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熊の胆流通の実態



クマの有害捕殺が暴走している原因のひとつは、クマの体が高く売れるからです。一説に、クマノイ80万円、肉10万円、毛皮10万円・・・・クマノイは漢方薬として、金より高く売れるそうです。以前、環境省に、「クマノイの合成品が出来ている。クマノイ目当ての密猟が絶えないので本物のクマノイ(クマの胆のう)の流通をとめてほしい」と、訴えると、「日本では、流通しておりません」と、かわされてしまいました。

そんなー、では、この猟友会員のブログは、なんなのですか。猟友会の総会風景です。警察の方が挨拶に立っておられます。有害駆除で殺した熊の胆をみんなで入札して販売したと書かれています。競売した熊の胆の写真まで付いていますが・・・・今年、有害獣駆除で殺されたクマは、9月末現在、届出があったものだけで、すでに2120頭という大変な数です。殺された熊の胆はどこへ行ったのか、徹底的に調べてもらいたい。しかし、日本には、こういうことを調べる部署がないのです。

ある県で、有害駆除されそうになったクマを助けようと早朝現地に駆けつけた人が、役所、警察、新聞記者などが、ビニール袋に入れたクマ肉をうれしそうに分けてもらって部屋から出てきたのを見られたそうです。これでは、このような不正を訴えるところがありません。

この県で、記者をされていた方と偶然知り合い、「クマ関連の行政発表には、どうしてあんなに嘘が多いのでしょうか」とたずねると「全部嘘です。自分たちは裏を知っているが、書けない」ということでした。クマに口がないのをいいことに、何の罪もないクマたちを自分たちの利益のために、有害に仕立て上げて殺し尽くしていく。2120頭のうちには、こういうケースも多そうです。これは、もう犯罪でしょう。

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