くまもりNews
5月27日 今の間に、植樹地の下草刈り
- 2017-05-29 (月)
- _奥山保全再生
会員のみなさんに呼びかけて、植樹地の下草刈りに行ってきました。今回は、すべて手刈りです。
5月の後半になると、植樹地の下草が繁茂してきます。
まだ苗木を覆うほどではないのですが、この時期に下草刈りをやっておくと、夏の草刈りが楽になるのです。
(1)柿の植樹地
奥山に豊かな森が復元するまでの間、山の実りの凶作年に、クマに食料を提供するのための緊急避難措置としての柿園です。地元の提案です。
昨年、雪が降る前頃に、イノシシがシカよけ柵の下部を掘って柿園に侵入しました。そして、柿の苗木の周りに繁茂していたクズの根を掘り起こして食べたため、柿の苗木が倒れてしまいました。
当時、地元の方がすぐに気付いて通報してくださったため、急遽、修復に出かけました。おかげで、苗木はどれも今回、若葉で覆われていました。(良かった)
葉の色がもう一つなので、地元の方に教えていただき、鶏糞を与えて水もたくさんやってきました。
刈った草は苗木の根元に敷きます。こうしておくと、降った雨で土が流れなくなったり、この草が影を作って新たな草が生えにくくなったりします。
(2)広葉樹植樹地
ここにはコナラ、ヤマザクラ、カエデを植えました。順調に育っています。草が大きくなると苗木を探すのが大変です。
広い植樹地を苗木を探しながら草を刈ります。
昨年草刈りができなかった部分にかなり草が生えてきています。
逆に昨年草刈りができた場所は、まだ草が生えてきていません。
みなさん、ごくろうさまでした!
<番外編>
(3)2005年に6割間伐した人工林に広葉樹を植樹し、10年後、残りのスギを皆伐した場所
2年前に残りのスギが完全に除去されたため、10年前に植えた広葉樹の苗木が結構大きくなってきました。広葉樹の純林にもどりつつあるのがわかります。
苗木も、これくらい大きくなればシカ防除柵もいらず、下草刈りもしなくて良いので、このまま成長を見守っていきます。
人間が短期間に実りのある豊かな森を再生しようとすると、大変です。単に広葉樹の苗木を植えたら終わりではなく、その後の草刈りやシカ防除柵のメンテナンスなど、いろいろと育林作業が必要となってきます。数百年にわたって自然の力で形成されてきた森を壊してしまった代償は、あまりにも大きいです。
熊森の使命は、荒廃して砂漠化している広大な放置人工林を、生き物たちのため、人のため、豊かな森に復元していくことです。
<皮むき間伐フェスタ、参加のお願い>
6月4日(日)に兵庫県三田市で予定している皮むき間伐フェスタ、まだ定員に達していません。
是非たくさんの方にご参加いただきたいです。ご参加のお申し込みを、お待ちしています。どうぞ、よろしくお願いします。
6月4日(日)の皮むき間伐フェスタの詳細はこちら