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クマも殺さず、人もケガしないための正しいクマ対応

今年、クマによる人身事故が相次いでおり、ケガされた方にも、殺されたクマにも、本当に胸が痛みます。
テレビニュースを見ていて思うのは、人間側の誤ったクマ対応が、
クマの人身事故を引き起こしているということです。

クマは、見かけと正反対で、実は、とてもこわがりで臆病な動物です。
大変平和的な動物で、人間を襲う習性はありません。
しかし、逃げ場を失ったと感じると、逃げようとして、恐怖のあまりパニックを起こします。
このような性質を知っておれば、おのずと正しい対応は、おわかりいただけるとおもいます。

最近、建物の中に逃げ込んで殺されるクマが続出しています。
なぜ、ガラスを割ってまで、クマは建物の中に飛び込むのでしょうか。
以下は、毎日新聞からの抜粋です。
14日朝、山形県長井市の市立長井北中に侵入したツキノワグマはグラウンドから校舎に向かって走ってきた。
猟友会によると、クマは体長148センチ、体重110キロで7歳の雄。クマの生態に詳しい独立行政法人・
森林総合研究所東北支所(盛岡市)の大西尚樹主任研究員は
「クマは隠れるように行動する習性があり、グラウンドを走るのは異常。何らかの理由でパニック状態になった
クマが狭い所に隠れようと校舎に入ったのではないか」とみる。 以上。

最後、建物に閉じ込められたクマが、猟友会のみなさんの方に向かってきたのは、
猟友会の方々を襲うためではなく、
なんとしても逃げたかったからです。
3方をふさがれたクマに、他にどんな方法があったというのでしょうか。
自分がクマだったらと、
相手の立場に立って考えてみれば、わかることばかりです。

クマを見かけたら、人々は家などの中に入って、クマが立ち去るのをそっと待ってください。
海外では、そうするそうです。
驚かせると、こわがりのクマは、パニックを起こして、逃げながら人身事故を続発させていきます。

猟友会やマスコミの皆さんが、クマを追い掛け回すのは、人身事故を誘発していることです。
こわがりのクマを刺激しないこと。驚かさないこと。
人は、静かにゆっくり動いて、クマから離れること。
人間側が注意すれば、ほとんどの人身事故は防げます。

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