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㊗️ 3月23日くまもり福島県支部結成祝賀会のお知らせ 於 郡山市ミューカルがくと館
熊森本部は1997年に、日本に本部を持つ自然保護団体として、まず水源の森を守ることから始めようと、水源の森の守り神、クマをシンボルに結成された完全民間の実践自然保護団体です。
日本列島は南北に長く、気候も森の状況も地域によってかなり違うため、日本列島の水源の森を保全・再生するには、その地域に住む人たちによるその地域に合わせた森保全のための支部活動が必要です。
2008年に第一期くまもり福島県支部が誕生し、いい活動をしてくださっていましたが、2~3年して支部長が不在となり、支部が閉じられたままになっていました。
2012年再エネ特措法ができ、再エネが莫大な利益を生むビジネスになり、2020年、当時の菅首相が、2050年のカーボンニュートラルをめざすという所信表明演説を行ったことがさらに拍車をかけ、利益を狙った事業者が森林を大規模に破壊して再エネ事業を行うようになり、特に豊かな森が残っている東北や北海道では首都圏に電気を送るためにも、再エネ事業による大規模森林伐採が急ピッチで進むようになってきました。危機感を募らせた熊森は、宮城県、北海道、青森県、秋田県の会員に働きかけ、次々と列島北部にも支部が誕生しました。今、支部の皆さんが水源の森を守るため、ボランティアで動いてくださっています。
昨年10月、再エネ森林破壊にますます歯止めがかからなくなってきた状況を見て、まだ支部のない東北残り3県にも何とか支部を作らねばと、森山名誉会長が必死の思いで東北遠征を行い、福島県、山形県、岩手県の計6か所で講演しました。
昨年10月12日 郡山市での講演
その熱い思いにこたえて支部長を引き受けてくださる方が現れ、本部面接を受けて支部3役員が任命され、ついに1月9日に、第2期のくまもり福島県支部が立ち上がりました。
福島県支部長 櫻井正義(郡山市在住)より
当県は、国の再エネ推進重点地域とされ、地球温暖化対策として太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーのための森林破壊や自然の乱開発が急ピッチで進められています。今春からの作業計画も目白押しです。大規模な森林伐採で土砂災害の恐れが生まれ、景観も悪化。これでは早晩、私たちは豊かだった福島の水源の森や森を造る生き物たちを失ってしまいます。
たとえ国策であっても、ダメなものはダメ。今、私たち市民が行動を起こさなければ、未来に禍根を残すことになると思い、福島県支部の設立を決意した次第です。
古くからの会員の方、新しい会員の方、会員ではない方、みなさん、福島の水源の森が未来にわたり守られるように、どうかお集まりください。
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🔶3月23日(日)『支部結成記念 福島県くまもりの集い』
日時:3月23日(日) 13:00~ (開場12:30~)
場所:ミューカルがくと館 中ホール(郡山市開成一丁目1番1号2F)
・基調講演「再生可能エネルギーによる森林破壊にどう対応するか」 日本熊森協会 会長 室谷 悠子(弁護士)
・参加者交流会
入場料:無料 駐車場は郡山市役所駐車場をご利用ください。
事前申し込みが必要です:https://peatix.com/event/4292780
もしくは、090-4513-2296(櫻井)まで
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わが国の恵まれた自然を全生物丸ごと守ることで、未来永劫に水や食料を確保できる国に
- 2025-01-23 (木)
- くまもりNEWS
今春から、熊森は29年目に入ります。
完全民間団体として会費と寄付だけで、本当によくぞここまで分裂もせずにがんばってきたなあと、感無量です。利権ゼロの団体がここまで大きく活動して来れたのは、使命感いっぱいのスタッフたちや、会費や寄付で熊森を支えてくださる多くの国民の方々がいてくださったからです。
心からお礼申し上げます。
クマたちが平成になって山から餌を求めて出てくるようになり、有害獣として駆除し続けられているのを見てかわいそうに思ったわたしたちが、原因を調べ出したのは33年前です。そして、日本文明を支えてきた水源の森が戦後の国土総合開発や拡大造林政策により大荒廃し、森の動物たちが餌場を失って苦しんでいることを知りました。
他生物の惨状を見てかわいそう、何とか助けてやりたいと思うのは人間の本能であり、この本能は人類が地球上で生き延びるために非常に重要な本能です。自然を守ることにつながっていくからです。最近はこの本能を失ってしまっている大人を見かけることが多くなってきました。
この本能をまだ失っていなかった当時の兵庫県尼崎市立武庫東中学校の中学生たちは、クマが山から出て来る原因を調べだしました。そして、野生動物たちの餌問題だけではなく、山が年々保水力を失い、湧水が激減してきているという奥山水源問題にも気づいたのです。
しかし、学者、行政、国、どこに訴えても動いてくれるところは皆無でした。大学生になって、まず自分たちが森の再生に取り組んでみよう、うまくいったら社会全体に広めようとみんなで熊森協会を結成したのです。各地で、森再生実験を開始し、日本奥山学会で発表してきました。
私たちは必死で動いてきましたが、行政も国も未だに動いてくれないばかりか、最近は、二酸化炭素削減のためと言って二酸化炭素の吸収源である森林をメガソーラーや巨大風力発電などの再エネで広大に伐採することを推進し、???となっています。ますます水源の森が失われ、野生動物たちの餌場がなくなっていっています。
水だけではありません。日本は工業立国として栄えればよい。人間が生きていく上で日々必要な食料の多くは海外に依存しておけばいいという考えで、国が進んでいます。その結果、日本の農村は崩壊し、田畑や牧場、漁場をつぶす一方の政策がずっと取られてきました。世界の食糧生産がダウンしてくると、当然、食料輸入は止まります。一番に大量餓死するのは日本人だろうというデータを出しておられる学者もいます。
年々悪化の一途の水供給、食料供給。本来このような問題は官僚の皆さんや政治家の皆さんが取り組むべき問題です。
熊森は今年も、水源の森の重要な構成要素である野生動物の保全と森再生の2本柱に、5年目となる再エネ森林破壊問題を加え、以下の3本柱で精一杯活動していきます。本年度もご支援のほど、どうぞよろしくお願いします。
①クマに代表される野生生物の保護(くくり罠使用禁止、捕殺強化をめざす指定管理鳥獣からクマ類の指定を解除)
②拡大造林政策などで荒廃している広大な森林の再生(森林環境譲与税使用の拡大)
③再エネ森林破壊事業(メガソーラー、巨大風力発電)の白紙撤回を求める地元を支援
累計57万部達成のくまもり小冊子「クマともりとひと」を読んでいただければ、熊森の活動がわかります。すぐ読めますので、まだの方は、ぜひ、お読みください。
1冊100円+送料。100冊ご注文くださった方は、送料が無料になります。
お申し込みは電話0798-22-4190、またはinfo@kumamori.orgまで。
表紙絵は、クマに代表される大自然に抱かれている人間。パパコさん作です。
この本を作ってくださった方が、以前、この本が100万冊売れた時点で、日本は一気に変わると思うと言われていました。そうなるといいですね。それまでに、取り返しのつかない国土自然破壊が進んでしまうのではという不安もあります。(完)
1月26日まで第7次エネルギー基本計画案へ意見を❗ 水源の森を🌳 再エネ開発で壊してはいけない
- 2025-01-21 (火)
- くまもりNEWS
再エネ比率を2040年までに4~5割に高めるという第7次エネルギー基本計画案についてのパブリックコメントが募集されています。








チャリティーイベント いのちの水~先人が守ってきた「入らずの山」は今~
- 2025-01-21 (火)
- くまもりNEWS
日本の水源が枯れていく‼️そんなこと想像したことがありますか?
熊野の山岳修験が守ってきたもの…それは「水源の森」
古の時代から受け継がれ士日本魂とは?
なぜ日本では「首都東京」でも。クマが生き残る世界でも珍しい国なのか…
真実を知ると感動で魂が震えます。
【詳細】
日時:令和7年2月15日(土)12:30 正式参拝 於 廣田神社拝殿
Healing Jazz Singer 猿丸詩摩子 奉納演奏
【正式参拝は希望者のみ直接拝殿へお越しください(玉串料1,000円)】
講演会 13:15開場 13:30開演 於 廣田神社参集殿(西宮市大杜町)
会費:2,000円(お子様・学生無料) ※収益から経費を差し引いて「日本熊森協会」と「玉置の世界遺産を守る会」に寄付させていただきます
申し込み:https://dream-kitchen-mico.stores.jp/items/6766402d09d63009852c951c
玉置の世界遺産を守る会 代表 原秀雄「玉置水源の森 いのち輝く神域林景観再生を目指して」
日本熊森協会 名誉会長 森山まり子「日本の水源の森は今~森なくして人なし~」
主催:くまもり応援隊
共催:一般財団法人 日本熊森協会
協力:一万人のお宮奉仕 NPO法人熊野生流倶楽部
第20回 日本熊森協会 滋賀県支部記念のつどい「生物多様性からみる森づくり」
- 2025-01-21 (火)
- くまもりNEWS
坂田昌子氏講演会 環境NGO虔十の会代表 /(一社)コモンフォレスト・ジャパン理事
【講師プロフィール】
生物多様性ネイチャーガイド。高尾山の自然環境保全を中心に、生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイド、ツリーハウス作り、生物多様性をテーマにしたイベントやワークショップ、勉強会を多数主催。
現在は東京都の高尾山にコミュニティスペースと生物多様性情報の発信基地を兼ね備えた高尾ツリーダムカフェをセルフビルドで建築中。
また生態系を読み解きながら行う伝統的手法による環境改善ワークショップを全国各地で開催。生物多様性の保全に尽力し、日本各地を駆け回りつつ、生物多様性条約COPや地球サミットなど国際会議にも継続的に参加。ローカルにしっかり足を据えながらグローバルな視点で動く環境活動家。
【詳細】
開催日時:2月8日(土)午後1時~3時30分
場所:スカイプラザ浜大津 7階 ※京阪京津線「浜大津駅」から徒歩3分
(滋賀県大津市浜大津1丁目3-32 浜大津市営駐車場7階)
入場無料/定員90名
【主催・申し込み】
主催:日本熊森協会 滋賀県支部
Email:kumamorishiga@gmail.com
TEL:090-2011-5530 / FAX:077-537-6875
後援:滋賀県
巨木と水源の郷をまもる会
びわ湖源流の森林文化を守る会
🎍くまもりより新年のご挨拶を申し上げます🎍
- 2025-01-21 (火)
- くまもりNEWS
新潟県阿賀町トラスト地周辺にて(ドローン撮影:工藤真那)
~再エネ事業者が所有していた約1,000haの土地をトラスト地として取得~
2024年もたくさんの方に応援いただき、全国で活動を行うことができました。
日本熊森協会ができる前から私たちに指導してくださっている、今年で98歳になるツキノワグマ研究のさきがけであられた宮澤正義先生は、「現在の人類は生物界でひとり勝ちし、無敵の地位を得た結果、地球の森羅万象はことごとく自分のものだと勘違いし、敗者の痛みに鈍感になり、気に入らない生物を排除するようになりました。何十億年もの長い進化の果てに現世にたどり着いた仲間たちを絶滅に追いやり、自らもまた絶滅に向かう。裸の王様です」と人類の将来を憂いておられます。
自然と対立し続けたままでは、私たちの社会はそう長くは続かないでしょう。今も続く、再生可能エネルギーの名のもとに行われる森林破壊や捕殺に偏ったクマとの軋轢の解決法を、自然とも他生物とも共存できる方向へ変えていく実践活動が今、何よりも必要とされていると実感しています。
2025年も、対話を続けながら、実践活動によって進むべき道を示していけるよう、全国の仲間と力を合わせて進んでいきます。
みなさんも、ぜひ、日本熊森協会の自然保護活動にご参加ください!!
2025年元旦 (一財)日本熊森協会 会長 室谷 悠子
とよ君冬ごもりに入りました❄!
- 2025-01-21 (火)
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【緊急シンポジウム】自然保護団体と猟友会が考える日本のクマ問題 in東京
- 2024-09-14 (土)
- くまもりNEWS
奥山水源の森の生態系維持のためには、相当数のクマが必要です。クマ問題の解決はクマ数を減らすのではなく、まずは棲み分け復活のための餌場確保や被害防除が必須。地域のクマ対策の最前線に立つ猟友会の支部長や元行政担当者をお招きして、一緒に考えます。
日時:10月20日(日) 13:30~16:30
場所:日本教育会館 707号室(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分
参加費:1000円
要申し込み(フォーム、もしくは電話:0798-22-4190 メール:contact@kumamori.org)
申込フォーム⇒https://ws.formzu.net/sfgen/S19632911/
昨年のクマ大量出没
2023 年の夏は北海道や東北を中心に、過去最高の気温を記録。東北の秋の山の実りはブナ・ミズナラ・コナ
ラ全てが大凶作となりました。冬ごもり前の食い込み期、飢餓に苦しむクマたちが、里の柿やクリを求めて大
量出没。クマによる人身事故は全国で216 人と過去最多となり、駆除されたクマも全国で9097 頭と過去最多と
なりました。
クマを指定管理鳥獣に
環境省は、北海道、東北6 県、新潟県知事のクマ捕殺強化要請を受けて、2024 年4 月、シカとイノシシの捕
殺強化を進めるために創設した「指定管理鳥獣」にクマを加え、都道府県に総額25 億円の交付金を付けました。
クマ、絶滅に向かう恐れ
クマはシカやイノシシとは生息数が桁違いに少なく、繁殖力も弱い動物です。行き過ぎた人工林、急激な温
暖化による昆虫の大量絶滅、森林の下層植生の劣化、山でのクマたちの食料が激減している根本原因を無視し、
クマ数を大きく低減させてクマとの軋轢を減らそうとするなら、日本はオオカミに次いでクマを失うことにな
ります。
くくり罠への錯誤捕獲問題
シカやイノシシ用に大量に山の中に設置されたくくり罠に多くのクマたちが錯誤捕獲されて無駄に命を落と
している問題に対して、当協会は長年に亘り、環境省に対策を求めてきました。しかし、状況は全く改善されず、
悪化の一途です。
正しい解決法を
クマと人との軋轢問題は環境整備や被害防除で解決すべきで、捕殺強化による数の低減で解決しようとする
と、クマを絶滅させるまでクマ問題はなくなりません。クマたちの数が低減すればかれらの大きな働きで成り
立っている水源の森の生態系が壊れてしまいます。クマ問題の現場の最前線で現場を見続けてきた者たちが、今、
何をなすべきなのか、あるべき対策を話し合い、提言します。
■プログラム
第1部 クマ問題の最前線から報告
① 「生息地の再生と被害対策の普及が不可欠」
室谷悠子((一財)日本熊森協会会長、弁護士)
② 「クマ出没対応の最前線で感じるクマ絶滅の恐れ」
藤沼弘文(岩手県花巻市猟友会 会長)
③ 「あわら市と協力したクマ被害防除の取り組み」
吉村嘉貴(福井県猟友会金津支部 支部長)
④ 「くくり罠による錯誤捕獲問題解決のために」
竹下毅(( 合同)生物資源利活用研究所 代表/ 元長野県小諸市 野生鳥獣専門員)
とよに事務所のヤマモモを届ける
- 2024-06-27 (木)
- くまもりNEWS
一切お世話をしていないそうですが、事務所のヤマモモの木に、驚くほどいっぱい実がついています。
ヤマモモは暖地性の植物で、尾根のようなやせ地でも育つそうです。
これまで北海道にいたので、ヤマモモを見たことがありません。
とよ君に内緒で味見をしました。
紫色に熟したのはそこそこ甘かったのですが、赤いのは酸っぱい!
グルメのとよ君のためできるだけ熟した実を採ってやりました。
とりあえず、ビニール袋2つ。
早速、担当の方にお願いしてとよ君のお世話日に持っていっていただきました。
ボランティアさん、差し入れありがとう!
とよ君がおいしそうにやまももを食べている様子をみなさんも下の動画で見てください。
とよ君はクワの実も大好きで、会員の庭に植えられた桑の木にびっしり実る実を、毎年、とよ君に差し入れしているそうです。
肥沃な大地である平地の木々の実りは豊作です。
山の木々(液果・堅果)は、元々、平地ほどは実らないのでしょうが、里に出て来ているクマたちが山に帰れるように、もう少し実ってほしいです。
とよくん獣舎のペンキ塗り作業がおわってピカピカに❗
- 2024-06-08 (土)
- くまもりNEWS
豊能町高代寺内にあるとよくんの獣舎の塗装作業は5月17日に始まり、途中雨で作業日が変更になることも多々ありましたが、ようやく昨日終了しました。
以前より濃い緑色になり、周囲の樹木とも調和しているようです。
before
after
ペンキの匂いが大好きなとよくんは、顔や身体をスリスリとこすりつけてペンキの匂いを堪能(?)していました。
ちょっぴり鼻にペンキがついているところもご愛敬。
連日作業をじゃますることなく、じっと静かに見守っていたとよくんの姿に塗装屋さんも、「かわいいね、えらいね」としきりにおっしゃっていました。
最後にご褒美のハチミツをもらって夢中に舐めるとよくん、きれいになった獣舎で快適に暮らしてね!
皆さん、獣舎にぜひ遊びにきてください。
週に1度のお清掃ボランティアも募集していますので、こちらもご参加お願いします!
【お掃除ボランティア】6月は11日(火)・16日(日)・25日(火)を予定しています