くまもりNews
【続報】 東京都での親子グマ違法捕殺がテレビ等で報道されました
2月1日にお伝えした、東京都青梅市の親子グマの違法捕殺問題の続報です。
2016年11月、東京都青梅市で、猟友会員が、捕獲許可が1頭しか出ていないにもかかわらず、山で木に登り逃げていた3頭の親子グマを射殺しました。2頭の子グマを射殺したことは最近まで隠されていました。
熊森は、1月31日、クマを撃った猟友会員を鳥獣保護法違反で刑事告発するため青梅警察署に申し入れしました。
また、2月1日には、東京都知事宛に再発防止と絶滅危惧種である東京都のツキノワグマ保全強化の要望書を提出しました。
熊森の活動がいくつものメディアで報道されています。
親子グマの死を無駄にしないために、クマの生息地である奥山の自然林の復元と、クマと共存できる保護体制の構築ができるよう、関東での活動もこれまで以上に広げていきたいです。
たくさんの方にこの問題を知ってもらいたいので、ぜひこの記事を拡散してください。
【各社のニュースはこちらから見られます】
弁護士ドットコムニュース
https://www.bengo4.com/c_1009/c_22/c_21/n_7366/
TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3280091.htm
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180201/0007388.html
産経新聞
http://www.sankei.com/smp/life/news/180201/lif1802010035-s1.html
【速報!】東京都青梅市での子グマ2頭の無許可射殺を刑事告発へ
2016年11月、東京都青梅市で、猟友会員が、捕獲許可が1頭しか出ていないにもかかわらず、山で木に登り逃げていた3頭の親子グマを射殺しました。2頭の子グマを射殺したことは最近まで隠されていました。
日本熊森協会は、関係者の証言と現場調査から、2頭の子グマの捕獲は鳥獣保護法等に違反するとして、昨日、青梅警察署を訪れ刑事告発を申し入れました。
また、本日、東京都のツキノワグマ保護体制の構築を求めて、東京都知事宛の申入書を提出しました。
熊森の副会長の室谷弁護士の外、東京都の市野綾子弁護士、島昭宏弁護士にも告発代理人としてご協力いただきました。
クマは襲ってきたのではなく、山林で木の上に逃げていて無抵抗だった
2016年11月10日、親子グマ3頭の目撃情報があり、東京都猟友会青梅地区から駆除隊9名が出動し、猟犬をかけてクマの追い払いを開始しました。青梅市は、1頭しか捕獲許可が出ていないから子グマを撃たないようにと指示していました。それにもかかわらず、猟犬を追いかけていた猟友会員が、山林でスギの木に登って逃げていた3頭の親子グマを射殺しました。猟友会員は、3頭を射殺したにもかかわらず、青梅市には「1頭だけ捕獲した」と嘘の報告をし、2頭の子グマを捕獲したことは隠し、なかったことにしてしまいました。
熊森に、今回の無許可捕獲の通報があったのは、2017年11月末です。熊森本部は以降、聞き取りや現地調査等を進めてきました。
2017年12月、青梅市は、2016年に11月のクマ捕獲は1頭ではなく、3頭だったとメディアへ訂正発表をしました。青梅市の聞き取り調査では、クマを撃った猟友会員は、「クマが藪から出てきて、自分に向かってきたから射殺した」と証言しているとのことでした。
しかし、熊森本部、東京支部、神奈川支部等の現地を調査したところ、現場はスギの人工林内でクマが身を潜められる藪などありませんでした。クマが登っていたスギの木には母グマと思われる爪痕がいくつも発見されました。
また、クマを撃った猟友会員は、3頭を射殺した直後、駆除隊にいた猟友会に対し、「木に登っている親子グマ3頭を全て撃ってしまったので、市役所の人に内緒で山から下ろすのを手伝ってほしい」と依頼をし、クマが向かってきたという発言は一切していないという証言も得られました。
違法行為には、法に基づく処分を
東京都では、絶滅危惧種とされているツキノワグマは狩猟禁止措置が取られており、許可のない捕獲は鳥獣保護法や銃刀法違反となります。
クマを撃った猟友会員の「藪に隠れていたクマが向かってきたから撃った」という報告は、クマが潜める場所のない現場の状況や当日駆除隊に参加していた猟友会の証言とも矛盾します。
青梅警察署は、刑事告発を受理するかどうか検討するとのことでしたが、絶滅危惧種の保全という観点からも、事実を適正に捜査し、違法行為に対しては厳しい処分がなされるべきです。
東京都でツキノワグマの保護体制強化を要請
2月1日、熊森は東京都庁へ出向き東京都知事あてに、今後、絶滅危惧種である東京都のツキノワグマ保全強化を要請する要望書を提出し、都庁記者クラブで記者会見を行いました。
クマは、本来臆病で、人間が怖いので、積極的に人を襲う習性はありません。猟師が猟欲のあまり無抵抗のクマを「襲ってきたから撃った」ことにしてしまう、今回のようなケースは、氷山の一角であると考えられます。クマは繁殖力が低く、捕獲圧に弱いので、「危険」というレッテルを張り、安易な捕獲を進めていると絶滅に拍車をかけることになります。
東京都で、クマと人が共存できるよう、奥山への放獣や追い払いの徹底、そして何より本来の生息地である奥山の自然林の復元等の取り組みが行われるよう、東京都支部とも協力し活動を進めていきたいです。
(野生動物保全担当 水見)
ツキノワグマ保護体制構築のための東京都への要望事項
1 東京都でも、他府県のように、ツキノワグマの放獣体制をつくること。特に山の実りが凶作年の出没やイノシシ等の罠への錯誤捕獲については、捕獲したクマを山に放獣できるようにすること。
2 クマの出没時、追い払いや誘因物の除去を徹底すること。 3 絶滅防止の観点から、子連れのメスグマは原則捕殺しないことをルール化すること。 4 ツキノワグマの違法捕獲が発生しないよう、捕獲許可権者である東京都が捕獲従事者の監視体制の強化、各自治体への指導を徹底し、違反者に対しては適正な処分をすること。 5 東京都の本来のクマ生息地である奥山がスギ・ヒノキの人工林率が高く、クマが生息できない環境となっているため、奥山の広葉樹林化を進め、ツキノワグマの本来の生息環境の整備をすること。 |
2月10日(土)くまもりサロンスタートします!
- 2018-01-23 (火)
- お知らせ(参加者募集)
くまもり本部事務所にはこれまでに撮りためたツキノワグマや豊かな森、講演会、奥山調査など、数々の貴重な記録があります。
そこで、今年からその映像の数々を皆様と一緒に見て感想を語り合う場、その名も「くまもりサロン」を始めることになりました。もちろん、非会員の方も大歓迎ですので、お友達を連れてきてくださると嬉しいです。
毎回担当が変わっていきますので、どんな映像を見るか楽しみにしてください。
日時:2月10日(土)13:00~15:00
場所:くまもり本部事務所3F 西宮市分銅町1-4
内容:第1回なので、やはりクマ。西中国山地のツキノワグマの詳細な生態を追った映像を上映いたします。
参加費:無料
定員:10名
くまもり本部2018年2月度> 自然保護ボランティア募集(初参加、非会員も歓迎)
熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。
会員・非会員に関わらず、多くの方々にご参加していただきたいです。
学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。
ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。
本部電話番号 0798-22-4190
本部FAX番号 0798-22-4196
メール contact@kumamori.org
2018年2月の活動予定
<いきものの森活動>
2月16日(金)風倒木の処理(三田)
(毎月第3金曜日 他に活動が必要な場合は土日を中心に活動を実施します)
午前8:00に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください
チェンソーを使えない方はのこぎりでご参加いただけます。
- いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、誰でもご参加いただけます。
現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。
天候不順で中止になることがあります。
<環境教育例会(於:本部事務所)>
2月5日(月) (毎月第1月曜日)
- 小学校や保育施設などで、森や動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。
<とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)>
2月1日、8日、15日、22日(毎週木曜日)
- 大阪府豊能町で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。
現地までの交通手段は本部にご相談ください。
<太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石町)>
2月25日(日)(毎月第4日曜)
参加費:1000円(交通費)
- 和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。
午前8:30に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください。
現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。
環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。
自車参加も可能です。
たくさんの方のご応募をお待ちしております。よろしくお願いします。
1月15日 熊森本部で兵庫県新温泉町に計画されている風力発電に関する勉強会を実施
- 2018-01-19 (金)
- くまもりNEWS
くまもりは、兵庫県新温泉町東部で県内最大級の出力となる計9万2千キロワットの風力発電施設を建設する計画が進められていることを知り、大きなショックを受けました。
予定される風車自体の大きさは3枚羽根の直径約130メートル、高さは約150メートル、国内の陸上では最大級なのだそうです。
(計画では、4千5百kW発電程度の風車21基を山の尾根<下図赤線状のどこか>に設置する予定。事業実施区域面積 約2千8百ha。下図斜線部分は集落のある谷の部分で、風力発電機の設置対象外となります)
熊森から
新温泉町の冷温帯に位置する落葉広葉樹林帯は、兵庫県のクマ生息地のなかでも唯一、下層植生がまだ残されている自然豊かなところで、くまもりがシンボルとしているクマをはじめ、多様な生物の安定生息地です。
温泉町の尾根筋に膨大なコンクリートを流し込むことで、セメントから出る灰汁によって渓流魚が全滅することが考えられます。もちろん、山の命である尾根筋をコンクリートで固めて破壊することで、万里の長城現象が起き、森は劣化し始め、二度と生物の多様性が保たれた保水力豊かな森は復元できません。
兵庫県のクマたちの最後の聖地が破壊される!やめてほしいとお願いしよう!
調べてみると、事業者は合同会社NWE-09インベストメントという聞きなれない会社です。インベストメントというのは、投資という意味だそうです。誰かがこの事業に投資して儲けようとしているのでしょう。
ネットで調べてみると、合同会社NWE-09インベストメントというのは従業員が居ない会社で、実質的には、合同会社の業務執行社員である日本風力エネルギー株式会社が事業を実施し、その大部分は他社との委託契約等により行われるそうです。
合同会社NWE-09インベストメントは、新温泉町以外にも、鳥取県鳥取市、和歌山県海南市、島根県浜田市、佐賀県唐津市、青森県八森でも同様の発電事業を一気に進めようとしています。
日本風力エネルギー株式会社というのを調べてみると、資本金が10万円で、社長さんにあたる職務執行者はアダム・ベルンハード・バリーン(本部シンガポール)という方だそうです。どこの国の方か、なぜシンガポールに本部があるのか、これ以上の情報は、ネットから得られませんでした。グローバル経済ということなのでしょうか。
事業理念には、「すべての風力発電プロジェクトが日本全体、地域コミュニティー、環境にウィン-ウィンの関係をもたらすことを約束します」と書かれていますが、そんなこと言われても、山の尾根筋に風車を建てられて、環境にウィン-ウィンなどありえません。
今回、日本の風力発電開発に20年間取り組んでこられた方に、勉強会を持っていただきました。とても参考になりました。その方は、原発は良くないので、使命感を持って風力発電を広めているということでした。
以前、経済産業省が風力発電業者に補助金を出していたそうですが、2011年3月11日の原発事故以来、風力への補助金がなくなり、代わりに、太陽光(ソーラー)発電に1kwh55円というすごく高い買取価格がついたそうです。これによって、太陽光発電が投機の対象になりました。シャープや京セラなど国産ソーラーパネルが大量に生産され、経済が活性化しました。しかし、現在政府は、太陽光発電の買取価格を1kwh20円にまで落としました。
(ちなみに、現在、風力1kwh22円、バイオマス1kwh28円)
このような経緯があったため、風力発電の機材は、現在、国産が育っておらず、ほとんどが外国製だそうです。ということは日本で風力発電が広まれば、外国の企業がもうかるということです。外国人の投機対象となるのでしょうか。風力発電の建設は、山の尾根か海上です。どちらも耐用年数はたった20年で、20年後には、土台のコンクリートを破壊して、また1から新しく造り直さねばならないのだそうです。
尾根の風力発電は、頭打ちになってきているそうです。いい風が吹くところは各地にあるのですが、山奥には送電線がありません。といって、自費で送電線を作るとなるとそれはそれで大変で、費用対効果の面で成り立たないのだそうです。環境ではなく、全て、経済で回っているのが今の人間社会だと、話を聞いてつくづく思いました。
そんな中、ドイツの素晴らしい規制を教わりました。ドイツでは、地元住民自らが風力発電に取り組む場合のみ風車設置許可がおります。外資や、国内であっても外からその町に資本が入ってきて風力発電事業を起こすことは禁止されました。これによって、大きな被害を地元に及ぼすような事業がなくなってきたそうです。
我が国の開発事業は4段階において実施されます。①配慮書、②方法書、③準備書、④評価書。
合同会社NWE-09インベストメントの日本における風力発電事業は、いずれもまだ①が終わった段階で、環境アセスまでは行っていません。一刻も早く声を上げようと思い、さっそく日本風力エネルギー株式会社に、日本語で、コメントを送りました。以下。
自然保護団体へのヒヤリング(日本熊森協会)専門 奥山生態系保全
計画地は、環境省のレッドデータブックで絶滅のおそれのある地域個体群に選定されている東中国山地ツキノワグマの恒常的な生息地である。ツキノワグマは冷温帯の落葉広葉樹林に生息する動物だが、近年、兵庫県の落葉広葉樹林帯では下層植生の衰退が著しく、ツキノワグマが生息することが難しくなっている。そんななかで、新温泉町の生息地は、唯一、今も下層植生が保たれており、ツキノワグマの生息が保障される貴重な場所である。尾根筋への風車設置は、ツキノワグマの生存をはじめ渓流魚など豊かな奥山生態系に深刻な影響を与えると考えられる。
他の5つの地域における合同会社NWE-09インベストメントの日本における風力発電事業に対して、声は上がっているのでしょうか。ヨーロッパと違って、自然保護団体がほとんど育っていない日本で、どれくらいの声がこれらの事業に上がるのかとても心配です。いずれの事業においても、声を上げる権利は居住しているいないにかかわらず、日本国民全員にあるそうです。みなさん、声を上げていきましょう。
原発を認めない熊森は、エネルギーをどうするのかとよく聞かれます。自然再生エネルギーを利用するのは大切ですが、それによって現在せっかく残されている貴重な自然を破壊するのなら、何をしているのかです。
熊森は、すでに自然が完全に破壊されてしまっている都市部で、自然再生エネルギーが得られるように技術革新がなされることを願っています。
1月26日28日大阪上映 映画「日本と再生」 世界はすでに、自然再生エネルギーで動いている!
- 2018-01-19 (金)
- くまもりNEWS
1月26日(金)、1月28日(日)大阪市で映画「日本と再生」<光と風のギガワット作戦>の上映会があります。
太陽がいっぱい。
風がいっぱい。
世界はすでに、自然再生エネルギーで動いている!
この映画は、『日本と原発』『日本と原発4年 後』を監督された河合弘之弁護士が製作・監督されました。
(企画・監修:飯田 哲也 制作協力:木村結 音楽:新垣隆 エンディングテーマ:坂本龍一脚本・編集・監督補: 拝身風太郎 撮影:中島喜一)
■ 2018/1/26 大阪府大阪市(上映1回) ※「日本と再生」
■ 主催:原発に依存しない社会の実現を目指す委員会
○ 上映日時:2018年1月26日(金) 17 時 ~
※上映後に河合監督ご挨拶予定
○ 会場名:真宗大谷派 大阪教務所 難波別院 同朋会館 講堂 (大阪市中央区九太郎町4-1-11)
○ 定員:130名
○ 問合せTEL: 06-6251-4720(中嶋)
○ 問合せメール:担当(中嶋)宛メール
2018/1/28 大阪府大阪市(上映2回) ※「日本と再生」
■ 主催:生活協同組合エスコープ大阪
○ 上映日時:2018年1月28日(日) 10 時 ~ / 13 時 ~
○ 会場名:住吉区民センター (大阪市住吉区南住吉3-15-56)
○ 各回定員:30名 ※応募者多数の場合、エスコープ大阪の組合員優先となります。
○ 問合せTEL: 072-293-4660(伊藤)
○ 問合せメール:担当(伊藤)宛メール
(熊森から)
日本熊森協会は、他生物やわれらの子々孫々に、かれらが生存できる自然豊かな地球環境を残すという、人間としての最低限の倫理観から、原発を認めていません。
といって、山の命である尾根筋に風車建設のためのコンクリートを流し込むなど、新たに重篤な自然破壊となるような自然再生エネルギーの開発も、認められません。
自然再生エネルギーは、すでに完全に自然が破壊されてしまっている都市部でこそ開発されるべきでしょう。そのような技術開発を待ち望んでいるところです。
まだまだ自然再生エネルギーにも難しい多くの問題が残されてはいますが、それでもこの映画は、今後の人類のエネルギー利用を考えていく上で、国民必見だと思います。
現在、全国で上映会が展開されていますので、ネットで調べられて、ぜひ皆さんにもご覧になっておいていただきたいです。
今後の自然再生エネルギーの開発問題について、みなさんと大いに議論していきたいです。
1月28日JBNシンポジウム「四国のツキノワグマ知っとん?」 於:徳島大学
- 2018-01-13 (土)
- くまもりNEWS
日時:2018年1月28日(日) 13:00~16:30(開場12:00)
参加費:無料
場所:徳島大学工業会館メモリアルホール(徳島市南常三島町2-1)
くわしい内容は、JBNのHPをご覧になってください。
いくらなんでも今年の冬は寒すぎる そこで「とよ」が考えた冬ごもりの新スタイル
- 2018-01-11 (木)
- _クマ保全 | くまもりNEWS | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
2018年1月11日、高代寺を訪れた「とよ」見守り隊は、寝室をのぞいてびっくり。「とよ」が、わらの中にほぼ全身をうずめて、熟睡していたからです。
この時のとよの様子は、動画で見ていただけます。
→https://www.youtube.com/watch?v=TM_VPYoyMGk
呼吸数は1分間に10回でした。
こんな冬ごもりの仕方をはじめて見ました。
頭もお尻も、わらの中に完全に埋まっています。
人間だけではなく、今年の冬はクマにとっても寒いんですね。
台風が去った後の皮むき間伐地の風倒木処理を手伝ってください
皮むき間伐をした木が、昨年10月の台風21号でたくさん倒れたという話を聞き、これまで皮むき間伐を実施してきた三田市の現場を確認してきました。
今回被害がひどかったのは皮むきして1年半くらい経過した場所です。台風で風倒木となったのは皮をむいた木だけではなく、生木も被害を受けていました。やはり皮むき間伐は木が倒れる恐れがあることを十分考慮して実施しないといけないと思いました。
根っこから倒れた木も複数確認しましたので、やはり人工林は根っこが小さく弱いということも感じました。
熊森の皮むき間伐は、人が入らない山の中で間伐して、木が立ったまま朽ちていくのを待つものです。しかし、今回現地を見て、やはり皮むき間伐した木は、「森の蘇り」さんがしておられるように、自然乾燥後伐採して運び出し、利用してしまうべきなのかなあと考え込んでしまいました。皮むき間伐した材を利用するとなると道路まで運び出さないといけないので、奥山では皮むき間伐ができないということになってしまいますが。
熊森としては、まずこの場所の風倒木を処理したいと思います。チェンソーを使える方でご協力いただける方はご連絡をお待ちしています。
朝日新聞1月8日トップ記事に、秋田県のクマ大量捕殺に対する日本熊森協会の警鐘文
秋田のクマのことは、朝日新聞のデジタル版に掲載されただけと思っていましたので、1月8日の1面トップ記事(大阪版)を見た時はびっくりしました。
朝日新聞さん、よくぞこの問題をトップで取り上げてくださいました。
デジタル版より新聞記事の内容の方が詳しいので、良ければみなさんもう一度お読みください。
クリックしていただく度に、文字が大きくなります。
食い込みができないまま冬籠りに入る、それは、クマたちにとって冬籠り中に死ぬことを意味します。
人間社会は、残して捨てるまで食料に満ち溢れているというのに、ただひたすら食料を求めて、怖くてたまらない人間の所に出て来たクマたちを全部撃ち殺す。
日本人は狂ってしまったのか。
なぜ食料を分かち合おうとしないのか。
悲しい気持ちでいっぱいになっていましたので、全国民の問題として取り上げてもらえて感激です。
生命の尊厳を忘れた環境省野生生物課のコメントが、一番狂っていると思いました。
このコメントを述べられた方は、何のために環境省がこの国に存在しているのか、わかっておられないのではないでしょうか。
他者への思いやりや共感が持てなければ、自然は守れないと思います。