くまもりNews
10月7日 兵庫県但東町くまもり東部植樹地調査 ③ここのクリの木にも熊棚が
- 2014-10-07 (火)
- _現地訪問・調査
こちらは2002年から何度も植樹をしに行った場所です。ミズナラ、コナラ、アベマキなどのどんぐりやシバクリが植えられていました。
この植樹地にも、今年、クマが来ていました。まだ、効力はわずかかもしれませんが、クマ止め林の役目を少しずつ果たせるようになっていっていると思います。
ここの植樹地で大きくなったミズナラにどんぐりがなっていました。
今回、柿植樹地以外の全ての植樹地で、クマを初めとする野生動物たちが、植樹した苗木の実を今年も食べている痕跡を見つけることができました。植樹に参加してくださった当時のみなさんに、是非ご報告したいです。
しかし、自然に生えている山のドングリ類には、例外となった1本のシバグリ以外、クマ棚が全く見当たりませんでした。
山中に、クマ棚が全く見られない
20年程前になりますが、兵庫県と岡山県の県境近くの奥山の林道を走っているとき、周りの木々に、クマ棚がどこまでも延々とできていたのを覚えています。一体この一帯には何頭のクマがいるのだろうかと驚きましたが、意外と、1頭だったのかもしれません。
今回、山中にクマ棚を見つけることはできませんでしたが、クマがいなくなっているのではなく、最近のクマは、ドングリが落ちるのを待って食べるようになり、カキやクリ以外の木に登って実を食べる習性がなくなって来たのかもしれないという推論も成り立ちます。
自然界は、このように、まこと、判断がむずかしいです。
しかし、どんなにクマの習性が変わっても、糞は絶対にするはずなので、糞を探すことにも力を入れていきたいです。
募集!
11月8日に、豊岡市但東町で、クマ止め林の植樹会を実施します。ご自分の車で現地に集合できる方は、是非ご参加ください!!
自分が植えた苗木の実を、クマをはじめとする動物たちが食べるようになった時は、感無量ですよ。