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11月8日(木)岡山県クマ狩猟安全講習会 で 猟師10名に聞き取り 進んでクマを撃ちたい方はゼロ

2011年に、兵庫県のツキノワグマが爆発増加していると突然発表した当時兵庫県森林動物研究センター研究員で当時兵庫県立大学准教授でもあった坂田宏志氏は、その後、行政と連携して野生動物捕獲を進める㈱鳥獣連携センターという企業を起業し、代表取締役となられています。

 

その後、岡山県のツキノワグマの生息推定数を計算する仕事を行政からとられ、なんと、岡山県のツキノワグマも爆発増加していると発表されました。彼を知る方たちに、坂田氏は岡山県のツキノワグマの生息推定数を算出するにあたって、岡山県のクマ生息地を調査されていたか尋ねると、1回も山に入らずに生息推定数を計算されたということでした。事実なら、すごい方だと思われます。

 

以下は、岡山県の報道発表資料です。

1 推定手法

平成17年から平成29年までの出没件数、捕獲数、再捕獲数及び堅果類豊凶調査等のデータを基に統計手法を用いて推定した。(専門調査機関に委託)

 

2 平成29年末の推定生息数
中央値:254頭
(90%の信頼区間:134頭~432頭)
(50%の信頼区間:198頭~320頭)

 

この結果、2017 年から岡山県も、兵庫県に次いでツキノワグマ狩猟再開に踏み切りました。

行政は本当に肩書に弱く、人を疑うことを知らないように感じます。

 

岡山県は、狩猟再開2年目の2018年、去年と同じく美作県民局に11月8日にハンターを集め、自由参加のクマ狩猟安全講習会を開催されました。

 

熊森本部スタッフと岡山県会員計5名は、去年同様、クマ狩猟安全講習会に来られた猟師の方々に「岡山県のクマは生息地を失っているので、山中のクマまで狩猟しないでください!」というチラシと岡山県クマ資料を配りました。

緑色ジャンパーが熊森会員

配布チラシは、Wクリックで大きくなります。

 

昨年度のクマ狩猟講習会参加者は30名でしたが、今年は60名ぐらいに増えていました。結構多くの方が熊森のチラシを受け取ってくださいました。うれしかったです。

 

お話しできた方は10名程度でしたが、進んでクマを獲りたいと言われた方はゼロでした。

 

兵庫県同様、岡山県もクマを獲る文化がないのだなあとわかりました。猟師はクマを獲りたいと思っていないのに、行政が研究者の言いなりになって猟師にクマ狩猟をけしかけているように見えます。もし、人身事故が発生したら、行政はどう責任をとられるのだろうかと思いました。

 

行政は売り込んでくる研究者だけではなく、いろいろな研究者の声に耳を傾けていただきたいです。山の中を走り回っている猟師たちに、この20年間で出会うクマが25倍に爆発増加しているかどうか、アンケートを取られてみたらいいと思います。結果が出たら、発表してくださいね!熊森は猟師の皆さんのアンケート結果に、とても興味があります。

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