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マタギについての熊森見解

「マタギについてどう思いますか」と、ある新聞記者から突然、電話で取材を受けました。

 

A:秋田の経営破たんした八幡平クマ牧場に残されたクマたちの命を救おうと、2012年から八幡平に通うようになって、奥地に住んでクマを獲らなければ生きていけなかったマタギの人たちを初めて理解できるようになりました。

4メートルの雪が積もる2月の厳寒の秋田の奥地を訪れた時、どこを探しても食べ物が本当に何もないことを実感しました。

真冬でも畑に行けば豊かに作物が収穫できる所で育ってきた者にとっては、想像を絶する風景でした。

ここで生きていかなければならなかった人々が、手を合わせて祈り、許可を得て必要最少限のクマを獲っていたことは、やむ終えなかったと思うようになりました。

 

Q:現代のマタギについてどう思いますか?

 

A:現代に、マタギなんているんですか?今は、交通網も発達し、真冬であっても、秋田の山奥のお店にも食料があふれていました。今はもう、クマを獲らなければ生きていけない人などいないんじゃないですか。

 

Q:大学の先生で、マタギ文化を継承しなければならないとして、手を合わせて祈ってクマを獲っている人がいます。

 

A:それって、マタギの真似をしているだけで、マタギじゃないんじゃないですか。

当協会を長年指導してくださった長野県の宮沢正義先生のマタギの定義は、「貧しくて白米を1年中食べられない人たち」です。

先生は終戦の日から、マタギを訪ねて東北を歩かれました。みなさん、お正月しか白米を口にできない貧しさで、着る物もなく、カモシカの毛皮を体にまとっておられたそうです。

もっと住みやすい平地に出てきたらいいのですが、かれらには事情があって奥地に住んでいたということでした。

宮沢先生が、当時のマタギの古老たちから聞き取った<マタギとは何か>の研究は貴重です。

 

2006年、軽井沢で行われた「国際クマ会議」で、長野に残る最後のマタギという父子が講演されました。

お父さんは、「昔は本当に貧しくて、クマを獲らなければ生きていけなかった。しかし、今は、旅館業なども営み、クマなど獲らなくても生活できるようになった」と、余裕の笑顔で話されました。

講演後、会場から「ならば、なぜ今もクマを獲っておられるのか」という質問が出ました。

お父さんは、しばし答えに詰まって考えておられましたが、やがて、「みなさん、ゴルフに行かれるでしょう。どうしてですか。楽しいからでしょう。私たち父子にとって、クマを獲ることはみなさんのゴルフと同じ。それが楽しいことだからです」と、答えられました。

わたしの価値観から言えば、この人たちはもはやマタギではありません。

お釈迦様も言われたように、本来、人間にとって、殺生は許されることではありません。

まして、必要のない殺生をすることは、犯罪です。

日本人は長い間、この価値観を保ってうまくやってきました。

今、環境省が、スポーツやレジャーとしてハンティングを楽しむようにと国民を教育していますが、とんでもないことで、西洋かぶれもいいところ、日本人ここまで狂うかと感じています。

今の銃は、望遠鏡付きで昔と比べて各段に発達しており、人間が完全に100%優位です。

様々なハイテク技術で身を包んだ人間が、丸腰の野生動物を撃って遊ぶ。弱い者いじめの典型です。

こんなことを大人がしていて、子どもたちに「いじめをやめよ」など言えません。人間社会まで変になってしまいます。

 

Q:今の日本のハンターすべてを否定するのですか?

 

A:そうでもないです。これまで多くのハンターに会ってきましたが、実にいろいろで、すばらしい方にも何人かお会いしました。日本熊森協会を設立した時、副会長の一人になってくださった方も、ハンターでしたが、すばらしい方でした。この人たちの共通点は、山や生き物の生態に実に詳しくて、目的があってハンティングしておられました。

 

Q:マタギ文化を継承することについてはどうなんですか?

 

A:かつて雪深い東北に、マタギ文化があった。過去形で認めます。今の時代に形だけそのまねごとをしても、かってのマタギ文化を継承したことにはならないでしょう。

人間が狩猟をしてやらないと、野生動物が増え過ぎて大変なことになるという人たちがいます。傲慢にもほどがあります。証拠はあるのでしょうか。自然界は絶妙のバランスをとって動いており、人間による頭数管理など必要ありません。かつての北方領土やアフリカの奥地など、未開の場所はどこも生物数のバランスがとれており最高に豊かな自然が残されていました。

今、シカが増え過ぎているじゃないかと反論をされる人があるでしょうが、研究者の中には、以前のシカ数に戻っただけという人もいるし、今のようにシカ害が大変なことになったのは、戦後の森林政策や国土利用の失敗の結果であり、原因は全て人間側にあるという人もいます。

 

自然界のことは永久に人間にはわかりません。

ほっておいたらどんどん数が増えて爆発的に増加していく生物は、地球上で唯一自然生態系からはみ出して生きるようになった現代人という動物だけです。

そんななかで今、日本の人口爆発が止まり、自ら適正人口に減じ始めたということは、人類が地球上でこの後も生き残るための快挙であると思います。

 

(取材を受けて)

人間2人おれば、必ずどこかに意見の食い違いがあります。お互いに神様ではないのですから、思い違いもあるでしょうし、判断の違いもあります。

熊森会員の中でも、少しずつみんな違っていることでしょう。

生きていく上で、多様な意見を遠慮なく出し、多様な意見に耳を傾ける生き方が、よりよい社会を作っていく上で大切です。

今回、マタギ文化の継承を、熊森はどう考えるのかと聞いてくださった記者さんに、発言の機会を与えてくださったことについて感謝します。

私はこう思うと言っただけで、国の方針と違うから許せないと逮捕されてしまう戦前のような社会はまっぴらごめんです。

ひとりひとりの国民が自分の良心と正義感に基づいて責任をもって自由に発言し、自分と違う意見の人にもレッテルを貼ってしまわず真摯に耳を傾ける、いつまでもそんな国であり続けますように。

実際には使えない太陽光発電?サルシカイノシシが住む四日市の里山116haにメガソーラー計画

四日市の里山とメガソーラー計画に関するシンポジウム(2016年12月三重県四日石市で開催)の報告書である「四日市学講座12」を読ませていただきました。

 

この本には、現在の日本国民が知っておくべき、実に貴重な情報が掲載されています。発行してくださった四日市大学のみなさまに感謝するとともに、ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思います。

 

<内容紹介>

今、太陽光発電・風力発電の建設によって、各地で新たな森林破壊、自然破壊が広がっています。

 

ソーラーパネルが設置される場所は、なぜか耕作放棄地、森林、ため池など、自然が残された場所がほとんどです。そのような場所は、サルシカイノシシなどの大型野生動物から小さな生き物に至るまで、現在どこもびっしりと動植物で埋め尽くされています。

ソーラーパネルが設置されることによって、そこで生きてきた全ての生き物たちの生存が絶たれてしまうことになります。

 

わたしたち人間に、

・このような生き物たちの絶滅の悲鳴が聞こえないのなら、

・そして、このような生き物たちの絶滅が、やがて自分たち人間を滅ぼすことにつながることが読めないのなら、

・また、知ったとしても、自分に関係ないとして見て見ぬふりをする人間たちばかりしかいないのなら、

戦後の家庭教育・学校教育に、大欠陥があったのではないかと思えてきました。

 

 

四日市市の場合、森林面積はすでに市の13.9%しか残っていません。ほとんどが民有地で里山です。今回、再生可能エネルギー事業を手掛けるジーヴァエナジー(東京都港区)の出資・設立した合同会社・四日市足見川メガソーラー合同会社・四日市ソーラー (㈱)レノバ(東京)が予定されているメガソーラー建設によって、なんと、市の森林面積の4%がさらに失われてしまうのです。そこはサルシカイノシシたちの生息地であり、貴重な湿地生態系も残されています。

日本野鳥の会三重県支部は、知事や市長に、再生エネルギーの名のもと自然を破壊してはならない。ソーラー事業を中止するよう申し入れをされたそうです。

熊森としては大拍手です。しかし、事業は止まりそうにないそうです。

 

自然エネルギーは、太陽光発電も風力発電も、すでに自然が破壊されてしまった住宅街やビル街にこそ発電装置を設置すべきではないでしょうか。

 

 

ここまで思って、最後に、歯科医武田恵世氏の発表を読み、愕然としてしまいました。

 

太陽光発電や風力発電が増えると、発電装置を維持するために化石燃料をこれまで以上に燃やさなければならなくなる上、これらの発電から得られる電気は不安定でコントロール不能であり、実際には使えないのだそうです。電力会社は、これらの自然エネルギーによる電気を買い取ることになっていますが、実際は、解列して、これらの電気が流れ込まないようにしていることも多いようです。

なぜそのような意味のないどころかマイナスの再生可能エネルギー事業が国中に広まっていくのか、電気を得るのが目的ではなく、投入される私たちの税金を狙って企業や富裕層が投機で儲けるためだけ(高利回り11.4%)のようです。

 

また、まぶしすぎる反射光、洗剤を使ってのパネル洗浄の必要、電磁波、発火、すぐに壊れる計器類など、様々な問題があって、住宅街やビル街にソーラーパネルを設置することは不適のようです。

 

自分で確認したわけではありませんが、このようなことが本当なのか、もっともっとマスコミは情報を流してほしいです。

 

太陽光発電、風力発電による自然破壊の問題は、これからますます全国に広がっていくことでしょう。熊森もしっかりと声を上げていかねばならなくなってくると思います。

 

追伸:武田氏によると、自然エネルギーの中で、地熱と小水力発電はどうにか使えるそうです。

 

 

(本部:参加者募集)生き物と共存、昔ながらの米作り親子体験

くまもり本部主催:農薬なし化学肥料なしの自然農での米作りに、親子で参加されませんか?一人参加もOK。

 

2016年6月の田植え(田んぼの中は、生き物でいっぱいでした)

 

米作りは、田んぼの水の調節など毎日の見回りが必要です。

兵庫県但馬地方で自然農を営む方のご協力を得て、山からの一番水で育てる米作りが体験できます。

 

子どもたちの心身の健やかな発達、探求心、弱者へのやさしい思いやりは、様々な生き物たちや自然と触れ合うことによって、自然にはぐくまれます。ぜひ親子でご参加ください。

 

1回だけの参加もOK 6月:田植え 8月:生き物調査 10月初旬:稲刈り 11月中旬:収穫祭。

 

■ 田植え日時     2017年11日(日)

現地集合 10時30分~15時30分 ※雨天決行

        車のない方はご相談に応じます。

■ 開催場所  兵庫県朝来市 (裸足、足袋、長靴いずれもOK)

■ 参加費 (昼食・行事保険代含む)

自給食材と薪エネルギーによる昼食。

高校生以上~大人  2600円/人

小学生・中学生 1名 1100円/人

幼児(無料)

※小学生以下は保護者が同伴してください。

■ 応募方法     お電話・メール・FAX

応募してくださった方には詳細をお知らせさせていただきます。

■ 問合わせ先 一般財団法人 日本熊森協会

〒662-0042 兵庫県 西宮市 分銅町 1‐4

TEL  / 0798-22-4190    FAX / 0798-22-4196

mail / contact@kumamori.org

 

6月4日(日) 皮むき間伐フェスタ開催!!

 

昨年の皮むき間伐イベント

いよいよ、皮むき間伐に最適な季節がやってまいりました!

 

昨年、兵庫県三田市で開催した皮むき間伐フェスタを今年も実施します。本来は、クマが棲むような奥山で実施すべきですが、都会から近い場所で多くの人に参加してもらうためにまずは都会に近い三田市で体験してもらいます。

 

日本の山村ではスギやヒノキの放置人工林に棲めない動物たちが人里にやってきて、農作物を食べてしまっています。動物たちが人里に来なくても良いように、実りの多い豊かな森を復元するため、まずは放置された人工林を間伐することが必要です。

 

皮むき間伐とは、のこぎりとヘラを使い、子供から大人まで誰でもできる間伐方法です。

 

真っ暗な人工林に光を入れ、たくさんの動物が棲める豊かな森を広めていきます!
おひとりでの参加、親子での参加、ご友人との参加など、より多くの皆さんに日本の山の問題を知り、皮むき間伐を体験してほしいです。
いつもの忙しい日常から離れ、森とふれあう思い出いっぱいの素敵な一日を過ごしてみませんか♪

 

▼内容
皮むき間伐、森の紙芝居、ロケットストーブで炊飯体験、
ネイチャーゲームなど

 

▼参加費
ひとり600円(昼食代込み)

 

▼集合場所
兵庫県三田市酒井212-2  酒井公民館
※現地集合へ車で行けない方は、三田駅からバスが出ています。
10:15三田駅北口(11番乗り場)→10:35酒井
バスで来られる方は事前にお伝えください。

 

▼集合時間
午前9時30分

 

▼お申込み締切
5月29日(月)

 

▼プログラム
10:00  紙芝居「どんぐりの森を守って」
10:30 皮むき間伐(午前の部)
12:00 ロケットストーブで炊き出し体験
12:30 お昼ご飯
13:30皮むき間伐(午後の部)
15:00 ネイチャーゲーム
16:30皮むき間伐終了、解散

 

※少雨決行です。雨天中止の場合は、前日夜20時までにご連絡します。

 

お申し込み先:一般財団法人 日本熊森協会
TEL:0798-22-4190

FAX:0798-22-4196
MAIL:contact@kumamori.org

奥山植樹地は今、芽吹きの季節

5年前、スギの人工林を皆伐した場所に、シカよけ網を張って実のなる木を植樹しました。

 

1か月前の植樹地の写真です。

シカよけ網の緑以外、緑色のものは何もないといっていいような状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月16日の植樹地

 

しかし、本日行くと、植樹地は新緑でいっぱいでした。

同じ場所とは思えないぐらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月15日の植樹地

 

全て、自然のなせるわざです。自然はすごいです。人間にはこんなことはできません。

しかも、人間が植えた苗木以外に、野鳥やテンなどの動物が持ち込んだ種からさまざまな樹木が発芽して、しっかりと育ってきています。

今のところ、特に発芽本数が多いのはコシアブラやクロモジです。クマイチゴも大繁殖の兆しです。

鳥や動物の森造り、すごいと実感します。

植樹したウワミズザクラも元気です。

 

この植樹地が今後、どうなっていくのか、興味津々。

ずっと調査し続けて、いつかまとめてみたいと思っています。

このような調査に興味のある方は、ぜひ植物の遷移調査にご参加ください。

 

 

 

 

 

 

 

「とよ」がよくぞここまでに だから狩猟禁止

動物はしゃべれなくても、ちゃんと人間を見ています。

 

いったん野で大人になったクマは、絶対になつかないと言われていましたが・・・

 

お世話隊のみなさん、何してるの?プールの中の「とよ」 2017年5月11日

 

あんなに人間を恐れて、人間を見ては走り寄ってきて全身で威嚇し、とんで逃げていた「とよ」。

無理もないです。人間に死ぬような恐ろしい目に遭わされたのですから。

 

あの「とよ」が、プールに入ったまま、お世話隊のみなさんの言うことをそばでじっと聞いています。

よくぞここまでに!

 

クマはしゃべれないけれど、ちゃんと人間を見ているのです。

動物も、人間と同じように心というものを持っています。

人とクマの信頼関係が築けたら、人身事故は激減するでしょう。

 

クマを殺そうとする人がいる限り、クマは人に出会ったら、命がけで人を排除しようとするでしょう。

動物として当然のことです。

 

今や、クマを獲らなければ生きていけない人などいません。

クマ狩猟を推進する知事さんたちは、人身事故が起きた時の責任をどうとるのでしょうか。

知事さんは、クマ狩猟を楽しみたいという人の言うことは聞くけれど、狩猟すべきではないというわたしたちの声は聞かれません。

なぜですか?

 

人とクマの棲み分けが復活できるように、奥山の人工林を早急に自然林に戻して下さい。

 

 

 

 

 

人間狂った!「ミドリガメ、のんびり駆除」とは   

今度は、5月9日朝日新聞デジタル記事です。

 

ミドリガメ、のんびり駆除「日光浴わな」広がる

人間ここまで狂ってしまったか。

 

駆除というのは、殺すことですよ。

カメが甲羅干しをする習性を利用して、「日光浴わな」をしかけ、手軽に捕獲して殺処分できることを、一方的に耳寄りなニュースとして記事にしたものです。

このような記事がデスクで指導されずに世に出て来てしまう新聞社のチェック体制は、一体どうなっているのだろうかと思います。

以前の日本では、考えられないことです。

 

日本には、来世、人間以外の生き物に生まれてくるかもしれないという輪廻の思想があり、日本人は、次、何に生まれて来てもいいように、いろいろな生き物に人と同じようにやさしく接してきました。

これは自然との共生を可能にするすばらし文化でした。この文化が、環境省の指導によって、今、猛スピードで失われていっています。国が狂ったと、わたしたちは今、危機感でいっぱいになっています。

 

生き物の命を軽視し、生き物が殺されることを「のんびり駆除」などと茶化して記事に書く記者が誕生していることを、空恐ろしく感じます。

 

 

日本熊森協会は、何の罪もない外来生物の命を物扱いしてもてあそぶ平成の大悪法「特定外来生物法」に、強く反対しています。「特定外来生物法」によるアライグマやマングースの根絶殺害が、私たちの税金によって執り行われていますが、残酷なだけです。毎年大量に捕殺しても、環境収容力に合わせて、すぐにまた元の数に増え戻ってしまうため、問題は全く解決していません。無用の殺生をしているだけなのです。

 

外来生物問題で、まず人間がしなければならないのは、殺し方を考える事ではなく、輸入という蛇口を止めることです。

ミドリガメは業者の利権を守るために、現在も輸入され続けています。

「日光浴わな」が広がっているかもしれませんが、人間が考えねばならないミドリガメを取り巻く様々な問題を一切無視して、捕殺効率の良い罠があることだけを紹介するなど、とんでもないことです。自分が来世、ミドリガメに生まれたらと考えれば、今何をしなければならないか、おのずとわかってくるのではないでしょうか。

 

報道関係者のみなさんは、外来種の記事を書かれるなら、日本熊森協会のコメントも同時に掲載していただきたいです。一方的な報道だけでは、国民が思考力を失ってしまいます。

 

ミドリガメ問題について、意見を述べている人はいないのだろうかと思い、ネットで調べて見ましたら、なんと

 

ミドリガメを助ける署名

 

を集めている有志一同さんがおられました。

この人たちの主張を読んでみました。人間の心、日本人の心を失っておらず、まっとうです。

熊森会員の皆さん、ぜひネット署名をしてあげてください。

 

 

朝日新聞本社に電話をして、読者係の方に、厳重抗議をさせていただきました。

担当者の方は、まじめに聞いてくださいました。

 

自然豊かでやさしい社会を取り戻すために、報道には良きにつけ悪しきにつけ、重なってもいいので、熊森会員のみなさんはどんどん声を上げてください。

自分たちの言動が、全ての生き物と人類の未来を形づくっていくのだという気概を持って!

 

ぜひご一読ください。

外来種問題に対する日本熊森協会の見解

「秋田に人食いグマがまだ3頭生き残っている」は、米田一彦氏の毎度のお騒がせネタです

日本ツキノワグマ研究所理事長を名乗る米田一彦(まいたかずひこ)氏が、表題にあるような、またまたのとんでもないお騒がせネタ(ガセネタ)を放たれました。

 

人食いグマなど、この世にいません!

 

マスコミが取り上げるから調子に乗っておられるのでしょうが、ほんとうに許せない偽情報です。

米田氏の、世の注目を浴びたい一心の無責任発言のために、どれだけ多くの国民が惑わされ、どれだけ多くのクマが無駄に殺されてきたか、はかりしれません。本当に氏のしていることは罪深いと思います。その一方で、「日本一、クマの心がわかる男」などと、まるでクマ保護派と間違われるようなことを吹聴されるものですから、当協会の会員のなかにも、まんまと引っかかってしまう者がいます。

マスコミのみなさんが権威や肩書に弱いのはわかりますが、一度、現地に行って、名前だけはすごく大きい「日本ツキノワグマ研究所」を訪ねられたらいいと思います。実態を確認してみてください。

 

今回のお騒がせネタ(=ガセネタ)は、米田一彦氏が読売新聞<深読みチャンネル>に投稿されて掲載された文が発端のようです。

今回、NHKまでもが、取り上げたということですから、米田氏の文章力は、そういう意味では毎度のことながらセンセーショナルで、人々をギョッとさせる、いわゆるマスコミが飛びつくという面では大変優れているのでしょう。

昨年度の秋田県鹿角市でのクマによる死者4名事故を、「十和利山クマ襲撃事件」と名付け、現場近くで目撃された雄グマを「スーパーK」と名付けて作っていく物語は、小説家としては天才的かもしれません。

 

しかし、マスコミのみなさんに熊森が言いたいのは、

 

そのネタに真実性がありますか?

 

ということです。おもしろかったらなんでも報道するというのでは、世の中が無茶苦茶になってしまいます。

米田一彦氏は、元、秋田県庁自然保護課の職員です。

米田氏の発言を報道する前に、秋田県庁自然保護課に電話して、問い合わせられたらどうでしょうか。

 

米田さん、あなたは以前、クマ捕獲罠を仕掛けて忘れてしまわれたことがありましたよね。思い出して見に行ったら、罠の中にクマの白骨死体がありましたよね。その時、もう、クマにかかわらないと世間に向けて宣言されたじゃないですか。宣言されたことを守られるべきだと思います。今のあなたのクマに対する発言は無茶苦茶です。一般国民はだませても、ちょっとクマを研究した人なら笑ってしまう内容ではないでしょうか。

 

関心のある方は、米田一彦氏が読売新聞深読みチャンネルに寄せた以下の長文を読んでみてください。

警戒せよ! 秋田の「人食いグマ」は3頭生き残った : 深読みチャンネル …

 

彼の文章は全くの彼の推測なのですが、うまいのは、推測に過ぎなかったことが、いつの間にか文が断定文に変化していき、まるで真実のように話が展開していくことです。

 

昨年度の秋田県鹿角市のクマによる死者4名事件については、当時、熊森のブログに何度も熊森見解を書かせていただいたので、それを読んでいただきたいです。

 

要するに、人間を好き好んで食べたいと願っているクマなどこの世にいません。

もし、そのようなクマがいたとしたら、その地域で様々なことをしている人たちが次々とクマに襲われることでしょう。

昨年度の死者4名は、全員がネマガリダケを採りに入っての事故です。

非常に力の強いクマがいて、ネマガリダケを採りに来た人間と出会い、排除しようと一撃を加えたのでしょう。

一旦死体となったものに対してはそれがカモシカであろうと人間であろうと、草食動物以外は、みんなで食べて片付けてしまいます。

これが森の生態系なのです。自然界の循環の仕組みなのです。

 

クマは、環境の変化で今は草食に近い生活をしていますが、本来は雑食動物ですから、地面に死体があれば食べてしまいます。

 

熊森本部が兵庫県で、自動撮影カメラを山中に棄てられたシカの死体の近くに掛けたところ、クマはもちろん実にいろいろな獣や鳥や虫が食べに来ている映像が撮れました。これを人食い熊と呼ぶなら、日本中の熊全部が人食い熊であり、全部が人食いイノシシであり、全部が人食い狐であり、全部が人食いテンであり、全部が人食い鳥、全部が人食い虫になってしまいます。米田氏に言わせると、警戒せよ!の対象です。

 

そんなことはないわけで、当時射殺したクマの胃の中に人肉が入っていたからといって、そのクマが今後、人間を見たら襲い掛かって食べてやろうとするとは思えません。秋田のクマはやはり、6月に食べたいものはネマガリダケのタケノコのはずです。

 

人食い熊も人殺し熊も、誕生などしていなかったのです。

 

しかし、米田氏が昨年、人食い熊誕生!人殺し熊誕生!と騒いでマスコミの寵児になったため、昨年度秋田県で、476頭という生息推定数の約半分にあたるクマが、主に昨年の6月~8月に殺されてしまいました。秋田県庁によると、集落周辺に出てきたからやむおえず駆除したということですが、秋田の人達が、人食い熊誕生!人殺し熊誕生!を聞いて過剰防衛に走ったことが十分に考えられます。

 

秋田県庁担当部署に聞くと、昨年の秋田県の秋の山の実りは、ブナ凶作、コナラ・ミズナラ並作で、クマの餌としては足りたということです。その証拠に10月以降のクマの目撃は、たった28件だったそうです。人食い熊誕生!人殺し熊誕生!のデマによって、殺されなくても良かったクマが夏場に大量に殺されたのです。

 

クマ危険!と社会をあおった米田氏とマスコミの責任は誠に大きいものがあります。済んでしまった事は仕方がありませんが、マスコミは猛反省を願います。熊のことを記事にするのであれば、一人の投稿文に飛びつくのではなく、日本熊森協会やJBNをはじめ、いくつかの団体や人の声を聴いてからにしてください。もちろんこのことは、クマ問題に限ったことだけではありません。

 

国民のみなさんは、間違った報道に躍らせられることのないよう、一方的な意見しか報道しないマスコミにはくれぐれも注意してください(完)

 

「とよ」近況

高代寺山は、今ちょうど、山笑うです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久し振りに出会った「とよ」7才は、少年の面影が薄れて、男らしくなって来たなあと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キウイに丸ごとパクつく「とよ」

 

 

今春も山菜類は一切食べませんでした。

今、一番好んで食べているのは、果物で、何と1位がカットパインナップルで、2位がキウイです。

キウイは、これまで丸ごと食べていましたが、この日見ていたら、丸ごとぱくついてからしばらく口の中でもごもごして、その後、皮だけまるごとペッと吐き出しました。中身はうまく食べきってありました。彼なりにいろいろと食べ方も学習していくのだろうと思います。

 

落ちないように足を獣舎の鉄柵に引っ掛けながらひさしの上に寝転んで、おだやかな目で、お世話の人の方を見ています。

なんだか、太郎と花子に似てきたねという声も。

人間を信頼したポーズをとるようになってきたということです。

お寺のみなさんと熊森お世話隊のみなさんが深い愛情を注いでくださっているおかげです。

くまもり表彰第1号は、兵庫県宍粟市波賀町原集落のみなさんに

宍粟市波賀町原集落の周りの山々を久し振りに見にいって、12年前とまわりの風景がすっかり変わっているのに気づきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年4月2日のリンゴ園周辺航空写真:人工林部分がかなり除去されている。

 

 

ここには、幸福重信さんというすばらしいリーダーがおられました。

 

2014年秋、奥山の実りゼロという異常年に、どっと山からクマが出てきて、集落で経営している観光リンゴ園に残されたリンゴの実を全部食べてしまったことがあります。そのとき、みなさんは頭が真っ白になって、クマを殺してやろうと思ったそうですが、みんなでよくよく考えてみると、彼らの餌と知りながら、実のなる木を伐って山にスギばかり植えたのはわたしらや。クマこそ被害者。

後、何年生きられるかわからんけど、自分たちのしたことに責任とって死にたくなったということで、集落のみなさんの意見が一致。

 

「クマとの共存」を宣言され、以後、毎年、1ヘクタールずつスギの人工林を除去して自然林に戻していくことを約束してくださったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004年、熊森と原観光リンゴ園が初めて手を結んだ時の記念すべき写真

 

 

熊森も、人工林除去後の裏山に実のなる木を植えるなど手伝いましたが、決めたことを本当に実行し続けた幸福重信さんと原の集落のみなさんは、ご立派です。

熊森はこれまで他団体を表彰したことなどありませんが、それなりに大きくなった今、他団体を表彰することも考えていくなら、第1号は、幸福重信さんと原の集落のみなさんです。

 

クマ狩猟再開や、ジビエ料理の普及など、うまいこと言って、自分たち人間が犯した罪を物言えぬ弱者である野生動物たちにかぶせて終わらせようとしている人たちがほとんどの中で、原集落のみなさんは、自分たち人間の犯した誤りを反省し、毎年みんなで汗水を流して人工林の自然林化にはげんで来られました。

 

すごいです。後に次ぐ集落が現れてほしいですね。

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