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ツキノワグマ狩猟継続へ 兵庫県、17年度も 神戸新聞1月21日記事より

兵庫県が、2016年度に20年ぶりに解禁したツキノワグマの狩猟を、17年度も認める方針であることが分かった。生息個体数が高止まりし、16年度は餌となるドングリ類の不作の影響などで、4~12月の出没情報は973件と15年度の約2倍に上る。人身被害も県内で5年ぶりに起き、住民の安全確保のため必要と判断した。

 

ツキノワグマは県内で絶滅の恐れがあるとして、県が1996年度に狩猟を禁止。その後、生息個体数が増え、2015年には、県の保護管理計画で解禁基準とする800頭を超えて約940頭に上った。このため県は16年11月15日~12月14日の1カ月間、1人1頭に限り狩猟を認めた。

 

県は16年度中に今後5年間の方針を定めた管理計画を新たに策定するが、800頭以上という解禁基準は変えない方針。今回の狩猟期間中に仕留められたのは4頭にとどまり、16年の推定生息数は発表されていないが、800頭以上になるのが確実となっている。

 

ツキノワグマを巡っては、16年10月に宍粟市で男性が襲われて重傷を負うなど、16年度の県内の人身被害は3件に。北播磨地域で15年度の10倍を超える出没情報が寄せられるなど、以前はあまり姿を見せなかった地域でも目撃されている。

 

17年度は、これまで集落内に仕掛けていたわなを集落周辺の裏山に広げるなど、狩猟以外の対策も強化する方針。

 

(熊森より)

兵庫県は、クマの件で、あまりにも意固地で感情的になり過ぎていると感じます。

1月26日に予定されている兵庫県環境審議会鳥獣部会の審議も、3月2日に予定されている野生動物保護管理運営協議会の協議も

まだなのに、もう結論を先に報道して、世論を形成する。おかしいです。狩猟再開の時も、同じことをされました。

熊森は、このような県やマスコミの姿勢に対して、残念の一言です。

 

兵庫県がめざしたクマ狩猟

兵庫県がめざしたクマ狩猟は、以下のグラフのように、940頭に爆発増加した県内のクマを140頭狩猟して、環境省が安定個体群とする800頭に低減させるというものでした。クマがたくさんいる北海道や東北、長野でも、そこまでの数は狩猟できていません。兵庫県の棒グラフの赤色は、狩猟実績です。

その上兵庫県は、環境省が安定個体群としているのは成獣800頭なのに、成獣という文字を見落とされていたようです。熊森が昨年度、兵庫県のクマ数が兵庫県が言うようにたとえ940頭いたとしても、成獣は800頭もいないので、狩猟再開はできないはずだと指摘しました。しかし、これについて納得する回答をいただけていません。環境省のガイドラインは守って欲しいです。

 

 

 

熊森本部 来年度のクマ猟中止を兵庫県に要望 産経新聞1月18日記事より

■自然保護団体、来年度のクマ猟中止を県に要望

・・(兵庫)県が昨年11月15日から1か月限定でツキノワグマの狩猟を解禁したのを受け、西宮市の自然保護団体「日本熊森協会」は、県に来年度の狩猟を行わないよう求める要望書を提出しました。

・・県は平成8年度以降、絶滅の恐れがあるとしてクマを保護してきたが、頭数増加で集落への出没などの影響が懸念されるとして20年ぶりに狩猟を解禁。期間中に4頭が捕獲された。

・・同協会は、「同時期の目撃情報は毎年減っており、効果はなかった」と指摘。「クマが増えたとする県の推定生息数は間違っており、狩猟は中止にすべき」と訴えた。

 

(熊森から)

1月13日、クマ狩猟再開結果をどう見るか、兵庫県担当者と熊森本部との意見交換の場を県に持っていただきました。

狩猟結果4頭から、狩猟再開には何の意味もなかったことと、これまで兵庫県のクマが940頭に爆発増加と発表してきた県のクマ生息推定数があまりにも過大推定で間違っていたことが、はっきり証明されたと思います。

しかし、県にもメンツがあるでしょうから、当協会は熊森の見解は見解として述べながら、クマ狩猟再開結果を県がどう評価されたのか、私たちなりに県を傷つけないよう遠慮しながらたずねてみました。

県は狩猟再開はクマを山に押し返す効果があったと評価されていましたが、苦しそうに見えました。4頭しか狩猟できなかったことについて、クマ狩猟の許可を得た140人にアンケートを取られている最中だそうです。それを見ないとわからないということで、アンケート結果が出たら、私たちもぜひ見せていただきたいです。

 

ブログからFB・Twitterへの連携を復旧しました

ブログの記事がFB・Twitterに流れなくなっていた件を復旧させました。

かなり以前に設定されていたので、どのようにSNSと連携しているのかわからず、しばらく手を付けかねていました。

いつも熊森のインターネット関係でお世話になっているI氏より、Wordpressのプラグインが古く、更新されなくなったことが原因ではないかというアドバイスを受けました。そこでプラグインのWordbookerを削除し、Facebook By WebLizarをインストールしてみました。登録にかなりてこずりましたが、インストールしブログの表題だけがFB・Twitterに流れるようになりました。ところが記事のリンクが表示されません。

会報の編集時期に入りそのままにしていましたら、電話やメールで、このままでは情報発信に不都合だというご指摘を受けました。ご心配をおかけしました。

 

 

1月になり、腰をすえて取り組むことにしました。

WordPressの連携用プラグインをすべて削除、FBとTwitterの連携に関係すると思われるアプリもすべて削除しました。数種類あって、現在では更新が停止している古いものもありました。

次にdlvr.itというブログの記事を連携させるサービスを登録し、くまもりNewsからFBとTwitterへ記事が流れるようにしました。

設定の仕方はここを参考にしました。

dlvr.it : ブログの更新情報をFacebookのページやTwitterに自動投稿してくれるサービス。非常に簡単そして便利。

ブログのURLと連携先のSNSを選ぶだけですので、設定は非常に簡単でした。

無料版ではブログから1つのSNSにしか連携できないことだけがネックでした。

 

 

Twitterのアカウントが2つあるので、もう1つはWordpressから連携させることにしました。

プラグインは多数ありますが、最もポピュラーなWP to Twitterを使うことにしました。

設定はここを参考にしました。

WP to Twitterプラグインの使い方

WordPress4.71での動作は確認されていないと表示されましたが、無事に動作しました。

設定は少し面倒でした。ブログのURLに日本語が含まれていて途中で切れてしまうことは短縮URLを使うことで回避できました。

1月21日に、FBと2つのTwitterアカウントでの連携を確認しました。

長い間お待たせして、ご迷惑をかけました。U

 

環境省特定鳥獣保護・管理計画(クマ類編)ガイドライン に対する熊森の主な見解パブコメ その2

人間に把握不可能な生息推定数にこだわり過ぎないこと

p13-9 生息数が回復・増加した県が多く→必ずしも、そうとは言えない。

人工林の放置、ナラ枯れや下層植生の消失による自然林の劣化、進む奥山道路開発などによって、クマ本来の生息地の環境は悪化する一方である。

兵庫県のように、クマが食料を求めて生息域を過疎化高齢化した地元に移動させてきた場合、目撃数や捕獲数が飛躍的に増加して、一見クマ数が爆発増加したように見える。しかし、実際の生息数が増えたかどうかは別である。この場合はクマは有害捕殺対象となりやすく、安定した生息とは言えない。

 

 

棲み分け(ゾーニング管理)の義務化

p13-27棲み分け(ゾーニング管理)が重要である→◎まさに、この通りである。

隣接市町村担当部署や学校をはじめ、農林・河川・土木など各部署が連絡を取り合って、祖先がしていたような棲み分け共存を取り戻さねばならない。クマ対応は、これに尽きる。

今回のガイドラインが絵に描いた餅にならないように、環境省は都道府県に、都道府県は市町村に、ゾーニング地図を作成して提出するよう義務付けるべきである。またこのゾーニング地図は、広く人々にも広報して周知徹底させなければならない。クマに対しては、都道府県や民間の支援を得て、電気柵や、草刈、犬などによる追い払いでゾーニングを認知させる必要がある。

 

他生物の生命も尊重すべき、はじめに捕殺ありきはおかしい

p19-11ツキノワグマの自然増加率→自然増減率とすべき。人間以外に増加し続ける一方の動物など存在しない。個体数が減少に転じた場合は捕獲上限割合を下げるとあるが、捕獲をやめるべきである。

p28-月別捕獲実績→捕獲か捕殺かはっきりさせること。捕殺なら、実績ではなく実数と表現すべき。クマなどの野生鳥獣は水源の森に必要であり、有害視する言葉は使わないこと。

p30-24狩猟・個体数調整により出没の抑制を図る→人間活動を優先する地域の周辺においても可能な限り、「保護捕獲して山奥へ放獣」すべきである。捕殺してしまえば、ゾーニングを学び身に付けたクマを誕生させることができない。

 

生息地の保護整備に数値目標を掲げること

p31-2生息地管理は重要→掛け声だけに終わらないよう、人工林率を下げるためなど、数値目標が必要。また、コア生息地は、奥山を中心としながらも海に至るまでの幅を持った地域が必要で、可能な限り人間が入り込めないような措置を取るべきである。

p54-18・19コア生息地においてクマ類の密度が十分に担保されているか→賛同。棲み分けを成功させるには、コア生息地がクマの生存を保証できる状態でなければならない。

p59-10堅果類の豊凶データ→春の山菜、夏の昆虫、臆病なクマが身を隠せる下層植生の有無、冬の冬ごもり用穴など、生息に必要な様々なデータが必要である。クマは秋の堅果類だけでは生き残れない。

 

主な点は、以上です。

環境省募集(パブリックコメント)

特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類)改訂案

平成 28 年2月 環境省主催  クマ類保護及び管理に関する検討会 議事概要

 意見募集要項

 

パブリックコメントの締め切りは1月25日です。

環境省特定鳥獣保護・管理計画(クマ類編)ガイドライン に対する熊森の主な見解 その1

これからパブリックコメントを書かれる方のご参考にして頂ければ幸いです。

特定鳥獣保護・管理計画(クマ類編)

 

特定について

・野生鳥獣は、①豊かな自然環境の中で、②多種多様な無数の生物たちと網の目のように繫がりあって、絶妙のバランスの上に生存している。生態系まるごと見ていくことが大切であり、特定の鳥獣だけを取り出して問題を解決して行くことは不可能である。自然がどういうものかわかっていない。特定という言葉を外すべきである。

管理について

・「管理」という行政言葉は、銃や罠で殺して、野生鳥獣の生息数を人間の都合がいいようにコントロールする(=下げる)ことをさす。保護にしろ管理にしろ、人間が野生鳥獣の生息数をコントロールすることなど不可能であることを知るべきである。自然がどういうものかわかっていない。

「クマ類との共存計画」と表題を変えるべきである。

 

(1)クマ類の生息状況

p2-14 分布の拡大 → 分布域の最前線が人間の生活圏に近づいても、兵庫県のように、山に棲めなくなり、集落周辺に分布域を移動させてドーナツ化現象が起こしていることも考えられる。分布が拡大したと決めつけるべきではない。布の拡大または移動が考えられるとすべき。

p2-19四国のツキノワグマは、近年では10数頭しか確認されておらず、近未来、絶滅の危険性が極めて高い。→このように言われてから久しい。高知県と徳島県に任せておくだけでは、全く改善の兆しがみられないので、環境省が国家プロジェクトとして高知県や徳島県と共に絶滅回避に取り組むべき。

 

(2)捕獲動向

P4-2 狩猟獣→手負いのクマを生んでおり、人身事故の原因となっている。見直すべき。

P4-10 数年に一度の発生 → 2004年2006年2010年の3回あっただけで、数年に一度と決めつけられない。

 

(3)被害状況

1)農林業被害

P7-9森林被害 →事実誤認。クマは森造りの名人であり、森に被害を与えることは一切しない。具体的な中身を書くべき。スギの皮はぎを指すのなら、森林被害ではなく林業被害。クマは昔はスギの木の皮の片方しか剥がなかったので、スギを枯らすことはなかった。最近は全周の皮を剥いで、放置人工林のスギを間伐状態に枯らしている。これは放置人工林の荒廃を見かねたクマによる森造りのための無料間伐であり、林業的には被害かもしれないが、森林被害ではない。林業被害には被害防除対策が必要であり、現在も多額の補助金が使われている。広大な単一造林を生んだ森林政策の見直しが必要である。

 

3.ガイドライン改訂にあたっての課題

(1)ガイドライン改訂の背景

p10-7近年のクマ類の生息動向の変化やクマ類を取り巻く自然環境の変化、人間の社会状況の変化に伴い、

→ 最大の問題点は、クマ生息地に造り過ぎた人工林であり、明記すべきである。また、近年のクマ類の生息動向の変化・クマ類を取り巻く自然環境の変化・人間の社会状況の変化を並列に並べるのは間違っている。植え過ぎた人工林や、クマ類を取り巻く自然環境の変化・人間の社会状況の変化があって、クマ類の生息動向の変化が生じているのである。よってこの部分は、それぞれの中身も具体的に入れて、「植え過ぎた人工林や、近年のナラ枯れ、ブナのシイナ率の高まり、下層植生の消滅などクマ類を取り巻く自然環境の変化、過疎化・高齢化による地元の被害防除力の低下など人間の社会状況の変化に伴い、クマ類の生息動向の変化がみられるようになり」と、原因と結果が人々にはっきりわかるように書きなおすべきである。

 

誤捕獲グマ問題

p10-37錯誤捕獲の増加が懸念 → シカ・イノシシの多い所では、シカ・イノシシ用の捕獲罠が無制限数掛けられるようになり、箱罠の中の米糠の発酵臭にクマが誘引されたり、環境省の直径12センチ規制を緩和した直径20センチのくくり罠にクマの足がかかるなど、クマの誤捕獲数は、府県によっては恐るべき数に上っている。また、環境省の誤捕獲グマ放獣はまっとうな指針であるが、県によっては指針を無視して大量に殺処分しているところもあり、誤捕獲グマ問題は、クマ保全への脅威である。環境省は早急に実態を調査して、問題県が誤捕獲が起きない対策をとり、誤捕獲された場合は放獣するよう指導に乗り出すべきである。

 

1種2種問題

p11-8~12第1種保護、第2種管理の選択が必要→同一都道府県内でも場所によって生息状況はかなり違う。1種2種の二者択一的な分類は、四国のツキノワグマのようによほど極端な事態にならない限り、判定できない。自然界は個体群でとらえるべきで、人間が線引きした都道府県の行政ラインではとらえられない。また、著しく増加、著しく減少という表現も基準が曖昧で、原因を考えず生息数の変化だけ見て保護対象か管理(=捕殺)対象か判断してはならない。著しく増加したわけでもなく、著しく減少したわけでもないというところがほとんどなのに1種2種を選択せよというのは、あまりにも現実とかけ離れ過ぎている。それどころか、1種2種と決めつけてしまうことで思考停止が生まれ、今回の秋田県のように、うちはクマは第2種で管理対象だからどんどん捕殺すればいいのだとでもいう安易な捕殺推進体制を生む恐れがある。自然がどういうものかわかっていない。今後、1種2種の分類はやめるべきである。

 

 

 

 

 

クマ関連パブリックコメントに応募を 締切 秋田県1/20、群馬県1/26、岩手県1/27、島根・西中国2/17

クマ保護計画(一種)または、クマ管理計画(二種)について、以下の県がパブリックコメントを募集中です。本部はせっせと応募しています。

 

締切:1月20日中

秋田県クマ管理計画 (提出先:生活環境部自然保護課 調整・自然環境班 FAX:018-860-3835  Mail:shizenhogoka@pref.akita.lg.jp)

募集要綱等URL:http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/18960

郵送の場合は、平成29年1月20日の消印まで有効です

 

締切:2017年1月26日まで

群馬県クマ管理計画 (提出先:農政部鳥獣被害対策支援センター FAX:027-371-0090 Mail:choujise@pref.gunma.lg.jp)

募集要綱等URL:http://www.pref.gunma.jp/07/ai0900017.html

※意見募集対象は群馬県民もしくは群馬県に所在する団体等のみです。

 

締切:2017年1月27日まで

岩手県クマ管理計画 (提出先:環境生活部自然保護課 FAX:019-629-5379 Mail:FA0031@pref.iwate.jp)

募集要綱等URL:http://www.pref.iwate.jp/public_comment/44191/051613.html

 

締切:2017年2月17日まで

島根県・西中国地域クマ保護計画 (提出先:農林水産部森林整備課鳥獣対策室 FAX:0852-22-6549 Mail:choju@pref.shimane.lg.jp)

募集要項等URL:http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/ringyo/choujyu_taisaku/tokuteikeikaku_ikenbosyu.html

 

ぜひ皆さんのご意見を、各クマ行政へ届けてください。

 

環境省特定鳥獣保護・管理計画(クマ類編)ガイドライン に対するパブリックコメントの募集について

今日のニュースが、霊長類の60%に絶滅の赤ランプがついたことを報じています。クマもその保全には広大な自然が必要であり、人間がよほど注意して保護体制を保持していないと滅びてしまう動物です。環境庁(当時)は、1999年の地方分権一括法案で、クマに関する権限を都道府県に降ろしましたが、クマに関する権限をもう一度国に戻して、日本国として責任を持って国内のクマ保全に取り組む必要があります。

 

特に、四国のクマについては、もう待ったなしの「風前の灯」状態であり、地元県に任せておいては保全が不可能なことが明らかです。環境省が日本国の威信にかけて日本国の名で「四国のクマの絶滅回避」に乗り出すべきです。(国民の皆さん、声を上げてください)

 

今回パブリックコメントを募集中の特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ編)は、生息推定数でクマ対応を決めるのではなく、国土をコア生息地・緩衝地帯・防除地域・排除地域にゾーニングして、コア生息地域では狩猟や捕獲を禁止するなど、当協会が長年主張してきた祖先の棲み分け共存法を大々的に取り入れており、その面では大変すばらしいものです。

 

しかし、問題は、絶えず新しい人が担当することになる都道府県の鳥獣担当者が、読むのか?どこまで守るのか?ということです。前回のガイドラインにも、クマ保護を意識したすばらしいことが書かれていましたが、現実には、都道府県が守っていなかったり、殺処分しやすいように勝手に規制緩和してしまったりしています。秋田県の場合、平成28年のクマ有害捕殺は468頭にものぼり、生息推定数1015頭の46%を1年で捕殺したことになるなど、もう無茶苦茶なことをやっていますが、環境省の指導はゼロでした。

 

環境省には、チェック体制も指導体制もないのです。目に余る場合、当協会が環境省に、都道府県がガイドラインを守るように指導してほしいと要請するのですが、権限外として国は動いてくれません。これでは多くの国民の声を聞いて、いくら立派なガイドラインをつくってみたところで、完全に「絵に描いた餅」です。

一生懸命考えてパブリックコメントに応募したわたしたち国民の労力はいったい何だったのでしょうか。全く報われません。ガイドライン作りが環境省の遊びになってしまっていると感じるのですが、言い過ぎでしょうか。

 

 

1月16日とよ無事冬眠へ 地元会員からの報告第2弾   花子は1月15日冬眠入り

 昨日に続いて、今日の午後も、獣舎の見回りに高代寺に登りました。
獣舎前には、人の足跡もなく、静かで、とよ君の姿も見えませんでした。
パレットの上には新しい足跡も見られず、本日常同運動をした形跡も確認できませんでした。
約20分ほど、4号寝室の中をのぞいて見ていましたが、「とよ君」の姿は藁布団の中で見えません。
餌場のドングリも、食べた形跡はありません。
プールの氷は解けていましたが、水はきれいで入った形跡なし。
「水のみ皿」の水は満水のまま凍っていました。
間違いなく、「とよ君」は冬眠に入ったと思います。
春、三月下旬まで、暖かい藁布団の中で、野山を駆け巡る夢でも見る事でしょう。
静かに見守ってやりたいです。
以上報告です。
裏から見た 獣舎
p.sちなみに、和歌山県の山田さんにお聞きすると、花子(長野生まれ)は、昨日からワラ部屋にはいったきりで出て来ていないそうです。生石高原の積雪は5センチということです。
太郎は和歌山県生まれのクマなので、冬ごもりはしません。

熊森本部「兵庫県クマ狩猟再開結果に対する考察」を、県と記者クラブに発表

以下は、1月13日、くまもり本部が兵庫県庁を訪れ、担当部局と記者クラブに伝えた主な内容です。

 

平成28年度兵庫県クマ狩猟再開結果に対する熊森の考察」

 

(1)<全体として>

クマ狩猟再開の効果はなし

 

多くのクマ狩猟再開の中止を求める声を無視して再開したクマ狩猟は、目標とした頭数低減に何ら寄与しなかった。

 

その上、今後、クマと人との棲み分けラインを復活させていかねばならない時に、山中でクマを撃つ行為を実施したことにより、クマにどこが棲み分けラインなのかわからなくさせてしまうマイナス効果を生んだことが考えられる。

 

行政のメンツとかあるだろうが、近隣府県にも影響を与えることなので、次年度以降のクマ狩猟を中止する英断を兵庫県に望む。

・クマ狩猟を再開したことによって、クマの目撃数が激減する効果があったという誤報が流されているが、これは狩猟時に毎年見られる現象であり、クマ狩猟再開とは無関係である。

・唯一の効果は、「県内クマ940頭に爆発増加説」が誤説であったことが確かめられたこと。

 

(2)そもそも県内クマ爆発増加説が過大推定であった

 20年間に15倍の940頭に爆発増加した県内クマ数を低減させるためとして、狩猟頭数140頭をめざして20年ぶりに再会したクマ狩猟であったが、結果狩猟されたクマは4頭であった。

これは、クマ狩猟が1か月間という限定されたものであったことや、猟師のクマ狩猟技術に不足があったことを加味しても、森林動物研究センターがベイズ推定で推定した県内クマ940頭に爆発増加説が、いかに過大推定であったかを証明する結果となった。

人里でのクマの目撃数や捕獲数が増加しているのは、奥山生息地の悪化に伴って、クマが人里に生息地を移動してきているドーナツ化現象によるものであり、クマ数が爆発増加したためではない。

・ベイズ法で生息数を推定できないことは専門家も証明している。推定するなら別法で推定すべき。(正確な推定法はない。人間の所に出て来ないようにできたなら、何頭いても良いではないか)

・狩猟期間を通常の3ケ月間にしたところで、 1月2月はクマの冬眠期間であり狩猟数は増えない。

・猟師の証言から、昔も今も、兵庫県ではクマに特化した熟練狩猟者はおらず、猟師の技術不足はいたしかたない。クマに対応するのは大変危険であり、手負いを生む確率も高いことから、一般狩猟者に依頼すべきではない。

 

(3)<県への要望>

①環境省が出してきたガイドラインに沿って、祖先の棲み分け共存復活への道を

・クマに棲み分けラインを教えるため、山中での狩猟や有害捕殺を厳禁する

 

②クマが出る原因は、奥山人工林奥山自然林の大荒廃と人里の過疎化高齢化

(対策)

ア、被害防除

・クマが出てきて悲鳴を上げておられる地域に、誘引物除去、・追い払い、・ベアドッグ、・クマが潜みそうな場所の草刈、・民家近くの柿の木の伐採やトタン巻き、実もぎ、・集落周辺や田畑の電気柵張りなどの被害防除作業員を配置できるよう予算化してほしい。

 

イ、生息地再生

クマが山に帰れるように、奥山人工林の除去による自然林化や、人やシカが奥山に入り込まない対策をスピード感を持って進めてほしい。

 

 

③ 誤捕獲多数に対する対策

集落近くにかけたシカ・イノシシ罠へのクマの誤捕獲が多過ぎる。これは、クマが集落に自らの意思で出て来るのではなく、捕獲罠の誘引物として使用されている米糠がクマを集落に呼び寄せているのであり、地元を危険な状態に陥れている。

このことを、地元猟師に知らせ、誘引物を葉野菜やくず芋など、クマが食べないものに変えるよう指導すべきである。

 

 

 

NHKスペシャル 森の王者ツキノワグマ ~母と子の知られざる物語~を見て 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下は、番組終了後一番に届いた会員メールです。みなさんも感想をお寄せください。横田さんにお送りします。

 

動物写真家横田博氏(くまもり会員)の執念の映像記録は、ツキノワグマの生存環境がいかに厳しいか、子熊が成獣になるにはどれ程の生死を分ける試練を乗り越えなければならないかを、抑制した映像で伝えていました。

 

兵庫県は昨年度、ツキノワグマが爆発増加したとして、猟銃での狩猟を再開しましたが、自然界ではツキノワグマが増えられるものではないというのが番組を見られた大方の印象ではないでしょうか。

 

番組では全くふれられていませんでしたが、これは日本の森に君臨してきた豊かな森の象徴であるツキノワグマの絶滅を危惧する警鐘番組であると思ったのが私の感想です。

 

<熊森から>

雌と交尾する為に、雌の連れ子をオスが殺す場面は衝撃でした。しかし、事実ですから、認めざるを得ません。

 

木々がよみがえってきたとはいうものの、かつて人間活動による鉱毒でいったん森が枯れ、表土を全て失った足尾の岩山は、今も過酷な自然です。その厳しい地形や気候に生きる野生動物の、生きるか死ぬかの格闘のすさまじさに声を失った方も多いと思います。

 

しかし、自然界のとびきり美しい映像と、横田さんのクマたちへの温かいまなざしに、視聴者の胸には大きな感動が残ったと思われます。

 

全ての生物は、増えすぎたり減りすぎたりしないように、自然の力によって、見事にコントロールされています。

クマのように生態系の頂点に立つ動物は増え過ぎてはならないので、山の実りの凶作年は受精卵を流して妊娠しないようになっており、自分で生息数をコントロールしてきました。

今回映像で見た子殺しも、直接的には、雄が雌を発情させるためのものですが、生態系の頂点に立つ動物の数が増え過ぎないようにという自然界の厳しいしくみの一つかもしれません。

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