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2月21日 大阪「ストップ・ リニア!訴訟」集会に70名 その1

東京ー大阪間 大深度地下時速500キロ工事を進める文明には絶望しかない 川村晃生代表

 

大阪市弁天町で、リニア市民ネット大阪主催・日本熊森協会後援の「ストップ・ リニア!訴訟」大阪集会が持たれました。集会では、山梨県在住のリニア市民ネット代表慶応大学川村晃生名誉教授が、90分間にわたり、文学者として人々の胸をうつ格調高いお話をしてくださいました。

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(会場風景)理路整然と熱弁をふるう、まるで青年のような川村先生

 

大阪が、リニアを受け入れないという決断をしたら、リニア中央新幹線工事は止まるそうです。(ようし!)

何も知らない国民

大阪で、「リニア、いらん!」の声が高まらないのは、ひとつには、リニアがどれだけ国土や国民生活に害を及ぼす危険なものか、500キロの速度を出すために湯水のようにエネルギーを使わねばならないなど、新幹線とは全く違うものであるということが、国民にほとんど何も伝えられていないからです。(今回もすべての新聞社に連絡しましたが、大手メディアの参加はゼロ。大手メディアの記者さん、がんばって!)

考える力を失った国民

また、想像力や思考力を失い、わが身に火の粉が降り注ぐまで黙っている国民が大量に増えたことも、原因のひとつでしょう。

 

JR東海の経営戦略

リニア列車と地下の壁の間は4センチ。確かにすごい技術だとは思いますが、地震などで壁がずれれば、乗客全員即死も充分に考えられます。JR東海は何兆円もの大借金をしてまで、何のために、母なる大地の地下水脈をぶちぎりながら、ジェットコースターさながら東京大阪間を67分間の弾丸列車を走らせようとしているのか。原発と同じで、国内がダメでも、海外への技術輸出でもうけたいという、JR東海という企業の長期ビジョンによる経営戦略のようです。国も日本経済の発展になると、後押ししています。(経済第一は、地球環境を破壊する。人類破滅への道)

 

絶望しかない

川村先生は、地球環境を破壊し、無数の生物に命を奪うまでの取り返しのつかない負担を強いながら走るリニアを、それでも造ろうとする文明、それを認める文明に、もはや絶望しかない。この文明を前に、どうして希望など語れるのか。みんなで絶望しようと訴えられました。

 

原告審査中

現在、「リニア・ストップ!訴訟」の原告団には600名が名乗りを上げています。しかし、裁判所が原告適格者かどうかを振り分けるので、最終的に原告団が何名になるかは、まだわからないそうです。自分が健康被害を受けるなどの直接被害を受ける人しか、原告になれない可能性があります。(つづく)

 

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