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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧

4月22日 20周年記念くまもり全国大会 集まることが大きな力に  お申し込みはお早めに

現在、くまもり兵庫県本部のまわりは桜が満開で、とてもきれいです。

くまもりは今年、設立20周年という節目の年を迎えました。

今年の全国大会は、例年より少し豪華で記念品と軽食付きです。

ご参加くださったみなさんに喜んでいただけるよう、本部スタッフ一同、只今大会準備に励んでおります。

残席わずかとなっておりますので、まだの方はできるだけお早めにお申し込みください。

みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

昨年8月の第19回全国大会

 

 

 

 

 

 

第18回全国大会

埼玉県会員から 狭山丘陵墓地開発に反対の声を

熊森にお願いがあって連絡させていただきました。

 

埼玉県所沢市三ケ島2丁目の自然豊かで希少な湿地(埼玉県立狭山公園内)に約7000㎡(0.7ヘクタール)856基の大規模な墓地開発計画が進められてます。

墓地計画地では、市内では見ることの稀になった蛍も棲息しています。

所沢市では墓地や駐車場や住宅地などで、年々、森林伐採が進み自然がなくなっているのでとても胸が痛いです。

カブト虫もクワガタ虫も野鳥もあまり見なくなりました。

狭山丘陵は僕の住んでる近くです。墓地計画が確定すると所沢市では希少な蛍がいなくなってしまいます。

貴重な所沢市の自然とそこに住む生き物のために、どうか署名と拡散お願い致します

 

公益財団法人トトロのふるさと基金

 

狭山丘陵墓地開発反対協議会

 

 

(熊森から)

以前、日本には至る所に湿地があって、様々ないきものの良好な生息地だったそうですが、今や、ほとんどが埋められてしまいました。狭山丘陵の湿地はなんとしても残していただきたいです。

今回の開発場所は奥山ではありませんが、熊森は自然保護団体としてこの開発計画が気になり、関係各部署に問い合わせてみました。

 

この開発を計画しているのは大聖寺(だいしょうじ)というお寺で、開発しようとしているのは事業型墓地と言い、ふつうの檀家さん用のお寺のお墓とはちがうものだそうです。この開発計画には、石材店などの業者もかかわっているもようです。申請はこれまで2回出され、いずれも市から棄却されています。現在3回目の申請の手続きが進行中とのことです。

 

所沢市は2015年4月、市内の事業型墓地の余りが5%以下にならない限り、事業型墓地の造成は認めないという新しい墓地条例を作りました。現在、所沢市の事業型墓地は9%以上余っており、新条例ではこの墓地造成は不許可となります。しかし、この開発のための事前協議の申請が、新条例ができる前になされていたため、今のところ、新条例の適用は受けないのだそうです。

 

大聖寺は現在、開発計画の練り直しをしており、市から許可されそうな新しい開発申請を出してくるもようですが、今のところ、市役所にまだ新開発申請は出てきていないということでした。

 

詳しくは、公益財団法人トトロのふるさと基金や、狭山丘陵墓地開発反対協議会のHPをご覧になってください。埼玉にも、自然を守ろうとがんばってくれているなかまたちがいる。うれしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵庫県本部<実のなる木植樹地> シカ除けネットの雪害状況を点検

くまもり本部がこれまで植樹をしてきた場所は全て奥山にあります。

毎年雪で植樹地のシカ除け柵の杭が折れたり倒れたりするため、雪害対策として植樹地のネットを降雪前に一部はずしてあります。雪が解けると同時に修復しておかなければシカに苗木を食べられてしまいます。各植樹地を点検してきました。

 

 

①まず1か所目は兵庫県宍粟市原のリンゴ園近くに植えたクマ用の柿の大苗植樹地です。少し雪が残っていますが、現場に入ることはできました。

ここは、昨年金網フェンスの下を掘ってイノシシが入っていたので、地元の方と電気柵を張った場所です。

金網フェンスが雪で曲がっていました

部分的に電気柵のポールが折れていました

 

まだ、イノシシに入られた形跡はありません

ここは金網フェンスや電気柵のポールを買いなおす必要があるので、地元の方と協力して至急、修復します。

 

②続いて、兵庫県宍粟市戸倉の植樹地。ここはスキー場も近くにあり、今春かなり雪が積もった場所です。まだスキー場に雪が残っていましたが、暖かくなってきて雪が緩くなってしまったため、今年の営業は終了していました。

 

戸倉植樹地の斜面上の杭が倒れてしまっているので、シカに苗木を食べられる前に、タイミングを見計らってネットの修理に行かなければなりません。今はまだ無理です。

ゲレンデには雪が残っています

 

ここの植樹地はまだ、完全に雪に埋まっています

よくみると左の植樹地の上側は杭が倒れています

 

 

③続いて、兵庫県但東町大河内です。ここは例年そんなにも雪は積もりませんが、今年は大雪となりました。

アスファルトの雪は結構解けてます

雪に阻まれて、植樹地には行けません。

雪がまだ40~50センチほど残っていたので、植樹地に行くのはあきらめました。この植樹地も、雪解けと同時にネットを修復しに行かなければなりません。

 

本部のある阪神間はすっかり春ですが、北部の但馬地方の奥山は、まだまだ雪で覆われていました。

人間はこの程度の雪で山に入れなくなりますが、シカはどうなのでしょうか。彼らは生きるために必死で、わずかに雪から顔を出した苗木の新芽を食べてしまうかもしれません。シカに食べられる前にネットの修復をすませたいです。

植樹地のネットの補修はいきもり活動で実施します。

 

4月のいきもり活動は4月8日(土)と4月16日(日)です。

4月8日は兵庫県豊岡市但東町の植樹地のネット補修を実施します。4月16日は兵庫県宍粟市波賀町戸倉の植樹地を修復します。植樹した苗木を育てていくにはこういう地道な活動が必要です。是非ご参加ください。

【内容】

くまもり広葉樹植樹地のシカよけネットの補修

【集合時刻・場所】

午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー(兵庫県西宮市)

【参加費】無料

(兵庫県ボランティア保険に未加入の方は年間500円で加入できます。)

【お申し込み先】

TEL:0798-22-4190

Mail:contact@kumamori.org

 

 

 

【本部いきものの森活動】3月12日(日)トチノキ苗畑のシカ除け柵修繕 兵庫県千種町

熊森活動に賛同してくださる兵庫県宍粟市千種町の方が、トチノキの苗木を200本ほど育ててくださっています。2015年の植樹活動の時にも、20本ほどここから苗木をいただきました。今年は、兵庫県北部では5年に一度といわれる豪雪に見舞われ、この苗畑を囲うシカ・イノシシ防除柵が一部倒れたり、ネットが破けたりなどの被害が出ました。

3月12日の宍粟市千種町の様子。雪は殆ど解けていたが、家の軒下に残る雪が豪雪時(1m70cm程積もった)の様子を物語る。

3月12日の熊森本部のいきものの森活動では、この柵の修繕を行いました。

 

 

Before:倒れたシカ・イノシシ防除用柵。雪の力はすさまじい!

 

 

倒れた杭を起こして打ち直し、ネットを張りなおしました。

 

After

苗畑のトチノキは、雪の下でもしっかり育っていました。

 

大きくなったトチ苗木には、支柱を立てました。

 

この日は、都市会員3名のボランティアと、地元で苗畑でトチを育ててくださっている方、本部スタッフの5名で作業を行いました。皆さまお疲れ様です。

作業後に、修繕した柵をバックに記念撮影

 

次回のいきもり活動は4月8日(土)です。

【内容】

くまもり広葉樹植樹地のシカよけネットの補修(兵庫県豊岡市但東町)

【集合時刻・場所】

午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー(兵庫県西宮市)

【参加費】無料

(兵庫県ボランティア保険に未加入の方は年間500円で加入できます。保険期間4月1から来年3月31日まで)

【お申し込み先】

TEL:0798-22-4190

Mail:contact@kumamori.org

よろしくおねがいします。

 

 

 

 

3月7日本部【いきものの森活動】皮むき間伐イベントのための選木作業

戦後我が国は、人工林を造り過ぎて放置、内部が大荒廃しています。

そのため、山で生きられなくなった野生動物たちがどんどん集落に出て来るなどの大変な弊害が地元に出ています。この拡大造林政策の後始末に、国や地方自治体が、乗り出していただきたいのですが、お願いしてもお願いしてもなかなか動いていただけません。

 

とりあえず、わずかであっても、気づいた市民の力でなんとかしよう。

熊森本部の森再生活動で特に力を入れているのが、小学生でもできる人工林の皮むき間伐です。

昨年は計4回の皮むき間伐イベントを実施しました。

今年は去年以上にたくさんの方に参加していただいて、人工林の皮むき間伐による自然の森の再生活動をどんどん拡げていきたいです。

 

3月7日のいきもり活動はその皮むき間伐イベントのための選木作業を実施しました。今回の参加者の中には皮むき間伐をしたことがない人もいたので、まずは試しにみんなで皮を剥いてみました。

皮むき間伐に挑戦!

実は皮むき間伐は樹木が水分を吸い上げている4月~8月くらいが最も適しています。この日はまだ樹木がほとんど水分を吸い上げていないので皮がなかなか剥けません。

2人でやっても時間がかかりました

今回は試しに皮むき間伐を体験してもらい、次は実際のイベントで皮の剥け具合の違いを体感してもらいます。

この日は林業経験のある方がいたので、2,3本樹木を伐採していただきました。

現役時代はもっと大きなチェンソーを使っていたそうです

カナダで林業をやっていたそうですが、頼もしい限りです。

 

皮むき間伐に行くといつもお昼ごはんを作ってくださるお宅があります。熊森のイベント共催団体のNPO法人里野山家の佐藤さんです。この日は炊き出しをお手伝いさせていただきました。

初めての薪割体験!

チェンソーはここでも活躍します

薪でごはんを炊くのもなかなか体験できません。

野菜も現地で収穫します♪

みんなで作ったごはんはサイコーです!

 

 

ごはんを食べたら、今日のメイン作業の選木です。と、その前に、現場へ行く途中にトゲトゲのイバラがたくさんあって道を遮っていたのでイバラを除去。自分の身を守るための進化だと思いますが、このイバラはとてもやっかいでした。

鉈でイバラを除去します。

現場の人工林はスギが少し混じったヒノキ林です。中は暗くて下草はほとんど生えていませんでしたがイノシシやシカの糞はいくつか見られました。通り道になっているのでしょうか。

人工林に入りました。

イノシシのフン

まずは樹高を測って、このエリアの人工林の樹高の平均の値を出します。レーザー距離計という機械を使って樹高を測ります。

レーザー距離計で樹高を計測

樹高に対する胸高直径を形状比と言いますが、これ以上の太さがあれば風雪害に耐えられる太さを計算し、その樹木を残します。それより細い木は皮むき間伐の対象となります。

直径メジャーを樹木に巻くと直径がすぐに分かります

残す樹木にはピンクテープを巻きます

ピンクテープを巻き終わって辺りを見回すと、ピンクテープが集中している場所と何も巻いていない樹木が多い場所があります。このままでは樹木が込み合うところとそうではないところができてしまうので、半径4mの円の中に何本くらいの樹木を残せば広葉樹林に遷移しやすいかの目安を考えて、その本数になるように調節します。山林所有者さんの意向も踏まえた上で適度な強度間伐をめざします。

手前の人が持っている4mの竿で円を測ります

最後はまた佐藤さんのお宅でお茶をしました。こういう時じゃないと地元の方とお話できる機会はないので、貴重な時間です。

冷えた体が温まります。

最後に恒例の記念撮影

この日は雪が舞うときもあって寒い一日でしたが、普段なかなかできない体験だったからか、みなさんとても楽しそうでした。

 

今回のいきもり活動参加者の感想

●久しぶりに山に入って、自然に触れる喜びと、まだまだ間伐が必要だなと、あらためて思う1日でした。自分個人的には、まだまだフィールド作業に入れてないんで、少しでも増やし、森再生に貢献したいと思います。皮むき間伐が、自然に優しい方法と聞けましたし、もっとやりたいと思います。それにしても、人間の根源的な喜びや働きって、自然への交流と回帰なんじゃないかなと感じます。今日はありがとうございました。T.Nさん(大阪)

●初めて皮むき間伐をやりましたが、コツがなかなか掴めず四苦八苦しながら作業してました。6月はもっと簡単に皮むき出来るようなので、次回は子供達と参加しようと思います。かまどで作ったお昼のカレーはとても美味しく、今後は佐藤さんと一緒に里山体験もしていきたいです。K.Iさん(兵庫県)

 

次回のいきもり活動は3月12日(日)です。

【内容】

くまもり広葉樹苗木畑のシカよけネットの補修(兵庫県宍粟市千種町鷹巣)

【集合時刻・場所】

午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー(兵庫県西宮市)

【参加費】無料

(兵庫県ボランティア保険に未加入の方は年間500円で加入できます。)

【お申し込み先】

TEL:0798-22-4190

Mail:contact@kumamori.org

※3月12日はまだ参加者が少ないので、我こそはという方は是非ご参加ください。よろしくお願いします。

2月24日 東京地裁「第3回リニア公判」傍聴報告 裁判に頼らず、もっと反対運動を大きく!

くまもり本部から、今回も傍聴に行ってきました。

98席の傍聴席に、152名が並び、抽選が行われました。

 

●古田孝夫裁判長が被告側に鋭い質問

古田裁判長は、「事業認可の前に建設指示を出しているが、それぞれの段階での判断がもし違法であれば、最終的に工事実施計画の認可も取消しになるというのでいいですか?」と被告である国に鋭い質問を投げかけました。

国の代理人は、「次回期日までには明らかにしたい」と答えました。

 

●岐阜県民の意見陳述<リニア工事によるウラン鉱床問題>を聞いて

  岐阜県の住民が、リニア通過予定エリアは、ウラン鉱床が点在する場所なので、工事によってウラン鉱床が掘り起こされれば、放射線量が高いウラン残土はどこに持っていくのかという問題について陳述されました。

リニアは国が認可して安部政権が3兆円の公的資金を融資、JR東海という大企業が行う事業だから、きちんと調べてやっているのだろうと思われがちですが、実態は全く違います。

これまでJR東海は、岐阜県側からウラン鉱床に関して、現地調査・ボーリング調査などを求められていたにもかかわらず、文献調査やヒアリングによる調査しか行っていませんでした。

しかし、「リニアを考える県民ネットワーク」が独自で、放射線量測量調査を行い、改めて、調査を要請した結果、JR東海も調査をせざるを得なくなりやっと調査したのです。

その結果、リニアが、ウラン鉱床が生成されやすい地質にトンネルを掘って工事を進めていく事業であることを認めました。住民のみなさんの不安は大変大きなものです。

 

●裁判中にもリニア工事は進み、自然環境が大破壊されていく問題について

参議院議員会館での報告集会会場で、沿線住民の一人が、「こうやって毎回の公判で、沿線住民の意見陳述をひとりずつ続けている間に、リニア工事が進んでいく。もっと裁判のスピードを上げられないのか」と、心配の声が上がりました。

これに対して、川村晃生原告団団長は、「裁判を進める一方で、この裁判を支える運動の裾野を各地にどんどん広げ、そのことが裁判に跳ね返るようにしていくことが大切」と答えられました。

本当にその通りだと思いました。裁判だけに頼るのではなく、裁判中にも、リニアの問題点を知った私たちが、どれだけ各地域でリニア問題を多くの人に伝えていくことができるか、これがリニアを止められるかどうかの鍵になります。

リニア工事は、人間だけではなく、たくさんの野生動植物の生息場所をも奪う工事です。これほど膨大な自然を失ってまで進める価値がある事業なのかどうか、ひとりでも多くの国民のみなさんに、一度立ち止まって考えていただきたいです。

 

熊森本部が参加している「リニア市民ネット・大阪」は、来る3月4日に大阪で勉強会を予定しています。みなさん誘い合ってお集まりください。

 

 今後も、ストップ・リニア!訴訟では、意見陳述が続きます。

今後の東京地裁での公判予定日は、以下です。

2017年4/28、6/23、9/8、11/24、2018年1/19

地裁前の集会の様子

 

2月26日(日)滋賀県支部 楽しかった第13回記念のつどい

この日は春のように暖かい日でした。

午後1時30分 ~4時まで、大津市旧公会堂で滋賀県支部のつどいがありました。

とても楽しいつどいでした。

 

まず最初に、森山会長が、滋賀県支部の13年を讃える話をされました。次に、先日、林業家である滋賀県在住の方の新聞の投書を読んで感激した。お手紙を出したらすぐにくまもり会員になってくださったという話を紹介して、どんどんなかまを増やしていこうとあいさつされました。

 

次に、会員であるプロの写真家が撮影した高島市のくまもりトラスト地211haの山の四季折々の美しい写真が映し出されました。

 

滋賀県支部村上支部長が、滋賀県支部が10年間願ってきたこの山での森林再生活動に、今春から取り組んでいける見込みであるという、うれしい報告をされました。村上支部長のお顔が輝いていました。滋賀県支部スタッフのみなさんもうれしそうでした。

 

この後、本部環境教育部と滋賀県環境教育担当で、滋賀県で行われている熊森環境教育の一場面が舞台の上で披露されました。参加者一同、生徒になったつもりで、集中して見ておられました。子どもさんやお孫さんの学校にも、ぜひ、熊森環境教育を紹介してください!

 

 

 

 

 

 

 

 

環境教育の再現

 

このあと、メインの記念講演 森林再生センター常務理事 高田研一先生による

「伐期を迎えた拡大造林を、多様な命を育む自然林へ誘導していくための方法とシカ対策」がありました。

 

 

 

 

 

 

 

高田先生の講演に聞き入る参加者たち 大津市旧公会堂

 

一つの山でも、岩のある動かない場所の土や、雨が降ったら流れて土の粒がもまれるところや、いろんな場所があり、それぞれの場所に適した植物が育っていく。全ての場所を、スギだけというように1種の植物で埋めてしまおうとした戦後の拡大造林が、どれほど無茶なものだったかという話をされた時、改めて、頭でっかちの人間が取り返しのつかない大変なことをしてしまったんだなと、実感しました。

 

日本国民として、先輩が壊してしまった山を、粛々と元に戻していく義務がわたしたちにはあります。本当は林野庁がやるべきなのですが、今のところは望めないので、わたしたち市民団体がするしかありません。

どうしたら自然の豊かな山に戻るのか。

場所場所ごとに現地を見て考えていかねばなりません。

 

シカ問題は、本当に頭の痛い問題です。先生のお話では、キツネが激減しているが、キツネがたくさんいたらシカの赤ちゃんを食べるので、シカ数が少しは調整できるということでした。帰ってからあわてて兵庫県に聞いてみたら、毎年県内のキツネの狩猟数が激減しており、年に5~15頭ぐらいでした。こんなに少ないのなら狩猟している場合ではありません。シカ対策として、オオカミを放せとか犬を放せとかいろいろ言われていますが、キツネの数を元に戻すのが一番現実的ではないかと思いました。その為にはキツネの餌となるネズミとかを増やさねばなりません。そうです。みんなつながっているのです。

 

先生の山を見る目は、これまで私たちが学んできたいろいろな先生たちとはまた違っており、参加者一同、興味深く聞き入っていました。

講演内容は滋賀県支部のみなさんにまとめていただいて、頭に入るように、何度も読み返したいです。

 

楽しかった、勉強になった、みなさんが満足して帰って行かれるのがわかりました。

 

滋賀県支部スタッフのみなさんは、興味深い展示や温かい飲み物コーナーなど、参加者をもてなそうとがんばっておられました。準備してくださったみなさん、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

 

本部も4月22日、楽しい20周年記念大会を尼崎市で開催します。

滋賀県会員のみなさんも誘い合ってお越しください。お待ちしています。

 

<くまもり本部2017年3月度> 森林整備・環境教育・クマ飼育 ボランティア募集(会員・非会員)

※拡散希望

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

以下に、3月度の予定を掲載させていただきます。

会員・非会員に関わらず多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

2017年3月の活動予定

 

<いきものの森活動>

①3月7日(火)人工林のヒノキ皮むき間伐のための選木

      (兵庫県三田市酒井)

集合時刻・場所 午前9:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

 

②3月12日(日)くまもり広葉樹苗木畑のシカよけネットの補修

      (兵庫県宍粟市千種町鷹巣)

集合時刻・場所 午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー

  • いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、どなたでもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

天候不順で中止になることがあります。

当日連絡先090-1073-0980(担当:家田)

 

<環境教育部例会(於:本部事務所)>

③3月2日(木)10:15~ 見学も歓迎。

  • 小学校や保育所などで、森や野生動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育部例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。

 

<保護飼育グマのお世話>

④とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)

3月2日、9日、16日、23日、30日(毎週木曜日) 

  • 大阪府豊能町高代寺で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現在はとよ君が冬ごもりに入っているので、安否確認のみになります。3月中旬には冬眠が明けると予測されます。

現地までの交通手段がない方は、本部にご相談ください。自車参加も可能。

 

⑤太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石高原)

3月26日(日)(毎月第4日曜日)

和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。

集合時刻・場所 午前8:30に阪急夙川駅南口ロータリー

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

 

 

・環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

・本部の車に乗車される場合は集合場所から現地までの交通費は不要です。

多くのみなさんのご応募をお待ちしております。

どうぞ、よろしくお願いします。

スカンジナビア半島のクマが史上最高の年増加率16%を記録したわけ

「野生動物の管理システム」梶光一・小池伸介著(講談社)の本の中に、ジョン・スウェンソン氏(ノルウェー生命科学大学教授)が書かれたスカンジナビア半島のブラウンベアについての1章があり、興味深く読ませていただきました。

 

スウェーデンのクマの個体数は、1994年当時、年間増加率が16%となり、これはヒグマの世界史上、一番高い増加率だそうです。

 

いったい何があったのか興味深く読ませていただきました。感想としては、日本と全く条件が違う国での出来事だということです。

 

スカンジナビア半島の2王国であるスウェーデンとノルウェーについてまず調べてみました。

スウェーデン

国土面積…日本の1.2倍  人口988万人  クマ数3300頭

ノルウェー

国土面積…日本の1倍強  人口521万人  クマ数300頭

 

かつてスウェーデンでは、国が高額の報奨金を出して、クマ根絶殺害を行っていたそうです。

1911年の推定生息数は130頭、ほぼ絶滅状態でした。保護策に転向し、1943年には300頭ぐらいになっていたそうですが、この年狩猟を再開したため、高い狩猟圧によってあまり増加しなかったばかりか、減少に転じたりもしました。1981年には狩猟の割り当て頭数を決めたり、1992年からはメスの捕獲数を減らす制限を加えたりしたところ、史上最高の年増加率16%という5年で倍増する高い増加率を記録しました。現在の増加率は狩猟圧もあって、年間4.4%以下だそうです。

 

スウェンソン氏の考察によると、人間に迫害され続けてきたヨーロッパのヒグマは、初産年齢が低くなり、メス1頭当たりの産子数が多くなり、出産から次の出産までの期間も短くなっているそうです。

 

(熊森感想)

人間が殺せば殺すほど、滅びまいとしての本能が動物(ヒグマ)に働き、どんどん子を産むようになるのだろうと思いました。

 

かつて、ヒグマに人間の手が加わっていなかったとき、スウェーデンの国土で、何頭のヒグマが棲んでいたのか知りませんが、もし、えさ場やすみかが十分にあったのなら、万単位の数のヒグマが棲んでいたのではないかと思います。

 

絶滅寸前まで追い詰められたスウェーデンのヒグマは、人間の捕殺圧が弱まったため、環境収容力に見合った数まで一気にもどっていこうと爆発的に増加した。それが年増加率16%の記録を作りだしたのだと思います。

 

スウェンソン氏によると、狩猟圧がかかっていないアラスカのデナリ国立公園のヒグマは、世界一ヒグマの生息密度が高い場所で、1600ヘクタールに1頭の割合でヒグマが生息しているそうです。このように高密度となると、ヒグマの生殖年齢が上がり、メスの出産期間も長くなるということです。通常、メスは子供を1年半で親離れさせますが、この国立公園では2年半母子が共に暮らすようになっているそうです。その結果、約50%の子どもが、成獣オスに殺されて死亡しているということです。(ちなみに、北海道大学天塩演習林で実測されたヒグマの推定生息密度は2000ヘクタールに1頭の割合です。青井1981)

 

自然界では、天敵がいるため、ある動物だけが増え過ぎることはありません。クマのように生態系の頂点に立つ動物には天敵がいないため、増え過ぎないように、こうして生息数を自ら調整する機能があるようです。人間の尺度でこれを残酷と非難すべきではなく、自然界の摂理として、あるがままに認めたいです。

 

 

兵庫県野生動物管理計画案 くまもりコメントの概要 その③

兵庫県:クマ管理計画案、サル管理計画案、シカ管理計画案、イノシシ管理計画案、外来動物根絶殺害計画案に対するくまもりのコメントに賛同してくださるみなさんは、ぜひ声を兵庫県庁にお送りください。

 

これは兵庫県民だけの問題ではなく、日本国が、水源の森である奥山生態系をどう保全していけばいいのかを問う全国民の問題でもあります。

 

(資料)兵庫県野生動物管理計画案 (約200ページ)

兵庫県庁住所、FAX、メール 2月28日締め切り

〒650-8567 神戸市中央区下山手通5-10-1

兵庫県農政環境部環境創造局鳥獣対策課鳥獣保護管理班

Fax:078-362-3069

e-mail:choujutaisaku@pref.hyogo.lg.jp

コメント記載様式は自由。住所、氏名、電話が必要。

 

 

(くまもりコメントの概要)

(1)<全般>

●大型野生動物による被害問題は、大型野生動物を大量殺害するのではなく、被害問題を引き起こす原因を作った人間側が責任を持って、生息地保障、被害防除による棲み分けの復元に尽力し、解決すべき。

 

●生息数推定にあたっては、いかようにも数値を捏造できると言われているベイズ推定法の使用をやめること。

●生息数推定にあたっては、いかようにも数値を捏造できると言われているベイズ推定法の使用をやめること。・

(2)<クマ管理計画案>

●「精神被害」という極めてあいまいな定義の言葉で、クマ捕獲罠を集落から200m離れた場所まで掛けられるようにすることになっているが、これではクマを獲り過ぎる恐れがある。

兵庫県では集落裏が地形的に山になっているところが多く、安心して身を隠せる場所として、下層植生が消えた奥山よりこのような藪化した里山にいる方が安全と判断して、ひっそりと潜んでいるクマが多くいるとみられる。また、クマ捕獲罠の中のハチミツに奥地のクマまでが強烈に誘引され、どんどん出て来ることも考えられる。

よって、集落200m圏内の罠かけを認めることは、クマの大量補殺につながる恐れがある。これまで通り、山中にはクマ捕獲罠を設置しないこと。

 

管理計画案というのは、著しく増加している種を対象とするものであり、平成28年度940頭→平成29年897頭のクマには当てはまらない。

保護計画案にもどすこと。 

 

●狩猟継続案を、狩猟禁止案とする。狩猟再開には、環境省の成獣800頭以上がクリアーされなければならない。

兵庫県は、きちんと成獣数を示すこと。

到底狩猟など再開できる成獣数にはない。

 

●クマ本来の生息地であった奥山の内部荒廃状況(人工林・自然林)を隠さず公表すること

兵庫県はずっと隠し続けている。

 

●造り過ぎたスギだけヒノキだけの奥山人工林を伐採して、クマたちが棲める自然林に大規模復元すべきく、具体的な目標と毎年の検証結果を掲げること。わたしたちはいまだにクマたちが棲める森が復元された場所を知らない。

(奥山人工針葉樹林の大規模自然林化)

 

●クマ大量誤捕獲を防ぐために、シカ・イノシシ罠に、クマを強烈に誘引する米ぬかを使用しないことと共に、罠にクマ脱出口を付ける。

(誘引物の除去とクマ脱出口付き罠)

 

●被害を出していないクマまで殺害する個体数調整殺害や予察駆除は行わないということだが、それならこれまで通り計画案に明記すべき。

 

●計画の実施体制の中に、森林動物研究センターや県民局が明記されているが、県庁の名前がない。県庁が全責任を負うことがわかるように名を明記すべき。

 

 (3)<サル管理計画案> 

●絶滅の恐れとなっている群れもいる。表題も中身も保護計画に変えるべき

(4)<シカ管理計画案>

●シカが安心して棲める生息場所を保障すべき

●シカ有害駆除死体の回収を義務付ける(クマをはじめとする野生鳥獣たちがシカの死体を食べに来て、生態系を大混乱させている)

(5)<イノシシ管理計画案> 

●生息推定数が激減している。表題も中身も保護計画に変えるべき  

●人間が広大な生息地を奪ったことを思うと、六甲山系のイノシシを害獣視すべきではない。

 

(6)<外来種根絶殺害案>

●今や無用の殺生になっている根絶殺害をやめて、被害防止対策に予算を使うべき

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