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2019-05-22

アーバン・イノシシだなんて、とんでもない!

5月8日放映、NHKクローズアップ現代 「アーバン・イノシシ物語 ワシらが都会を目指すわけ」には、恐れ入りました。

都会に進出し始めた、アーバン・イノシシということですが、余りにも一方的な取り上げ方です。

全国の事例を知っている訳ではありませんが、少なくとも、子供の頃からずっと見てきた大阪から神戸に至る阪神間のイノシシ関する限りは、被害者と加害者が逆になっていると思いました。

 

阪神間の山を見てみましょう。

西宮市です。

イノシシの生息地をどこまでも、人間が奪っていっています。

子供の頃、山に家などありませんでしたが、今はこのありさまです。

 

宝塚市です。

 

上と同様です。

 

神戸市を筆頭に、経済成長期に、そして今も、都市では宅地開発が山の上へ上へと進んでいます。

イノシシが遠くから都会を目指してやってきたのではなく、都市の裏山に元々住んでいたイノシシたちが、人間による宅地開発で生き場を失って家の横まで出てきているだけのことです。

 

山の裏側の三田市では、もっと巨大なニュータウンづくりが行われました。

 

アーバン・イノシシなどと茶化し、物言えぬ野生動物たちに全ての責任や罪を押し付けるのは、人間として恥ずかしいことです。

阪神間のイノシシが、この番組を見たら、憤死すると思います。

 

特に都会では、確かに、人間と大型野生動物であるイノシシが隣り合って暮らすのには無理があると思います。

昔の人達が、この国土をうまく分け合って人とイノシシの棲み分けをはかっていたいたように、もう一度棲み分けを再現すべきです。

イノシシは、自然界にはなくてはならない動物です。

 

 

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