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季節が少し早いのですが、大阪私立中学・高等生徒がスギ・ヒノキ人工林の皮むき間伐に挑戦!

昨年の11月13日、大阪のインターアクトクラブ年次大会で室谷副会長がくまもり講演会を実施しました。当日は本部スタッフも同行して、「人間と野生動物が共存するには?」というワークショップを実施し、たくさんのアイデアを出していただきました。

 

その時参加していた生徒たちが、春休みのこの時期、実際に山に入って皮むき間伐をしたいと申し出てくれました。うれしかったです。

本当は、皮むき間伐は4月~8月あたりの樹木が水を大量に吸い上げる時期が一番適しているのですが、とりあえず、3月30日に実践していただきました。中学1年生4名、中学3年生1名、高校1年生16名、先生2名を含めて総勢23名の参加です。

三田市のNPO法人、「里野山家」さんと共催で実施しました。「里野山家」の佐藤さんに、場所の提供と昼食作りをお願いしました。

 

最初は、説明です。日本の森や林業の現状、野生動物や地元の獣害の現状、皮むき間伐の意義を、熊森本部スタッフが話しました。

 

開会風景

自然林と人工林の違いを説明

現場に移動、まずは準備体操と皮むき間伐のデモンストレーションです。

まずはみんなで準備体操

熊森本部スタッフが見本を見せます

皮が剥いたところから甘い樹液が

いよいよ、生徒たちにやってもらいます。最初は皮が剥きにくい木ばかりで大変でした。

皮がちぎれて、きれいに剥けません

午前中はあまり時間がなく、すぐに炊き出しの時間が来てしまいました。炊き出しは生徒たちも手伝いました。

生徒が薪割に挑戦!

電動のこぎりにも挑戦します

ロケットコンロで火の番です。

炊き出しをしている間、手の空いている人を連れて佐藤さん宅の裏山を案内しました。佐藤さんの裏山は人工林を皆伐してクヌギなどの実のなる広葉樹を植林しています。

スギとヒノキの違い、放置人工林には下草がないことなどを説明

シカネットの手前がクヌギなどの広葉樹植樹地

お待ちかねのお昼ごはんです。育ちざかりの中高生にたくさんたべてもらおうと大量のカレーを作っていただきました。

 

 

お庭に机を並べてのお昼ご飯

クマの生態についてスタッフから説明

お昼のあとはくまもりスタッフから、豊かな森の指標であるクマの生態などを説明しました。

たらふく食べた後は午後の皮むき間伐開始です。まずはスタッフがチェンソーで樹木を伐り倒すデモンストレーションをお見せしました。

少し他の木にかかりましたが、倒すことができました

切り口の断面で年輪を数えました。35~40年生でした。

いよいよ午後の皮むき間伐開始です。細い木より太い木の方が水分をたくさん吸い上げているからか、意外と皮が剥けやすいことを、数人の生徒が発見しました。さらに分かってきたのが、ヒノキよりスギの方が皮が剥けやすいということです。スギはヒノキより多くの水を含んでいるようです。

ヒノキの皮は剥くのが大変でしたが、最後まで頑張ります

きれいに剥けて感無量。こちらの2人はこの日のMVP。剥けやすいスギの木を完全に見分けています。

こちらは皮をつなげて剥いていくのに挑戦中です

細い木をのこぎりで伐りたいという生徒がいたので、やってもらいました。さっき見せてもらったチェンソー伐採を参考にして、受け口と追い口をしっかり入れていました。自分で木を倒したのが嬉しかったようで、記念に伐った木の輪切りを持って帰りました。

こんな細い木でものこぎりで伐るのはかなり大変です。

自分たちが間伐した人工林をバックに記念撮影

 

中学・高等の生徒のみなさん、森再生のための皮むき間伐をしていただき、ありがとうございました。この日の成果は65本。まだ皮が剥けにくい時期に実施した割には、たくさんできました。

生徒のみなさんにとっては、自然や林業、野生動物や地元の人達のことを考える良いきっかけになったのではないかと思います。

昨年は関西大学学生、そして今回の大阪の私立中学・高等の生徒、くまもりは、これからも学生や生徒の皮むき間伐のご要望におこたえします。ぜひ、お声かけください。

 

今年は、この後、6月4日(日)、7月30日(日)、9月3日(日)の3回の一般向け皮むき間伐イベントを実施します。

たくさんの方にご参加いただきたいです。

 

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