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8月11日 東北自動車道の溝に後ろ両足がはまってしまったイノシシくん 助けてやれなかったのか

8月11日午前0時10分頃、仙台市太白区の東北自動車道上り線で、車に当たったと思われるイノシシが中央分離帯の側溝にはまって動けなくなっているのを、ネクスコ・パトロール東日本の職員が見つけた。イノシシの両後ろ脚が側溝に挟まっていた。

車両から目撃した人の話では、イノシシはしょげ返っていた感じだったという。

約12時間後、このイノシシは身動きできない状態のまま射殺されたというのを聞いて、胸がつぶれそうになった。

何とか助けてやれなかったのだろうか。

 

 

①ネクスコ(Nippon Expressway Company )東日本に電話してみました。

・・返答→ すぐに、高速警察隊に連絡しました。

Q高速道路の側溝に蓋をしておかないと、かわいそうにまたこのようなことが起こると思います。

・・返答→ 高速道路では車がスピードを出しているので、蓋をしたら蓋が跳ね上がります。蓋はできません。

②高速警察隊に電話してみました。

・・返答→ 直ちに、仙台南警察に電話しました。

③仙台南警察に電話しました。

・・返答→直ちに、仙台市太白区役所に電話しましたが、真夜中だったので守衛さんには伝えましたが、動ける人はいませんでした。

④仙台市太白区役所に電話しました。

・・返答→10時過ぎに、現地に向けて出発しました。現地には、ネクスコ、高速警察隊、仙台南警察、区役所、猟友会が集まり   ました。仙台市役所、宮城県庁、宮城県警察本部にも連絡を取りました。

 

これだけの人たちが集まっているのに、てこか何か使ってこのイノシシの足を側溝から持ち上げて逃がしてやろうという声は出なかったのでしょうか。

宮城県には仙台に野生動物保護管理センターという合同会社があって、麻酔銃を使える人が2~3人いるそうです。

 

結局、行政の人たちの総合判断は、駆除でした。

今、宮城県ではイノシシの被害に困っており、お金を出してイノシシの駆除を進めています。

地元の心情を思うと、そんな時にわざわざこのイノシシを助ける意味はないということだったようです。

 

しかし、私たちはそれとこれとは別だと思います。

苦しんでいる動物を見たら、まず助けてやってほしい。

高速道路を一時通行止めにしても。

麻酔のお金は私たちが出します。

道路を造ったのは人間、側溝を造ったのも人間、車に当ててしまったのも人間、こんなことになったのは、人間にも責任があるのではないでしょうか。

人間にはいろんな考えがあるでしょうが、私たちはこう感じたということを、宮城県の行政に伝えておきました。

 

みなさんはどう思われますか。

 

P.S  後日、現場に行かれていた行政の方からお電話をいただきました。みんなでイノシシのところに行ったら、とびかかってきそうな勢いで突然、前足で暴れ出したのでとても危険を感じた。駆除以外はありえないと言われていました。イノシシは、人間が大勢やってきて怖くて恐ろしかったのだと思います。

このイノシシは銃ではなく、電気ショックで殺処分されたということでした。訂正させていただきます。

 

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