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札幌市、さっそく旧定山渓牧場に改善指示

当協会は現在、森の荒廃や、クマ・サル・シカ・イノシシ・アライグマなどの在来・外来野生動物たちが置かれている状況があまりにもひどいので、少しでもなんとかできないかという問題で連日手がいっぱい。飼育動物や畜産動物の問題にまでは、手が回っていません。
そんななか、今回、特定非営利活動法人「地球生物会議」が札幌市に、旧定山渓クマ牧場の飼育が劣悪過ぎるので、飼育改善指示を出してほしいという要望書を出してくださったことに感謝します。ヒグマたちの健康や命がかかっています。札幌市は立ち入り検査を行い、すぐに改善指示を文書で管理者のハマノホテルズ(札幌市)に出されました。札幌市にも感謝します。
ただ、ホテル側が本当に指示通りに改善して下さるかどうか、改善できるのかどうかが気になります。札幌市としては引き続き見ていくと言われていました。
このクマ牧場のクマは、オス・メスみんな一緒に飼育されており、これまで子供が何頭も生まれているということなのに、現地情報によると、なぜか、一番若いクマが15歳ということです。ヒグマの寿命は30~40年と言われていますから、あと15~25年の間、いかに快適に過ごしてもらうか、北海道民や国民の手助けも必要なのではないでしょうか。いっそ、山に逃がしてやってほしいと思いましたが、すべてのクマがこのプールのようなコンクリートの獣舎で生まれたクマなので、野生での生き方を知らないから無理ということでした。
ここのクマ牧場では、クマ数だけの冬眠部屋もなく、真冬でも凍てついたコンクリート床のままで、冬眠用に敷き藁を入れてやるなどの世話が施されているのなど見たことがないということでした。北海道、特に札幌周辺の道民のみなさんのなかで、旧定山渓クマ牧場のクマ達のためになにかしたいと思われる方がおられたら、ぜひご連絡ください。遅ればせながら、初めての、熊森北海道会員のつどいを企画していきたいと思います。
尚、もう少し詳しい状況を知りたいため、熊森本部は9月1日と2日に、ハマノホテルズのクマ牧場担当者に電話しました。しかし、両日とも外出中ということで、夜中まで待ちましたが、電話をいただけませんでした。ハマノホテルズとしても、大変な状況なのかもしれません。以下、毎日新聞北海道版の記事です。

定山渓クマ牧場:閉園後も飼育 札幌市が改善指示 /北海道

毎日新聞9月1日(木)10時49分配信

札幌市は31日、閉園後もヒグマが飼育されている「定山渓クマ牧場」(同市南区)で、飼育施設の壁や施設外にあるフェンスの一部に欠け落ちた部分がある など管理上の問題があるとして、動物愛護法に基づき、管理者のハマノホテルズ(同市中央区)に文書で改善を指示した。25日に施設の立ち入り検査をしてい た。

市によると、実質的な管理者と許可申請者が異なっていたほか、クマが逃げた場合や災害時のマニュアルがなかった。また、餌はパンの耳や期限切れのコンビ ニ弁当などで、飲料水は遊び場を兼用する藻が生えた池から摂取させており、栄養バランスに配慮し、新鮮な水を与えるよう求めた。
改善期限は9月14日までで、期限内に実行できないものは計画書の提出を求める。

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