くまもりHOMEへ

ホーム > アーカイブ > 2019-05

2019-05

参議院で「国有林の天然林化」を訴える その2

天然林化が具体的に実行される施策を!

現在、参議院で審議中の、国有林管理経営法の一部を改正する法案。

私たちは、国有林こそ、民有林のお手本となるように、率先して、天然林化を進めてほしいと訴えています。

5月29日、室谷会長は、参議院の農林水産委員会委員の小川勝也議員にお会いしました。

室谷悠子会長(左)と、小川勝也議員(右)

もう20年も前のことになりますが、小川勝也議員は、野生動物の個体数調整を導入し、現在の野生動物の大量捕殺の道筋をつくることになった1999年の鳥獣保護法改正に、熊森も他の自然保護団体も大反対をしたときに、私たちの声を代弁してくださいました。鳥獣保護法改正時は、室谷会長は大学生だったことをお伝えすると、「あの時は、国会が止まったもんねぇ」と懐かしそうにおっしゃられました。

当時から、環境や自然に対し、熱意溢れる議員でしたが、その後、民主党政権時代の農山漁村地域活性化担当の内閣総理大臣補佐官や参議院農林水産委員長などを務められ、熱意はそのままに、森林や林業に対する知見も深めておられ、「何倍もパワーアップ」されているように感じました。

1999年当時は、会員数300人しかいなかった日本熊森協会が、その後、各地で「天然林化」「広葉樹林化」に取り組み、どのようにすれば放置人工林を野生動物たちが棲める天然林に戻していけるか、わかってきたことを実践例としてお伝えすると、たいへん喜んでくださり、林業に適さないような場所を天然林化するための技術や知見を集め、実行する仕組みをつくることがとても重要だとおっしゃられました。

参議院農林水産委員会で、熊森作成の資料を基に質問される小川議員

 

5月30日、小川勝也議員が農林水産委員会での質問で、国有林でも公益的機能を重視し、災害に強い国有林、広葉樹や混交林をつくることが重要で、林野庁の方針が計画だけに終わらず、山が険しく機械が入りにくい場所や急斜面、条件が悪いところでも、しっかりと天然林化を進めていくのかと林野庁に質問をしてくださいました。

林野庁は、人工林の伐採跡地で、天然更新を促すなどしていく、森林整備事業も使って進めていくと答弁しました。

小川議員の指摘のとおり、実際に天然林化が進むかどうかが一番重要です。国有林で、天然林化が実際に進むよう、私たちも今後の動きを注視し、国会や林野庁へ声を届け続けなければなりません。

 

国有林管理経営法案の参議院での審議もいよいよ大詰めです。

石川県羽咋市・宝達志水町で4日間目撃され続けている子グマ、両行政は、捕獲後山へ放獣の方針

5月27日あたりから、石川県羽咋(はくい)市や宝達志水(ほうだつしみず)町で、目撃され続けている子グマがいます。この子グマが、川を泳いだり水田の畦を走ったりして捕獲隊から逃げる様子が、テレビでも放映されています。

 

日テレニュース24、2019年5月29日より

29日午前7時に目撃された子グマ(クリックすると動画再生)

 

石川県ツキノワグマ管理計画では、市街地や田畑をクマ排除地域と決めており、ここに出てきたクマは「全て殺処分」することになっています。(熊森は、やりすぎだと思う)

何とか命を助けてやってもらいたくて、日本熊森協会本部は羽咋市の担当者に電話をしました。

 

担当者:

このクマは、親離れをして間もないクマのようで、単独で行動しています。川や繁みを伝って山から出てきたのではないかと思われます。昨日29日には、田んぼの畦や市街地近くの川を泳いでいるのを目撃され、市や警察、消防が駆けつけました。現在は羽咋市内での目撃も落ち着いていますので、パトロールも一旦やめました。看板設置や防災無線での呼びかけもしました。基本的に山に戻ってもらえるように見守る方針です。捕獲罠は3基設置しています。

私たちも子グマまでは殺処分したくはないので、もし捕獲されたら麻酔をかけて山に放獣する予定です。

 

熊森から

この子グマのことを心配してくださっている全国のみなさん、ご安心ください。行政担当者も、子グマまでは殺処分しようと思っていないようでした。日本熊森協会石川県支部も行政に電話をし、もし捕獲されたら山に返すよう頼んでくださっていました。支部のみなさん、ありがとうございます。

テレビニュースでは、人間たちがみんなで子グマを追いかけまわしていました。子グマは恐怖心でいっぱいになっていると思います。この様な対応は、クマによる人身事故を誘発します。クマが人間の生活場所に出て来た時は、クマもとまどっています。人間側が冷静になって、そっと見守ることが大切です。クマは自分から山に帰っていきます。親から離れたばかりの若グマは、どこが危険でどこが安全か、今、学んでいるのです。なんとかクマを刺激せず、見守ってやってください。

 

 

 

 

祝 環境新聞5月29日号に、室谷悠子会長の寄稿文が大きく掲載されました!

今年3月、森林環境税・森林環境贈与税法の件で国会回りをしているときに、室谷会長らで環境新聞社を訪れ、お話を1時間聞いていただきました。

当協会が、22年間、奥山の天然林化に取り組んでいることを話すと、大変興味を持ってくださり、ぜひ記事にしたいと言っていただきました。

以下は、室谷会長が寄稿した記事が掲載された環境新聞です。

みなさんもぜひ読んでみてください。

 

クリック後、拡大してお読みください。

 

大阪の法人会員である豫洲短板産業株式会社のみなさんが、保護飼育中のクマ「とよ君」を訪問

5月26日(日)、日本熊森協会を長年応援してくださっている豫洲短板産業株式会社の森社長と大阪本社社員から8名、ベトナム支社のベトナム人研修生16人の計25名が、高代寺山をハイキング。その途中、とよ君を訪れてくださいました。

この日、とよ君はとてもフレンドリーで、お腹がすいていたのか旺盛な食欲でエサを食べていました。

 

すっかり人間にフレンドリーになった元野生グマ「とよ君」

 

ベトナム人研修生たちからは、

「クマは何を食べますか」→「果物やドングリです」

「肉は食べますか」→「魚は少し食べますが、肉は食べません」

「体長と体重はどれくらいですか」→「体長は132cmくらい、体重は推定100kgくらいです」

などの質問が出ました。

逆に日本熊森協会本部スタッフが、

「ベトナムにクマはいますか」

と尋ねたところ、

「マレーグマもツキノワグマも非常に数が減っていて、動物園でしか見たことがない」という返事でした。

 

獣舎前で記念撮影

 

豫洲短板産業株式会社は、ステンレス鋼板を取り扱う会社で、これまで、とよ君の水飲み容器やエサ入れの引き出し、フンを分解するコンポストなどにステンレス材料を提供してくださっています。

 

冬ごもり中に、とよ君がエサ入れのステンレス製引き出しにおしっこを何回かためていたことから、クマは冬ごもり中に排泄を一切しないという通説が間違っていたことが分かった話は、今年3月のブログに書きました。

森社長さんは、「これが例のとよ君が冬ごもり中トイレにしていた引き出しですか」と、豫洲短板製ステンレス引き出しに見入っておられました。

 

みなさんとても楽しかったようで、また来たいと言ってくださいました。

ぜひ、また来てください。

この日、クマファンが新たに多数誕生しました。良かったです。

 

四国クマ生息地ツアー参加者唖然 徳島県の奥山にクマの生息環境なし 天然林までもが大崩壊 

2019年5月26日、日本熊森協会は、人工林率63%の徳島県のクマ生息地を見に行くツアーを組みました。

午前9時、徳島県那賀町の四季美谷温泉(標高400m)に集合。

 

四季美谷温泉駐車場。この谷の奥が剣山。

 

うれしいことに、徳島新聞のツアーお知らせ記事を読んで7名の方が、外部から参加してくださいました。

熊森協会からは、会長、名誉会長、本部職員2名以外に、赤松正雄顧問、元徳島県木頭村村長の藤田恵顧問をはじめ、徳島県・高知県・愛媛県の熊森会員が参加、その他那賀町の知人たちも参加してくださり、総勢35名のツアーとなりました。

 

一車線の剣山スーパー林道を車で走り、四国第二峰の剣山(1955m徳島県)をめざします。

剣山スーパー林道は9割が舗装されており、地道の1割も平らに整備されていました。

徳島県は、こんな山奥にまでと、信じられないぐらい人工林が多い県です。

崩れている人工林もありました。

 

上の人工林が崩れている

 

標高1200mまで来たところで、剣山が見えてきました。

待望の針広混交林が現れました。広葉樹はブナやミズナラなど、針葉樹はシコクシラベ(シラビソの変種)やモミなどです。

 

標高1500mの奥槍戸山の家に到着。車はここまでです。

藤田顧問が怒りを込めて語られました。

石の上に立って語る藤田顧問

 

「ここは、クマが高密度に住んでいた地域で、かつて直径1メートルを超すブナやミズナラの巨木の原生林だったんです。50年ほど前に、戦後の拡大造林政策で、ここから見える全ての山々の木が、尾根まで二束三文のパルプのために皆伐されました。伐採後、スギを植えたけれど、山が崩れたりして根付きませんでした。山の保水力が失われ、川の水量も川魚の種類や数も激減してしまいました。とんでもないことになってしまったのです。放置していたら、そのうち今のように一見、針広混交林に一部は戻りました。しかし、全て2次林であり、原生林ではありません。細い木ばかりです。内部には下層植生がありません。とうとう森に戻らなかったところもあります。奥山は急斜面な上、土壌も脆弱で、気候条件も悪い。何千年何万年と気が遠くなるような長い年月をかけて形成されてきた原生林をいったん伐ってしまうと、もう元の森には戻らない。全て元凶は拡大造林政策です。」

 

 

昼食後、徳島の方が、かつての天然林がわずかに残っており、クマの冬眠穴もあったと言われる山に、みんなで入って行きました。山の中に入ってびっくりしました。シカのお口が届くところまで、緑が全くありません。ブナ、ダケカンバ、ツツジ、ヒメシャラ等の木はところどころに残っているのですが、下層植生がほとんど何もないのです。15年前までは、2mを越えるスズタケで一面が覆われていて、やぶ漕ぎをしないと進めなかったそうです。何という変わりようでしょうか。スズタケは完全に消えており、背の低いミヤコザサにとってかわられていました。山全体が乾燥してカサカサです。あちこちで木が枯れています。

 

ディアラインがくっきりと出ている山の中

 

1時間ほど山を登り続けましたが、歩けども歩けども、クマが生息できそうな森もクマの痕跡も皆無です。この山は大崩壊しつつあると感じました。四国の山に詳しい方に聞くと、ここだけではなく、四国では一見、針広混交林のいい森に見える山の中も、今や全てこうなってしまっているということでした。四国の山は元々海底で形成された岩石の山です。雨が降るたびに表土が流れ落ちているようで、岩盤がむき出しになってきていました。たとえ植林しても、もう元の森に戻すことは無理なのではないかと感じました。

 

次郎笈(1930m)の森林限界となっている頂上が見渡せる標高1700mまで登りましたが、かつての原生林は、完全に消えていました。こんな隠れ場所のない山に、怖がりのクマがいるわけありません。今回は、クマの痕跡や巣穴を見ることができると地元の方から聞いて、ツアーを組みましたが、結局、ご参加いただいた皆様にお見せすることができず、申し訳ございませんでした。四国のクマの最後の生息地といわれている剣山周辺までもが、いかにクマが棲めない場所になってしまっていたかが分かりました。

 

四国の奥山は、クマの食糧にならないスギやヒノキの植林で埋め尽くされているだけではなく、残された自然林も大荒廃していることが分かりました。

 

森が消え芝生のようになったミヤコザサの上で最後の記念撮影

 

熊森から

絶望的な、四国のクマの生息地を見てしまいました。5年前に、このあたりの山に来られた方が、1200mより上のササは死んでいなかったと証言されていましたので、ササ枯れが猛スピードで進んだ結果だと思われます。犯人はシカということにされていますが、地球温暖化で昼夜の気温差が大きくなったことも、ササ枯れを引き起こした原因だと言う研究者もおられます。ならば、人間も原因です。

兵庫県でも京都府でも、同様の奥山大荒廃が進んでおり、クマを初めとする野生動物たちは生きられなくなり、奥山を出て、里山に集結しています。里山の植物は、地球温暖化の影響を受けにくいため、里山には豊富な食料があるからです。

私たち人間は、日本の山が、奥山から大崩壊していっていることを知って、かつての保水力豊かな山をどう取り戻すのか、奥山の動物たちの絶滅をどう止めるのか、真剣に考えねばなりません。(完)

5月25日 徳島県美波町、スギ人工林伐採跡地の自然回復状況を視察

2019年5月25日、日本熊森協会本部スタッフ4名と赤松正雄顧問は、美波町にお住いの方を訪れました。

 

この方は、30年前にUターンしてみて、子供の頃あんなにうじゃうじゃいた川や海の生き物が消えたり激減したりしているのにびっくり。

山をスギやヒノキに変えたからだと気づかれたそうです。

日本熊森協会としては、川や海の生き物が消えたのは、「森が消えれば海も死ぬ」(北海道大学松永勝彦教授著)で、スギやヒノキの植林が原因でフルボ酸鉄が山から十分供給されなくなったからだと科学的にも証明されていることを伝えました。

 

この方が、3年前に裏山の人工林を自力で伐採し、放置している場所を見せてくださいました。

 

中央が、伐採跡地

 

徳島の温暖湿潤の気候が、植物の成長に合うのでしょう。結構シカがいるというのに、シカ防除などしなくても、クマイチゴやタラノキなどトゲげのあるものを中心に、みるみる多様な植生が回復してきていました。徳島県はなんと恵まれた県なんだろうと、うらやましくなりました。

お会いした地元議員さんも、「戦後のスギ・ヒノキノの拡大造林は完全に失敗だった。森林環境税を使って、人工林を天然林にもどしたい」と、強く望まれていました。

 

ここは若者も入って地域おこしに取り組んでおり、裏山にアスレチック施設を造るなどいろいろとおもしろいことをされていて、いろんな人たちが訪れているようでした。

この日は、民宿に泊めていただきました。

台風襲来時の雨と風は恐ろしいそうですが、それ以外はとても暮らしやすくていいところだとわかりました。

 

 

 

 

5月24日 元農林水産大臣政務官に面会

「国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する法律案」について

 

衆議院の審議では、<立地条件等に応じた針広混交林化の多様な森づくりを推進する>という付帯決議を付けていただきました。

 

日本熊森協会としては、もう一歩踏み込んで、国有林内の人工林伐採跡地の広葉樹林化(ベター)又は天然林化(ベスト)を進めてもらえるように訴えています。

なぜなら、自然界では、気候や標高によって、自然状態が広葉樹林であったり、針広混交林であったり、針葉樹林であったりします。よって、熊森のめざす森林を一言で表すには、「天然林化」という言葉が最適なのです。

 

  

広葉樹林         針広混交林           針葉樹林

 

・戦後、皆伐した奥山原生林の面積628万ヘクタール

(民族の大失敗、近い将来水源枯渇の恐れ)

・国有林内の人工林面積232万ヘクタール

・造りすぎたためなどの理由で針広混交林に戻す国内人工林の面積343万ヘクタール(林野庁発表)

→ (熊森の主張)ならば、国有林内の人工林面積から、まず天然林に戻すべき

 

5月23日夕方、自民党農林水産委員会理事の上月良祐議員事務所から、お会いできるという連絡をいただき、森山まり子名誉会長が急遽、上京しました。

 

参議員議員会館

 

上月良祐議員と森山熊森名誉会長

 

上月議員は、茨城県選出で農林水産大臣政務官をされていたことがわかりました。「これから人口も減っていく一方ですから、使わなくなった山や田畑は、自然に戻していけばいいと個人的には思っています。」と、言われました。熊森の主張を誠実に聞いてくださったことに心から感謝します。

記念写真を撮ってもいいですかとお聞きすると、天然林化を訴える熊森の資料をさっと手に持って、これと一緒に撮りましょうと言われ、うれしかったです。

この法案に関する審議時間は少ししかないようですが、引き続き、審議を見守っていきたいと思います。

 

参議院農林水産委員会議員への配布物第2弾

 

①国有林内では林業をせず、天然林にもどす要望書

②植林ではなく植えない森造り(=天然更新)を

 

赤松顧問の投稿「豊かな森を取り戻すために」が神戸新聞全県版に

神戸新聞全県版に掲載! 2019年5月26日(日)

日本熊森協会は、熊森運動を理解してくださる議員のみなさんに、党派を超えて個人として応援していただいています。

赤松正雄元衆議院議員に応援していただくようになって、20年です。

この度、神戸新聞オピニオン(7ページ)の、「見る思う」というコーナーに、赤松顧問の投稿文が掲載されました。すばらしいことだと思います。

5月26日神戸新聞7面

Wクリックで大きくなります。

 

今国会で「国有林野管理経営法の一部を改正する法案」が審議されていますが、放置人工林を伐採することも大切だが、伐採後どのように森づくりがなされるのかが重要であるという趣旨の投稿文です。日本熊森協会は、まさにその通りだと思います。

また、なぜ、日本熊森協会の主張を理解するようになられたのかも書かれています。

ぜひ多くのみなさんに読んでいただきたいです。

「豊かな森を取り戻すために」赤松正雄

 

読まれた方は是非ご感想を送ってください。赤松顧問に届けます。

 

 

 

山形県鶴岡市のクロちゃんに会いに行きました

クロちゃん(メス)は、日本熊森協会のマスコットグマとして22年間大活躍してくれています。今年、29歳になりました。

本部ボランティアスタッフたちは、くまくま園に行った時、山形県まで足を伸ばし、クロちゃんを訪れました。

クロちゃんに会いに行くには、東京や大阪から山形県酒田行きの高速バスに乗って、「庄内観光物産館」で下車してください。飛行機の場合は庄内空港が最寄りです。

 

子どもの時のクロちゃん

 

昨年夏に猛暑のためか、初めて倒れ、みんなで心配しました。

今ではすっかり回復しています。

 

お父さんの佐藤八重治さんからイチゴをもらうクロ

 

山菜のイタドリやタニウツギの花をおいしそうに食べるクロ

 

大好物はおそうめんで、おそうめんを主食にしています。

冬はおそうめんに粉ミルクを入れたものが大好きです。

夏になると、おそうめんにポカリスエットをかけたものを好みます。

ポカリスエットバージョンでした

 

クロちゃんの家の2階は、宿泊施設になっています。

熊森会員は食事代だけ負担で宿泊できます。

 

家は、月山のふもとです。

クロちゃんの家の周りの風景

 

寝転んでタニウツギの花で遊ぶクロちゃん

 

クロちゃんファンクラブでは、今年もおそうめんを募集しています。

ソバやうどんも食べます。

送り先

997-0405 山形県鶴岡市上名川字堰西36-3 佐藤八重治方 クロちゃんファンクラブまで

 

まだ会いに行っておられない方は、ぜひ訪れてあげてください。

参議院でも「国有林での天然林化」を訴える

国有林管理経営法案が衆議院を通過し、参議院に入ってきました。

熊森は、国有林内の人工林を、天然林、針広混交林に戻していくことを求めて、ロビー活動を進めています。

5月22日、熊森の室谷悠子会長と職員の水見は、参議院農林水産委員会の議員の方々にお会いし、お願いして回りました。

里見隆治議員(中央)と室谷会長(左)、水見(右)単一で手入れ不足の人工林は脆く、全国で災害をもたらしていることについて、深く関心を持ってくださいました。

 

儀間光男議員(左)に、資料を見せながらお願いをする、室谷悠子会長。儀間議員は、午前中の本会議でも、国有林野の広葉樹林化をご指摘して下さったということでした!

 

衆議院農林水産委員会理事の、紙智子議員(左)と室谷悠子会長(右)突然の訪問となってしまいましたが、お話を熱心に聞いて頂くことができました。

 

参議院農林水産委員会理事の、田名部匡代議員(中央)と、室谷会長(左)、熊森の水見(右)。国有林が率先して天然林化に取り組んでほしいとお伝えしました。

翌5月23日、お会いした議員の方々が、参議院農林水産委員会で質問に立って、広葉樹林化や天然林化に言及して下さいました!

質問に立つ、里見隆治議員、5月22日参議院農林水産委員会(クリックすると、参議院国会中継が見られます)

里見隆治議員:人工林を切った後の森林づくりについて、私の先輩議員でした赤松正雄さんが顧問を務めておられます、日本熊森協会は、天然林化や針葉樹と広葉樹の混じった混交林にしていくべきだとおっしゃっています。ぜひ、進めて行ってください。

質問に立つ、儀間光男議員 5月22日参議院農林水産委員会(クリックすると、参議院国会中継が見られます)

儀間光男議員:この法案を機に、国有林の人工林は、同じスギやヒノキを植えるのじゃなしに、広葉樹や針葉樹の混交林にしていくべきです。特に、これらの人工林は山の生態系を崩す大きな原因になっているんです。人工林は、天然林のように表土があるわけではないですから、保水力がなく、大雨が降るたびに崩れ、洪水をもたらし、人里へ甚大な被害をもたらします。国有林の天然林化は、民間だけに任せず、国策でやってください!林業は山奥ではなく里でやって、山奥は動物たちが暮らせる環境を作ってやってくださいよ。

 

私たちのお話を聞いてくださった議員の皆さま、質問をしてくださった議員の皆さま、本当にありがとうございました!

森林環境税の時にも感じましたが、手の行き届いてない人工林がもたらす問題や、水源の森を復元するための天然林化や広葉樹林化などの重要性は、国会議員の方々によくご理解をいただけます。

参議院の農林水産委員会の議員の皆さま、ぜひ、国有林を豊かな森に戻していくために活発な審議をよろしくお願いします!

フィード

Return to page top