くまもりNews
お寺の裏山の人工林を、くまもり本部が無料伐採① 兵庫県三田市 1月8日
- 2015-01-08 (木)
- _奥山保全再生
昨年、三田市にあるお寺から、「お寺のすぐ裏山が放置人工林で、いつ崩れるかわからない。伐採していただけるのですか」という問い合わせがありました。このお寺の方はくまもり岐阜県支部にご友人がいるようで、その方から熊森本部のチェンソー隊の話を聞いたということです。
昨年11月にそのお寺を視察
お寺は有馬富士の近くでのどかな田園風景が広がっていました。
この裏山が現場になります。50年生くらいのヒノキの放置人工林が広がっていました。
今年、1月8日、いよいよ伐採開始です。
伐採初日は雪が少しちらついていました。
みんなでチェンソーの扱いを再確認
地元の方と伐採方法の確認
チルホールという牽引機を使って、伐採木がお寺の方に倒れないように気をつけながら伐採。
お昼は地元の方がお釜で炊いてくださったおいしいご飯をいただきました。この方は家中のお風呂、炊事、ストーブなど燃料のほとんどを薪で生活しておられるそうです。
伐採後はみんなで玉切り枝打ちなどの林床整備。
この日は12本伐採して処理。
伐採前
↓
伐採後
見上げると、少し空間ができてきました。
ここは、奥山ではありませんが、昨年、この近くでも、ツキノワグマの目撃が数件あったそうです。
里にたくさん仕掛けられたイノシシやシカ用の捕獲罠には、ヌカなどのおいしい餌が入っています。
何キロ先からでも察知できると言われるほど嗅覚がずば抜けてすごいと言われるクマを、人間が大量罠設置によって里に呼び寄せていると指摘する人もいます。
くまもりは、クマだけを守ろうとしているわけではないので、野生動物が棲める山を少しでも増やしていくために、今後もこのような里にある放置人工林でも、機会があれば、伐採していきます。