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分

参加費:1000円

要申し込み(フォーム、もしくは電話:0798-22-4190  メール:contact@kumamori.org)

申込フォーム⇒https://ws.formzu.net/sfgen/S19632911/

昨年のクマ大量出没
2023 年の夏は北海道や東北を中心に、過去最高の気温を記録。東北の秋の山の実りはブナ・ミズナラ・コナ
ラ全てが大凶作となりました。冬ごもり前の食い込み期、飢餓に苦しむクマたちが、里の柿やクリを求めて大
量出没。クマによる人身事故は全国で216 人と過去最多となり、駆除されたクマも全国で9097 頭と過去最多と
なりました。

クマを指定管理鳥獣に
環境省は、北海道、東北6 県、新潟県知事のクマ捕殺強化要請を受けて、2024 年4 月、シカとイノシシの捕
殺強化を進めるために創設した「指定管理鳥獣」にクマを加え、都道府県に総額25 億円の交付金を付けました。

クマ、絶滅に向かう恐れ
クマはシカやイノシシとは生息数が桁違いに少なく、繁殖力も弱い動物です。行き過ぎた人工林、急激な温
暖化による昆虫の大量絶滅、森林の下層植生の劣化、山でのクマたちの食料が激減している根本原因を無視し、
クマ数を大きく低減させてクマとの軋轢を減らそうとするなら、日本はオオカミに次いでクマを失うことにな
ります。

くくり罠への錯誤捕獲問題
シカやイノシシ用に大量に山の中に設置されたくくり罠に多くのクマたちが錯誤捕獲されて無駄に命を落と
している問題に対して、当協会は長年に亘り、環境省に対策を求めてきました。しかし、状況は全く改善されず、
悪化の一途です。

正しい解決法を
クマと人との軋轢問題は環境整備や被害防除で解決すべきで、捕殺強化による数の低減で解決しようとする
と、クマを絶滅させるまでクマ問題はなくなりません。クマたちの数が低減すればかれらの大きな働きで成り
立っている水源の森の生態系が壊れてしまいます。クマ問題の現場の最前線で現場を見続けてきた者たちが、今、
何をなすべきなのか、あるべき対策を話し合い、提言します。

■プログラム

第1部 クマ問題の最前線から報告

① 「生息地の再生と被害対策の普及が不可欠」
室谷悠子((一財)日本熊森協会会長、弁護士)
② 「クマ出没対応の最前線で感じるクマ絶滅の恐れ」
藤沼弘文(岩手県花巻市猟友会 会長)
③ 「あわら市と協力したクマ被害防除の取り組み」
吉村嘉貴(福井県猟友会金津支部 支部長)
④ 「くくり罠による錯誤捕獲問題解決のために」
竹下毅(( 合同)生物資源利活用研究所 代表/ 元長野県小諸市 野生鳥獣専門員)

 

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