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いずこも同じ、風力推進者の正体と苦しむ地元   ドイツARDテレビ 29分番組:字幕付き

今日、由良守生氏のオフィシャルホームページトップから、ドイツARDテレビのドキュメンタリー番組が見れるようになっていることに気づきました。
先日、風車病を解明した研究者たちのドイツのテレビ番組を見て衝撃を受けたばかりなので、またドイツのテレビか、ちょっとしんどいかなと思いつつ、日本語字幕:鶴田由紀の名に惹かれて、この前と同じ人が翻訳されているのか、ちょっとだけ覗いてみようと思いました。
結果、どんどん番組に引き込まれて、終わりまで見てしまいました。ドイツでは風車は山に建ててはいけないことになっている、市民の力が強いので市民が許可しない限り風車は建たないなどとこれまでドイツのいい話ばかり聞いてきました。しかし、実態は風力発電利権に狂った人たちのしたい放題になっていることがわかり、いずこも同じかとまたまた大衝撃を受けました。と同時に、風力発電推進のからくりがはっきりわかりました。
皆さん、この動画も必見ですよ。
以前、我が国が戦後の拡大造林策において、広大な森を皆伐したことについて、どうしてこんなバカげた政策を取り入れたのかと疑問に思ったことがあります。ドイツ林業をまねたと聞いたので調べてみると、ドイツは戦前すでに皆伐林業は失敗だったと結論付けていたという情報を得ました。ドイツが失敗したと言っていることを、なぜ日本は戦後まねたのか。林野庁の皆さんは、ドイツの新しい文献を読んでいなかったのかと、がっかりしたものです。
今回の風力発電に関しても、先進国ドイツからしっかり学ぶべきです。今、日本各地で、風力発電の事業説明会が持たれていますが、地元住民としては情報が少なすぎて、風車が建ったらどういうことになるのか想像できないため、いいことづくめの業者の説明に反論しにくい状況です。地元の生き物や人々の健康を脅かし、一部の人たちの金儲けの手段と化した再エネを支えているのは、ドイツも日本も全国民に強制的にかけられた再エネ賦課金です。よって、この問題は都市市民も含めた全国民の問題であるとも言えます。
風車先進国のドイツが今どうなっているか、とても分かりやすく作られています。風車計画のある地域は、ぜひ前回ご紹介した番組とこの番組を集落ごとに集まってみんなで見ていただきたいです。
利権にまみれた人々が良心を失っていくのは日本も同じですが、このような利権の裏を暴く番組を作って放映しようとする正義感と勇気にあふれるジャーナリストたちがいる点はドイツは日本と違うと思いました。日本のテレビ局、ドイツに負けるな!

 

日本語字幕(翻訳:鶴田由紀)

尚、熊森は国・政治家・業界等、どこからも1円ももらっていませんので、癒着ゼロ。生き物や自然を守るため、どこまでも勇気いっぱい声を上げ続けます。皆さん、ぜひ会員になって、このような熊森を応援してください。

松本市クマによる死亡事故第2弾 クマに人を襲う習性はない マスコミは「襲う」の言葉をやめよ 

わたしたちが、やがてこの国のクマは絶滅すると訴え続けて31年です。クマ絶滅の最大原因は、マスコミの「クマが人を襲う」という間違った言葉遣いです。

マスコミの報道により、「そんな危ない動物なら日本にいない方が良い。最後の一頭まで殺してしまえ」というヒステリーが、今、日本中に蔓延しています。

クマには不幸なことで、マスコミの責任は重大です。

 

こんな間違い、ちょっと考えればすぐわかるはずなのですが。もし、クマに人を襲う習性があるのなら、全国で登山者の死亡事故が相次ぐでしょう。素手で闘えば、クマに勝つことのできる人間など、まずいませんから。

 

クマは怖がりです。野外でのクマによる人身事故は、クマが怖い人間から逃れたい一心で、臨界距離内に入った人間をひっかいたり噛んだりして、自らの逃げる時間を確保しようとする行為の結果です。例外的に死亡事故もありますが、ほとんどはひっかき傷などの軽傷です。襲っていません。

 

クマがどんなに優しくて飼い主を思いやれる動物であるかは、飼ってみたらすぐわかることです。クマは、飼い主への感謝と敬意を一生忘れません。人間が見習うべき動物です。

今回の松本市での死亡事故に関して、飼い主を恨んで復讐したのかなどという発想は、あまりにも人間的です。

ご遺族も、必死で否定されているようですが、どのマスコミも、クマに襲われ飼い主死亡の誤報道です。ぺっぺと丸山さんは、最後まで深い愛で結ばれていたはずです。

 

クマは飼い主を慕うあまり、思い切り強く抱き着いてきたり、甘噛みをしたりします。

クマ同士ならどうもないのですが、人間はケガをしたり亡くなったりすることがまれにあります。

 

本来は、クマの研究者たちがマスコミの誤報道にノーの声を上げるべきなのですが、今、研究者たちは、論文を書きたくて、捕獲や解剖、DNA研究が主流です。クマを飼育しないので、生き物としてのクマがわからなくなっており、「クマ、人を襲う」報道の誤りに声をあげません。

 

長野市で、10頭のツキノワグマと20年間家族として暮らされた、宮沢正義先生の御著書「家族になった10頭のクマ」の中にも、今回と似た事件が書かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮沢先生は60歳の時、イソベトいう180キロ17歳の雄の飼育グマに抱き着かれて、26か所噛まれたことがあります。

傷はごく浅いものばかりだったと書かれていますから、甘噛みだったのでしょう。

 

96歳の今もお元気な宮沢先生に電話して確認すると、以下のように答えられました。

「イソベに思い切り抱き着かれた時、肋骨が折れるんじゃないかと思ったよ。ものすごい力だった。私の傷自体は浅くて入院の必要はなかったけど、緑膿菌に侵されて、そちらが大変で入院した。イソベの遊びが過ぎたんだ。飼い主の私には、最後の最後まで敬意あるのみだったね。飼い主への恨み?そんなもの、クマにあるわけないじゃん」

 

この問題に関心をお持ちの方は、「家族になった10頭のクマ」の該当部分を以下に添付させていただきますので、お読みになってください。

 

イソベの悲しい定め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、マスコミの皆さん、「クマ、人を襲う」の誤表現を金輪際、やめてください。

けがをしたのなら、クマによるケガ、亡くなったのならクマによる死亡事故と、事実のみを書いてください。

クマに、人を襲う習性はありません。

 

風車から発生する超低周波音が人体に及ぼす悪影響を、科学者たちが解明 ドイツZDF28分動画

日本では、風車病は存在しないと今も環境省が結論付けています。

しかし、実際は、日本にも風車病に苦しんでいる人たちや、風車病で死んだと思われる方たちが何人もいます。

風車病に苦しんでいるという人たちに会ってみましたが、彼らが嘘を言っているとはとても思えませんでした。

 

参照:由良守生オフィシャルホームページ http://yuramorio.com/

 

この度、ドイツZDF(ドイツ第2テレビ)が2018年11月4日放送にサイエンスドキュメントとして放映した「plane e.」を見て、衝撃を受けました。こんなにきちんと科学的に、もう風車病は解明されているではないか。

環境省の役人たちは、この番組を見ていないのか。

風車病に苦しむドイツの人々が訴えている症状は、熊森が風車病で苦しむ日本人から聞いたものとまるで同じでした。

 

これでは水俣病の時と同じではないか。

都合の悪いことは、業者と行政がもみ消して、マスコミも報道しない。

被害者が業者や行政に訴えると、風車とあなたの症状が関連していることを科学的に証明せよと反対に責められる。

素人にそんなこと出来るわけがないから、泣き寝入りするか死ぬしかない。

一体どこに基本的人権があるというのか。

 

この動画を見て、金もうけと保身にしか関心がない人たちに怒りでいっぱいになりました。情けない。

人間はしゃべれるけど、動物たちや鳥や魚たちは訴えることもできません。

この動画を見て、生き物とメガ風車は共存できないことがはっきりとわかりました。

 

豊かな森を守ろうとしている熊森は、これまで尾根筋を破壊して風車を造ることに反対してきましたが、この動画を見て、工業製品であるメガ風車は、生き物のいるいかなる場所でも造ってはならないと、確信を持ちました。

 

ドイツの科学者たちにできて、なぜ日本の科学者たちにこのような研究ができないのか、研究費の出方にも問題はあるのでしょうが、とにかく日本人として無念でいっぱいです。

 

字幕付きです。

みなさんもぜひ見てください。

そして、どうか拡散してください。

速報 クマは噛むことで親しみを表わす動物 松本市のクマによる死亡事故

NHKニュースより一部抜粋

 

11月28日午前9時20分ごろ、長野県松本市五常の住宅の敷地内で、この家に住む丸山明さん(75)がクマに襲われたと家族から警察に通報がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地元の猟友会のメンバーがこのクマを射殺したということです。

丸山さんは市内の病院に搬送されましたが、全身をかまれるなどしていて、死亡が確認されました。
丸山さんはおよそ20年間、このクマをかわいがって飼っていたということです。

 

熊森から

クマによる人身事故が起きた時、マスコミは襲ったと報道しないでください。

 

記者たちのクマに対する知識不足の故ですが、この誤報道にはやりきれない思いがします。

 

さっそく、10頭のツキノワグマと20年間家族として暮らされた顧問の宮沢正義先生(96歳、長野市在住)に、電話してコメントをいただきました。

 

宮沢先生:「クマはね、噛むことで親しみを表す動物なんだ。クマ同士遊ばせておくと、楽しそうに首とか絶えず噛み合っているよ。好きな人がいたら、どんどん噛んでくるよ。

クマの皮はものすごく厚くて硬いから、クマ同士はどうもないが、人間は皮膚が薄いから、こんなことされたらひとたまりもない。

そこで、飼い始めたころ、服の裾に鉄板を入れたり、軍手の先にボルトを入れたりして、わざと何度も噛ませて、人間の体は鉄のようなものでできており、かむと歯が痛くなると思わせるようにした。

するとそのうち、クマたちは全く人を噛まなくなった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮沢先生と息子さんでクマのお散歩

 

事故後、クマ(オス、80キロ)は、丸山さんのすぐ横をうろうろしていたというから、逃げ出そうとしたわけでも、丸山さんを噛み殺してやろうとしたわけでもなく、最大の親しみを込めて抱き着いていっぱい噛んだら、丸山さんが倒れてしまったので、戸惑っていたことが考えられます。

クマ君は、自分がなぜ射殺されねばならないのか、訳がわからなかったと思います。哀れ。

亡くなられた丸山さんのご冥福を心から祈ります。

(完)

速報 基地整備中の馬毛島で3万年前の石器発見 

鹿児島県西之表市教育委員会は10月11日に防衛省の許可を得て、米軍機訓練移転と自衛隊基地建設が計画されている馬毛島の全域で文化財調査を実施。11月24日、3万3千~3万年前の石器とみられる数点の遺物が見つかったと発表した。場所は駐機場や滑走路などが整備される区域。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石器は、島の中央部で数点が露出した状態で発見された。市教委によると、地質状態などから年代を推定した結果、3万年を超える石器で、出土例が多くなく希少だそうです。

市教委は、石器を発見した場所が「埋蔵文化財包蔵地」の可能性が高いとみて、今後、文化財保護法に基づき、県教委に報告する。県教委が包蔵地に認定した場合、国と協議。建設工事が遺跡に影響すると判断されれば、県教委は発掘調査の実施を国に勧告できるという。

 

熊森から

今年、西之表市では、基地化反対を掲げて市長に再選された八板市長が、突然、基地化容認に姿勢を転換されました。市民の間から、「公約違反」だとして、リコール=解職請求に向けた動きが出ています。

 

馬毛島の基地開発が続けば、マゲシカ数百頭の生存が難しくなります。生存に向けての有効な手立ては取られていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マゲシカ

 

そんな中の、貴重な石器の発見です。マゲシカたちが聞けば、これでしばらく生き残れると、泣いて喜ぶことでしょう。今後、馬毛島とマゲシカがどうなっていくのか、目を離せません。日本がマゲシカを滅ぼすようなことをしたら、生物多様性条約違反です。

 

速報 浜松陸上風力発電株式会社に電話しました 

【浜松陸上風力発電事業(仮称)】の配慮書に対する意見書提出にご協力くださったみなさん、ありがとうございました。
配慮書によると、(公財)奥山保全トラスト所有の静岡県浜松市の天竜川の源流域にある佐久間トラスト地(294ha)の一部が、勝手に事業区域内に組み込まれています。
  見事、尾根筋に風車を建てようとしていますね。渡り鳥の渡りのルートと完全一致です。
事業主である浜松陸上風力発電株式会社からは未だに何の連絡もないので、本日、(公財)奥山保全トラストの担当者が電話をされました。
浜松陸上風力発電株式会社
〒332-0017 埼玉県川口市栄町一丁目7番14号 2階
(株式会社INFLUX 埼玉支店内 山下、河野)
電話に出られた方は、「株式会社INFLUXです。」と名乗られました。
以下は電話内容の要約です。(奥山保全トラスト担当者を、奥山と記載します。)
奧山:(公財)奥山保全トラストですが、おたくが計画されている浜松陸上風力発電事業の事業区域内に当財団の所有地が組み込まれているんですが、どういうことですか。何も聞いていませんが?
INFLUX担当者:土地の境界が特定できておらず、推測で線引きしただけなので。
奧山:なぜあの場所で風力発電事業をやろうと思われたのですか。
INFLUX担当者:不動産屋の紹介です。浜松市風力発電ゾーニングマップで適地として指定されている場所がありますよと紹介されたので。
奧山:意見書はどれくらい届きましたか?
INFLUX担当者:まだ集計中ですが、約600通です。今のところ全部反対で、賛成はゼロでした。
奧山:10年ほど前にも、この辺りで風力発電事業計画(当時の事業主:Jパワーグループ)があって、うちの土地を一部使いたいということでしたが、私たちはこれ以上奥地の山を開発する(=自然破壊する)ことには反対ですから、お断りしました。ご存じですか。
INFLUX担当者:最近、知りました。
奧山:今回も断固反対ですので、お知りおきください。
P.S 次は浜松市に電話して、地権者である奥山保全トラストには一切、相談も連絡もなく、勝手に風力発電事業適地にするとはどういうことかと聞きたいと思います。

奈良県平群町の町長選挙に注目しよう 投票日は11月20日

以下、奈良テレビから

 

任期満了に伴う平群町長選挙が15日告示され、現職と新人の2人が立候補しました。  立候補したのは

「平群のメガソーラーを考える会」代表世話人で無所属の新人須藤啓二さん(71)

無所属で現職の西脇洋貴さん(65)の2人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●無・新 須藤啓二さん

「奈良県が一切チェックせずに許可を出しています。異常なんですね。このままいったら、本当に夢も希望もない、そんな情けない平郡町にはしたくない。今回の選挙で我々の意思を明らかにしましょう。」

須藤さんは、町内に計画されているメガソーラーの建設差し止めを求めて県を相手に住民訴訟を起こしていて、公約にも建設の中止を掲げます。また改修費が高額になることから町が廃止を検討している町営プール「ウォーターパーク」については、施設の存続は可能であると訴えます。

 

●無・現 西脇洋貴さん

「将来負担比率、実質公債比率、基金比率、今どれをとっても奈良県ワーストワンでございます。少しずつではございますけども、その数値も徐々に良くなっております。皆さんと共に輝く平群の未来をつくるために頑張ってまいりたいと思います。」

 

西脇さんは財政状況の改善のほか小中学校のエアコンの設置といった教育・子育て支援など、これまでの4年間の実績をアピールしました。そして農業の振興や若者の移住・定住に力を入れ、さらなる財政の健全化とにぎわいあるまちづくりを行いたいと訴えました。

 

平群町長選挙の投票は11月20日で、即日開票されます。

 

熊森から

有権者がどう判断するか、期待したいです。

 

後日、付け足し

開票結果 無・現 西脇洋貴さん得票率56% 当選
須藤啓二さん得票率44%

兵庫・京都・鳥取・岡山の11月15日から1か月間の理不尽なクマ狩猟再開に熊森が中止を要望

近畿地方のツキノワグマたちは、人間活動により本来の奧山生息地を失っており、哀れにも餌を求めて山裾に降りざるを得なくなっています。

 

 

餌のないクマ生息地の人工林 (兵庫県朝来町)

 

 

その結果、近年、人里近辺の目撃数が増え、大量の駆除や個体数調整捕殺を受けてきました。

しかし、今年はどこも目撃数や捕殺数がかなり減っています。

 

餌のないクマ生息地の自然林 (兵庫県豊岡市)

 

 

兵庫県では今年、1800基のクマ捕獲罠を常設しているにもかかわらず、9月末までの捕殺数はわずか8頭です。私たちはあまりにもクマを殺し過ぎたからではないかと心配しています。

こんな年に、一体何のためにクマの狩猟を再開するのでしょうか。

 

熊森は11月4日に兵庫県斉藤元彦知事に今年度のクマ狩猟再開の撤回を求める申し入れ書を提出し、11月7日に兵庫県服部洋平副知事に1時間会っていただきました。

 

前熊森副会長で現熊森顧問の和田有一朗衆議院議員も途中まで同席してくださいました。

 

県庁側は、菅環境部長以下、担当者の皆さんが、熊森の申し入れを傍聴されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服部副知事への熊森の申し入れのもよう

 

現在、日本では、クマ狩猟はほぼ趣味やスポーツです。

狩猟は野生動物たちの生息地である山の奥まで入って行われます。

人間を恐れて山の奥に潜んでいるクマまで、なぜこんな年に殺さねばならないのでしょうか。

 

4府県に問い合わせましたが、猟師からクマ狩猟をしたいという声はどこもあがっていないということです。

また、4府県の猟友会が行政にクマ狩猟再開を申し出た事実もありませんでした。

 

兵庫県が主導して近隣府県に呼びかけて発足した「近畿北部・東中国ツキノワグマ広域保護管理協議会」で決まったことだと思われます。

4府県の中で、クマの研究者は兵庫県の森林動物研究センターにしかいませんので、他府県行政としては、広域協議会と言いながらも、実質はセンターが主導しての狩猟再開という結論だったと考えられます。

今年、春の時点で、

東中国ツキノワグマ地域個体群推定数808頭

近畿北部ツキノワグマ地域個体群推定数814頭

だったそうです。

800頭を超えているから4府県で狩猟再開となったそうです。

これでは、まるで数字だけの捕殺ゲームです。

彼らの生息環境や、狩猟をすることが意味があるかという検討すれば、こういう結論にはならないでしょう。

森林動物研究センターの責任は重いです。

 

第一、808頭、814頭、800頭…すべて研究者が推定した数字で、どこまで信ぴょう性があるのか誰にもわかりません。

環境省に問い合わせると、地域個体群が推定800頭を超えたからと言って狩猟する必要はないし、狩猟するようにとも言っていませんとのことでした。

 

2007年以来、兵庫県は森林動物研究センターを発足させ、捕殺による数のコントロールである個体数調整を唱える研究者たちによって、クマ対策を進めてきましたが、クマの生息環境の問題も、クマとの軋轢の問題も解決しません。

数合わせの対策は、現場を見ない、机上の空論になってしまっています。

兵庫県は、初めに個体数調整捕殺ありきではなく、生息地保障、被害防除にこそ一番力を入れて、棲み分けを復活させるべきです。そして、可能な限り野生動物たちの生命を尊重し、殺さない倫理観の高い野生鳥獣行政をめざすべきです。

兵庫県の鳥獣行政の転換を強く求めます。

 

青森県八甲田連峰「みちのく風力発電事業計画」に次々と反対の声が

(1)10月27日(木) 毎日新聞記事要旨

「風力先進県青森」で地元がノー 

国内最大級の風力発電計画に“逆風”

 

 

県内にすでに300基以上の風車が建ち並ぶ青森県は、風力発電の導入量で全国トップ。

2003年に国の構造改革特区の認定を得て国有林での風力発電事業を可能にした。

そのお膝元の八甲田山系で計画されている再生可能エネルギー最大手の(株)ユーラスエナジーホールディングス(東京)が手掛ける国内最大級の風力発電、「(仮称)みちのく風力発電事業」を巡り、地元で異論が噴出している。

 

青森県三村申吾知事

「再生可能エネルギーだったら何をやってもいいというものではない」と不快感を表明。資材搬入ルートの開発などに伴って大規模な森林伐採がなされれば、地元の水資源や農林水産業そのものに影響しかねない。

 

平内町船橋茂久町長

「山と海はつながっている」と町で盛んなホタテ養殖への打撃を警戒。10月に計画に反対する立場を表明した。

 

青森市の小野寺晃彦市長

100点という答えはないのがエネルギーの世界だと理解を示す。

 

●他の地元首長たち

計画を全面的に支持する発言はない。

 

■八甲田のガイドらが立ち上げた会「Protect Hakkoda」

2022年5月、計画の中止を求める署名7627筆を三村知事と小野寺市長に提出。

クラウドファンディング

■神奈川県弁護士会と第二東京弁護士会有志

2022年9月、現地訪問。

 

■日本自然保護協会若松伸彦博士(環境学)

再エネの導入自体は推進すべきだが、開発が環境への配慮を欠けば逆効果となってしまう。

 

 

(2)10月31日(月)デーリー東北新聞記事 要旨

みちのく風力発電 地下水脈悪化、自然林破壊、乾燥化・・・

保護団体反対の声次々と

 

事業主は計画の一部見直しを余儀なくされており、思わぬ“逆風”に見舞われた形だ。

保護団体は、景観の問題だけではなく専門的な知見から環境への影響を指摘し見直しを求めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●NPO法人地球守(千葉県)高田宏臣代表理事

土壌や水脈の悪化、地下水汚染、川や海の汚染など、数十年後の影響は計り知れない。

 

●日本自然保護協会(東京)若松伸彦室長

計画地域の8割が原生の自然林。環境への配慮に欠けた計画は持続可能とは言えない。

 

●日本熊森協会(兵庫)森山まり子名誉会長

尾根は山の命。祖先が伐採を禁じてきた場所。伐採すれば山の乾燥化が進み、ブナが枯れだす。

 

★事業主(株)ユーラスエナジーのコメント

事業区域から「十和田八幡平国立公園」を外すことにします。

最大150基としていた風車の数を100基に減らします。

年内に、環境影響評価法(=環境アセスメント)第2段階の「方法書」を公開する予定でしたが、未定とします。

 

熊森から

ユーラスの計画では、生態系保全上とても大切な国有林「緑の回廊」に全面的に風車を建てることになっています。

「緑の回廊」に風車を建てた例は、今のところ国内皆無です。

日本の森を守るためには、前例を作らせないことが大切です。

これまでの経験からいうと、事業者は地元住民の反対の声をあらかじめ予測して、最初大ぶろしきを広げておき、住民が事業計画に反対すると、うちも譲歩して計画を縮小しますのでその代わり、建設を認めてくださいと言うことになっています。

その手には乗りませんぞ。

クマたちも棲んでいる豊かな八甲田連邦の自然環境を守るため、そして青森の水源を守るため、「みちのく風力発電」が白紙撤回される日まで、みなさん、とことんがんばりましょう。

11月23日(水・祝)13時~北海道を再エネ植民地にさせないために(於:札幌エルプラザ)

北海道には現在324基の風車があります。

今後、新たに計3000基設置する計画です。

「風車10倍計画」で、北海道の大地は10倍傷付きます。

風車の被害は建ってみるまでわからないものです。

建つ前に、風車被害について学んでおく必要があります。

建ってしまってから気づいても遅いのです。

 

第一、北海道の大地は人間だけのものではありません。

高速で動く巨大な異物を(羽の先端スピードは新幹線並み)、人間が自分勝手に自然界に設置していいのでしょうか。

鳥や野生動物たちはどうなるのでしょうか。

 

次世代に豊かな自然を残す義務が、今を生きる私たち国民にはあるのではないでしょうか。

 

風力のほとんどは外国資本なので、外国人による土地買い占めの問題と似た構造です。

利益は外国に、電気は東京に、環境破壊は地元に

これでいいのでしょうか。

一つの市町だけで反対の声を上げても、結局他の市町に計画が行くだけです。

全道的に声を上げる必要があります。

皆さんぜひお集まりください!

 

11月23日(水・祝)13時~16時40分

「北海道を再エネ植民地にさせないために」

(於:札幌エルプラザ)

資料代500円

下のチラシはクリックで大きくなります。

拡散をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

zoomでの参加もできます。

ご希望される方は、11月20日(日)までに、北海道風力発電問題ネットワーク

hokkaido.huryokunet@gmail.comまでお名前とアドレスをお知らせください。

シンポジウム開催にあたり、ご寄付を募っております。

可能な方はよろしくお願いします。

北海道銀行 花川支店 普通口座 0997560

ホツカイドウフウリヨクハツデンモンダイネツトワーク

 

お問い合わせ先

北海道風力発電問題ネットワーク

佐々木 090-2814-4953

安田  090-6211-1602

平山  090-3437-3771

 

このシンポジウムは、熊森が事務局を務める全国再エネ問題連絡会も後援しています。

熊森北海道支部長をはじめ、熊森北海道会員たちも参加します。

皆さん、周りの方々を誘い合ってお集まりください。

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