「くまもりNews」(日本熊森協会公式ブログ)
自然農塾 苗床作り 2012年4月29日
田んぼでの作業2回目の今回は、苗床作りです。
4月1日に整えた田んぼは良好でした!

まず苗床に使うモミを選びます。
水の中にモミをいれて、水に浮かない中身のつまったものを使います。

田んぼの隅に苗床として使用するスペースを決めて、
表面をクワで浅く削りとります。
そこにモミを撒きます。
自然農では、田植えの時に苗を一本ずつ植えるんですね。
そのため、撒いたモミが重ならない様に手で広げます。

上から土を被せてクワで押して・・・・

さらにワラを敷きます。

鳥よけとして周りに細い枝をさして糸も張ります。
鳥さん食べないでね。

苗床ができあがりました。

苗床作りは「ていねいにやる事」がとても重要な作業で、
参加者の皆さんは前回よりいっそう真剣に取り組まれていました。
これから苗の成長が楽しみですね。
次回5月27日(雨天決行)は
苗床の草取りと一部田植え、田んぼの周りに大豆を撒く作業をします。
(苗は地元の方が育ててくれたものを使用します)
自然農塾では、
「この作業の時は、ちょっと興味があるから行ってみたいな。」
「忙しくて全部は参加できないけど、行ける時は行ってみたい。」
と思っている
単発での参加の方もお待ちしています。
一回につき 受講料 500円 交通費1000円 です。
車の手配がある為、お申し込みは3日前までに
下記までお願いします。
日本熊森協会事務局
〒662-0042兵庫県西宮市分銅町1-4
TEL:0798-22-4190
E-mail: contact@kumamori.org
5/12 進む、本部のチェンソー講習会
去年末から始まった本部のチェンソー講習会が、順調に進んでいます。今のところ、まだ卒業生は3名ですが、今年中に20名の卒業生を誕生させ、本部だけで今年中に人工林の2000本のスギを伐採して、山を自然林にもどしていく予定です。地元の方々も、間伐しても良い山を次々と提供して下さっています。
もう国が動き出すのなど、待っておれない。山が崩れるなど、取り返しのつかないことになる前に、間伐してしまおう。一般市民が立ち上がっているのです。国民のみなさん、応援してください。

5月12日 チェンソー講習会ステップ②の一場面
於:兵庫県宍粟市
日本の森を蘇らせたい、動物たちが人里に出て来て殺されなくてすむように、帰れる森を復元してやりたい・・・自分には何の利益にもならないことのために、毎回、会員のみなさんが、自費で参加費を払って参加してくださっています。
みなさん純粋で一生懸命だからでしょう、本部指導者も驚くほど早く確実に、参加者の腕があがっていっています。
この後の5月のチェンソー講習会の予定は以下です。一応チェンソーは使えるけれど、この際、しっかり基礎から勉強し直しておきたいという方も、ご応募ください。
5月17日(木) ステップ②
5月19日(土) ステップ③
5月24日(木) ステップ②
5月26日(土) ステップ①
スギの人工林を皆伐し、実のなる木を奥山に植樹 (ライオンズクラブ)5月13日
- 2012-05-17 (木)
- くまもりNEWS
くまもりの活動に賛同してくださった大阪のライオンズクラブのみなさんが、実のなる木の奥山植樹会を企画して下さいました。くまもりは、全面的に準備・協力させていただきました。とても楽しい植樹会となりました。

人工林伐採前のイメージ写真(近くの、スギ未伐採地)

スギ伐採後、明るくなった斜面にシカよけ網をパッチ状に張って造った植樹地 網の目が小さいのは、シカが角をひっかけて動けなくなり死んでいくのを避けるためです。

サルナシ(=コクワ)を一生懸命植えていた8歳の小学生 この日は、ウワミズザクラやヤマブドウなど、実のなる木をいろいろと植えていただきました。

「毎年、実のなる木を少しずつでも植え続けていきたい」植樹を楽しんでくださった参加者のみなさんの感想です。
国は、餌を求めて人里に出て来た野生鳥獣を効率よく捕殺したり、かれらが人里に入ってこないように柵を設けたり・・・人間を守ることにしか取り組んでいないと言っても過言ではありません。
こんななかで、まだまだ目に見えないような小さな流れですが、動物たちが山から出て来なくてもいいように、昔のような餌のある森を復元・再生してやろうという一般国民によるやさしい取り組みが兵庫県の奥山で実施されたことは、本当に心温まります。みなさん、ありがとうございました。
日本では、農薬ネオニコチノイドの規制なし (農林水産省農薬対策室)
農水省の担当部署に、電話しました。
くまもり「ネオニコチノイドは、日本でよく使われているのですか」
農薬対策室係官「カメムシやウンカ、ツマグロヨコバイを殺すために、農薬のネオニコチノイドは大変効果があり、田んぼなどでよく使われています」
くまもり「ハチが消えて、果樹園が困っておられますが」
農薬対策室係官「ハチが消えたこととの関連は、まだよくわかっておりません。ダニやウィルスによってハチが消えたという説もあり、現在調査中です」
くまもり「疑わしきは規制となりませんか。ヨーロッパでは使用禁止だそうですが」
農薬対策室係官「まだ結論は出ておりませんので、使用禁止にはしません」
くまもり「戦後、松枯れ対策に、膨大な薬剤の空中散布が行われてきましたが、山の中のいろんな虫たちを大量に殺しただけで、松枯れは止まっておりません。農薬会社が潤っただけです。疑いが起きた時点で、すぐに止められないのでしょうか。いまだに山に松枯れ対策として薬剤を空中散布していますよ」
農薬対策室係官「そちらの方は、林野庁の担当ですので」
くまもり「ありがとうございました」
5月11日 生き物たちが消えた奥山の林内 一体日本の山の中で何が起きているのか
くまもり調査研究部は、クマたち野生動物たちの生息環境が保たれているかどうかを調べるため、毎週兵庫の奥山に入り続けています。5月11日に調査した山は、かつてクマたちが棲んでいた豊かな森でした。今は、クマはもちろん、虫に至るまで、生き物たちの気配がほとんど感じられません。標高900メートルまで登ってみましたが、林内の様子に驚きました。

ほとんどのコナラ、ミズナラが枯れているか、今にも枯れそうに弱っていました。これでは、秋のドングリは、望めません。
冬ごもり明けのクマたちの大好物のひとつは、スズコ(チシマザサのタケノコ)です。しかし、ササが全部枯れているのです。
枯れたササを触ってみると、茎がぼろぼろと崩れていきます。酸性雨?シカ?
国は増え過ぎたシカが原因だと言っていますが、本当でしょうか。ディアラインのようなものが感じられなくもなかったのですが、シカ生息の痕跡もほとんどないのです。フンは少しはありましたが、それでもほとんど見られませんでした。シカの角とぎしたと思われる痕跡もありましたが、昔の古いものばかりでした。2週間の間、仕掛けていたビデオカメラに映っていたのは、夜間に現れた1頭のシカが2回だけでした。
シカの死体を3頭だけ発見しました。今年の大雪が原因でしょうか。

まさに沈黙の森の中で、カエルの卵と、ヘビを見つけました。生き物が少し残っていた…!


一体、日本の山に何が起きているのでしょうか。これでは、冬ごもり明けのクマたちが食べる物は何もありません。稚樹を探しまわりましたが、わずかにツツジらしき稚樹を何本か発見しただけでした。一体、山はどうなっていくのでしょうか。
やっと雪が消えたので、くまもりは今後も奥山を歩き続け、みなさんに奥山状況を報告し続けていきます。
小出裕章さんの反原発教室「優しく生きることと原子力」 於 青山学院大学
- 2012-05-12 (土)
- くまもりNEWS | 東北大震災・福島原発
4月22日、青山学院大学の講堂1700席が埋まりました。(クレヨンハウス主催)
奥山保全・再生に取り組んでいるくまもりにとっても、今や放射能汚染問題は避けて通れない重大な問題です。素晴らしい内容ですので、ご紹介します。ご覧ください。
リンゴ農家悲鳴 ハチが消えた 今やハチはまぼろし

リンゴの花は、本当に清楚で美しいです。今年も、受粉の季節がやってきました。しかし、今、リンゴ園には異変が起きています。ミツバチが来ないのです。
兵庫県宍粟市にあるリンゴ園では、近年、すべての花に人手をかけて人工授粉をして回っています。ミツバチが来てくれると、まんべんなく全体に花粉が付いて完璧なリンゴがとれるそうです。人間が受粉すると、どうしても花粉の付きに偏りが出るということで、ミツバチが戻ってきてくれることを、心から願っておられました。
以下、リンゴ園の方の証言です。
「以前は、裏山に行くと、ハチの巣でいっぱいだった。ハチだけではなく、山の中はいろいろな虫、鳥、生き物たちの命があふれていた。今は、何もおらんよ。ハチなんてまぼろしだ。あんなにいた生き物たちが、山から消えてしまった。ツバメも見かけなくなった。なぜだかわたしたちにはわからない」
なぜハチが消えたか
最近、農薬のネオニコチノイドが原因だとする説が強力です。日本在来種蜜蜂の会も、ネオニコチノイド原因説です。この農薬が使われ出した時期と、ハチが消えた時期が一致しているそうです。フランスやイタリアでは、既に使用禁止になっています。日本も早く動いてほしいものです。
環境省 ナショナル・トラスト法作り、立ち消え
- 2012-05-12 (土)
- NPO法人 奥山保全トラスト | くまもりNEWS | ・奥山保全再生
国民がお金を出し合って、守るべき自然を買い取り永久保全するナショナル・トラストは、自然を守るための有効な手段のひとつです。ところが、日本では、なかなかナショナル・トラスト活動が進みません。その理由の一つに、ナショナル・トラスト活動を支援するための法整備がないことがあげられます。
2年ほど前、環境省が、ナショナル・トラスト法作りに取り組み始めたことを知って、ナショナル・トラスト活動を大きく進めている当協会としては、大いに期待しました。先日届いた(社)日本ナショナル・トラスト協会の会報に、今年の全国大会に環境省大臣官房審議官小林正明氏が出席され、「ナショナル・トラスト活動を支援する法律も徐々にできて来ています」と挨拶されたと書かれていたのを読んで、いよいよだとうれしくなりました。
当協会が作成し、雑誌「ビッグイシュー1月1日号」で今年発表させていただいた「日本版ナショナル・トラスト法案」を持参して、意見交換会を持っていただこうと思い立ち、環境省担当部署である生物多様性施策推進室に電話をしました。部署替えによって、以前の熱心だった担当者はもうおられず、新しい方にかわられていました。
くまもり「いよいよナショナル・トラスト法の原案が形になってきたのですか」
環境省「生物多様性地域連携促進法(2011年10月1日施行)が施行されました」
くまもり「ええっ、その法律に、ナショナル・トラスト活動のことなど載っていましたか」
環境省「12条です」
注:12条 国は、生物の多様性の保全を目的として国民又は民間の団体が行う生物の多様性の保全上重要な土地の取得が促進されるよう、これらの者に対し、情報の提供、助言その他の必要な援助を行うものとする。
くまもり「この一文だけですか。今までと何も変わっていませんが」
環境省「今、新たな法制定は考えておりません」
なぜかわかりませんが、私たちが知らない間に、日本版ナショナル・トラスト法を作ろうという話は、国の方で立ち消えになってしまったようです。
福島警戒区域で進む殺処分 被曝のら牛あと600頭の救命に立ち上がった人たち
- 2012-05-11 (金)
- くまもりNEWS | 東北大震災・福島原発

この6頭の福島警戒区域内ののら牛たちは、餌のない冬を自力で乗り切って子牛を出産までした2ファミリーではないでしょうか。少し前、あと1000頭といわれていた被曝野良牛ですが、罠かけによる殺処分が進んで、残り600頭になっているということです。
昨年の東北震災と福島第一原発事故のおり、行政は被災した犬猫などペットを殺処分の対象とせず、保護できるものは保護されました。本当によくやってくださったと思います。
しかし、家畜は、どんどん殺処分されています。この土地は、放射線量が高すぎてもう人が住めないのですから、野生牛がいてもいいと思います。1年の間に牛たちが大きくなって、たてごや鼻輪が顔に食い込んで顔が腐り始め、苦しんでいると聞きます。こういうものをとりはずしてやって野生にするか、牛を終生保護飼育したいという元畜産家の方々もおられるのですから、そういう方々を支援して飼っていただくかして、何とか命を救ってやれないものでしょうか。
ある福島の元畜産家は、牛はすばらしいペットになりうる。また、このままでは警戒区域内の田畑が草でいっぱいになって荒れていくが、牛を放しておけばきれいに食べてくれる。牛の姿を通して、いつ人間が帰れるかわかるようになるなどとして、被曝のら牛の殺処分に反対しておられます。
今、国がしているように、放射能汚染された土地からすべての生き物を消し去れば、放射能被ばくが生物に与える影響が分からなくなってしまいます。牛を放っておくことは、人間への影響を考える上でも貴重なデータを提供してくれるはずです。
たとえ相手が動物であっても、殺さなくてもすむ命を殺さないということは、人間として最低限守るべき倫理です。救命に立ち上がっておられる方々を少しでも支援させていただきたいと思います。
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