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7月14日・15日 幼獣グマの殺処分回避を願って、現地調査 ④ 

何の危険性もない幼獣グマの殺処分まで認める社会になったら、もうクマの絶滅なんて止められない。なんとか今回の幼獣グマの殺処分を回避できないか。この思い一つで、この日も暑かったけれど、運転して遠い現地までがんばって行ってみました。

 

7/14

この日の朝、成獣グマが午前5時58分にお寺の中に入って行くのを見た人がいると、地元の人が教えてくれました。今度は成獣グマか。

本来クマは昼行性ですが、集落の近くでは、人間に見つかることを恐れて、夕方→夜間→早朝と動くようです。

お寺の裏に回ってみると、お墓があって、すぐ上の山につながっていました。ここの町は、山すそにへばりつくようにしてできた町です。

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近所のおばあさんが、「今朝、クマが寺にまいりに来たらしいな」と、誰かと話している声が聞こえてきました。

クマが山に入って行ったと思われる跡をたどって、お墓の隅から山に入り、頂上まで登ってみました。

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道中、臆病なクマが身を隠せるものが山の中にあるか、クマの食料になりそうなものがあるかなど調べながら歩きました。

 

 

7/15

この日は、クマの目撃があった反対側の山の尾根まで登って調べてみました。人の入ったあとはありましたが、少しだけでした。

s-IMG_0740南側の山の尾根

このあたりの山の様子が少しずつわかってきました。

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先月見てきた北海道の豊かな山と比べると、食料はそんなにもありませんが、少し棲んでいる動物たちがわかってきました。

どうしたらクマが集落に顔出ししなくなるか、どうしたらクマに出てきたら殺されるぞと伝えられるか、現地でいろいろと考えてみました。

 

2日間の調査を終えて帰る途中、クマが生息する別の町の山中に立ち寄ってみると、前方の山の斜面のシダ原の中でクマの親子が仲良く座っていました。午後5時16分。

 

 

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車が来たのを知ると、母グマはあわてて立ち上がり、すぐ後ろのスギ林の中に逃げて行きました。子グマもあわてて後をころがるようについていきました。一瞬の出来事でした。

クマをもっと見ていたかったという気持ちと、これでいいのだというホッとする気持ちが交差しました。

 

 

 

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