くまもりHOMEへ

ホーム > くまもりNEWS

カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧

スクープ!指定管理鳥獣化主導の北海道でヒグマ個体数が過大に推定操作されていたことが判明

(はじめに、熊森から)

現在のクマの生息数推定計算は非常に複雑になっており、専門家でないとチェックは不可能です。
統計学の専門家である元日本福祉大学経済学部教授の山上俊彦先生は、この度、北海道のヒグマ生息数の推定過程を精査され、過大推定となるようにように操作されていることを見つけられました。

 

(本文)

以下は、山上俊彦先生のお話をまとめたものです。

 

北海道庁はこれまでクマの個体数推定方法を、全国で唯一非開示としてきましたが、2024年3月末の北海道ヒグマ保護管理検討会にて、やっと、道総研(地方独立行政法人北海道立総合研究機構産業技術環境研究本部エネルギー・環境・地質研究所)の研究者に依頼してきた1990年~2022年度末におけるヒグマの個体数推定方法の概略を提出しました。

 

概略なので大まかな輪郭が示されただけです。詳細まではわかりませんが、それでも今回の発表で、なぜヒグマの駆除数がこれだけ増加しているにも関わらず(2021年度のヒグマ捕殺数1030頭、放獣ゼロ)個体数推定値が増加し続けているのかがはっきりしました。

 

北海道ではヒグマの個体数を推定するにあたって、まず、北海道を7つの地域に分け、高密度地域は33頭、中低密度地域は20頭程度のヒグマから得たヘア・トラップ調査に基づいて、メスの生息密度を求めています。

 

例えば、渡島半島地域では2012年に渡島西部地で実施したヘア・トラップ調査の結果から、メスの生息密度推定値の95%信用区間は、下限値0.141頭/k㎡~上限値0.327頭/k㎡で、中央値は0.215頭/k㎡でした。

 

これに森林面積をかけて、メスの上限個体数を推定するのですが、当然のことながら、中央値である0.215頭/k㎡に森林面積をかけなければなりません。空間明示型標識再捕獲法(ベイズ統計学)を用いてクマの個体数を推定するにあたって、他府県では皆そうしています。ところが、北海道はなんと、上限値に森林面積をかけているのです。

 

しかもその森林面積はクマが生息できる自然林でなければならないのに、多くの人工林を含めた森林面積をかけているのです。

 

このように北海道庁が、生息密度の中央値ではなく上限値を用いたり、針葉樹の人工林を生息地にカウントしたりするなど、個体数が過大に推定されるように意図的な操作をしていたことがわかりました。

 

生息密度の上限値を用いた上限個体数を設定して計算機実験を行うと、個体数は非現実的な値に接近するまで増加し続けることになります。

 

しかも1990~2012年の間は個体数が増加し続けるように事前にプログラミングしていたこともわかりました。

 

その結果、全道の 2022 年時点のヒグマ個体数推定の下限値、中央値、上限値は、それぞれ 6,264頭、12,175頭、21,347 頭となっています。このとき、生息密度の「上限値」を用いて求めたのが個体数公表値の「中央値」となっているのです。
もし、このような操作がなされていなければ、北海道のヒグマ生息数は7000頭程度になります。実際の頭数は人間にはわかりません。

 

ヒグマを指定管理鳥獣に指定した環境省令は、このような北海道の個体数過大推定操作を精査せずに決定したものであり、この際、環境省は管理指定鳥獣にヒグマを指定したことを無効とすべきです。環境省のチエック機能はどうなっていたのでしょうか。このような操作によって国からクマ捕殺交付金を得ようとした北海道の要求は、誠に不当であると言わざるを得ません。

 

以下グラフは、道総研による、ヒグマ推定個体数の変化です。

 

 

 

熊森から

ヒグマの生息数が増えたか減ったかは、いつと比べるのかで答えが変わってきます。1990年という年はヒグマの生息数減少が危惧され、絶滅するのではないかと心配されて、道庁が春グマ狩りを廃止した年です。その年と比べるなら、ヒグマは増えたという答えしか出てきません。北海道開拓のころは間違いなくもっともっといたはずです。

 

では、何頭だったら適正頭数なのかということですが、クマという動物は、葉が繁る森の中を単独行動で大きく移動し、木々が葉を落とす冬には冬ごもりにはいってしまうという生態上の特性があるため、何頭いるのか生息数のカウントが不可能な動物です。まして適正頭数など、人間が決められるようなものではなく、生態学において「適正頭数」の判断基準などありません。

 

グラフの2022年推定個体数をみると、上限値と下限値の差が15000頭と幅があり過ぎです。もし、下限値が実態を反映していた場合、ヒグマが増えているとは到底言えません。

 

これからのヒグマ対策は、ヒグマの推定個体数に右往左往するのではなく、人身事故や農作物などの被害をどう減らすかに重点が置かれるべきだと熊森は考えます。多くいても人間のいない所にヒグマがいるのであれば問題はないし、少ししかいなくても人間の近くに出てくるようであれば問題です。現在、行政は、クマの個体数推定に膨大な予算を使っていますが、無意味です。こんな簡単なことに、専門家と言われる人たちがなぜ気づかれないのか不思議でなりません。

 

私たちの税金は、ヒグマを殺すことではなく、生息地再生や被害防除対策など、人とヒグマが棲み分けられるようにすることに使っていただきたい。その方が、道民の皆さんのためにもなると思うのですが、道民の皆さん、いかがでしょうか。(完)

 

🐾『子グマを守るため、軽トラに立ち向かった母グマを捕獲しないで』北海道 鈴木ひかる支部長 根室市長に申入書を提出

4月28日に、貴市で、林道を走行していた軽トラックにクマが襲い掛かったというニュースが流れました。母グマが、子グマを守るためにした行動でした。
5月1日、この母グマを山中に罠をかけて捕殺すると報道されたため、くまもり北海道支部ですぐに情報収集や申し入れをして、山の中に檻が設置されていないことは確認ができましたが、今後も引き続き対策が検討されるということでした。

 

5月10日、鈴木ひかる北海道支部長が、愛犬とともに8時間かけて高速を飛ばし、根室市役所を訪問、釧路から駆けつけた会員1名とともに、母グマを捕獲するため罠を設置しないでと市長宛要望書を提出ました。

 

 

 

🔴母グマの行為は正当防衛であること
 鈴木支部長は、今回は、子グマを連れた母グマに対し、偶発的にせよ誤って近づき、驚かせてしまったことが問題であり、母グマを捕獲するのは止めていただきたいと要請。
 対応していただいた担当者の方によれば、母グマを捕るというのは間違った報道で、これ以前に道の駅周辺や市街地近くでクマが目撃されており、市民生活に支障をきたしてはいけないということで、箱罠設置はそのためであるということでした。

 

🔵クマを誘引することもある罠設置でない対策を
 これに対して、鈴木支部長は、箱罠で駆除しても問題解決にならず、かえって箱罠は、もともとは問題がなかった、関係ないクマを誘引してしまうこともあり、かえって人身事故を誘発する危険があると伝えました。
住民にとっては、クマが出没しないことが大切で、出没させないためには、入ろうとする場所で、誘因物を特定して除去したり、電気柵や、防除柵を設置することが有効な対策で、島牧村での事例などを伝え、箱罠設置でない対策を求めました。
根室市では、今後も、引き続き会議で対応を協議するとのことでした。
地元、釧路新聞、毎日新聞、UHBテレビ(北海道文化放送)、読売新聞の記者さんが取材をしてくださいました(釧路新聞は有料記事です)。

 

🔴今後も引き続き、棲み分け対策の提案や協力を
 この晩、鈴木支部長が泊まったホテルのオーナーは、クマも他の動物も罠で取るべきでない、ヒグマに人の存在を知らせてやれば山でも事故は防げると言われていたそうです。根室市でも、生き物との共存を願う方はけっこうおられるとのことでした。
 5月11日、鈴木支部長は、朝は、クマがよく出没しているという道の駅周辺を視察して、帰宅。電気柵等の侵入防止対策を実施すべきとのことで、引き続き、根室市に対し対策の提案や協力をしていきたいとのことです。

5月7日プールに入ってぐるぐる回りを楽しむ「とよ君」

大阪府豊能町の高代寺山山頂近くにある「とよ」のクマ舎は、今、新緑に囲まれています。

日中暑い日も増えてきた5月、ボランティアさんたちのお掃除が終わり、寝室に閉じ込めていたとよを運動場に出してやると、水換えが終わったプールにさっそく入って、楽しそうにぐるぐる回って遊んでいました。

 

 

ボランティアさんが「とよ君!」と声をかけると、コッ、コッと嬉しそうな声を上げて、びしょびしょのままプールから上がって来て、ボランティアさんが作ってこられた、氷の中に入ったキウイのおやつを爪でガリガリほじくりながら、一生懸命食べていました。

 

毎日の食事のお世話をしてくださっている方には、特に甘えて近寄ってきたり、その方を目で追ったりする姿をよくみかけます。そういう瞬間を見かけると、とても微笑ましくうれしく思います。

 

クマは本来、マスコミが連日伝えているような凶暴で恐ろしい動物ではなく、人間の対応次第で人間に心を開き、人間と信頼関係を結べる動物であることが、愛情深く飼うとよくわかります。

 

10頭のクマと20年間家族として共に暮らされた宮澤正義先生の、「犬を特別賢く、我慢強くしたらクマになる」という言葉は至言だと、改めて思います。

山の中で子グマを守るため 軽トラに立ち向かった母グマは 殺すべき問題グマか?

北海道根室市で、林道を走行していた軽トラックにクマが襲い掛かったというニュースが、ドライブレコーダーの映像とともに、テレビやネットで、一斉に報道されました。
クマが執拗に車を追いかけるのは何か特別な理由があるはず、熊森のスタッフや各地の支部長は映像を見た瞬間に思いました。
いろいろと報道を見ていると、近くに今年生まれたばかりの子グマがおり、子グマを逃がすために必死でトラックに立ち向かっていたことがわかりました。
2e4c707cb190093946ad09ed15f61d7a-1714688486.jpg

🐾母グマを箱罠で捕獲するとの報道
そして、5月1日、
「軽トラックを襲ったクマ  箱わなを設置し捕獲へ」
という報道を見てびっくりしました。
クマがいてもおかしくない山の中で、子グマに危険が迫っていると感じた母グマがした行動は、罠をかけて殺さないといけないほど問題でしょうか?人間でも、母親は子どもを守るためなら、自分より強いものにでも向かっていくのではないでしょうか。
さっそく、北海道支部が関係各所に連絡をとり、情報収集や要請をしました。報道と異なり山の中へ罠を設置するかはまだ決まっていないということ、現場周辺には、たくさんの人が山菜である行者ニンニクを採りに行っており、野生のクマといつ遭遇してもおかしくない状況があることもわかりました。
北海道のある地域の猟友会の支部長は、「親子グマに近づいてはいけないのはあたり前。今回の件は、母グマを刺激してしまった人が悪く、問題個体ではない。山の中に罠を設置するなんてありえない」とおっしゃっていました。
🐾必死に生きる者への共感や優しさがある社会に
今のところ、トラックにぶつかった母グマを捕獲するために現場の山に箱罠をかけることはしないようです。
山の中は、クマの生息地でもあり、人がたくさん取りに来る行者ニンニクはクマの食べ物でもあります。クマたちは、厳しい自然環境の中で、必死で生きています。せめて、彼らの本来の生息地である山の中では、クマたちに、配慮してやる優しさや寛容さが社会にないと、人間にとっても生き苦しくなってしまうのではないでしょうか。
🐾パニックを招く報道のあり方に見直しを
根室市でも近年、クマがこれまでになく人里に現れており、原因の究明や棲み分けのための対策が必要なのは事実です。山の中でクマに近づきすぎないように山に入る人も注意したり、クマと遭遇しそうな山に人が入りすぎている場合については入山規制も必要かもしれません。
しかし、視聴率や視聴回数をねらって、クマの恐ろしさをことさら煽るような報道は、クマたちの置かれた状況をより一層悪くするだけでなく、相手の立場に立って考え、行動することができない社会、すなわち、弱い者が犠牲にされる冷酷な社会をつくってしまうのではないかと強い危機感を感じています。
混乱やパニックが広がるとかえって人身事故の危険を広げてしまいます。事故に合わないためにどうしたらよいかを伝え、クマと棲み分けて共存できるような対策を広げていくことことそ大切で、くまもりもそのための支援を広げていきたいです。

★緊急オンラインセミナー「リニア工事の遅れの真実」

熊森は、奥山保全団体として、太平洋側に唯一まとまって残された最後の原生林である南アルプスの森を守るため、南アルプスにリニアのトンネルを掘らないでほしいと、長年訴えてきました。トンネルを掘ると南アルプスの地下水位が600mも下がるということで、山が乾燥化して取り返しのつかない生態系破壊をもたらします。

 

経済が潤っても、水源の森を失えば私たちは生き残れません。

 

熊森は、リニア市民ネット大阪に加盟し、ずっと一緒に勉強会を進めてきました。

この度、FoE Japan主催のオンライン会議が計画されております。リニアがどうなっているのか、これからどうなるのか、多くの方にこの勉強会に参加いただきたく、直前ですが広報させてもらいます。

 

以下、FoE Japanからです。

 

3月末、JR東海は、リニア中央新幹線の静岡工区の未着工を理由として、2027年リニア開業を断念すると表明しました。これにより、早くとも2034年以降の開業となることが明らかとなりました。一方、4月に入ると、トンネル工事による大井川の減水や南アルプス生態系への影響、残土置き場の災害リスク等を問題視し、JR東海と対峙してきた川勝平太静岡県知事が、失言をきっかけに辞意を表明しました。リニアをめぐる状況が一気に変化しつつあります。

これらの動きに前後して、フリージャーナリストの樫田秀樹氏の記事やリニア新幹線沿線住民ネットワークの報告により、静岡問題だけでなく、沿線各地で大きな遅れが生じている事実が明らかにされました。
工事の遅れは、そもそもの工事計画の甘さ、杜撰さを露呈しています。結果、2027年開業を見込んだまちづくりや沿線周辺整備を進めてきた関係自治体は困惑する状況となっています。住民には、当初の説明と異なる長期間にわたる負担を負わせることになります。

今回、緊急セミナーを開催し、沿線の工事の遅れについて各地で取材してきたフリージャーナリストの樫田秀樹氏に、リニア工事の進捗状況の実態を解説いただきます。また、工事の遅れの原因と名指しされながらも静岡県は何を主張してきたのか、そして今後、静岡県に何が期待されるのかを、リニア新幹線を考える県民ネット共同代表の林克氏からお聞きします。

【日 時】2024 年4 月28 日(日)14:00~15:30
【開催方法】オンライン会議システムzoomを使用
【参加費】無料
【申込み】https://foejapan.org/issue/20240422/17199/
【主催・問合せ】 FoE Japan(https://foejapan.org/contact/)
※本事業は、パタゴニア環境助成金プログラムの助成を受けて実施します。

〈プログラム〉
1.リニア工事の遅れの実態  樫田 秀樹氏(フリージャーナリスト)
2.静岡工区をめぐる現状と今後  林 克氏(リニア新幹線を考える県民ネット共同代表)
3.質疑応答

4月21日、クマ保全未曽有の危機の中、第27回くまもり全国大会盛大に開催③

4月21日の13時から16時まで、3時間にわたって展開された恒例のくまもり全国大会のもようを最後までご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場入り口

 

6、顧問

新顧問紹介
ビデオレター 山梨大学名誉教授 鈴木猛康 氏 (防災学)
特定非営利活動法人防災推進機構理事長

熊森とは、行き過ぎた再エネを止めるということで出会いました。工学部ですが、森林保全のための重要な知識である地質学も学んでいますので、熊森と一緒に山に入って熊森活動にも貢献できるのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

顧問紹介
ビデオレター 務台俊介衆議院議員

衆議院環境委員会委員長を仰せつかっています。クマがまるで危ない野獣のように扱われておりますが、実は生物多様性の頂点に立つ大切な存在です。熊森をしっかり応援していきたいと思います。今、地域の生物多様性増進のための法律が、衆議院を通っております。

 

 

 

 

 

 

 

ビデオレター 片山大介参議院議員

クマが指定管理鳥獣に指定されてしまいましたが、安易な指定や捕殺には反対していきたいと思います。皆さんの頑張りで、再エネによる森林伐採も止まるところがいくつか出てきました。今後もクマの棲む水源の森の大切さを共に訴えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

会場

和田有一朗衆議院議員

私は、実は熊森を立ち上げたメンバーの一人でございます。クマが指定管理鳥獣になって、今までにない新たなピンチだと思います。体を張ってこの1年闘ってこられた皆さんに、心から敬意を表します。

 

 

 

 

 

 

嘉田由紀子参議院議員

以前、滋賀県知事をしていた時、トチノキ巨木の伐採問題に直面しました。研究者として知事として、トチノキの1本も守れなくてどうすると、自分を鼓舞して頑張りました。その節は、熊森にもずいぶんと助けていただきました。ここ尼崎市の蛇口の向こうにある滋賀県の水源の森長浜市で、5月18日19日「全国トチノキ学ネットワーク」第1回大会を開催します。

 

 

 

 

 

 

 

7、来賓代表挨拶

中野洋昌衆議院議員

多くのクマが急に里に出て来た中で、温暖化が原因なのかどうか、どうしていけばいいのか、大きな課題です。再エネによる乱開発の問題では、クマの棲む一番豊かな森を守っていくというのが皆さんの活動であり、今日来させていただきましたので、私もしっかりお役に立てるように頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8、法人紹介 略

9、支部長紹介 略

10、祝電披露

 

 

11、支部活動報告

北海道 鈴木ひかる 支部長

クマを指定管理里鳥獣にして捕殺を強化しようと呼びかけたのは北海道鈴木知事ですが、私は北海道のもののけ姫になって、北海道の自然と野生鳥獣を守ろうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

札幌でシンポジウム開催

 

スペシャルゲスト 我満嘉明 札幌地区長 85才

札幌市森林組合理事の我満氏は、北海道のエジソンと呼びたいぐらい、これまで様々なものを発明してこられました。戦後の森林政策は間違っていた、今後は広葉樹林を再生すべきであると断言される力強い同志です。今回は、ヒグマとの遭遇に、電池式クマ杖を開発してご持参くださいました。いざという時には、杖の先から4万ボルトの高圧電流が発射されます。これを製品化して、収益は熊森に寄付したいと言われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

クマ杖

 

秋田県 井阪 智 支部長
大仙市で東北大学名誉教授である清和研二先生の「人とクマが棲み分けるための森づくり」講演会を開催。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青森県 井垣 真由美 支部長代理

八甲田の次は奥入瀬渓流を守る。森林破壊型風力発電事業から水源の森を守るスタンディングを開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山口県 松田 利恵 支部長

支部長として、各地でお話し会「今、日本の森で起こっていること」を開催し、山口県と広島県に多くのくまもり会員を誕生させている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松田支部長講演会チラシ

 

 

12、森林保全活動報告 坂部幸太

13、環境教育活動報告 工藤真那

14、保護グマ動画

会計報告

15、日本奥山学会 脇井真理子

17、終わりの言葉 赤松正雄顧問

ここまでの司会は、くまもり国際部長 米田真理子が担当しました。

 

<休憩時間>

19、懇親会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅茶を飲みながら楽しそうに歓談する皆さん


20、熊森応援隊   応援隊長 石原じゅん

 

熊森応援隊のラインは現在150名が参加。

今日の会にも何名かがお手伝いに来ています。

 

 

 

22、記念撮影

 

熊森から

 

今年の全国大会も、多くのボランティアの皆さんが支えてくださいました。

ボランティアの皆さん、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

参加して良かった、来年も来たいの声がしきりでした。

 

日本国の生き残りをかけて、水源の森と森を造る野生動物たちを守るために、完全民間団体である熊森は今後も奥山保全・再生に果敢に声を上げ行動し続けます。

 

来年またお会いしましょう。

第28回くまもり全国大会は2025年4月19日(土)兵庫県尼崎市で開催します。

全国支部長研修会は4月19日夜と20日午前となります。

皆さん今からご予定ください。

 

4月21日、クマ保全未曽有の危機の中、第27回くまもり全国大会盛大に開催②

クマ保全未曽有の危機、だからこそ集まろう!

 

1、去年お亡くなりになられた会員の追悼

2、開会宣言

3、オープニング
コマーシャルソングの女王と呼ばれた熊森会員でもあるミネハハさんが、「いのちの森」「ありがとう地球」の2曲を熱唱してくださいました。会場が感動で包まれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱唱中のミネハハさん

 

4、特別報告動画は、「クマ大量捕殺の嵐に立ち向かう」(東北編)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年、東北地方で起きた山の実りなしという過去に例のない異常事態発生によって、大量のクマが生きるために餌を求めて決死の覚悟で山から出て来ました。地元は対応の仕方がわからず、人身事故発生数が過去最高に。

そんな中、クマが増えている、クマが生息域を拡大している、クマは人を襲う凶暴な動物であるなど、事実に反した誤情報のみがマスコミに氾濫し、北海道や東北地方で、クマ大量捕殺の嵐となりました。
今年の特別報告は、この嵐を何とか鎮めようと奮闘した熊森のクマ保護活動報告です。

この中に、秋田県美郷町の親子グマの救命に駆け付けたが命を救えなかった、新潟県村上市在住の佐藤支部長のコメントが出てきます。ぜひ全国民に聞いていただきたいです。

 

 

佐藤支部長コメント(約1分)

 

 

 

5、「去年は、本当に苦しい苦しい1年でした」から始まる室谷悠子会長の圧巻の基調報告です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

室谷悠子会長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会長の基調報告に聞き入る参加者たち

 

要旨

マスコミは全く伝えませんが、わずかに残された奥山の自然の森で何とか生き延びてきたクマたちが、地球温暖化などによりいっそう森が荒廃し、生きられなくなって山から出てきたということは、クマ生存の危機と共に、水源の森がいっそう荒廃してきたという、私たち人間社会の危機でもあるのです。

ウクライナやパレスチナでもそうですが、危機的な状況においては、弱い立場のものが翻弄されます。森のエサ不足においてエサにありつけず出て来ざるを得なくなったのも親子のクマや子グマたちでした。親子グマでも子グマでも、山から出てきたクマは全部殺してしまうという今のクマ対応は、子を持つ母の一人として、つらいものがあります。

 

さらなるクマの捕殺強化をめざして、クマを指定管理鳥獣にしようという国の動きに対して、熊森は環境省に反対する要望書や署名を提出、記者会見を行う、兵庫県の豊岡市で行政や地元と連携してクマを殺さないクマ対応を行い、人身事故ゼロ、クマ被害ゼロを達成して見せるなど、必死でがんばりましたが、国はクマを指定管理鳥獣にしてしまいました。
ますます厳しいクマ保全状況になってきましたが、今後は地域に働きかけていきます。

 

昨年の全国大会には、再エネ巨大森林開発と闘っている宮城県の皆さんに来ていただきました。
丸森町では地域、町、県が協力してメガソーラー着工を止めています。
加美町では、町長選で風車反対の町長を誕生させました。

青森県では、日本最大の八甲田山の風力発電計画にたくさんの県民が反対するようになって白紙撤回が決まりました。

くまもりは次世代のためにそして全ての生き物たちのために、本当に必要な自然保護活動を必死で自分たちでも頑張り、全国の仲間を応援するという会でもあり続けたいと思っています。
仲間を増やしていくこと、いろんな方と協力していくことが、豊かな森を残すことになると信じて、今年もがんばります。

 

4月21日、クマ保全未曽有の危機の中、第27回くまもり全国大会盛大に開催①

4月16日、伊藤信太郎環境大臣が、クマを指定管理鳥獣に指定すると発表しました。

マスコミは、これで国の交付金を用いてクマを捕獲したり被害防除したりできるようになりますと、一斉に報道。
問題は山や人ではなく、クマに原因があるとの誤った報道が、全国に広がり、クマはさらに追いつめられた状況におかれています。

まさに、クマ保全未曽有の危機です。

クマが棲めないほど山の荒廃が深刻で、捕獲を強化しても何も解決しない。問題の解決には山を豊かにし、人とクマの棲み分けこそ支援すべきという、熊森の主張はメディアにほとんど取りあげられません。

そんな中、第27回くまもり全国大会開催が熊森発祥の地、兵庫県尼崎市で開催されました。

 

今年も、新潟県の法人会員マルソー株式会社様から見事な祝い花が届けられ、会場入り口は華やかな雰囲気に包まれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

豪華な祝い花

 

以下はプログラムです。

プログラムの裏には、3名の顧問の先生方が寄せてくださった500文字のコメントが掲載されていますので、それをまず、ご紹介したいと思います。

 

●環境省は何の為にあるのか

宮澤 正義 顧問(長野県 日本におけるツキノワグマ研究第一人者)

 

第27回熊森全国大会おめでとうございます。
私は、昭和2年生まれの97歳です。もう限られた時間の持ち合わせしかありません。熊森本部、支部の皆様の献身的なはたらきに、いつも感謝しています。
今回、愚かな環境省がクマを指定管理鳥獣に指定してしまいました。熊森の皆様の、クマをシンボルに日本の水源の森を保全・再生しようという27 年間にわたる大変な努力を、無駄にしてしまいかねない暴挙です。
病気治療の目的の方が奥山の温泉を訪れたりすることは否定しませんが、元気な人たちが、最近では300 名山までリストアップし、奥山にどんどん入り込んで行く。そのために、そこでしか暮らせない野生動物たちが蹂躙され、どんな苦難を強いられることになっているのか、考えてみたことはあるのか。生きるために人間の生活圏に出て行かざるを得なくなった彼らを駆除することに、環境省は予算を付けて推進する。
縦割り行政の弊害なのか。環境省の人たちは大臣から職員に至るまで、生態系とは何か、日本国も批准した生物多様性条約とは何かわかっているのか。この国に環境庁が作られた理由、庁から省への格上げの狙いさえわかっていないのではないか。無念です。

 

●ツキノワグマの出没要因となる温暖化問題

主原 憲司 顧問(京都府 昆虫研究者)

 

昨年は観測史上最も暑い夏となりました。マスコミ報道は、連日、クマの出没や人身事故で埋め尽くされていましたが、このクマの異常出没に温暖化が関係していることを述べる報道は皆無でした。温暖化により寒冷気候帯に生息している種の多くは適応できずに衰退しています。私は蝶類を継続調査していますが、食樹となる木の芽吹き時期がずれることで、標高の低い山地では既に絶滅が始まっています。この状況は冷温帯の昆虫や植物を餌にしているクマにも連動します。
秋のクマの出没はブナ科堅果類の凶作が大きな原因です。冬眠に必要な栄養を得るため、冷温帯林のブナが不作だとクマはミズナラ域に移動。コナラやクリが混交する中間温帯林に移動することもあります。ここも不作だと、人里を徘徊し、周辺で越冬し、春の出没要因になります。奥山の餌不足で人里に出没しているクマをこのまま有害駆除し続けても、絶滅以外に人里での出没は止められません。
薮の刈り払い等の対策は出没位置の変化を生むだけで、根本解決には至りません。山からクマが出て来ないようにするためには当面の餌不足問題を解決する必要があり、そのためにはクヌギのドングリ(地域固有の遺伝子を持たない)を山に運ぶなどの給餌行為も、場所によっては必要です。

 

●クマの棲める森を

藤田 恵 顧問 (元徳島県木頭村村長)

 

本来のクマは「人の匂を嗅ぐと四キロ先まで逃げる」と言われ、1940 ~ 70 年代の私が子供の頃から青年の時分の常識でした。
クマが山から出て来る根本原因は「拡大造林」です。「拡大造林」は1950 年代から、広葉樹を皆伐して主にスギやヒノキを密植した国の愚策です。このため、クマが住んでいた全国の広葉樹林が殆ど無くなってしまったのです。それで、棲みかも十分な食べ物もないためクマは命がけで、民家付近へ出て来ていたのです。(注:四国のクマは残り十数頭。ここまで減ると種の保全はもうむずかしい)
以上のようなクマの側からの発想で、拡大造林で荒れ果てたスギなどの針葉樹林をケヤキやクリなどの広葉樹の森にしなければ、根本的な、クマなどの獣害対策は不可能です。人間のした生息地破壊は棚に上げて、民家近くで害があったからと、クマなどを銃で撃ち殺しているのは私が知る限り世界中で、低民度の日本だけです。
「クマの棲める森」は、広葉樹林によるクマを頂点とした生物多様性の原点です。近年のコロナ被害、鳥インフルエンザなどの多くは生物多様性が失われていることが原因だとされています。クマなど大型動物の出没は、これらに対する人間への警告だと思います。

以上

どうする環境省 クマ指定管理鳥獣化パブコメ結果 賛成9 反対440

環境省はクマを指定管理鳥獣にすることをどう思うかの1行だけを提示して、国民の意見を聞きたいとしてパブリックコメントを募集しました。締め切りは3月13日でした。
環境省は3月28日、パブリックコメントの結果とそれに対する回答を発表しました。

以下が、その発表です。

(1)クマ指定管理鳥獣化パブコメ結果

(2)パブコメに対する環境省回答

 

忙しい中、パブリックコメントに応募されたすべての皆さんに敬意を表します。

膨大な数のコメントをまとめてくださった環境省職員の皆さんに感謝申し上げます。

熊森としては、パブコメ結果と環境省回答を見て今後どうしていけばいいのか、多くの国民の皆さんと大いに議論したいです。

自分の考えをしっかり述べることのできる国民が増えることが、いま日本に本当に必要です。

みなさん、ご意見をお寄せください。

 

 

祝 4月1日宮城県が再エネを森林以外に誘導する全国初の条例を施行

森林保全へ再生可能エネ課税 全国初、宮城県条例施行

 

以下共同通信2024年3月31日記事より

 

森林を大規模開発する再生可能エネルギー事業者から営業利益の2割相当の税を徴収する全国初の宮城県条例が1日、施行された。税負担を課すことで再エネ開発を森林以外へ誘導し、環境保全と再エネ促進の両立を図る。狙い通り適正な立地が進めば「税収ゼロ」となることも想定する異例の新税だ。
国は脱炭素社会の実現に向け再エネ推進の旗を振るが、乱開発や景観悪化などで地元住民の反発を招く事例も目立つ。新税には既に複数の県から問い合わせが寄せられており、効果があれば全国に広がる可能性もある。
課税対象は0.5ヘクタール超の森林を開発する太陽光と風力、バイオマスの発電施設。エネルギー種別ごとに異なる税率を適用し、太陽光の場合は出力1キロワット当たり最低620円、風力は同2470円で、国の固定価格買い取り制度(FIT)の売電価格に応じて税率を変える。
正式名称は「再生可能エネルギー地域共生促進税」で、使い道を特定しない法定外普通税。県は条例施行後5年以内に検証して内容を見直す。

 

宮城県が導入する再生可能エネルギー新税のイメージ

熊森から

宮城県村井嘉浩知事の宮城の森を守ろうとする強い姿勢と決断力に、大拍手を送ります。

この条例でどのような効果が出るか、注目していきたいです。

うまくいくようなら他の都道府県知事の皆さんも、是非続いてください。

フィード

Return to page top