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今年も参加者一同大感動 第18回本部原生林ツアー

1997年のくまもり結成当初から続く原生林ツアー。18回目の今年は8月4日(日)、なんと1才から70代まで、岡山から自家用車での参加を含めて総勢61名の方が参加してくださいました。場所は西宮のくまもり本部から車で3時間ほどの所にある、岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)の若杉天然林です。こんなに遠くまで行かないと、もう、原生的な豊かな森は見れません。みなさん豊かな森ってどんな森なんだろうと期待に胸を膨らませて出発しました。

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クマさんは豊かな森のシンボル。ということで、まずは、たつの市の公園で飼育されている2頭のクマさん兄妹を訪れました。このクマ獣舎は、2年前にくまもりの要望を取り入れていただき、改造されて広くなったもの。2頭とも名前がついておらずみんなでクマさ~んと呼んでいると、クマさんが奥から出てきてくれました。夏の暑い日でしたので思いっきり水をかけてあげたいと思いました。

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道中車窓から人工林を眺めていただき、私たちが豊かな山だと思っていたところが実は人工林であることを説明。そしてバスを降りて人工林を見学し、人工林が野生動物や土砂災害などいかに大きな影響を与えるかを説明しました。「森林・林業再生プラン」の影響で山のあちこちに林道が造られ、山にたくさん傷がつけられているようで心が痛みました。人工林の中には下草がまったく生えておらず、ほとんど生き物の気配を感じることができませんでした。この様子をしっかり頭に入れておいて、若杉天然林と比べてもらいます。

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いよいよ若杉原生林に到着し、班ごとにごはんを食べていると突然の大雨。みなさんとりあえずバスに避難していただきましたが、昼食を済ませるとすぐに雨もあがり、原生林ツアーを続行することができました。

いよいよ若杉天然林へ。広さはわずか86ヘクタールですが、ブナやミズナラなど199種類もの樹木が生い茂る原生的な森。

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今回も参加してくれた子供たちがまっさきに虫を見つけていました。

沢水の温度は16度でした。年間を通してほぼ一定の温度で、夏は冷たく、冬あたたかく感じられるのが、湧水の特徴です。

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天然林の中はしっとりと湿っており、谷川にはこんこんと水が流れ続けていました。

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巨木が倒れたあとにできるギャップ、そのギャップに生えてくる更新稚樹、すべてがこの多様性豊かな森をつくるのに必要不可欠です。

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今年参加できなかった方は、来年是非ご参加ください!

参加者の感想

・人工林がいかに自然のサイクルを壊しているかという説明で今まで知らなかったことを知り、とても勉強になりました。

・緑いっぱい、さわやかな風、たえまなく聞こえる沢の水音、目を閉じて耳をすますとどんどん身体のこわばりがほどけていくのを感じました。

・天然林の頂上で自然林と人工林の明らかに違う森の姿を見て人間の都合で壊してしまった自然がどれだけのものか知ることができました。

・本部の森再生活動に参加しているのですが若杉原生林のように美しい森に再生できるように頑張りたいと思いました。

・これから日本の事を考えていって欲しい若い方の参加に意味あるな~と思いました。

・スタッフの方々の熱心さ、親切さに感動しました。

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