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5月23日24日 本部と石川県支部による白山調査

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いつも温かいサポートをありがとうございます。
昨年秋、山からクマが大量に出て来た石川県は、捕殺上限数を超えても尚、ことごとくクマたちを駆除し続けました。
クマとの棲み分け共存をめざす熊森本部と石川県支部は、今回、クマたちが生息してきた白山の森がどうなっているのか調査に入りました。
指導してくださったのは、白山自然調査歴60年のくまもり協会顧問主原憲司先生(昆虫研究者、京都府在住、72歳)です。
5月23日夕、主原先生によるプレ学習会
(コロナのためzoomで開催、参加者約20名)♪
       zoomによる本部プレ学習会 於:一里野高原ホテルろあん
5月24日終日、白山一里野、白山白峰の現地調査。
くまもり本部4名、石川県支部11名参加 ♪
中宮ビジターセンターで
主原先生は60年以上にわたり、全国各地で、昆虫とその食草となる植物、森に生きる様々な命の緻密な生態観察を現場で続けてこられました。その知識量は膨大で、『日本の宝』と言っても過言ではない方です。
熊森の強みは、ツキノワグマ研究の第一人者である長野県の宮澤正義先生をはじめ、初期からこのような日本の研究第一人者に指導していただき活動を続けてきたことです。先生たちは、心からくまもり協会の理念に賛同してくださり、貴重で膨大な資料をくまもりに惜しみなく提供し続けてくださっています。
今回は、そんな主原先生と共に、「クマを頂点とする奥山生態系の食物連鎖」が白山でしっかりと保たれているのかという視点から、白山の森を直接観察して歩きました。
氷河期から種を繋いできた『ウスバシロチョウ』が飛び交う森には、西日本の森が失ってしまった様々な昆虫たちが今も多数存命しており、25年前の生き物たちが豊かだった兵庫県の奥山自然林をほうふつとさせると森山名誉会長が感想を述べていました。
ヤブデマリの花に止まるウスバシロチョウ(羽に鱗粉がないため透明)
このまま地球温暖化が進めば、30年後には、白山も西日本の森のように昆虫を失っているだろう。今のうちに、本当の森とはどのようなものだったのか、多くの人たちに見ておいてもらいたいという主原先生の言葉が、叫びのように聞こえました。
白山には、春と夏のクマの食料はありましたが、2005年、ミズナラがナラ枯れで9割枯死したため、冬ごもり前にクマが大量に必要とする秋の堅果類が消えていました。
そして、ナラ枯れ大量枯死後のミズナラとコナラに、驚くべきことが起きていました。主原先生が2年前に発見された出来事です。
今回の白山勉強会のレポートを、順次、アップデートしていきたいと思います。
皆様、楽しみにしていてください。
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