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近畿地方の今年のクマ捕殺数、京都府と兵庫県が突出 それ以外の県は保護体制を堅持

本部は、今年の秋のクマ保護体制に、悔いを残しました。

10月初めに、兵庫県行政に秋のクマ目撃数と捕殺数を確認したところ、目撃は夏より少なく、9月の捕殺数もゼロということでした。

 

2015クマⅠ種2種

 

山の実りが悪い割には、クマは人里に出て来ていないのかな。なぜだろうと思いました。兵庫県は今年は一応クマを第一種の保護対象に指定しているから、今年の秋のクマ捕殺数は、それほど多くないのかなとも思ってしまいました。(これが、失敗でした)

秋のくまもり活動の重点を森の再生に置いて、現場で汗を流してみんなでがんばっていました。

 

ところが、11月初めに再び兵庫県行政に電話をしてみて、この1か月ほどの間に11頭ものクマが有害として捕殺されていたことを知ったのです。

本当にショックでした。捕殺場所はすべて豊岡市で、その中でもほとんどが、Aという町に集中していました。

捕殺

上地図数字は、平成27年度クマ捕殺数

2015.12.17現在

府県によってクマの捕殺数が大きく違うことがわかる。

 

クマは、①直接的にはシカに下層植生を食べ尽くされて、奥山のすみかやえさ場を失い、

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まるで公園状態の豊岡市A町の山奥。

下層植生として残る緑は、シカが食べないアセビだけ。クマは臆病で、姿が隠せないこのような場所にはおれない。

 

②人間が殺した大量のシカを人間が山に放置しています。これにより、クマをはじめとするいろいろな鳥や獣がこのシカ肉を食べ、生態系のバランスが崩れて、大変危機的な状況にあります。

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山に捨てられたシカの有害駆除死体を食べるクマ

 

「なぜ、今秋、こんなに多くのクマが殺されねばならなかったのですか」

くまもりは、思わず大声でたずねてしまいました。

「秋の捕殺理由は、100%、集落の柿に来たからです」との答えでした。

「なぜ殺す前に熊森に教えてくれなかったのですか。そういう時は熊森が柿もぎに出動しますからって、これまで何度も伝えています」

 

今も柿に来て、クマ捕殺罠がかけられている集落がまだあるはずだ。くまもりは直感しました。

すぐに独自で保護活動を開始しました。

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