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大型台風19号により東日本の21河川24か所が決壊し多くの住宅が水没 地球温暖化対策を問う

台風19号に思う

大型で非常に強い台風19号は、2019年10月12日午後7時前に静岡県の伊豆半島に上陸し、東海、関東、東北と進み、強風と大雨による大きな被害をもたらしました。被害にあわれたみなさんに、お見舞い申し上げます。

東京都心では瞬間的に40メートルを超える暴風を15年ぶりに観測しています。

神奈川の箱根では12日に降った雨の量が900ミリを超えて全国の観測史上1位を記録しました。

その結果、10月13日のニュースによると、21河川で24か所の堤防が決壊し、決壊まで行かなくても多くの場所で越水が見られたもようです。

水没した住宅地が次々とテレビニュースに映し出され、居住者はご無事だっただろうか、犬や猫たちは逃げおおせたのだろうかと、胸が痛みました。

いずれ水は引くでしょうが、その後の泥まみれの家の片づけを思うと気が遠くなりそうです。

テレビニュースのインタビューを見ていると、戸建て住宅の皆さんは高齢者が多く、とてもこの人たちの力だけでは片づけられないのではないかと思いました。国や地方自治体による大きな支援が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徳島新聞号外より

長野市在住の宮澤正義くまもり顧問のおうちは大丈夫でした。

 

地下鉄やリニア

このような洪水が、地下鉄や大深度地下を走るリニア中央新幹線に流れ込めば、一体どうなることか。復旧はもう不可能でしょう。

熊森は改めて、リニア中央新幹線の建設をやめるべきだと訴えたいです。こんなに災害の多い日本でリニア中央新幹線の建設推進をそそのかした黒幕は、日本経済の衰退を願う外国勢力ではないかと疑ってしまいます。(国民のみなさん、祖先から受け継いだすばらしい国土の横っ腹に、地下水脈を次々とぶちきって長い長い深穴をあけることに反対の声を挙げませんか)

 

ダムの緊急放流

それにしても、関東甲信越地方の河川上流にあるダムでは12日夜から13日未明にかけて大雨の真っ最中に次々と緊急放流を実施したということで、西日本豪雨の時のダムの緊急放流問題が生かされていないなあと思いました。緊急放流はダムが洪水調節機能を喪失する事態で、そんなことをすれば下流域で水位が急上昇するのは当然です。台風19号は来る前から、記録的な豪雨をもたらすと予測されていたのですから、ダムは空にして備えていたらよかったのにと思いますが、実際ダム放流の責任者になってみれば、その決断にはなかなか難しいものがあったのだろうと察します。

 

地球温暖化

こんな大型台風が、これから何度も日本列島を襲うようになるのでしょうか。たまりません。マスコミは、現象ばかりを報道しますが、近年、大型台風が頻発するようになった原因があるのなら、それも合わせて報道すべきです。今回の19号台風がかくも大型台風に成長したのは、日本近海27度という海水面の温度(台風発生場所は30度)

の高さも原因の一つだと言われています。地球温暖化を止めないとますます台風がエスカレートしていくのでしょうか。

 

CO2よりシベリア東部のメタンガス噴出による温暖化

地球温暖化に詳しい人に聞くと、今や地球温暖化の脅威はCO2ではなく、解け出した永久凍土から出てくるようになったメタンガスだそうです。メタンガスの温室効果はCO2の100倍と言われています。シベリア東部の海岸線ではメタンハイグレードが不安定化しメタンガスが噴出しているそうです。さらにエアコンなどに広く使われている代替フロンの温室効果はCO2の数百~数万倍と言われています。

 

マスコミのみなさんへ

日本のマスコミのみなさんには、野生動物大量捕殺問題を初め、全ての問題に対して、現象だけを国民に伝えるのではなく、原因と対策まで伝えていただきたいです。

もう一つ、もういい加減に人間至上主義から脱してほしいです。こういう災害時に、他の生き物たちがどうなったのかの報道が全くありません。人間のことばかり見てきたから、人間は地球環境を破壊できたのです。人間至上主義は人間を滅ぼす。

 

便利さよりも地球環境保全

今の暮らしは、以前と比べて格段に楽で便利になりましたが、その暮らしが、近い将来、地球の気温50度、海水温40度、植物は光合成が出来ず、食物連鎖は断ち切られ、海の中に住む生物もほぼ全てが消え生物の95%が死に絶えたという2億5000万年前の地球環境の再来をもたらすという説もあります。地球環境保全はプラスチックが海や海の生物を広域に汚染してしまっていることなども入れて、もう手遅れと個人的には感じています。しかし、マスコミが本当のことを伝えるようになれば、戦争中、「欲しがりません、勝つまでは」をやり抜いた我ら日本人は、経済はほどほどにして地球環境を子や孫に残そうと、欲望を押さえ始めると思います。地球人の良きお手本になれると思います。

強力な誘引物で山中のクマをおびき出し、無害グマを大量に有害捕殺している行政はアイヒマン?

奥山生息地が野生動物たちが棲めないまでに荒廃している西日本で、ツキノワグマを初めとする野生動物たちが罠に次々と捕獲され、銃や、電気、槍、ロープによる首絞め、炎天下放置などによって前代未聞の大量殺処分を受けています。

 

<西日本の2019年度8月末までのクマ殺処分数と放獣数>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての野生動物に自然豊かな生息地を保証することは、地球上で最強・最大の力を持つようになった私たち人間の責務です。

しかし、現実には、野生動物たちのすみかであった広大な山は、戦後、人間が針葉樹の単一造林に大きく造り変えてしまい、生き物の住めない死の山となっています。

熊森は、野生動物たちのために、そして私たち人間の水源の森確保のために、会結成以来23年間、奥山を、天然林に復元・再生し続けています。

また、大型野生動物と人間が昔のようにすみ分けて共存できるよう、21世紀の柵設置(=祖先のシシ垣にあたるもの)も、行政に訴え続けてきました。

 

しかし、行政は現在、動物を殺して数を低減させておけば、野生動物による被害がなくなるという短絡的なエリート研究者たちの言いなりです。

そこにはもはや、他生物の生命への畏敬の念や人としての倫理観は完全に失われてしまっています。

 

それにしてもどうしてこんなに大量のクマが有害捕殺されるのでしょうか。

わが国ではこれまで、人間に何の被害も出していないクマを有害捕殺することは、原則できませんでした。

しかし、今やっているのは、有害捕殺とは言いながら、実は、無害グマを大量に捕殺しているのです。

現在、シカやイノシシを捕獲するための罠も含めて、クマの大好物である米糠を誘引物として入れたおびただしい数の罠が設置されています。

山中にいるクマまでおびきだして、捕獲されたら、何の被害など出していない無害グマであっても、有害獣として行政が猟師や捕獲会社に殺処分させています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱罠にかかった哀れなクマ

 

0歳児グマもどんどん殺されています。0歳児の子グマのあどけなさかわいさを思い浮かべると、とても殺す気に等なれないはずですが・・・どうしてこんな残酷なことができるのでしょうか。

 

以下、山中伸弥京都大学教授のネット発言が参考になると思います。(以下、ネットから一部転載。)

 

人間の残虐性に迫ったアイヒマン実験

 人間は、特定の状況に置かれると、感覚が麻痺して、通常では考えられないようなひどい行動におよぶ場合があります。そのことを示したのが、アイヒマン(ナチス将校で、第二次大戦中、強制収容所におけるユダヤ人大量虐殺の責任者。後に死刑に処せられた)実験です。

内気で、仕事熱心な人物が、どうして残虐になり得たのか。それを検証したのです。

ところが、白衣を着て、いかにも権威のありそうな監督役の実験者から「続行してください」とか「あなたに責任はない」と堂々と言われ、教師役はボタンを押すのをためらいながらも、どんどんエスカレートして、実験を継続したんです。(権威のある人のもとで、人間は際限なく残酷になってしまう。)

 

チームのほうが誘惑に弱くなる

ひとりで研究しているだけなら、生命に対する恐れを感じて、慎重に研究する。そういう感覚はどの研究者にもあると思います。

ところがチームになって、責任が分散されると、慎重な姿勢は弱まって、大胆になってしまう。たとえルールがあっても、そのルールを拡大解釈してしまう。気がついたらとんでもないことをしていたというのは、実際、科学の歴史だけでなく、人類の歴史上、何度も起きたし、これからも起こりえます。

チームを組んで研究することによって責任が分散され、倫理観が弱まって、危険な領域へ侵入する誘惑に歯止めが利きにくくなっているのではないか。歯止めとして有効なのは、透明性を高めることだと思います。密室で研究しないことです。研究の方向性について適宜公表し、さまざまな人の意見を取り入れながら進めていくことが重要ですし、そうした意見交換をしやすい仕組みを維持することも大切だと思います。

 

熊森から

山中教授の言葉はまさに言い得て妙です。

神の手で絶妙のバランスを保ってきた自然界に、現在、人間が手を入れてぐちゃぐちゃにしています。

シカやイノシシと比べて生息数が2ケタも小さいクマたちに、今のようなだまし討ち的な殺害を加え続けていたら、そのしっぺ返しは必ずや全生態系や人間に来ると確信します。

行政や研究者の皆さんは、大量殺害理論とその実態を隠さずに公表して、このような対応の仕方でいいのか、多くの国民の声を聞いてみるべきです。

 

 

 

 

 

 

【速報】石川県支部が金沢市長に要望書を提出

森林環境税で放置人工林の天然林化を!

石川県支部、飯島さおりさんからうれしい報告です!
10月4日、石川県支部5名が、いしかわ若手議員の会の市議5人と「森林環境譲与税で放置人工林の天然林化」を求める要望書を山野之義市町に提出しました。山野市長からとても素敵な返答をいただいたそうです。以下、飯島さんの報告です。
来年度から、森林環境譲与税での天然林化が実現しそうです
結果から申し上げますと、天然林化(広葉樹林化)を進める流れができそうです!
山野金沢市長からは、
「心が伝わりました」
「ベクトルはしっかりと同じ方向を向いています」
「様々な知見があるとのこと、相談させていただくこともあるかもしれません」
などなど、涙がでるような嬉しいお言葉も頂きました。

要望書を提出する飯島さおりさん(中日新聞記事より

手探りの状態でのスタートでしたが、会長始め、本部の皆様、支部の仲間なにより、金沢市議の熊野盛夫さん(←くまもりにふさわしい名前(笑))のバッグアップがあって成し遂げられたことです。熊森石川メンバー5人、金沢市わかて議員の会から5名、共に手を携えての要望書提出となりました。
資料を揃え、どんな質問にもできるだけ答えられるような前準備は徹底的に行ったつもりです。
今回の要望が成功したもう1つの大きな要因は、山主さんからの天然林化の要望が出始めていることです。森林組合からの聞き取り調査や里山での聞き取り調査でわかりました。
全ての要因が必然と合致したタイミングだったと思います。
今回は報道陣3社も来て頂き記事にもなっています。
今回の流れは、本部の努力なしでは、到底成し遂げられず、その姿に勇気ずけられ私も今年は頑張ろう!!という意気込みで駆け抜けてきました。
県が違えば、山も違い、やり方も違います。簡単なことではありませんが、知恵を出し合い手を取り合い頑張りましょう。
最後は、人です。どんな意見も大切に対立せず、調和しながら、自分たちの想いを心を込めて伝えていく。
必ず伝わります。
絶対に風穴は開きます。
日本の山を復活させましょう!!
日本熊森協会 石川県支部 飯島さおり

【兵庫県本部】動物たちの餌場復元のため、奥山で実のなる樹の大苗を植えました!

今年2019年は、2010年ほど皆無ではないものの、全国的に、クマたちの食糧になる液果類やドングリなどの堅果類の実りが悪く、クマたちは夏から秋まで冬籠りに向けての食糧探しに必死です。

兵庫県では平成29年から、推定生息数の3倍にも等しい膨大な数のクマ捕獲罠を春から秋まで集落や田畑周辺200メートルゾーン内に常設していることもあって、今年は9月末時点で、すでに91頭ものクマが、大量捕殺されています。

一刻も早く、かつて奥山に存在したクマなどの野生動物の餌場復元が必要です。

 

2019年10月5日、熊森は、公益財団法人奥山保全トラストが兵庫県宍粟市に所有する120ヘクタールの山林で、財団が兵庫県緑税を使って2017年10月に伐採した0.78ヘクタールの人工林部分に、4本の実のなる樹を植樹しました。今回植えたのは、ヤマグリ1本、ヤマグワ1本、ヤマボウシ1本、ヤマザクラ1本の計4本で、全て高さ2m以上の大苗です。大苗は、植えた年の翌年からすぐに実を成らすので、即、野生動物が餌場として利用できますし、成長も早い上、シカが植樹地に入ってしまっても、成長点を食べられない為、枯れません。

 

財団のこの所有地には、2012年から実のなる樹を植樹してきましたが、ここで大苗を植えるのは初めてです。植樹には、本部から室谷会長、スタッフの水見、兵庫県の熊森森保全部会メンバーのボランティア6名、そして遠方からも、熊森東京都支部から1名、奈良県在住の非会員の方1名が参加してくださいました。皆様、ありがとうございました!

大苗4本植樹完了

 

以下は、今回の植樹会に東京から参加してくださった、熊森東京都支部の若い女性(1児の母)の感想です。

 

「東京都支部で活動しているMです。本部が実のなる木の大苗を植樹するということで、参加しました。本部の方たちとは現地に向かう車内のなかで、和気あいあいと情報交換しました。室谷会長から、植樹地のある兵庫県宍粟市は、山林の73%がスギ・ヒノキ人工林と高く、このような所で落葉広葉樹林に戻していくモデルを作っていくことの重要性を教えていただきました。

車内でレクチャーする、室谷会長

 

今年の山は山ビルが多いということで、現地到着後、長靴の隙間にも養生テープをぐるぐる巻きにして準備万端で植樹地に向かいました。(本日の山ビル被害者ゼロ)

山からは地元の人達が飲み水にしているきれいな川が流れ出ていて、地元の方たちが今回の植樹会のためにかけてくださった手作りの橋がかけられており、歩きやすかったです。

頑丈なシカ柵ネットで覆われた植樹地ですが、冬の積雪でネットが倒れることもあるそうで、積雪前にはネットを外すなど、手間がかかる作業が必要だということもわかりました。

3人一組になり1本の大きな苗木を植えました。私は、ヤマグワの樹を植えました。植樹後、支柱と札を付けました。

ヤマグワを植えた、Mさんたち

 

来年夏には実がつくということで動物たちの餌になってくれるよう、この後、大きくすくすくと育ってほしいです。

シカの食べた植物の食痕や、シカが樹に角を擦りつけた跡などを見せていただき、動物がこの山に棲んでいるんだという、生き物の息吹を感じて嬉しくなりました。みなさんテキパキとわからないことを教えてくださり、遠足のように楽しく、あっという間の1日でした。

 

11月になれば、この場所に、森林組合によって実のなる木の3年苗が数百本植樹される予定だそうです。

 

また機会があったら参加してみたいです。

今後、東京都支部でもこのような活動ができないか、場所をさがしてみようと思いました。

 

 

ヒグマを追って、知床から釧路湿原を行く

以下、赤松正雄顧問のブログからです。

 

2019,9,13 それはもう、まさに名優の登場でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台の下でその登場を待ちわびる人々の前に、ヒグマが岩尾別川の上流から現れたのは午後4時過ぎ。

今か今かと息を呑んでいたプロカメラマンや俄かカメラ好き達が、急ぎ望遠レンズやスマホを覗いたり、かかげたのを尻目に、川の浅瀬を縦横にカラフト

マス(一般的にはシャケと呼ぶ)を探して、ヒグマは動き回っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて見るヒグマの立ち居振る舞いに、私はただただ目を凝らし、唾を飲み込むだけでした。

 

 

日本熊森協会の顧問に私がなってほぼ20年。

森の荒廃がクマの生息状況に予兆として現れるーこのことを人々に訴え続けてきながら、クマを目の前にすることは初めての経験でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼著名な動物写真家であり、プロのツアーガイドである安藤誠さんの講演を聴いたのはほぼ一年前のこと。

熊森協会の顧問に彼が就任されたのを披露する意味も込められた企画でした。

その印象はまことに強烈なものでした。「日常的な奇跡の連続が我々の人生、あだやおろそかに生きてはいけない」というメッセージ。

これは野生動物たちの人間と全く同じと言っていい振る舞いを収めた彼の写真や映像と共に私の脳裏に刻まれました。

長年の別離ののちに久方ぶりに邂逅した熊の兄弟が感激して二本足で立って睦み合う姿。

笑う狐やあくびをするフクロウの表情。

白雪のなかを舞う丹頂鶴など。

私がその直後に始めたブログでの回顧録に『日常的奇跡の軌跡』と名付けたのも、まさにこの時の安藤さんの講演の影響でした

 

▼彼は釧路空港から少し離れた阿寒郡鶴居村でヒッコリーウインドという名のウイルダネスロッジ(原野の中の宿)を経営しています。

20年ほど前からの、徹底したリサーチと鍛錬されぬかれたガイドぶりは海外での評価も高く、多くの人々が訪れます。

初めて講演を聴いて以来、熊森協会の室谷悠子会長、事務局の水見竜哉氏らと共にそのロッジを訪れ、知床や釧路湿原にヒグマを追う旅を夢見てきましたが、ついに実現をさせることができたのです。

 

知床に往復8時間ほどかけて走った第一日目に続き二日目は、鶴居村にほど近い釧路湿原聖域への探索行でした。

雄大そのものの草原のなかにひっそりと姿を現した湿地と沼は、絵画の中の世界でしか目にしたことのない幻想的な風景でした。

また、名高いチルワツナイ川の蛇行を小高い丘の上から見た時は、10年ほど前にオーストリアに行った際に見た風景に既視感を持ちました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼二日目の夜には、安藤さんを求めて、釧路周辺や札幌から車で片道5時間近くもかけて走ってきた青年たちを前に、ミニ講演会が開かれました。

ヒグマと人間との間の無理解からくる争いのもたらす悲劇を止めようと、真剣な語らいが夜遅くまで繰り広げられました。

カメラを通じて、野生動物たちと言葉を交わすことができるほどの自然人・安藤さんの話を通じて、〝まやかしの人間主義〟こそヒグマの敵だと私は実感しました。

「人間は自然と離れてはいけない。なぜかというと、人間が作ったものばかりに囲まれていると、本質、本物が見えなくなる」し、「自然はごまかさないし、嘘がない」との言葉に心底から共鳴します。

クマを守れと強調するたびに、私は「人間とクマとどっちが大事なのか」との反論に出くわしてきました。

その都度、「どっちも大事だ、人と野生動物の共生こそ忘れてはならない」と言い返してきました。

今そこに、滅法心強い助っ人が登場して、大いなる喜びに浸っています。

(2019-9-15)

【速報】愛知県支部が始動します!!

支部結成会に集まってくださったみなさんと

愛知県から、支部結成のうれしいニュースです。

愛知県には、発足当初から応援いただいている会員もおられ、支部が始動しかけたこともありましたが、これまで実質的な活動ができていませんでした。しかし、この度、平子恵美会長が支部長を引き受けてくださることになり、日本熊森協会23番目の支部である愛知県支部結成の運びとなりました。

本部から愛知県支部を立ち上げてほしいと言われ、そういう役割だったんだと「やります」と即答してくださった平子支部長は、室谷会長と同世代、副支部長の河西さんは大学生とフレッシュなリーダーでのスタートです。

右から平子支部長、河西副支部長、井原会計

9月28日、名古屋市内で、支部結成会が開かれました。愛知県での支部活動を待ちわびていた33名の会員が集まり、熱気あふれる会となりました。

室谷会長もお祝いに駆け付け、たくさんの人とつながって、活動を広めていってほしいと激励しました。

愛知県は、全国で3番目にスギ・ヒノキの人工林率が高く、自然林がないためツキノワグマの生息環境も無く、絶滅危惧種になっています。支部が始動することで、愛知県でも、次世代のため、他生物のため、豊かな森を再生させる流れができていくことを期待します。

愛知県の人工林分布図。オレンジの部分が人工林。ツキノワグマの棲みかとなる自然の森はほとんどない。

日本熊森協会は、そこに住む人たちが、自分たちの住む地域の自然や野生動物を一番守ることができるという考えのもと、会員による地域での自然保護活動を推進しています。

愛知県支部では、今後、澄川嘉彦監督の「大きな家~タイマグラの森の子どもたち」の上映会、室谷悠子会長の講演会などをしながら熊森活動を広め、森林環境譲与税で天然林再生を進める流れも作っていきたいということです。

愛知県のみなさま、ぜひ、愛知県支部の活動にご参加ください!

やはりそうだったのか 千葉県の長期停電の原因となったスギの放置人工林

台風15号による千葉県のあまりにも長期にわたる停電に、くまもりは絶句です。

多くの人々や飼育動物たちが、暑い中、どんなに苦しい日々を送らねばならなかったことだろうかとお察しします。

心からお見舞い申し上げます。

千葉県が台風被害被害を受けたと聞いて、私たちがすぐに頭に浮かんだのは、千葉県の山の53%という高い人工林率です。

放置人工林のスギが沢山倒れただろうなと思いました。しかし、千葉県の森林率は31%と低いから、それほど被害はなかったかなとも思いました。

 

以下は、朝日新聞9月23日記事です。

 

停電の千葉、まるで終戦直後

台風15号で千葉県に大きな被害が出てから23日で2週間。千葉県東部の山武(さんむ)市では一時、総戸数の約6割が電気を断たれた。特産の山武杉(さんぶすぎ)が次々と倒れて電線や電柱を直撃、停電は広範囲で10日以上つづいた。林業の衰退で放置されたスギに病気が広がったことが背景にある。

 

 

 

 

 

 

 

スギの倒木が路面を埋め尽くし、電線や電柱にもたれかかる。9日の台風通過後、面積の約3割を森林が占める山武市のあちこちに、そんな光景が広がっていた。停電が解消された23日になっても、電線などの補修作業が続いた。

市の山間部の民家は杉林の中に点在し、林に沿うように電線がつながる。そこに倒木が相次ぎ、停電が広がったとみられる。

東京電力パワーグリッド千葉総支社によると、同市では9日、山間部を中心に、総戸数2万9600戸のうち最大1万7700戸が停電。同社が市全域での復旧を確認したのは、21日午前0時47分だった。

「終戦直後のような暮らしだった」

山間部で落花生を作る男性(81)は、10日以上続いた停電をそう振り返る。

 

蔓延する病気がスギの倒木を拡大

県によると、山武市周辺では250年以上前から特産の山武杉が植林されている。幹が真っすぐで太さに偏りがないため、建材などに使われてきた。

ただ、菌により幹の外側が腐る「スギ非赤枯性(ひあかがれせい)溝腐病(みぞぐされびょう)」にかかりやすい弱点もある。山武市では今回、溝腐病のスギが、7~8メートルほどの高さでポキンと折れる様子が各地で見られた。

倒木が相次いだ理由について、県森林研究所は「最大瞬間風速が50メートルに及ぶ、経験のない強風が最大の理由」と分析。さらに、市内の山武杉の林の約8割に蔓延(まんえん)する溝腐病が、倒木を拡大したとみる。

対策は進まない。同市は民有林の割合が95・7%(2017年)と高く、所有者は費用のかさむ伐採や植林を敬遠する。約5・5ヘクタールを所有する女性(72)は「高く売れるわけでもないのに、手入れを頼むと100万、200万円の単位でお金がかかる。どうしたらよいのか」ともらす。

倒木が助長した今回の停電について、千葉大学の小林達明教授(緑地環境学)は「スギの価格が低迷し、切っても販売先がないため、民有林は荒廃する一方という状態が長く続いている。集落に近い場所に森林がある千葉県では、起こるべくして起きた被害ともいえる」と話す。(熊井洋美)

以下略

 

熊森から

報道してくださったみなさん、ありがとうございます。

写真を見ると、倒れているのは戦後の拡大造林政策で植林されたスギです。

記事によると、山武杉は、昔から植林してきた特産のスギだということです。

地域によって事情はまちまちですから、他所に住んでいる者が断定はできませんが、しかし、昔は1ヘクタールに3000本というような密植はしていなかったのではないでしょうか。

当協会顧問の元徳島県木頭村村長の藤田恵氏によると、木頭村でも昔もスギを植えていたところがあるが、1ヘクタール600本だったので、間に自然に広葉樹が育って針広混交林になっていたということです。

県森林研究所は「最大瞬間風速が50メートルに及ぶ、経験のない強風が最大の理由」と発表されているそうですが、行政は、雨のせいや風のせいにして終わっていてはいけないと思います。自分たち人間のしてきたことを、この機会に反省すべきなのです。

利益追求第一で、あまりにも不自然な密植植林をしたことと、林業不振で手入れが出来なくなっていたことが、今回の長期停電の原因ではないでしょうか。

野生動物達を棲めなくした山は、人間にもしっぺ返しをしてきます。

これを機に、森林環境税などを使って、スギの単一林を針広混交林や広葉樹林に転換して、野生動物と共存する自然豊かな県土づくりをめざしてほしいと思いました。

不自然なものはやがて自然界が除去していくことになります。長い目で見ると、人間は自然の力になど勝てないのです。人間よ、謙虚さを取り戻そう!

「全てのゲノム編集食品の規制と表示を求めます」という署名

上記署名が、熊森に回ってきました。

 

遺伝子組み換え食品は表示が義務付けられていますが、環境省も厚生労働省も、ゲノム編集生物は規制対象外として食品表示も不要と決めたのだそうです。

本来自然界に存在しない生物を作ることは、研究者にとっては面白いことかもしれませんが、生命への冒涜であり、何が起きるかわかりません。

食品の安全上からも危険です。不自然なものは、一見便利に見えても、必ず負の側面を持ちます。

このような研究に歯止めをかけないと、ゲノム編集された生物が大変な問題を引き起こす恐れがあります。

 

ゲノム編集

 

私たち熊森は、神でもない人間が、超複雑なバランスの上に成り立っている<野生動物の個体数を調整する>ことなど不可能であると考えています。倫理上からも認められません。中途半端にしか自然というものを理解していない人が、自然改変を手掛けようとするのだと思います。

同様に、同じく、人間という浅知恵動物が、ゲノム編集することも私たちは認めません。

あまりにも傲慢です。

生物界が滅茶苦茶になっていきます。

ゲノム編集された食品を作らせない、買わない。

欧州司法裁判所は、すべてのゲノム編集を遺伝子組み換えと同様に、規制すると決めたそうです。

日本人はおとなし過ぎる。

危機感がなさすぎる。

みなさん、私たちもノーの声を挙げましょうよ。

 

ゲノム編集がどういうものかわかる動画(とてもわかりやすいです)

 

 

熊森から

可能な方に、以下をお願いします。

署名用紙をダウンロードして集めていただき、日本消費者連盟にまで送ってあげてください。

第2次集約は、2019年11月30日です。

ネット署名もあります。

 

ノーベル賞受賞・山中伸弥教授が「人類は滅ぶ可能性がある」とつぶやく

以下、9/22(日)ネット配信 FRIDAYより要約

 

「人類は滅ぶ可能性がある」

『シリーズ人体Ⅱ 遺伝子』という生命科学の最前線を視聴者に伝えるNHK番組の中で、iPS細胞の生みの親としてノーベル賞を受賞し、現在も生命科学研究の最先端を走り続ける京都大学山中伸弥教授(57)がつぶやいた。

 

生命の根本に関わる遺伝子まで操作することが可能になった現在、こうした生命科学が発展するからこそ生まれてくる「危険性」がある。

人類が滅ぶ可能性がある、という発言について、山中さんはこう説明した。

1万年後、私たちとは全然違う生物が、地球を支配していても不思議ではありません。

しかも、自然にそうなるのではなく、人間が自らそういう生物を生み出すかもしれません。

 

「一歩間違うと、新たな生物に地球の王座を譲り渡すことになります。いま、人類はその岐路に立っていると思います」

 

山中さんの懸念は、研究者の倫理観が低下して生命に対する畏れを失い、研究に歯止めが利かなくなった結果、人類が滅亡するかもしれないというものです。

 

山中さんは科学者、研究者に求められる姿勢として、「密室で研究しないこと」を挙げていました。

 

いま、科学の進歩は加速度的にスピードを上げている。この先、人類はどんな道を進むのか。

生命倫理の規範は、誰かがひとりで決めるものではなく、さまざまな立場の人の意見を反映して決めていくべきだ。

 

 

熊森から

 

研究というのは大変面白いものですが、人間は狂いますから、部屋に閉じこもって研究していると、往々にして、自分のしていることの是非がわからなくなっていきます。

研究者は博士号を持っていたり教授の肩書きを持っていたりするので、人々から一目置かれがちなのですが、実は大変危険な存在です。

なんだかんだと理由を付けて、研究内容を隠ぺいしようとする研究者がいますが、私たち国民の税金で研究しているのですから、私たち国民は、それを認めてはならないと思います。

 

 

 

北海道で、ヒグマと共存の流れを その1

動物写真家 安藤誠顧問のご尽力でクマ会議を開催

~釧路市・鶴居村~

昨年、顧問に就任していただいた世界的に有名な野生動物写真家で、ネイチャーガイドの安藤誠さんを訪ね、9月13日、14日に北海道釧路市、鶴居村にある安藤顧問の運営するウィルダネス・ロッジ、ヒッコリーウィンドに行ってきました。20年近く応援いただいている元衆議院議員・赤松正雄顧問も同行くださいました。

安藤顧問は、「今年は、マスが早めに遡上しているからきっとヒグマに会えるよ」と知床に連れて行ってくださりました。河口付近を望遠鏡で覗くと大量のカラフトマスがやって来ているのがわかります。安藤さんからは、嬉しくてたまらず、待ちきれなくて海に飛び込んでしまったクマを見たと教えてもらいました(もちろん、海の中ではマスたちの方が上手で捕まえることはできません)。

クマが現れるのを待っているとき、オジロワシもやってきて、見事にマスを捕まえる一瞬にも出会いました。

しばらく、待っていると、別の場所で待機していたスタッフから、橋の付近でクマが現れたという連絡があり、駆け付けると、マスを取りに来た若いオスグマに会うことができました。水に頭をもぐらせたり、飛び跳ねたり、必死でマスを探す様子は何とも言えない迫力があり、ついに会えたと、一同、感激のひとときでした。

捕まえたマスをパクリ。水見竜哉(熊森スタッフ撮影)

橋にはクマを観察している人たちがたくさんいました。「本当は、人がいる所に出て来たくないけど、隠れられる場所はベテランの雄グマがおり、若いクマは入っていけないからこんなところでマスを捕るしかない」「人が河口付近で、サケやマスを捕ってしまわないで、もう少しだけでも川を遡上できるようにすれば、クマたちはこんなに人に近いところに出て来なくてよくなる」と安藤顧問から教えていただきました。

知床から車で帰る道中に、道路のカーブでばったり、メスの4~5歳のヒグマと出会いました。クマはとてもビックリしたようで、さっと道路わきに車をよけ、しばらく必死で頭を隠していましたが(お尻が出ており、文字どおり「頭隠して尻隠さず」でした)、その後、車が近づこうとするとさっと、山へ逃げていきました。突然の人との遭遇に動揺し、困惑しているクマの気持ちが感じられるできごとでした。

ヒグマたちも本州のツキノワグマと同様、人間に遠慮して、できるだけ接触を避けて暮らしていることがよくわかりました。実際に、出会えたことでヒグマがより身近に、愛おしい存在になりました。

翌日は、釧路湿原を案内していただきました。湿原の脇には、まだ緑の実をつけたミズナラの森が広がっていました。北海道は下草も豊富で、森も豊かに残っていることを実感。スギ・ヒノキの放置人工林だらけで、本来の生息地が荒廃してしまっている西日本のツキノワグマたちにこの環境を分けてあげたいと思いました。

釧路湿原を背景に

14日、夜には、安藤誠顧問の呼びかけで集まった方々と「クマ会議」を開催。ヒグマやツキノワグマと共存していくために何が必要かを話し合いました。北海道の熊森会員や安藤顧問の写真仲間も駆けつけてくださりました。車で数時間かけて来てくださった方もいました。

室谷会長は、日本熊森協会の活動と本州のツキノワグマの現状をお伝えしました。

安藤顧問は、小さい頃からよく知っているメスのクマが、子どもを守るためにカメラマンを威嚇したら通報され、子どもの前で射殺されてしまったことを報告。人間の無理解で捕殺されてしまうクマがいかにたくさんいるか、正しい知識を持ち、備えをすることでクマたちと共存できることを伝えていきたいと熱く語りました。昨年度、ヒグマ約800頭、ツキノワグマは約2600頭が有害獣として捕殺されています。この中には、捕殺の必要が無かった事例もたくさんあります。

参加した方々からも、豊かな環境が残っている北海道だからこそ、自然もクマも失われないように守りたいといった声が出ました。北海道でも、ヒグマとの共存をめざし、人々のつながりができ始めていることを実感することができました。

安藤誠顧問の写真は、野生動物たちが感情豊かに生きている姿を伝えるだけでなく、自然や野生動物を愛し、共存したいと願う人たちをつなぐ力があります。

この秋、日本熊森協会では、安藤誠顧問の講演会を、福岡、神戸、東京で開催します。

美しい写真とともに野生動物たちの生きざまや、共存への思いを熱く語っていただきます。みなさまぜひ、お越しください。

※いずれも参加申し込みが必要です。

福岡市 10月20日(日) ボランティアセンターあすみん

神戸市 10月23日(水) 神戸国際会館セミナーハウス701号室 19時~

東京  11月3日(日) くまもり東京シンポジウム お茶の水女子大学共通講義棟2号館

 

 

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