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この時期赤い九州の山

2月1日、飛行機で大阪伊丹空港から九州へ行きました。この日は珍しく、ずっと空が晴れ渡っており、下界がよく見えました。まるで、地図帳を見ているようで楽しかったです。

 

下の写真は、四国の山です。奥地の高い山の尾根筋に、風力発電の風車がずらりと並んでいました。遠すぎて、風車が回っているのか止まっているのか、わかりませんでした。尾根は山の命、ここをコンクリートで固めてしまったのでは、この山はもう荒れていく一方でしょう。残念。

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四国の山の尾根に連なる風車

 

飛行機が九州の上空にさしかかり、高度を下げ始めました。

人工林がスギの花で赤く染まっています。

 

s-DSC04251山がスギ花粉で赤い

杉の花で赤く染まる九州の山々

こんなに多くの花が付くのも、カメムシが大発生するのも、山の自然が壊れているからだそうです。この町の人工林率は、70%にものぼります。自然林は緑色ですから、この時期、区別がはっきりとつきます。不自然に多く植えられてスギやヒノキが弱って来ており、必死で子孫を増やそうとしているのです。

専門家によると、ヒノキの一つの球花の汁を吸って、5~6匹のカメムシが育つそうです。

植え過ぎた人工林―花粉症の増加―カメムシの大発生、これらはつながっているということです。

国策によりスギやヒノキで埋まってしまった九州の山ですが、自然の山を取り戻そうと、コツコツと 広葉樹の実のなる木をこの町で植え続けておられる方がいます。尊いことです。

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