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富山県(2)山中へのドングリ運びに本部から援軍

富山県のクマが食糧を求めて次々と人里に出てきては、猟友会に絶滅するほど獲り尽くされているという情報が、富山県の地元からいくつか入ってきています。富山県では、届出があっただけでも、今年既に156頭のクマが、有害駆除されており、狩猟自粛が発表されました。

本部スタッフたちが、富山県会員たちによる山中へのドングリ運びの応援も兼ねて、猟期に入った富山県の山を訪れると、ちょうどハンターたちが、望遠鏡で山を眺めているのに出くわしました。「何をしているのですか」とたずねると、「こうやってクマを見つけて、ここから撃つんだ」と、当然のように言われました。狩猟自粛ではなく、狩猟禁止にしていただかないとだめだとつくづく思いました。

しかし、このような富山県でも、一般の地元の人たちは、「ここはクマの国で、自分たちはクマたちと一緒に暮らしてきた。今年、集落にクマたちがたくさん出てきたが、だれも行政に届け出ないし、殺そうとも思わない。行政に届け出たら殺しにくるだけ。クマと人間は共存できるし、してきた」と、当然のごとく言われました。このような名も無き一般庶民が、今年、何頭ものクマたちの命を守ってくれたのを、各地で見聞きしました。

クマがどんなに平和的な動物か、本当の姿を知っている人は、いてもなんにも思わないが、クマを知らず凶悪動物と誤解している人は、恐れてクマを殺そうとする。無知というのは、本当に恐ろしいと思います。ある人が、クマは今、だれかによって恐怖の対象、やっつける対象、まるで戦争中の鬼畜米英にされてしまっていると、言われていました。こういうときこそ、今一度、相手を見つめなおす冷静さが必要とされます。

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