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熊森が兵庫県築谷尚嗣環境部長と30分間面談

熊森は兵庫県庁を訪れ、築谷環境部長さんにお忙しい中、申し訳なかったのですが、30分間、話を聞いて頂きました。課長さん達も、同席してくださいました。

(結果)

兵庫県のクマは激増ではなく、2010年の大量捕殺によって激減しているのではないかという私たちの話は、森林動物研究センターの研究員から聞いている話と全く違うということで、一蹴されました。ただ一つ、野生動物育成林事業が、名目通り野生動物の餌場づくりになっておらず、県民への詐欺であると言う申し出に対しては、平成24年度からはきちんとやると約束してくださいました。

 

兵庫県にたくさんいると言われているクマたちが、どこにいるのか教えて貰おうと思って行ったのですが、やはりこれは、森林動物研究センターの研究員に聞かなければだめだと言うことが判りました。

 

熊森は、次、研究員に会いに行かせてもらって、いろいろ教わろうと思います。

 

30分はあっという間で、いろいろ聞きたいことも聞けずに帰ってしまいましたが、お忙しい中、お時間を取ってくださったみなさんには、お礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

 

<以下は、兵庫県農林水産部築谷尚嗣部長に提出した要望書です>

 

 

要望書

日本熊森協会

●野生動物の命を大切にする兵庫県に 

今の兵庫県は、有害駆除や個体数調整、シカ肉有効利用など殺処分ばかり 推進しているようにみえる。これまで種の大量絶滅をもたらしてきた西洋文明手法を、日本の野生動物対応に取り入れないでほしい。野生鳥獣に生息地を保障し・生息地を再生し、防除を推進し、棲み分けによる共存を復活させるべきだ。動物たちに耐えがたい負担を与えている学術研究捕獲を止めること。

 

1、森林動物研究センターは兵庫のクマが激増というが、ドーナツ化現象を加味しているか。

・京都府のクマ捕獲数推移資料・・・クマが絶滅しかけているように見える。隣接県でこのような真逆の相違はあり得るのか。

・熊森の痕跡調査では、クマが激増しているとは思えない。集落周辺の痕跡は新しいが、本来の生息地には、古い痕跡が目立つ→本来の生息地に、なぜかクマが棲めなくなっている。

・2011年度のクマ推定生息数の訂正幅が大き過ぎる。科学的推定というのは、こんなにあいまいなものなのか。

・野生動物保護管理審議会に熊森を入れてほしい。

2、クマたち野生動物に安心して住める場を保障してやってほしい。

・人間が奥山に入り過ぎている。氷ノ山の入山制限を。

 

3、エサ場復元を本気でやってほしい。

①クマ生息地の人工林率が高過ぎる。奥山は強度間伐により広葉樹林に戻すべき

人工林率…宍粟市73%、養父市61%、朝来市66%、豊岡市43%、

香美町43%、新温泉町45%

ナラ枯れ対策  ミズナラやコナラが大量消失している。

③落葉広葉樹林における下層植生喪失対策  シカや温暖化により下草大量消滅

野生動物育成林事業の欺瞞性  1か所2千万円~4千万円。1か所につき、700万円が調査会社に渡っている。

実のなる木の植林が微小すぎる。<事業検証委員会に熊森を入れてほしい。>

 

4、読売新聞11月1日論壇主張のように動物管理官に予算を投入(=頭数調整=捕殺)するより、生き物たちの命を大切にする生息地復元や防除にお金を使ってほしい。

・ワイルドライフのマネジメントなど、人間には不可能。できると思っている人は、自然がわかっていないのではないか。

・第一、クマが何頭いるか絶対にわからない。

・適正頭数が何頭か、これも人間には絶対にわからない。

 

5、森林動物研究センターが知り得た情報を、保護団体に公開すべきである。

・当協会は、GPSからわかるクマ生息場所、捕殺されたクマの理由・詳細データなど欲しい。

・岡山、京都、滋賀は徹底したクマ保護体制をとっており、今年のクマ捕殺数はそれぞれ0頭、2頭、1頭なのに、兵庫のクマ捕殺数15頭、誤捕獲23頭(放獣)2012年10月末現在で、何故原則殺処分なのか。

 

6、外来動物の根絶殺害が無用の殺生になっている。防除に予算を回すべきだ。

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