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第5回ストップ・リニア!訴訟(東京地裁)参加報告ーJR東海の環境影響評価のずさんさが鮮明にー

昨年5月、国交大臣のリニア工事認可の取り消しを求めて738人が原告となり起こした「ストップ・リニア!訴訟」。

現在、リニア沿線予定各地で起きている、またこれから起こるであろう深刻な事態について、原告の県陳述が続いています。

これまで岐阜県、山梨県の原告の皆さんが意見陳述をしてきました。

 

2017年6月23日、第5回口頭弁論が東京地裁で開かれ、全国から約200名の傍聴希望者が集まり、入廷者の抽選が行われました。

 

熊森は毎回、本部リニア担当者をはじめ、何人かの会員が参加しています。

 

 

口頭弁論前の集会でリニア市民ネット・大阪からもアピール

 

<原告の陳述>

今回の陳述県は長野県で、リニア中央新幹線の中でも最も難関工事になると言われている南アルプス貫通トンネル掘削の最前線にいる大鹿村釜沢集落で自治会長を務める谷口昇さん、その西側の出口となる松川町在住「飯田リニアを考える会」の米山義盛さんが意見を述べられました。

 

<JR東海の不誠実な態度と環境影響評価のずさんさ>

「水が抜けて一体誰が損害を受けるんですか」

上は、谷口さんが、長野県大鹿村がリニア工事によって受ける水源の水量変化について質問した時にJR東海側が発した言葉です。

口頭弁論の中で、谷口氏は、JR東海の自然環境や住民に対する姿勢の不誠実さを述べられましたが、まさにその通りだと感じました。

 

また、JR東海による環境影響評価のずさんさは、これまでも何度も指摘されてきましたが、今回の口頭弁論では、その点がさらにはっきりとしました。

長野県内の地図を見せて金枝弁護士が陳述されましたが、JR東海の計画には、変電施設も保守基地も非常口も、駅もすべて「概ね」の位置が、同じ大きさの丸印で記されているだけなのです。具体的な形状も大きさも何もわかりません。このような計画で、環境への影響評価ができるとは到底思えません。

 

大鹿村では、小日影銅山跡があります。リニアのトンネル掘削工事が鉱脈にあたる恐れがあり、そうなれば、周辺の土壌や水質汚染が危惧されるとして長野県環境影響評価技術委員会が事後調査の要請をしていましたが、評価書には反映されていませんでした。JR東海は、住民だけではなく、長野県に対しても不誠実であることがわかりました。

 

<口頭弁論後、訴訟1周年記念講演とシンポジウム>

 

於:衆議院第1議員会館 180名参加

 

ジャーナリストの斎藤貴男氏が「暴走するリニア新幹線」という題で講演され、リニアがいかに国策にかかわっているのかといった大変重要なお話をされました。この講演は別の回でブログに掲載します。

 

<残土問題>

リニア中央新幹線工事は、日本のど真ん中に延々と巨大なトンネルを掘るわけですから、水脈分断以外に今後大きな問題となるのが、残土の行先です。行先が決まらなければ掘り進められません。各地で、残土置き場候補地が挙げられてくるはずです。昨今の集中豪雨に見舞わわれれば、残土置き場が崩れるのは明らかです。自分の地域が残土置き場対象となった時、いかに反対を訴え、阻止するかが、今後の鍵になるということでした

 

この集会には、日本自然保護協会の辻村千尋氏やJR労組からも出席があり、それぞれ、国際自然保護連合の決議により、他県への土砂移動ができなくなっていることや、コストカットや人員削減が進んで、地上でさえ安全輸送に不安があるのに、リニアの場合の事故は地下深くで起きるので、安全輸送は一層難しくなる等述べられました。熊森本部は、リニア工事によって森林破壊や森林劣化が起こり、水源の森が失われ、野生生物は生息地をますます奪われ、ますます殺されると訴えました。

 

 

 

6月27日 岐阜の山中で2頭でいるクマを目撃 

本部職員2名と岐阜県支部スタッフが岐阜の奥山を調査しました。

6月27日午前11時ごろ、崩壊した林道を伝って登山中、中年男性がくしゃみをしたような音を聞きました。

「こんな山奥に、他にも来ている人がいるのかな」と話していると、10秒後ぐらいに「オーオー」というまたしても中年男性のような低くて太い声が、谷を隔てた対岸の斜面から聞こえてきました。

声の方を見ると、対岸の斜面の上から何かが10メートルぐらい落ちてきて、途中で止まりました。

てっきり人が滑落してきたと思い、助けに行こうと思った瞬間、真っ黒の塊のようなものが見えました。

人ではないとわかりました。「クマや」という声があがり、すぐに一同、カメラとビデオを取り出しました。

直線距離で100メートルはあるでしょう。

カメラを持つ者、ビデオを持つ者、それぞれを拡大してレンズをのぞくと、何と2頭がケガもなくじゃれ合っているではないですか。

 

 

しばらくして、2頭は別の方向に急斜面山を駆け上がっていきました。

人間には絶対あんなことできません。すごい運動能力です。

クマってすごいな。見とれてしまいました。

 

クマにとって6月は交尾の季節、成獣のオスメスだったのだろうか、それとも兄弟グマだったのだろうか。

一同興奮冷めやらず、とりあえずビデオのスイッチを切ったら、何と録画が始まりました。

えっ、一連の動きを動画撮影したつもりだったのに、撮影されていなかったのです。がっくり。

という訳で、今回は写真のみの報告です。

 

 

日本にはまだこうやって、野生のクマが人間と無関係に暮らしている原生林が残っている。

何とすばらしい国なんだろう。未来永劫、絶対にこの自然を残したいと思いました。

ちなみに、このあたりの森は、兵庫県と違って下層植生が豊かで植物も虫も多様性にあふれているように見えました。

兵庫県のクマ哀れ。

 

事故があっても地域住民が困っても、国が原発やリニアを推進する理由を解明 斎藤貴男氏講演

リニア中央新幹線を走らせるためのすさまじい国土破壊を初めて知ったとき、この計画は経済大国日本の繁栄を快く思わないどこかの国が、日本が二度と繁栄できないように国力を落としてやろうと仕組んだのではないかと、一個人として感じました。黒幕はアメリカか?などとも考えてしまいました。

 

祖先から受け継いだ私たちの生存基盤であるかけがえのない自然豊かな国土を、修復不可能なまでに破壊する、そんな事業を日本人が進めるはずがないと思ったからです。

 

 

6月23日、衆議院第一議員会館で行われたジャーナリストである斎藤貴男氏の講演「暴走するリニア新幹線」で、斎藤氏は、何があっても原発やリニアを動かそうと考えている人たちの思考を解明してくださいました。もし、これが本当なら、私たち一般国民にも責任があるような気がしてきました。

 

<原発やリニアを動かさなければならないと考える企業人たちのその理由>

(斎藤氏講演の要約)

 

我が国では、今後、間違いなく少子高齢化が進みます。
どんどん人口が減り、空き家でいっぱいになっていきます。
日本国内に本社を置く大企業にとって、確実に内需が減ってきます。
企業規模を小さくすればいいのですが、企業人は絶対にそんなことは考えません。
内需がダメなら外需です。
今もたくさん輸出していますが、これからは、今程度の輸出量ではやっていけない時代が訪れます。

 

内需が減っても大企業がさらに売り上げ規模を拡大して成長し続けるには、他の先進国と競い合ってでも国を挙げて国外の需要を獲ってくる必要が生じます。
それが、インフラシステム輸出という国策なのです。

開発途上国に、鉄道・道路・橋・ダム・発電所こういう社会資本、すなわちインフラをコンサルティングの段階から、つまり極端な話、どこに首都を作って、どこに第2の都市を作って、都市計画はどうで、高速鉄道や高速道路で結び、どこに発電所を作り、どこに工業地帯を作り、通信網をどうするかなど全部を、設計・施工・施行に使う資材の調達や完成後の運営メンテナンスに至るまで、全て、官民一体のオールジャパン態勢で獲っていこう。これが安部ノミクスの柱のひとつで、民主党も推進してきた政策です。

 

このようにして海外を市場として日本企業を成長させ続けていくには、①海外における資源権益の確保  ②在外邦人の安全対策が必要となってきます。日本企業が海外でテロに巻き込まれる恐れも生じてきます。そのような場合、政府は、お国のために身を挺して闘ってきた企業戦士を軍隊で守ってやらねばならないと考えています。よって、集団的自衛権行使容認や憲法改正が必要となってきます。

 

民主党の管首相も、海外に原発を売り歩きましたが、安倍首相も同様にしています。この原発と密接な関係にあるのがリニア中央新幹線です。リニアの消費電力量は新幹線の3倍と言われていますが、ピーク時の消費電力は40倍だそうです。これだけの電力をどうして手に入れるか。原発です。

 

リニア関西延伸の前倒しが決まりました。名古屋まで2027年、大阪までが2045年となっていましたが、この度2037年と短縮されました。そのために国は財政投融資3兆円を手当てすると決めました。なんとか東京オリンピックまでに東京ー甲府間のリニアだけでも開通させたいと言っている代議士もいます。オリンピックで外国人要 人がたくさん来る。リニアに乗ってもらいその素晴らしさを体感してもらって、輸出につなげたい。原発だけではなくリニアの輸出もやりたい。すでにJR東海の葛西さんはアメリカへのリニアの売り込みを進めています。もしうまくいけば世界に売り込める。原発を次々と再稼働させているのはそのためです。

 

反原発の人は、原発が止まっていても電力がちゃんと足りた、夏のピーク時だって乗りきった、これからますます少子高齢化なんだから原発なんかいらないよと言います。その通りなのですが、リニアを動かすためには増やさなければなりません。原発をインフラ輸出していくためには、我が国では危ないから動かしていませんでは、買ってもらえません。福島第一原発事故があっても原発は安全ですという説明をするためには、日本国内でちゃんと動かせていなければならないのです。企業人たちにとって、日本国というのは、原発やリニアを売り込むためのショウルームなのです。誰もこういうことをはっきり言っている訳ではありませんが、私はそう実感します。

 

(熊森から)

原発もリニアも、狭い日本には必要ないのに、なぜ推進しようとするのか疑問でしたが、インフラシステム輸出のためと言われたら、納得できます。
戦後、もっと速くもっと便利にもっと豊かにと、国内をコンクリートで固めて自然を破壊し続け、日本は大金持ちの国になりました。自然破壊ほどもうかる仕事はありません。今後はこれを海外でも展開していくということです。海外の自然を破壊して、日本企業が儲けて成長していこうとしているのです。

 

折しも7月6日の産経新聞に、<「いずれ橋は落ちる」老朽化したインフラの崩壊リスク>という大切な記事が一面トップに掲載されていました。20年後、7割の橋が建設50年を超えるそうです。コンクリートの寿命は100年と言われます。そのうち、一斉に橋が落ち、トンネルが崩れる時代がやってきます。少なくなった人口で、全てをメンテナンスなどできません。私たちが1回も経験したことのない、コンクリート崩壊の恐ろしい時代がやってくるのです。リニアも、やがて大深度地下で崩壊し始めるときがやってくることでしょう。事故が続出し、分解不可能なコンクリートごみの山だけが国中に残ります。現代文明は優れているようでも、いいのは今だけ、100年後は最悪の世の中となります。

 

将来世代のことを考えると、インフラシステム輸出までして日本企業は儲ける必要などなく、人口減に合わせて企業規模を縮小していくしかありません。儲けるために海外に出て、テロや戦争に巻き込まれるよりずっといいと思います。私たち国民も、成長神話を企業に求めてはならないのです。

これから日本がめざさなければなら文明は、つつましやかだがみんな幸福というブータンのような幸福度No1で持続可能な文明でしょう。

 

 

兵庫県知事立候補者へのくまもり奥山アンケートの結果です 7月2日投票時のご参考に

兵庫県知事選挙に4人の候補者が立候補されています。

各候補者事務所に熊森協会本部より、次のようなアンケートをFAXで送らせていただきました。

 

<アンケート前文と質問事項>

兵庫県の中部・北部の奥山は、戦後の国策であった拡大造林政策により、スギやヒノキなどの針葉樹の人工林で埋められたままになっています。その結果、山からの湧水が激減しており、大変なことになってきています。また、奥山を生息地としていたクマをはじめとする野生動物たち(国策の第一次被害者)は生きられなくなり、人里に出て来て、地元の人たち(国策の第2次被害者)を困らせ、大量捕殺されています。政治は、この両者を救わねばなりません。

 当協会は、
①奥山スギ・ヒノキ林を林業用に間伐するだけではなく、自然林へ大幅に転換させて、野生動物たちが山に帰れるようにし、昔のように人と動物の棲み分け共存を復活させること、それによって
②次世代の水源を確保すること、
③野生動物を大量捕殺するのではなく、被害防除対策に予算を集中させることを願っています。本来の生息地を失っている絶滅危惧種のクマを、スポーツやレジャーとして狩猟対象にすることはやめるべきです。
④当協会のような民間自然保護団体が奥山問題に参画できるように、兵庫県立森林動物研究センターが持っている情報を隠ぺいせず、せめて他府県並に公開することを求めます。
回答者のお考えに〇をお付けください。

 

 候補者への質問

Q1、奥山スギ・ヒノキ林の自然林化について

1、大いに進める  2、どちらともいえない  3、多くの人工林を温存する

Q2、兵庫県がツキノワグマを狩猟対象としていることについて

1、狩猟禁止とする 2、どちらともいえない 3、今後も狩猟対象とする

Q3、兵庫県立森林動物研究センターの、他府県並情報公開について

1、他府県並に公開する 2、どちらともいえない 3、情報を公開する必要はない

 

コメントがありましたらお願いします。

以上

 

6月26日現在、全候補者より回答がありましたので、ご紹介します。(クリックするとPDFが開きます)

(回答受信順)

津川ともひさ候補

井戸敏三候補

勝谷まさひこ候補

中川ちょうぞう候補

 

 

(熊森より)

各候補とも、誠実にお答えくださっていると感じました。

候補者の皆さん、超多忙の中、本当にありがとうございました。

★熊森会員をはじめとする兵庫県民の皆さん、どうぞ候補者選びの参考になさってください。

 

 

東中国山地の奥山では動物がほとんど撮影されない、西中国山地もドーナツ化現象!

人里でクマが目撃される例が各地で年々増えています。

今年もすごい数です。

熊森本部にも、なぜこんなにクマがひんぱんに目撃されるようになったのかとの問い合わせの電話やメールが入ってきます。

かつて奥山に棲んでいた森の動物たちが、重大な訳があって、人里に生息地を移動していることが考えられます。

野生動物たちにこれまで起きなかった異変が起き始めた時、それは絶滅の前触れであると熊森はとらえています。

 

<東中国山地>

東中国山地の山中に約2か月間かけていた7ケ所のセンサーカメラを先日回収してみて、がっかりしました。

クマが写っていたのは以下のたった1度だけでした。(画面の下を歩いている姿が、5秒間ほど動画で撮影されていました)

 

シカ、キツネ、タヌキ、ネズミ、ウサギもごくわずかに写っていましたが、数が本当に少ないのです。

この奥山は、奇跡的に残された巨木の自然林です。

その中の約80ヘクタールの面積のを選びカメラをセットしたのですが・・・

これでは動物たちはほとんどいないことになります。

去年の同時期は、もう少し動物たちが写っていました。

カメラのかけ方が悪かったのだろうか。

何か不都合なことがカメラに起こったのだろうか。

不安になってきました。

 

<西中国山地>

広島の奥山原生林を調査されている金井塚務先生の、2017年6月21日ブログを読んで納得しました。

長文ですが、みなさんもぜひ、お読みになって下さい。

広島の原生林には、まだシカが入っておりません。よって、林床はササで覆われています。

現地調査に同行させていただいたことがありますが、東中国山地をフィールドとしているわたしたちには、まだ広島にはクマたちが住める環境が残っている!と、うらやましいかぎりでした。

しかし、その広島でさえ、なぜかクマは奥山からどんどん姿を消しているのです。

 

以下の文は、金井塚先生のブログから、一部コピーさせていただきました。

 

「いま根本的な対策(クマが暮らしていける奥山を取り返すこと)を講じなければ、早晩西中国山地のツキノワグマは絶滅の道をたどるにちがいない。これは再々指摘していることでも有り、今年度策定の保護計画にも触れていることなのだが、クマの分布域の拡大と中核的生息地での密度低下が生じている。つまり分布のドーナツ化だ。確かに都市部への出没は突然生じることではあるが、全体的なトレンド(生息状況の傾向)を考えれば何時どこへ出てもおかしくない状況にある。クマはもはや奥山の動物ではなく、集落周辺の二次林を主たる生息場所としている野生動物なのである。たまたま山に餌がなかったから出てきたという突発的現象ではないのだ。」

 

<熊森から>

人間は鈍感でわからないだけで、何か日本の森、否、元東邦大学教授の大森禎子先生的に言えば、地球上の森が、人間活動によって野生動物を育めなくなってきているのだと思います。

森の危機を知らせてくれている野生動物たちに感謝しなければならないのに、深く考えることもせず、今年も害獣として、大量捕殺し続けている日本の行政には胸が痛みます。殺すという一番簡単で卑怯な対応ばかり続けていたら、気が付いたとき、とんでもないことになってしまっていたとなるのではないでしょうか。

 

<日本奥山学会7月2日のお知らせ>

奥山研究は1円のお金にもならないので、研究者がほとんどいません。

もっともっと研究者たちが誕生して、なぜ、野生動物が山から出て来るのか、研究する必要があります。

7月2日の、日本奥山学会の研究発表会に、まだの方はぜひ参加申し込みをしてください。

 

 

 

 

 

 

 

6月15日 とよが初めて山菜を食べました!

これまで何を与えても、ほとんど山菜類を食べなかった「とよ」に、本日、ミズ(ウワバミソウ)を与えたら、初めて食べました。

熊森的には、ビッグニュースです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を輝かせてうれしそうに、ミズをたべる「とよ」

 

「とよ」お世話ボランティアのKさんが、岡山の山からミズを取って持ってきてくださいました。

「とよ」は、なんと、ミズにむしゃぶりついて、バケツ1杯分も食べてしまったそうです。

驚きニュースに、熊森本部事務所は湧きました。

お世話隊長のHさんが、動画でばっちり撮影してきてくださいました。

 

クマの大好物とは聞いていたけれど、ミズなら食べたのか。

かつて、母さんに教えてもらって、一緒に食べたんだろうな。

「とよ」の、この上もなくうれしそうな表情を見ていると、

やさしかった母さんとミズを食べた幸せな日々を思い出したのかなと思いました。

 

お世話隊は、さっそく、本日、獣舎内に、ミズを植えたそうです。

「とよ」がこんなに喜んで食べる山菜があっただなんて。

 

Kさん、ミズを取ってきてくださってありがとうございました。

 

 

6月4日 兵庫県三田市で皮むき間伐フェスタ開催!29名参加。

今年も三田市の「NPO法人里野山家」さんが共催団体として協力くださり、場所も提供していただきました。

今年は2回目以上の参加者もいらっしゃいます。

まずは環境教育部長からくまもりの説明

この日はいいお天気でした。

NPO法人里野山家の佐藤さんから一言

今回は皮むき間伐の前に紙芝居を実施し、動物のエサが山にないことを分かりやすくお伝えし、フィールド担当者から皮むき間伐を実施する意義を説明しました。

多くの人にイベントに参加していただいて皮むき間伐を体験してもらい、光を入れて日本の山を再生することの必要性を感じてもらうことが一番の目的です。

くまもり紙芝居「どんぐりの森を守って」

皮むき間伐で山を再生する意義を説明

山に入ります。まずは準備体操です。

スタッフが皮むき間伐のデモンストレーション。

みなさん、初めて見る皮むき間伐に興味津々です。

子供たちはヒノキの皮に夢中です♪

お味はどうかな?皮をなめると少し甘いです。

それでは皮むき間伐開始!

6月の時期は、初めての方でもきれいに剥けます。

慣れない手つきで頑張ります。 一人できれいに剥けてますね。

昨年は大人と一緒に皮を剥いていた子供たちも成長しました。

今年は自分でしっかり剥いています。

きれいに皮がむけて、思わず笑顔。

こちらは上まで皮を剥いています。うまく引きちぎれるかな?

いきもりメンバーも頑張りますよ。

さーて、お昼は佐藤さんのおいしいカレーです!

ロケットストーブで炊き出し体験

ボランティアさんが手伝ってくれてます。

お昼ご飯はこんな感じです。わいわいしてます。

午後は伐倒のデモンストレーションをしました。

掛かり木になりました。。。

なんとか倒して年輪を数えました。

きれいに一枚つなげてむけました

午後はネーチャーゲームも実施しました。子供たちは田んぼで生き物探し。楽しかったようですね。

青空がすごくきれいです

最後はみんなで記念撮影

これからも多くの人に親子皮むき間伐を体験してほしいです。

 

6月25日(日)には、和歌山県那智勝浦でも実施します。お近くの方は是非ご参加ください。詳細はこちら

 

三田市では7月30日(日)に今回と同じ場所で2回目の皮むき間伐を実施します。

7月30日(日)9:30現地集合 10:00~16:00

内容:皮むき間伐、森の紙芝居、ネイチャーゲーム、ロケットストーブで炊き出し体験

参加費:ひとり600円(昼食のカレー代・保険代)

集合場所:酒井公民館(兵庫県三田市酒井212-2)

持ち物:帽子、飲み物、動きやすい服装、雨具、マイ食器(コップ・お皿・スプーン・はし)

当日連絡先090-3288-4190

 

是非多くの方にご参加いただき、皮むき間伐で、放置人工林の中に光を入れていきたいです!

 

 

今夏、旧奈良市管理地区で天然記念物のシカの初捕殺が開始されることに疑問 

以下の新聞報道を読んで、衝撃を受けるとともに、大いなる疑問を抱きました。

昔、物がなかった時代の奈良の人達が、深い思いを持って守ってきたシカを、これだけ物質的に豊かになった経済大国・科学技術大国の日本で、なぜこれまで通りの旧奈良市全域で守り続けられないのでしょうか。

(以下、毎日新聞より)

奈良市で保護対象となっている国の天然記念物「奈良のシカ」について、農作物被害対策として初めての捕獲が今夏にも始まる。奈良県が文化庁に捕獲のための現状変更許可を先月申請し、認められる見通しとなった。県は、市中心部では従来通り保護を続ける一方、郊外では頭数管理を進め、人とシカの共生を図る。

県の計画では今年7月から始める意向で、11月まで数十頭程度を捕獲する見通し。21年度まで毎年捕獲する。捕えたシカは調査などに充てる。県は「農作物への被害にきちんと対処する体制を整えたい」としている。

 

 

奈良市のどこでシカの初捕獲(=捕殺)が始まろうとしているのか調べてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤枠内が旧奈良市 赤色部分が今回シカ管理地区とされた部分(奈良市シカ管理計画より)

 

春日大社境内など3平方キロを生息地として重点的に保護する「重点保護地区」に、その東側の春日山原始林など7平方キロを「準重点保護地区」に指定。これらを囲む形で、市郊外との間に保護管理地区(18平方キロ)を設け、それら以外の地域(上図赤色部分)で鳥獣管理計画に基づき捕獲する。

 

奈良県に確認したところ、捕獲されたシカは、100%殺処分するそうです。管理という行政言葉は、殺すことを意味します。

 

先日訪れた奈良市郊外は、屋敷も田畑も徹底したシカよけ柵でシカ防除がなされていました。

ある意味、異様な田園風景でした。

農業をされている方に尋ねると、これでシカ被害は確実に防げているということでした。

 

昔と比べたら、柵の素材は各段によくなっています。

シカによる農業被害を受けている地域があるのは想像できますが、シカよけ柵の設置や強化で解決できないのでしょうか。

 

これまで旧奈良市内のシカは天然記念物として戦後1頭も殺さずにきたのに、世界に一つしかないこのすばらしい伝統、文化をここで途絶えさせることは余りにも惜しい。

 

第一、今年数十頭殺したところで、シカは大移動しますから、別の地域や県外から新たなシカがまた入ってきて、元の木阿弥になるはずです。

農業被害はいつまでもなくならず、毎年、無用の殺生をしているだけになりませんか。

それより、捕殺にかける費用をシカ柵の強化に使った方が、確実に農作物被害が減り、費用対効果の面からもいいと思うのですが、みなさんはどう思われますか。

 

シカを害獣視し、西洋文明を真似て、残虐なだけのレジャー狩猟、頭数調整という名の大量捕殺、ジビエ料理という名の食文化を旗を振って進めている今の我が国にとっては、旧奈良市のように1頭もシカを殺さないという町の存在は、この上もなく目障りだったはずです。

 

国は例外は認めませんから、奈良市もシカ数の頭数管理をやれという、中央からの圧力があったのかもしれません。

生き物たちを工業製品と勘違いしているのか、科学的・計画的に頭数管理できると誤解している野生動物管理派の研究者たちの高笑いが聞こえてきそうです。私たち保護派、生命尊重派がもっともっとまとまって、反対の声を上げていかなければならないと思います。

 

奈良に、平成の丸尾萬次郎よ、出でよ!

 

 

奈良のシカを市民が守ってきたことを知り感動 

NHKテレビ5月26日放送、歴史秘話ヒストリア

「奈良・人と鹿 1300年 涙の共生物語」を見ました。

柵のない動物園?約1200頭、これだけのシカが街中で人と共に暮らしているところは、世界広しといえども、奈良だけなのだそうです。

世界でもここだけ。まさに貴重です。

 

(以下、歴史秘話ヒストリアから)

奈良の人々はなぜシカを大切にしてきたのか

1300年前、平城京遷都の際、都の守護神として迎え入れた神様が、茨城の鹿島神社から白鹿に乗って奈良にやってこられたという伝説があるそうです。

貴族たちが、この神様を乗せてきた白鹿を神鹿(しんろく)として大切にしたため、そのうち、奈良の庶民も鹿を神の使いとして大切にするようになったそうです。

 

鹿と人が共存するための知恵

鹿と共存することによって、困ったことが次々と発生してきますが、番組によると、そのたびに奈良奉行が難問を解決していきます。

町を柵で取り囲む、秋の発情期には雄ジカの角を切って人身事故が起きないようにする等々・・・本でも調べましたが、その他、次々とアイディアを出していったようです。

(熊森から)感動その1 鹿を殺さないで問題を解決していく奈良奉行に大拍手です。

 

明治政府の県令が奈良の鹿を銃などで大量殺処分し、一時絶滅の危機に

県令の言い分:神鹿を敬うなど時代遅れの迷信で、近代化の妨げになる。鹿を殺してかわりに牛や羊を放牧して牧場にすべき。

(熊森から)県令は、鹿を殺して食べる文化を広めようとします(ジビエ料理)。

政府によって、奈良の神鹿伝統はなくなり、シカは害獣とされ、人々は有害捕獲に走るようになります。700頭のシカが、38頭にまで激減しました。

今の時代とあまりにもそっくりなのに驚きました。近代化とは人間中心・経済第一の西洋文明をまねることです。

 

◎鹿を守ろうと市民が立ち上がる

 

(明治24年7月18日)

「春日神鹿保護会」結成、リーダーは、こまものやの店主丸尾萬次郎さん

丸尾萬万次郎氏の訴え:「ご神鹿は、先祖が代々守り続けた奈良の宝やないですか」

 

(大正14年10月24日)

「神鹿問題露天大会」会場 興福寺 集まった奈良市民3000人

リーダー丸尾平次郎さん(萬次郎の息子)

丸尾平次郎氏の訴え:

奈良の鹿は誰のものでしょうか。みなさんの宝です。奈良に暮らすものはみんな先祖代々、鹿に守られて暮らしてきました。鹿に心癒されたり、角切りに夢中になったり、かけがえのない思い出がみなさんにはあるはずです。今こそ、私たちの手で鹿を守らねばなりません。力を貸してください。お願いします。

(熊森から)感動その2 魂を揺さぶられる名演説だと思います。これぞ、われら祖先の日本文化です。全生物と共存する持続可能な文明です。

この後、市民、行政、春日大社で、奈良の鹿を守ることになったのだそうです。

 

TV後談

戦争中の食料になったのか、第2次世界大戦後、鹿数は79頭にまで激減していました。

1957年、奈良(市)の鹿は国の天然記念物となりました。

鹿数が回復するにつれて、農作物被害も問題になり始めます。

1979年1981年と、被害農家が訴訟を提起。

その結果、奈良市をABCDの4地区に分け、農地のあるCD地区では、鹿の有害駆除が認められました。

感動その3 しかし、現在に至るまで、有害捕殺申請がゼロのため、旧奈良市内では1頭のシカも殺されていません。

 

(熊森の感想)

奈良の鹿にこんな歴史があったなんて、感動です。奈良の人たちを心から尊敬します。

他生物の尊厳こそが、自然保護の基本なのです。

 

 

5月31日、会津若松市の工業団地に迷い込んだクマを駆除→山へ帰す優しさを望む

5月31日、福島県会津若松市内の住宅地と工場が隣接する場所で、クマの目撃情報が相次ぎ、同日午前10時頃、地元猟友会の会員がこのクマを駆除しました。

熊森本部は、すぐに会津若松市の担当部署へ電話しました。

 

〇会津若松市の担当者のお話

クマが出没したエリアは、阿賀川とJR只見線が交差している地域で、山からは遠い。

阿賀川は、奥羽山脈から流れ出る大きな河川で、河川内には人の背丈を超す繁みが広がっている。

今回のクマは奥羽山脈の方から阿賀川を伝って北上し、JR只見線の法面の繁みに入って住宅地に侵入してしまったのだと思う。

会津若松市は、周囲を山に囲まれた盆地。

市街地と山の接する場所や河川の近くでは度々クマが出没し、行政の担当者らが爆竹等で追い払ったりしてきた。

このクマは、最終的に周囲を住宅地で囲まれた緑地の中に潜み、この後どこへ逃げるのか分からなかったため捕殺する以外の対応はなかった。

会津若松市の担当者からのお話しを基に熊森本部が作成した地図

 

 

 

(熊森から)

福島県郡山市では、2015年11月27日に工場内に入ってしまったクマを捕獲し、山へ放したという報道がありました。

今回もクマを捕獲して、山へ放獣してやる優しさが必要だったと思います。

もし自分がこのクマだったらと、共存するには常に相手の立場に立って考えてみることが必要です。

繁み伝いに移動していたら、突然町に入ってしまい、人間たちに追い掛け回されて、元来た道に帰れなくなってしまった可能性があります。

熊森本部は、今後、人間の居住区にクマが迷い込まないようにするために、河川内のクマの侵入経路となる繁みをできるかぎり刈りはらって、クマの潜み場を失くしていただくよう、市の担当者にお願いしました。

クマと人間の事故を防ぐためにも、ぜひ実施してください。

市民もボランティアで、手伝えればいいですね。

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