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本部 狩猟期間中、兵庫県クマ生息地をパトロール

明治になるまでの1200年間、殺生禁止令が出ていた日本では、狩猟を監視する森林保安官や密猟監視人等の制度がありません。

兵庫県には全県で48人の鳥獣保護管理員がいて、週2回見回りをしているそうですが、かれらは100%ハンターですから、身内には甘くなるのではないかと心配です。

これまで彼らが摘発した狩猟免許取り上げにいたる違反行為がどれくらいあるのか、兵庫県に質問中です。せめて、鳥獣保護管理員の半数は、非ハンターが占めるべきでしょう。

 

熊森本部では、狩猟期間中、違反行為が行われていないか、微力ながらクマ生息地をパトロールしています。

 

今年は山の実りが悪いだけではなく、多くの集落で、柿も不作です。自動撮影カメラには、実のついていない柿の木に登って実を探し、あきらめて降りるクマの映像が撮れていました。

しかし、中には良く柿が実っている集落もあり、どういうことなのか不思議です。ある集落で、持って行った道具を使って、クマがやってこないように残っている柿の実をもぐことを申し出ると、住民の方が喜んでくださいました。

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はしごをかけて、残された柿の実を50キロほどもいだ場所。もいだ実は本部スタッフが全部、山に持って行きました。

 

●あるハンターの声

今年、クマ狩猟の許可を取ったハンターの多くが、積極的にクマを獲りたいと思っていない。シカ・イノシシ猟で、もしクマに出会ったら撃てるようにしておこうという程度だ。猟期が始まったら、シカもクマもどこかへ消えてしまう。

 

●住民の声

Aさん:今年は、柿の木にたくさんクマが来た。10月末がピークだった。今年は柿の実りが悪かったから、2,3個しか実がついていない木にもクマが来て、柿の木を転々と登って実を食べているような感じだった。

 

Bさん:まだ雪がないので、ハンターはこの集落には来ていない。雪が積もったら動物の足跡をたどって追っていけるので、やってくる。

 

Cさん:この集落では、2010年にクマがたくさん出没したことがあったので、集落の中の柿の木をすべて伐採した。それ以降、集落内にクマが入ってくることはなくなった。集落の周りの山側には柿の木があって、たまに枝が折れているものを見かけるから、クマはそこには来ているのだと思う。今年はクマの出没が多いとは知らなかった。山に食べるものがないんだろう。今年は柿の成りが悪い。スーパーで柿を買っても、値段が高い。

 

●兵庫県森林動物研究センターの方

誤捕獲されたクマは、どれもまるまると太っていますよ。

くまもり:???

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