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5月8日 本部・山梨県支部・神奈川県支部 リニア山梨実験線による水涸れ視察

5月8日、南アルプスの森と動物を守るための本部視察班は、朝6時に長野県の宿を出発して、山梨県に向かいました。この日の視察には、山梨県支部長と会員、神奈川県支部長も、現地で参加してくださいます。

山梨リニア実験線トンネル工事で起きた山梨の山の水涸れ状況をみて、JR東海と国に、南アルプスのトンネル工事を避けてもらうように申し出るのが狙いです。

 

午前9時前に、富士山の見えるところまで来ました。車中で歓声が上がります。本当にきれいです。毎日この山を眺めて暮らしておられる山梨県民のみなさんは幸せだなと思いました。

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この日は、地元の方々に案内していただいて、リニアトンネル工事によって水脈が切られ水が涸れた川を、何か所も見せていただきました。一部、ご紹介します。

どこを掘ればどこの川が干上がるか、地下水脈は大変複雑で、専門家でも予測不可能なのだそうです。掘ってみなければどうなるかわからないということでした。涸れた川は、どこも悲惨でした。

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 山の中

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 果樹畑

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山梨 リニア実験線

川が涸れた川がある反面、とんでもないところから水が噴き出しています。

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その水は、3面張りの深い側溝を通して、下流に流されていました。下流に流したからいいというものではありません。

 

大地は私たちの体と同じように生きています。母なる大地の体をずたずたに切り裂いて、コンクリートで固めていく。

昔の人達は、きっとそんなことをしたら、罰が当たるぞと言ったと思います。罰は当たらないのでしょうか。

 

今回、山梨日日新聞に今年折り込まれたリニア推進広告のひとつを見せていただき、びっくりしました。全紙4枚がくっついたリニア広告は、新聞ページ8枚分もあり巨大です。リニア工事を推進する側の物量作戦は破格の大きさです。どこからこんな金が出るのでしょうか。

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今回、県を上げてリニア工事推進をうたっている山梨県において、票が減るだけになるかもしれないのに、リニアが引き起こすであろうさまざまな問題について取り組んでおられる市議会議員さんたちが一部おられることがわかり、感動しました。

 

「夢の超特急、死ぬまでに1回は乗ってみたいな」だけでなく、冷静になって、リニアがもたらす取り返しのつかない負の部分も、しっかり検討していく国民でありたいと思います。水涸れ現場を案内下さった地元の皆さん、お忙しい中ご親切にしていただき、本当にありがとうございました。

 

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