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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧

50年スギの大量伐採は是か非か 森林環境税の使い方を考える

我が国の人工林のスギ・ヒノキの林齢には、大きな偏りがあります。

林野庁資料より

 

1950年代後半から始まった林野庁の拡大造林政策で、国内ではスギ・ヒノキ・カラマツを代表とする針葉樹の人工造林が猛スピードで進みました。

山林所有者が自らでは植栽できない箇所等については、森林開発公団(当時)や造林公社(当時)が、山主に変わって当面の費用を負担する「分収造林方式」により、人工造林が進められました。

 

しかし、1971年から、拡大造林面積は急速に減少し始めます。

造林できる場所は造林し尽してしまったこと、木材の自由化によって安い外材がどっと入ってきたこと、材価の暴落などが原因です。

日本の林業は、壊滅状態となっていったのです。

 

現在、林野庁は、大型機械を持つ企業などに委託して、森林環境税を使い、伐り出し困難な場所にある50年生以上の材を大量に搬出し、跡地に再びスギ・ヒノキを植えようとしています。目的は、林齢の平均化です。

あまりにも林齢に偏りがありすぎるので、林業の成長産業化を図るために、様々な林齢の材があるようにするという訳です。

 

この林野庁の方針に対して、林業政策を専門とする泉栄二愛媛大学名誉教授(森林国民会議)らは、猛烈に反対しておられます。

従事者が激減している日本の林業の危機を救うには、林齢の平均化ではなく、毎年同じだけの収入が林業者に一定量入る収入の平均化こそが必要で、そのための政策こそたてるべきだというのです。

一度にどっと搬出してしまえば、これが望めなくなります。

 

また、長期伐採をめざしている自伐林家からも、自分たちは巨木を育てて売ろうとしているのに、50年生以上の材を強制的に伐採させるような方針は受け入れられないと、猛反発が出ています。

 

さらにこれは、50年たった分収造林地の分収契約の実施(=林業収入の山分け)が不可能となった現在、山主にあと30年の契約延長を求め、ほぼ全員の契約を80年契約に書き換えさせた国の方針とも齟齬を生じるものです。

 

この問題、みなさんは、どう思われますか。

 

ひとり1000円の森林環境税をどう使うか、林業関係者だけではなく、いろんな者たちが声を出し合う時です。もちろん、国土の自然保護や水源の確保、野生鳥獣からの観点も絶対に必要です。

 

クマが祠や墓を壊した訳は(兵庫県加西市) 熊森現地へ

熊森本部は、神戸新聞デジタル版で、兵庫県加西市北部でクマが神社の祠やお墓、養蜂箱を壊したというニュースを目にしました。

加西市北部にクマが出た?!

加西市位置図

赤色が加西市

 

兵庫県のクマの生息最前線が年々南に拡大していることは、熊森も日頃より問題視しています。

さっそく加西市の担当者に電話をしてみました。

 

加西市の担当者のお話

「クマの被害や目撃は、5月上旬から6月中旬の間に発生しました。現在は終息しています。被害状況としては、ニホンミツバチの巣を狙って、祠が2か所で屋根をはがされ、墓地が1カ所で墓石の一部をずらされ、養蜂箱が1カ所で壊されました。

加西市は、これまでクマが出てくる地域ではありませんでしたが、ここ2、3年、毎年数件のクマ目撃情報が市に寄せられるようになりました。クマによる被害が発生したのは初めてです。

地元の皆さまにとってクマは見慣れない動物なので、区長会で兵庫県森林動物研究センターの専門員の方をお招きし、クマについてのお話と、クマ対策の方法についてのDVD上映を行いました。被害は終息しているので、クマの有害捕獲は検討しておりません。」

 

被害が終息していること、このクマを捕獲しようとしていないことを知り、とりあえず安心しました。

また、地元の皆さんが、クマを敵視していない地域であることもわかってきました。

それにしてもクマは、ここにハチの巣があるとよくわかったなあと感心します。

また、祠を壊したり、墓石を持ち上げたり、クマのハチの巣に対するすごい執念と、その力の大きさに驚かされます。

このような場合、クマの誘引物を早く見つけて除去してしまうことが大切です。

今度またクマが出てきたら、熊森も誘引物探しに協力したいです。

 

 

祠やお墓はきれいに修復されていた

 

現地でクマの情報の聞き取りしていると、当時の状況を詳しく知る男性に出会いました。この方が、現場を案内してくださいました。ありがとうございました。

男性からいただいた被害を受けた時の祠の写真

 

クマが壊してしまった祠やお墓は、すでにきれいに修復されていました。特に、壊れた祠2か所のうち1カ所は、どこが壊れたのか全く分からないほどでした。

修復された今の祠

 

この男性に名刺と連絡先をお渡しましたら、兵庫県にこんな自然保護団体があるなんて知らなかったと感心されていました。もっともっと広報に励まなければならないと思いました。

 

 

地元では、区長会で見せてもらった兵庫県森林動物研究センター作成のDVDをもらい、地区の常会でも上映会をして、多くの住民に観てもらったそうです。DVDを観た方の中には「秋にクマが集落のカキの木やクリの木に来ないように、トタンを巻いてみよう」と言われている方もおられたそうです。可能なら、熊森も被害防除のお手伝いをしたいです。

 

熊森は、クマが目撃されたりクマ被害が出たりした時、クマを悪者にしてすぐに殺処分してしまおうとする今の日本の風潮に、大変危機感を感じています。クマを飼ってみるとよくわかりますが、クマは犬やネコ以上に、人間と心が通じ合う賢くてとても優しい動物です。日本の国土で棲み分け共存が十分可能です。

 

棲み分けを復活させるためには、何としても、来年からの森林環境税を、奥山放置人工林の天然林化に確実に使っていただく必要があります。井戸知事、どうかよろしくお願いします。

 

7月12日 平成30年7月豪雨災害のお見舞い ダムで洪水は防げない

この度の西日本での豪雨で被災された皆さんに、心からお見舞い申し上げます。

当協会の会員のみなさんに安否確認の電話を入れさせていただいたところ、通じない方が何人かおられました。

被災されておられるのではないかと本部スタッフ一同、心配しております。

熊森本部は、大丈夫でした。

 

思い返せば、西日本は7月5日から雨でした。

当初、7月8日に予定されていた日本奥山学会の日は晴れてほしいななどと、のんきに考えておりました。

7月7日になって、記念講演をしていただくことになっていた高知県の方から、道路も飛行機も使えず、今日も明日も行けない。今から避難するという連絡が入りました。

急遽、日本奥山学会の発表会開催を延期しました。

 

その後、日に日に被害報道が増大していき、7月12日現在、死者は200人を超え、避難されている方は7千人にものぼるとのことです。

炎天下、現地では自衛隊、警察、団体、市民ボランティア、地元の方々による必至の復旧作業が続いています。

みなさん、本当にご苦労様です。

どうしてこんな大災害になってしまったのか、疑問がふくらんできました。

 

原因はいろいろありますが、ひとつはダムです。

本日、「6府県の8ダム、満杯で緊急放流…西日本豪雨」という読売新聞の記事を読んで考えさせられました。

8ダムの水量が当時、満杯に近づき、ダム決壊を防ぐために、流入量と同規模の水量を緊急的に放流する「異常洪水時防災操作」が行われたというのです。

ダムによっては、放流1時間前の午前5時20分にサイレンやアナウンスで緊急放流を知らせたということですが、気づかなかったという住民もおられます。

その結果、逃げ遅れて亡くなられた方も出ました。

 

ダムのせいでこんな大変な洪水が起きたという声があがる一方で、ダムがあったからこそ、それまでに降った雨水を溜めこんで被害をこの程度に押さえられた、流入量と同じ量の水を放水しただけなので、ダムがなくても洪水は起きていた。もっと多くのダムを今後造るべきだなど、ネットにはいろんな声が渦巻いています。

 

「ダムが国を滅ぼす」の著者で、ダムの専門家であるくま森顧問の今本博健先生(京都大学名誉教授)に電話できいてみました。

以下、今本先生のお答えです。

 

「ダムで洪水は防げないことが、今回のことで皆さんによくわかっていただけたと思います。もっと多くのダムを造るべきだなんて声は、利権に走る御用学者の言うことで、とんでもないです。

今回、流入量と同じ水量を放水しただけと言われても、住民は突然そんな大量の水が流れ出してくるなど予想していませんから、洪水の犠牲者になってしまいました。

放水していなかったら、ダムが一気に決壊して、もっと大変なことになっていただろうというのはわかりますが、要するにダムでは洪水は防げないのです。

洪水を防ぐには、ダムではなく、堤防なのです。しっかりとした高い堤防を築いておく必要があります。堤防は越水したら崩れるという人がいます。今回も、あちこちで川の水が越水して、堤防が崩れています。しかし、土砂でできている堤防だからです。「ハイブリッド堤防」(堤防の天端両側の法肩に鋼矢板を打ち込んだり、中央部にソイルセメント壁を設置した物)だと、越水にも耐えられます。絶対に破堤しないとは言い切れませんが、治水の使命を果たすには、ダムではなく、堤防補強が必要なのです。そして、万一の場合は早めに確実に避難することです」

 

熊森から

今本先生、ありがとうございました。おかげで、もやもやしていた頭の中がすっきりしました。

 

 

 

 

森林環境税で水源の森を取り戻そう 本部街頭署名

水源の森が大ピンチ!

森林環境税で、奥山の放置人工林を天然の森にもどそう!

西宮市役所前や神戸市役所前、阪急電車三宮駅前で、数名の本部スタッフが街頭署名に取り組んでみました。

 

短時間でしたが、集会に集まられていたみなさんは、快く署名に応じて下さいました。

人々に訴えるにはどのようなものが必要か。終わってからみんなで知恵を出し合いました。

 

 

 

 

絶滅危惧種、神奈川県丹沢山地のクマ、なぜ今年すでに殺処分2頭目なのか

以下、報道記事(カナロコ、6月30日)より

 

大山では6月19日から、大山ケーブル駅周辺や女坂などでクマの目撃情報が相次いでいた。県と市が合同で花火で驚かすなどして追い払ったが、そのたびにクマは戻ってきた。神奈川県と伊勢原市は大山の大山寺近くの山中に箱わなを仕掛け、かかった若い雄のツキノワグマ1頭(体長123センチ、体重47.5キロ)を、6月29日、住民や登山客を襲う恐れがあるとして殺処分した。

 

丹沢では5月14日にも秦野市名古木の弘法山周辺のハイキングコース近くで、くくり罠に誤捕獲されていた雄のツキノワグマ1頭を殺処分している。丹沢のツキノワグマは2013年の調査で40頭前後と推計されており、県から絶滅危惧種に指定されている。

 

熊森本部は神奈川県行政担当者に電話で聞き取りを行いました。

 

熊森:絶滅危惧種をなぜ殺処分したんですか。

 

担当者:追い払いをしても、逃げなかったクマだからです。

 

熊森:どんな追い払いを、何回くらい行ったんですか。クマがいたのはどんな場所ですか。

 

担当者:県と市と猟友会の総勢5名で、花火を使って2度追い払いました。場所は丹沢山の麓~中腹の山の中の道路脇です。クマは昼間から出て来ており、観光地ですから危険な状況でした。このクマは人間への警戒心が非常に少なく、職員が5mくらいの距離まで近づいても、クマは無反応でした。

 

熊森:クマは、その時、何をしていたんですか。

 

担当者草のようなものを食べていました。

 

熊森:丹沢山のクマの生息地は、スギやヒノキの人工林でいっぱいじゃないですか。やっと見つけた物を食べているクマは、周りが見えないくらい夢中になっているんです。

 

担当者それは知らなかったです。

 

熊森:こういう時は、専門家の方を呼んでください。クマの習性を知っておられるので、もっと効果的な対応を取られ、駆除対象にはしなかったと思います。人間が近づいても逃げなかったクマは、捕獲して殺処分して良いなど、むちゃくちゃです。

 

担当者:専門業者は、錯誤捕獲のクマを放獣するときだけ来てもらっています。

 

※クリックすると大きくなります

熊森:丹沢山地のクマは、なぜ、絶滅危惧種になったのか。山に十分な餌がないから、増えられないんです。今回のクマは、そうした中で、わずかに残っている餌場を探し当てて、必死で食べていたんです!観光客を立ち入り禁止にして、このクマが草を食べ終わるまで、なぜ見守ってやれなかったんですか。クマは草を食べながらも、耳を立てて行政の皆さんがおられる方向を警戒していたはずです。

神奈川県の前任者は、クマを殺さないと宣言して、色々な対策をとられていました。担当者が変わると、急に対応が変わるのですか?

 

担当者:変わっていませんよ。今年、養蜂箱がクマに荒らされる事態がありましたが、捕獲せずに、電気柵を設置して対応しましたよ。電気柵は効果がありました。

 

熊森:どうか、生き物を簡単に捕殺しない神奈川県であってください。

 

熊森から

神奈川県は、放獣業者にクマの放獣を委託したり、被害防除対策にも精力的に取り組むなど、これまでクマ保護先進県でした。

しかし、すでに今年に入ってすでに2頭も殺処分しています。これ以上殺処分しないように、生息地を復元するように、声を届ける必要があります。

神奈川県環境農政局自然環境保全課 野生生物グループ
電話:045-210-4319
FAX:045-210-8848

自然環境保全課へのお問い合わせフォームリンク

 

新温泉町風力発電事業計画は問題と地元の方たちが反対の声をあげられているのを知りました

新温泉町では、ふるさとの自然を守ろうと地元の方たちが上記事業計画に真剣に反対の声をあげられているのを知りました。兵庫県にこんな町があった。すごいです。物言えぬ人たちでいっぱいの今の日本で、次世代や他生物に責任を持とうとするあっぱれな大人たちです。

・・2018-5-31

 この私たちの住む新温泉町に日本最大規模の風力 発電事業の計画が進行しているというのです。 それを聞いた … 各地で行われている反対運動について ….. (実践自然保護団体 日本熊森協会)

 

環境アセスメントを知る「保存版」 

・・テーマ:いのちをつむぐ会 2018-7-3
 私たちはこの素晴らしい自然を護るために「いのちをつむぐ会」を立ち上げました。

どう考えても、このたびの風力発電計画を許すことはできません。

 

 

熊森から

地元の方たちが風力発電に関する熊森のブログを読んで参考にしてくださっていたことを知り、感激です。

都市だけで生きろと言われたら、酸素も水も食料も、1日と持ちません。

都市市民は郡部に残された自然によって生かされているのですから、郡部の自然を守ろうと声を上げてくださる地元の皆さんを、心から応援しなければならないと思います。

 

風力発電所から発生する低周波騒音に関する動画を見つけました。

「カナダ巨大風車からの低周波音」

 

新温泉町風力発電事業計画(兵庫県)に、町議会が井戸知事に反対の意見書提出

(仮称)新温泉風力発電事業についての意見書 2018年6月26日

 

以下、意見書

現在、合同会社 NWE-09 インベストメント(代表社員・日本風力エネルギー株式会社)による風力発電事業が、新温泉町において計画されている。
本計画は、山間部約 1,967ha の区域に、高さ 150mの風力発電機 21 基程度を建設し、最大 92,000kw を発・売電するというものである。
先般、町長が知事に、当該事業に対する環境影響評価法の規定に基づく意見を提出したところである。
新温泉町議会は、国の基本エネルギー政策と再生可能エネルギーの位置づけ、風力発電の有用性について理解している。

 

しかし当該計画は、これまでの例のない巨大発電機を建設することをはじめ、「土砂崩壊をはじめとした災害」「低周波やシャドーフリッカーなど健康被害」「自然環境への過重な負担と影響」「事業者の不誠実な対応等による不信」などの懸念がある。同様の不安は、住民からも多く寄せられている。

 

議会は、住民の生命、財産、安全を守り、不安を取り除き、幸福な生活ができる環境を整えることを目的としている。我々にとって、住民の不安や課題の解消は最優先事項である。

 

当議会は、事業者が、積極的かつ十分な情報提供と懇切丁寧な説明を行い、地元住民の不安を解消し、理解を得ることを強く求める。それができなければ、当該事業計画は、現状は反対せざるを得ない状況にあると判断している。ついては、当該事業に関わる緊急性、重大性に鑑み、下記事項について特段の配慮を強く要望する。

 

 

1 事業者に対し、環境影響評価法に基づくすべての図書を積極的に提供し、インターネット上での常時閲覧およびダウンロード、コピーを無条件で認めるよう強く指導されたい。
2 事業者に対し、地元理解を得るための積極的かつ最大限の努力、景観価値を含む自然環境の最大限の保護、健康リスクに対する地元の不安を解消する最大限の配慮を実行するよう、指導されたい。
上記項目の履行が不十分であるとされた場合は、当該計画に反対し、事業者に計画撤回を要請されたい。
注:赤字は熊森による。

 

以上、地方自治法第 99 条の規定に基づき、意見書を提出する。

 

平成30年6月26日

兵庫県知事 井戸敏三 様

兵庫県美方郡新温泉町議会議長 中井 勝

 

 

熊森から

熊森は、自然再生エネルギーの利用は大切だが、それが残された豊かな自然を破壊するものであれば何をしていることかわからないとして、奥山の尾根筋に風車を設置することに、一貫して反対してきました。

 

しかし、なんといっても地元の皆さんが、取り返しのつかない環境破壊に気づき、声を上げてくださらなければなりません。

新温泉町では、町長さんをはじめ、町会議員さん全員が、新温泉町風力発電事業に反対の意思表明をされていると聞き、心強い限りです。また、怒りを忘れた日本人と揶揄される中で、故郷を守るために、ノーの声をしっかりとあげられた新温泉町議会に熊森は心から敬意を表します。

 

町議会議員全員が反対されているなら、この事業計画は中止になるのではないかと期待して、事業実施関係者に問い合わせてみました。新温泉町風力発電事業中止の指示は今のところ出ていないということです。外資系合同会社NWE-09 インベストメントは、全議員が反対しても、事業を強行実施されるのでしょうか。なんだか不安になってきました。

 

資本金が10万円の外資系合同会社NWE-09 インベストメントは、日本全国でこのような風力発電事業を計画しています。和歌山県だけでも4件を計画!自然環境を守るためにではなく、風力発電事業がマネーゲームになっているようです。他の地域の事業計画に対して、それぞれの地元はどう反応しているのか気になるところです。

くまもり本部2018年7月度 自然保護ボランティア募集(初参加、非会員も歓迎)

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

会員・非会員に関わらず、多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

2018年7月の活動予定

 

<いきものの森活動>

7月7日(土)植樹地の草刈り(兵庫県豊岡市但東町)

午前8:00に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください

  • いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、どなたでもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。

雨などで中止になることもあります。

ネットの中を草刈りします

<環境教育例会(於:本部事務所)>

7月2日(月) 毎月第1月曜日

  • 小学校や保育施設などで、森や動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。

保育施設でのフィールド環境教育

<とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)>

7月3日、10日(満席)、16日、24日、31日

(第1,2,4週は火曜日、第3週のみ月曜日)

  • 大阪府豊能町で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現地までの交通手段は本部にご相談ください。

たけのこを頬張るとよ

<太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石町)>

7月22日(日)(毎月第4日曜)

参加費:1000円(交通費)

  • 和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。

タイヤにしがみつく太郎

環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

自車参加も可能です。

たくさんの方のご応募をお待ちしております。よろしくお願いします。

マスコミが流すクマは事故やトラブルばかり 本当のクマはこんなに素晴らしい 妹思いの兄グマ

北海道の鶴居村という所に、安藤誠さんというネイチャーガイド・写真家がおられます。

熊森が購読している宮崎中央新聞で、この方の撮られたヒグマの兄妹の写真とエッセイを見ました。

以下は、その写真です。

久し振りの再会にはしゃぐヒグマの兄妹(撮影:安藤誠)

 

写真に付けられていた記事:

お兄ちゃんと妹が久し振りに偶然再会したんです。このお兄ちゃんは、お母さんや妹と一緒に暮らしている時から、とても妹思いのやさしいクマでした。

この日は、お兄ちゃんが妹を見つけて、ものすごい勢いで走ってきて、でんぐり返しをして見せたり、はしゃぎまわっていました。うれしくてうれしくてたまらない様子でした。

妹に、「おまえ、今まで何やっていたんだ?」みたいなことを兄ちゃんが言う。すると妹は、「カラフトマスもいいけど、私は山のマイタケの方が好きよ」みたいな会話をしていたと思います。2頭は抱き合っちゃってもう大変でした。ぼくたちはこの2頭を見ながら、感動して泣いていました。

親から独り立ちしたクマが、自分がこれから生きていく場所を見つけるのは大変なことです。いい場所は、もうすでに力の強いクマに取られてしまっています。そんな中で、自分の生きていく場所を、大変な思いをして必至で探し回っていたクマの兄妹の再会です。

 

野生のクマというと、マスコミは事故やトラブルだけを流すので、「クマ=危険」というイメージが日本中に広まってしまっています。

もし殺人事件のニュースばかり流されたら、「人間=危険」というイメージができあがってしまうことでしょう。

でも、いいニュースも流れるから、そうはなりません。

しかし、クマに関しては、「今日、山からクマが出てきました。とてもかわいいクマでした。」みたいな報道は、ありません。

それどころかマスコミは、ショッキングなニュースとしてクマを伝えるのが大好きですから、かたよったクマのイメージが日本中に広まってしまっているのです。

宮崎中央新聞2018年5月21日「安藤誠の世界」より引用

 

 

(熊森から)

安藤さんが野生のヒグマを識別できるのは、高性能の双眼鏡でずうっと自然界を見続けているからです。どのヒグマの鼻にはどんな傷があるかまで細かく把握されているそうです。年齢や性別をはじめ、どのクマとどのクマが家族で兄弟でなどまで、ヒグマを見ればだいたいわかるそうです。すごいですね。野生動物に対するリスペクトという点で、熊森と一致すると思いました。

 

1回クマを見ただけでは背景まではわかりませんが、安藤さんのようにずっと野生グマを見続けていたり、熊森のようにクマの保護飼育をしたりすると、ストーリーを持つクマになってきます。こうなると、もうクマを殺せません。

 

この兄グマは、もともととても妹思いの優しいクマでしたと語る安藤さんの脳裏には、この兄がこれまで妹に見せてきた数々のやさしいシーンがインプットされているのでしょう。

この地球上に生まれ来て、人間以外の動物とも心通わす人生を送る。なんと豊かなすばらしい人生でしょうか。

最近の「とよ」の一週間分の食料

とよの食料は、毎週一週間分を買い込んで冷蔵庫に保存して与えています。

以下の写真は、6月26日に買い込んだ一週間分の食料です。

リンゴ、キウイ、ブドウ、モモ、ハダンキョウ、ヤマモモ、サクランボ、ミズ(山菜)

季節によって変わりますが、いつも一番に「とよ」が飛びつくのは、クルミです。

この日の3位までの順位は、以下でした。

1、クルミ、2、ブドウ、3、ヤマモモ・・・・

ふつう、クマは音を立てずに食べますが、

なぜか、ミズを食べる時だけは、バリバリと音を立ててムシャムシャと食べます。

 

この他に、市販の固形クマフードを一日数百g与えています。

この季節の「とよ」の1日の食料は重量にすると2キロぐらいです。

 

獣舎の中にひさしを造っておいてよかったです。

「とよ」はひさしに登って遊ぶのがとても楽しいようで、よく登っています。

やはり、クマは登るのが好きなのでしょうか。

ここは風が通って気持ちいいな

(Wクリックして拡大していただけると、とよのお顔の表情が良くわかります。)

 

囚われの身ながら、とよが、生き生きと楽しそうに暮らしてくれているのが、私たちの何よりの喜びです。

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