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フォーラム ナラ枯れの特効薬は何かin立命館 

8月20日に京都で、NPO法人森びとプロジェクト委員会が主催する<第4回森と生きるキャンパスフォーラムin立命館>があり、研究熱心な熊森会員も多く参加しました。

●午前中は、京都市内の神社仏閣のスダジイなどのどんぐりの木をナラ枯れから守るために、あの手この手で取り組んでおられる大学の先生方や自然保護団体の方々のお話を、現地をいっしょに歩きながら聞かせていただきました。定員は100名という事でしたが、130名ぐらいの方々が熱心に参加されていました。

●午後からは、会場を立命館大学朱雀キャンパス講堂に移し、「ナラ枯れの」特効薬は何か?」というフォーラムがもたれました。こちらの方には約350名の方々が参加されました。

10人ぐらいの研究者の方々がそれぞれ別の角度から、非常に興味深い発表を壇上でなされました。カシノナガキクイムシによる枯れもあるが、ムシに関係ない枯れもあるということでした。ナラ枯れの原因が特定できないと、真の対策は立てられません。諸説もっともでしたが、謎が深まったような気もしました。複合原因かもlしれません。

この日はナラ枯れ問題に集中しましたが、昆虫が激減したり、木の実の実りが悪くなったり、日本の森は、今、大変です。森の動物たちは悲鳴を上げています。人間活動によって、自然の森に何かとんでもない大異変が起きているのではないかという気がします。原子力エネルギーと同様、人間の頭では、複雑系の森の生態系などとらえきれないと感じました。ダニを研究されておられる研究者が、地球上にダニは6万種ぐらいいて、自分はそのうち600種ぐらいの名前と生態が分かる。それぞれのダニ種が、森の中で見事にそれぞれの仕事を分担しており、いなくていいダニはいないと言われていたことがとても心に残りました。地球上のすべての生物の命への畏敬の念が大切ですね。

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