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新潟県のハンターから、新潟のクマが絶滅するという悲痛な叫び

新潟県のハンターから、熊森本部に電話が入りました。

クマを有害駆除するには、法的には、有害とする理由を書いて、行政に駆除申請し、許可を得てから罠をかけます。

しかし、新潟県ではこのような手続きは作動しておらず、ハンターが罠かけをしてクマをとってから、有害駆除しておいたと行政に言う。言わない人もいる。行政は、見にも来ない。新潟のクマはハンターの獲りたい放題ということでした。

クマは、日本では狩猟するとき、罠を使ってはいけないことになっています。これでは捕まえるのがなかなか大変です。しかし、有害捕殺するとなると、罠の使用が許されます。罠に蜂蜜を入れると、簡単にクマがかかるため、ハンターは、狩猟ではなく、有害駆除でクマを獲ろうとするのです。新潟県のクマ生息推定数は、600頭とされていましたが、平成16年から18年の3年間で、768頭が有害捕殺されています。(環境省発表) 狩猟を合わせればもっと多くのクマが殺されているわけです。

当時、新潟県庁にとんでいって、担当部署に、クマを絶滅させてはならないという話をしましたが、担当者はまったく関心が無いという感じでした。生息推定数以上のクマを殺しても、何の疑問も感じない自然保護課だなんて!生物の多様性を保全することの大切さが、いまだに伝わっていないのには驚きました。新潟県民の中から、クマを滅ぼすという人間の自滅行為に歯止めをかけようとする人が、勇気を出して現れないと、状況は変わらないと思います。

新潟はナラ枯れもものすごくて、クマがもう生きられない。その上に保護の動きも全くない。新潟のクマは、今年も獲りたい放題に獲られている!もう絶滅する!ハンターの訴えは悲痛でした。

新潟県庁環境企画課鳥獣保護係に電話をしてみました。有害駆除の許可権限は市町村に委譲している。県としては調査していないが、きちんと作動していると信じているということでした。保護係の職務を全うするには、いくつかの県内事例を抜き出して、駆除申請の記載状況が本当だったかどうか、チエックしてみる必要があると、調査をお願いしましたが、「やります」とは、言ってくださいませんでした。

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