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2013-06

6月27日 北大阪地区、小学校4年生に環境教育

北大阪地区では、小学校4年生2クラス合計55名に、今年も環境教育を実施させていただくことができました。

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 会員のハーモニカ演奏(森のくまさん)にのって生徒たちが入室、手拍子も起こり良い雰囲気で環境学習「日本の森と動物・紙芝居(どんぐりのもりをまもって)」が進められました。子どもたちとの一体感が45分間保たれ、すばらしい公演となりました。ナレーターの質問に対する子どもたちの反応は良く、みなさん活発に手を上げて答えてくれました。子供たちがツキノワグマのツッキンに親しみを感じたようで、触らせてほしいと希望があり、生徒の退出時に生徒全員とツッキンとのタッチが行われ、参加者の皆が心温まる思いで環境教育を終えることが出来ました。

今回の環境教育には12名の会員さんが参加してくださいました。練習と工夫を出し合って、よい環境教育ができたと思います。

お世話くださったみなさん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。(くまもり北大阪地区地区長)


 

6月23日 岡山県支部総会

岡山県支部総会は、JR岡山駅のすぐ近くにある、会員が管理されている建物で持たれました。岡山県支部の例会は毎月ここで夜7時から持たれているのだそうです。便利だし広いし、本当に恵まれていると思いました。希望者には、おいしいお弁当が安く買えるようにもなっているのだそうです。仕事帰りに寄ってくださるといいですね。岡山県支部は、これから組織化を進めていかねばならない、まだこれからの支部だということです。

 

 

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森山会長の記念講演は、「初めての自然保護」という題で、町内に残された自然を守ろうと住民みんなで立ち上がり、隣町のすばらしい町内会長さんの指導で、初めて無茶な開発を止めることに成功した約30年前の体験談でした。一般国民は無力なようだが、正論で数が多いということは、実はすごい力を発揮します。声をあげる。集まる。力を合わせる。これがいかに大きな力になっていくか、集まられた方々に会長は熱く語り続けました。みなさん、笑い、集中し、食い入るように聞いておられました。

第2部は、岡山県支部の里山整備を通した実践活動が報告されました。自然から離れて暮らしている子供たちを、どんどん里山整備活動に呼び込んで、すばらしい環境教育をされていました。

 

会員の中には、人工林でびっしり埋まった地域の山を3.7ヘクタールも個人で買い、9割間伐を施して自然林に戻しつつある方がいました。こんな会員がおられたのか。感激でした。

 

また若い男性や女性のボランティアグループが、土日に奥地に通い、地元の方々と仲良くなって、地元の方々の山をきらめき(皮むき)間伐したり、チェンソー間伐したりさせてもらっている事例が、2例も発表されました。何とか間伐を広め、下草の生える山に戻そうと、汗を流している若者たちに悲壮感はなく、大上段に構えず、とにかくみんなで楽しもうという感じで仲間を集めることに成功しているようでした。若い人たちに拍手。

 

先週の福岡県支部で出会った人たちに続き、岡山県支部で出会った人たちもまた、未来への責任感で集まり、語り、動こうとしているすばらしい大人たちでした。お互いが出会うことで、こんなに真剣に、未来のこと、地球のこと、生き物たちのことを考えて生きておられる方たちがいたとわかっただけでも、元気をいただき、勇気が湧いてきました。孤立しておられるくまもり会員のみなさんが、まだまだ全国にたくさんおられます。どうか、勇気を出して、集会に出てきていただきたいと願っています。また、各地域のリーダーのみなさんは、集まってくださった方々が大きな元気を得て帰れるような楽しくてためになる集会企画を、がんばって作り上げてください。

 

6月22日 本部 太郎と花子のファンクラブ 夏に備えてのよしず張り

今年もよしず張りの季節がやってきました。小学校2年生から熊森活動に参加してくれているS君も、今や大学生。「よしず張りにつき、若い男性求む」の声に、今回も駆けつけ、他の人たちと共に獣舎の上に登って、暑い夏に備えて、よしずをびっしり張ってくれました。

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女性陣は、下で、本日のクマたちの餌準備。

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太郎も元気です。

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花子はみんなに背中をかいてもらって大喜びです。

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今回はこのメンバーでお世話しました。みなさんありがとうございました。

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「たろはな」をテレビや新聞が取材してくださったら、クマという動物への国民理解が、もう少しは進むのではないかといつも思います。メディアのみなさん、よろしく。

6月16日 北九州市での会長講演会

福岡県支部は、当協会の支部の中でも大きな支部で、皮むき間伐などの活動も盛んです。福岡県支部には、事務所もあるし、アルバイトスタッフも1名います。

戸畑駅前の会場には、大勢の方が来てくださいました。半分は、初めて参加された方々でした。福岡県支部はこれまで、何度も会長講演を企画してくださってきましたが、3・11以降は途切れていました。

収束のめどが立たない福島原発、放射線量が高くて入れなくなっている関東以北の山々、自然保護運動に取り組んできた人たちには、これからもうどうしていけばいいのかという閉そく感もあります。

そんな中、元気の出る話をということで、持たれた講演会でした。会長は、何とかみんなを励まそうと、元気の出る話を一生懸命探して話しました。みなさん最後まで一生懸命聞いてくださいました。

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後半は、顧問の平野虎丸さんとの対談です。

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今、日本の山は、戦後、人がスギやヒノキを密に植えたまま放置したことによって、木が多過ぎて大変なことになっています。

なぜ大雨が降ると九州の山が崩れ出すようになったのか、なぜ<植えない森づくり>がいいのか、代々林業家の家に生まれ、ご自身も数十年にわたって山にかかわってこられた平野さんのお話は、最高の説得力を持っています。

人間が手を入れ続けないといい山にならないと思い込んでいた人たちが、目からうろこでしたと驚いておられました。

<大雨でも崩れにくい山=生物の多様性が保たれた山=保水力抜群の豊かな山>を取り戻すためには、国にお願いするだけではなく、市民が声を上げ動き出さねばならないということで、二人の話が一致しました。官のできないことは民の手で、民のできないことは官の手で。

 

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講演会後の懇親会には、予想外に多くの方々がご出席してくださり、座席、飲み物、お菓子などが大幅に足りなくなるという嬉しい悲鳴でした。いろんな方が、お話くださいましたが、どなたのお話も、胸を打つもので、本当に元気をもらえました。ここには一生懸命生きておられる方たちが集まってくださっている。自分さえよければいいのではなく、未来に責任を持って生きたいと思っている人たちが集まってくださっていると感じました。なんと素晴らしい仲間たちなんだろう。良き友を得て、信頼できる仲間たちと共に人生を送れたなら、人生に100%成功したことになるという言葉を思い出しました。

 

確かに、元気が出ない今日の日本ではありますが、心ある人たちが集い、民主主義国家を形成する国民のひとりとして、この国、世界、この地球にどう向き合っていくのか語り、信念に基づいて行動するときなのだと思いました。他生物のために、次世代のために、地球環境保全のために。

準備してくださったみなさん、音楽やゲームで場を盛り上げてくださったみなさん、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

 

この後、会長講演は、6月岡山県、7月東京都、8月熊本県、10月広島県、千葉県、11月栃木県、来年1月愛知県、山梨県と予定されています。みなさんの地域でも、ぜひ、熊森会長講演会をご企画ください。今後は副会長も講演していきます。

 

6月15日16日 奥飛騨トラスト地ツアー下見 本部・岐阜県支部

岐阜県支部が7月6日・7日に予定している奥飛騨トラスト地ツアーの下見に、本部と支部で出かけました。

 

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15日はあいにく雨でしたが、林床が下草によって、一面緑のじゅうたんに覆われたように美しかったです。ここには、シカがまだ入ってきていないということでした。針葉樹林でも、広葉樹林でも、最近は下草の消えた茶色一色の林ばかり見ていたので、久々に下草に覆われた林を見て感動でした。

 

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同行してくださった先生が、この山の植物の葉には、この時期なのに虫が食べた跡がさっぱりないと危機感を募らせておられました。ぼくたちは、あちこちの葉が穴あきになっているような、虫がいっぱいいたころの山を知らないので、先生が言われるまで、どの葉っぱにも虫の食み跡がないことを疑問に思いませんでした。虫がいなくなると他の生き物たちも生きていけなくなります。2日間調査しましたが、動物の糞をほとんど見つけられませんでした。もう、この森も動物がいなくなっているのでしょうか。どうしてこんなことになったのかわかりません。

 

16日はありがたいことに、良いお天気になりました。

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写真中央の谷から左が、トラスト地で、稜線の向こう側までトラスト地は続いています。

 

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焼岳から流れ出た土石流の跡がはっきりとわかります。その上には、今、ヤマハンノキがびっしりと生えています。トラスト地と焼岳は本当に近いです。写真右最奥の茶色の部分が焼岳です。

 

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写真左奥の針広混交林は、原生林で、ここは国有林です。トラスト地はかつて1回だけ伐採されたことがあるそうですが、今後は手つかずで永久保全しますから、100年後にはこの国有林のように最高に豊かな森になっているということで、楽しみです。

 

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ササが一斉開花しているところがありました。この後どうなっていくのか定点観測していきたいです。山の下の方はチマキザサですが、上の方はチシマザサでした。この2つは花の色が違います。さて左と右、どちらがチマキザサの花でで、どちらがチシマザサの花でしょうか。

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答えは、左の赤褐色がチマキザサで右の緑色がチシマザサです。

 

 

6月9日 神戸外国人倶楽部でのチャリティで、熊森にも金一封が

アジサイのきれいな神戸外国人倶楽部で開かれたチャリティコンサートに参加しました。

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歌や踊り、演奏が、どれも、とてもすてきでした。

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お料理も美しくておいしかったです。

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このチャリティにより、いくつかの団体が、金一封をいただきました。その中のある団体の青年が、「ぼく、学生の時、熊森のボランティアで奥山に行ったことがあります」と耳打ちしてくださいました。うれしかったです。

 

出席者にロータリークラブの方々が多かったせいか、多くの方が熊森のことをよく理解してくださっていました。熊森発足時の16年前を思い出して、感無量でした。これもみなさんのおかげです。半日でした。チャリティを主催してくださった方、ご参加くださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

6月5日~6日 北海道森林組合長らを、本部から3名が取材訪問

帯広の会員が、飛行場まで車で私たちを迎えに来てくださいました。ありがたいことです。私たち本部一行は、北海道日高山脈を初めてみました。写真は、道中の夕張山地です。

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とにかく関西地方と違い、北海道の自然は、破格の雄大さです。針広混交林が、このあたりの原生林のようでした。

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針広混交林といっても、そばで見ると、針葉樹の部分はスギではなくエゾマツやトドマツとのことで、何となく雰囲気が本州の山とは違います。

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立ち寄ったお蕎麦屋さんに、くまもり小冊子が。会員さんのお店と聞いて感激。「まだまだ北海道の人たちは、熊森を知らない。小冊子をたくさん買って、あちこちのお店に置いて回る活動をしています」と、同行してくださった地元会員。

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やっと到着した酪農家でもある森林組合長さんのお宅。お話は、とても興味深いものでした。

シマフクロウやヒグマの棲む森を、なぜ、森林組合長さんが守ろうとされているのかお聞きして、すばらしいと思いました。また、ヒグマたちと何の疑問もなく共存されている姿にも、感動しました。シカだけは例外で、増えすぎて困っているということでした。熊森小冊子を読んでくださったそうですが、まったく同じ考えですと言われていました。

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牧場は80ヘクタールもある広大さでした。牛を初め、全ての動物たちを大切に思い、動物たちの自由を最大限に保証されておられました。詳細は会報で、読んでいただきたいと思います。会員のみなさん、お楽しみに。

また地元会員の方が、ヒグマの棲む豊かな森140ヘクタールを買い取って、個人でトラストされようとしていました。こちらにも感激しました。今回の取材旅行で、私たち本部が知らない所で、会員さんたちが、がんばってくださっていることを知りました。

クマ駆除隊が捕殺したクマ遺体の利用禁止を求めて くまもり本部・支部が金沢市・石川県の行政回り

(1)金沢市役所 森林再生課

 

<金沢市猟友会クマ駆除隊が、捕殺したクマの遺体を長年利用していたことが判明>

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中日新聞に、「県猟友会金沢支部 熊の胆無許可販売、県が調査 理事会で中止決定」の記事が出た5月20日当日、金沢市役所の熊駆除担当課である森林再生課では、金沢猟友会支部長らを呼んで、

「これまでクマ駆除隊が捕殺したクマの遺体は利用していないと言われていたのに、どういうことなのですか」

と尋ねられたそうです。支部長らは、実は長年、熊の胆を乾燥させて猟友会内で班長達に売っていましたと話されたそうです。

注:金沢猟友会員は180名で、そのうち熊駆除隊員は113名。

 

金沢市行政は、これまで、外部に対して、

「金沢市は、クマ駆除隊が捕殺したクマの遺体が利用されないように、行政が責任を持って焼却場にまで立ち会って確認しています」と公言されてきたのですから、

●①「実は、利用されていたことが判明しました」

と、県民や国民に謝罪されると同時に、②どうしてこのようなことになったのか、行政内部で調査をされて、真相を発表されるべきだと思いました。

 

 

(2)石川県庁薬事衛生課

<薬事衛生法に違反するようなことはしていないと猟友会金沢支部長が言ったから違反なしと、結論していた>

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クマ駆除隊は、数名から10名までで組まれるそうですが、駆除に参加しなかった多くの猟友会員たちにまで熊の胆が売られていた事実は、すでに自家消費の範囲を超えており、薬事法に違反していると、私たちは思います。しかも、猟友会内の班長に売られた熊の胆が、その後、外部に一部流通しているという情報を、私たちは得ています。事実なら、明らかな薬事法違反です。

第3者への聞き取りや、猟友会内の会計帳簿提出など、証拠となるものを集めて、調査と呼べるような本格的な調査をしてほしいと、わたしたちは要望しました。

これを受けて、現在、薬事衛生課は本格的な調査を展開中だそうで、全容が出たらご報告いただけるということです。

 

ちなみに、金沢市の薬局では、熊の胆が1グラム12000円で売られていました。熊の胆は、成分が解明され、すでに合成薬品が作られています。クマを殺して、熊の胆を得ようとしないで、使いたい人は、安い合成薬品を買っていただきたいです。

 

(3)自然環境課

<石川県は、クマ駆除隊が捕殺したクマの遺体は、法に反しないように処理するように指導→今回違反?>

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石川県では、平成14年以来、クマが殺されるのは、狩猟と個体数調整の2種のみになりました。個体数調整というのは、クマが増えすぎないように、年間上限数を決めて、クマの生息地に入って行って、猟友会員たちが銃や罠でクマを殺すことです。個体数調整名目でクマが殺されるのは、主に3月や4月です。これは、この時期が、熊の胆が一番大きいため高く売れることと、雪解け直後の落葉広葉樹の木々がまだ芽吹いていない時期は、一番クマを獲りやすい時期だからです。いわゆる「春熊狩りの復活」になっていると、わたしたちは感じました。

 

自然界の生き物たちは、本当に人間が殺し続けないと数が増えすぎてしまうのでしょうか。そのような論文やデータがあるのか尋ねると、そういうものはないが、これまでいなかった能登とかでクマが目撃されるようになってきたなど、熊は増えすぎていると考えられるので、毎年一定数は殺していかないとダメだという、担当者のお考えでした。ちなみに平成25年度の捕殺上限数は、96頭だそうです。(石川県のクマ生息推定数は、600頭~800頭とされているそうです)

 

また、個体数調整したクマの遺体は、法に反しないように処理することと指導しているということでした。(利用を禁止する法律は、日本にはありませんから、利用してよいということになります)それでは、1年中狩猟してよいのと同じことで乱獲されるのではないかと、疑問を投げかけたところ、捕獲上限数を決めているから大丈夫ということでした。(野生動物が何頭いるかなど、人間には絶対にわからない上、猟友会金沢支部の事例からもわかるように、人間が正確に報告しないこともあることを、考慮すべきだと思いました)他県は、有害捕殺したクマの遺体は、埋葬または焼却処分し、利用しないように指導しているところが多いので、石川県のクマ行政は、かなり他県と違うと感じました。

 

私たちは、山の中で静かに暮らしているクマまで殺しに行かなくてもよい。そのような考えでは共存できないと考えます。自然界のことは、人間にはわからないことでいっぱいです。どちらの対応が正しいのか、これからも意見交換を続けていきたいと思いました。

 

☆各行政のみなさん、お忙しい中お時間を取っていただき、どうもありがとうございました。

三重県支部 池ノ谷トラスト地調査第2弾 山の昆虫が激減という異常 池は満水

6月7日、研究者と共に、池ノ谷の崩落現場を再度調査に行きました。参

加者7名。

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1か月前とは打って変わって、池は水をたっぷりとたたえていました。

1昨年の大雨で上流から崩れた土砂が流れてきて、池にせりだして

いました。ちょうど、ウツギの白い花が満開で芳香を放っていましたが、

ハチが2匹いただけです。この少なさは異常です。

多くの生物種が消え、生命の息吹が感じられない山は、不気味でさ

えありました。

動物種の8割を占めるといわれる昆虫がいなくなると、生態系は支え

られません。そうなる日々が近づいているそうです。

 

 

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池にせり出した木々の枝には、モリアオガエルの泡のボールが、80

個ぐらい付いていました。

これだけでも、かなりのオタマジャクシが誕生することでしょう。

 

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オタマジャクシなどを食べに来たのでしょう。たくさんのイモリが山から出

てきて、池の中を、所狭しと泳いでいました。

 

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研究者の先生によると、崩れてきた礫(れき)の河原は、中部地方では

よくみられる光景なのだそうです。そしてそこには、そういう場所に適した

植物が生えるようになるそうです。しかし、紀伊半島では、これまで自然

の森に守られて、このような崩れが起きなかったためか、礫(れき)の河

原に生える植物が見当たらないということでした。

 

山の上の方に登っていくと、礫が動いていない所も多くありました。

とにかく雨の多い地域なので、自然の森が再生されて安定状態になる

まで、100年ほどかけて見守るしかないということになりました。

 

調査に参加してくださったおひとりが、熊森に入会したいと言ってくださ

いました。仲間が増えていくのはうれしいものですね。(三重県支部発)

6月9日  休耕年の田んぼの水引き作業・黒豆植え付け 本部自然農チーム

今年は、梅雨入りしたというのにまだ一向に雨が降っていません。

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田んぼにはレンゲの花が咲いています。可憐な花に目をとめていると、「鹿が死んでる」という声が。

前回5月26日作った池のすぐ近くで、まだ背中に斑点の残っている鹿が腐乱し始めていました。

お水を飲みに来たのでしょうか。田んぼの外の土手に埋葬しました。

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気をとりなおして、畔の整備に取り掛かりました。IMG_0053

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モグラよけに波板をしっかり立てて、お水が外に漏れるのを防ぎます。

すき間のないように埋めていくのは結構大変な作業です。

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上の田んぼでは黒豆を植えるためのシカよけネットを張っています。

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鎌の先で少し掘った土の中に黒豆を1粒ずつ20㎝間隔ぐらいで植えつけます。

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稲を作らないのにお水を張るのは、水生の生き物たちが今年も

例年と同じように元気に棲めるようにとの想いからです。

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次回は田んぼの中や池の中で水生の生き物がどれほど見つけられるか調査をしたり、

土手や外回りの草刈りをして田んぼに入れる予定です。

1回だけでも田んぼを見てみたい方や昆虫や水生の動植物に興味のある方は

次回ぜひ、ご参加ください。

作業量の詰まってない今年はゆっくり田んぼを体験していただくチャンスですので。(H)

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