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島が真っ黒に 表面温度70度 宇久島①

長崎県の五島列島の北端に、過疎化高齢化した人口1900人の宇久島という佐世保市に属する島があります。

五島列島はこれまで開発の手がほとんど入っておらず、島にも海にも豊かな自然が残されており、日本では今や貴重な島です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇久島の元町長や当時の宇久島選出の佐世保市議ら数名が太陽光発電を島に導入しようと考えました。

2012年に九州電力に話を持っていったところ、元九電会長や九州電力の下請け作業などを受け持っている株式会社九電工(本社福岡市)を紹介されたそうです。

そこに世界中で発電事業を行うドイツの企業フォトボルトディベロップメントパートナーズ(以下PVDP)という会社がやってきて出来上がったのが、宇久島メガソーラーパーク事業計画です。

 

日本最大級の「宇久島メガソーラーパーク」事業

(クリックするとプロパガンダ動画が出ます。)

事業費2000億円、出力480MW、島の面積の1/4にあたる720haに太陽光パネルを165万枚設置。

発電した電気は、65kmに及ぶ高電圧海底ケーブルによって系統連系され、九州本土に送られます。

 

2013年1月31日に区長説明会が開かれる。

2013年3月27日に経産省からFIT認定IDを受ける。

この時の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は平成24年度価格40円/kWh

(注:2021年度は、この発電規模では10.25円/kWhまで下落)

 

2013 年4 月より、PVDP が、

①地球環境保護への貢献、

②離島である宇久島の経済活性化、

③島の再生

をうたい文句に、事業展開が始まりました。

保守管理で150人の雇用を生むなど、夢のような話に島は沸きます。

 

 

「宇久島メガソーラーパーク」完成予想図

注:※事業者が完成予想図を出してくれないので、とある方が計画からイメージ図として作成されのを了承を得て以下に掲載。

 

宇久島北部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寺島全景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇久島南部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・

完成予想図を見ると、敷き詰められた太陽光パネルで島が真っ黒です。

太陽光パネルは、夏には表面温度が70℃になると言われています。

この事業で、本当に地球温暖化が防げるのか?少なくとも島は灼熱地獄に。

住めなくなった人々が島外に出て行って、ますます過疎が進むのでは?

それがねらい?宇久島を発電島にしてしまうのか?

 

パークと言われても・・・こんなに黒くて人工物だらけの暑い島に観光客など来ないでしょう。

佐世保市はこの事業に賛成です。固定資産税が佐世保市に入るからです。佐世保市・・・ねえ。

宇久島は佐世保市に見捨てられた?・・・・SOS。

 

現在この事業IDは転売されて、2018年、宇久島みらいエネルギーホールディングス合同会社(社長は九電工の城野正明副社長)の事業となり、宇久島みらいエネルギー合同会社(資本金25万円)や宇久島総合開発などの関連子会社をいくつも作り事業を進めています。

 

地球のために、島のために・・・業者は美しい言葉で近寄ってきます。

しかし、本当の目的は自分たちの大金儲けです。

 

熊森から

クマたちの棲む森が、再生可能エネルギー事業という美名のもと、東北地方を中心に大破壊されていっています。

あまりにもひどいので、何とか森林伐採を止めようと、熊森は昨年から本腰を入れて再エネによる自然破壊問題にも取り組み始めました。

有志と「全国再エネ問題連絡会」を結成して、共同代表と事務局を受け持っています。

 

どうして日本の自然がこんなにも守れないのか。宇久島を例に3回シリーズでお伝えしていきたいと思います。

 

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