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愛知県瀬戸市のイノシシ罠は今

昨年11月、愛知県瀬戸市の自然林の中に設置されたイノシシの箱罠に誤ってかかったクマが、射殺されるという悲しい出来事がありました。本来ならば、鳥獣保護法にのっとって、その場で即放獣されるべきクマでした。放獣してもらえなかったのは、地元住民が放獣を認めなかったからだそうです。

2度とこんなことが起きないように、あの後、瀬戸市熊森会員の要請や、瀬戸市担当者の尽力もあって、瀬戸市に設置されている60基ほどのイノシシの箱罠の上部の鉄格子には、今、次々と30センチ四方の穴が開けられ、クマスルー檻に改造されていっています。今後、もし誤ってクマがかかっても、クマが自力で脱出できるようにするためです。殺されたあのクマさんは帰ってきませんが、この動きは、せめてもの供養です。さっそく対応策を取ってくださった瀬戸市担当者や猟友会の皆さんに感謝です。

以前からクマスルー檻を試みてこられた、ある県の行政の担当者に話を聞いてみました。

「30センチの穴では、クマが檻の中から出ていないことも、しばしば経験している。僕らが近づくと、あわてて穴から出ようとして飛び出てきて、危険を感じたこともあった。1回、僕たちを見てあわてて飛び出そうとしたクマが、穴に引っかかって動けなくなってしまった。仕方がないので、麻酔をして、下に1回落としてからひっぱりだして放獣した。40センチの穴だと大丈夫だが、クマが、出たり入ったりするようになるかもしれない。

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