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人とクマとの臨界距離

元野生グマ「とよ」を観察していると、いろいろなことがわかってきて、とても楽しいです。

 

クマは元々ひとりでひっそりと暮らしているのが好きなのでしょう。

 

人間が現れると、同じところを行ったり来たりの常動行動が始まります。

人が少ないと、獣舎の東端を1分間に11回程度行ったり来たりするくらいですが、人が多くなると、1分間に14回程度行ったり来たりとスピードがアップされます。

人間に何かされないかと、緊張がピークに達しているのかもしれません。ものすごい速さでの常動行動となります。

 

山では、クマは人と会わないようにして人を避けています。人とクマとの臨界距離は12メートルだそうです。(宮澤正義先生による)

それよりも人が近づくと、クマの緊張はピークに達します。

この時クマは、怖いよーと泣き寝入りしていないで、一大決心をして、人を引っ掻くなどの排除行動+逃亡行動に出ます。

これが、他の動物との違いだと思います。

この習性が、クマは凶暴だと人に誤解される原因ではないでしょうか。本当は、こわい人間から離れたかっただけです。

 

うっかり臨界距離を超えて人が「とよ」に近づきすぎると、「とよ」は人に向かって突進してきて、フッと息をかけて飛んで戻ります。

「それ以上近づかないで。こわいからあっちへいって」と威嚇しているように感じます。

 

先日、リンゴを持って近づくと、威嚇せずに近よってきました。

ずいぶん人間に慣れてきたなあと、感激しました。

人間の足もとに転がり落ちたりんごを、一生懸命引き寄せて、人間のそばで食べていました。

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