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2019-06-28
食べもの通信7月号!
食べもの通信社が発行している「食べもの通信2019年7月号」2ページ~4ページに、日本熊森協会の森山まり子名誉会長インタビュー記事が掲載されました。
どのようなものをどのようにして食べればいいのかというオーソドックスな内容を、1970年から追求し続けてきた「食べもの通信」。
ネット情報が氾濫している今、年間購読料8000円を出してこのような雑誌を購読されている方はどれくらいおられるのだろうか。
疑問に思い読者数をたずねてみると、意外に多い。
なぜだろうと、思わず中身を読んでしまいました。
単なる料理本ではなく、生産者や消費者の話、医学情報や環境問題と内容はバラエティに富んでいます。
「クマに奥山の森を返す活動を続けて26年」なんて内容が、トップの特集記事になるぐらいですから、編集者の興味関心はかなり柔軟で幅広いと言わざるを得ません。
日本という歴史のある国で、祖先が長年かかって作り上げてきた食文化は貴重です。
しかし、何をどう食べるかは個人的な問題ですから、少しでも強制力が働くと、相手を傷つけてしまう恐れがあります。
編集部の方に、どんな方がこの雑誌を購読されているのですかとたずねると、お姑さんが購読されて、そっとこの雑誌をお嫁さんに見せたりされていますという一例を教えてくださいました。なるほど、こうすれば角が立ちにくいですね。
いろいろな方がいろいろな目的で購読し続け、50年間にわたり愛されてきた「食べ物通信」。
日本熊森協会の「くまもり通信」も、かくありたいと思いました。
森山名誉会長の2019年5月時のインタビュー、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
6月22日、兵庫県の山奥に、初の大苗植樹!
大苗を植えたらシカ除け柵が不要だったと、地元で植樹をされているグループに教えてもらいました。
今年6月22日、熊森も試験的に、2m~3m級の中苗~大苗4種4本を但馬地方に植えてみました。
クワ、ウワミズザクラ、ヤマボウシ、クリです。
クワとウワミズザクラは、初夏にクマの食糧となります。
大苗とまではいかないのもあるので、当分シカ防除も必要と判断し、シカ除け網も張りました。
この日は、いろいろな場所で長年、植樹指導をされてこられた但馬の熊森会員が、指導して下さいました。
植える苗がいつもより大きいので、掘る穴もいつもより大きくなくてはなりません。
指導1、掘った穴の底を、つるはしでつついて柔らかくすると、根が張りやすい。
指導2、植樹後、苗木の周りに少し盛り土をする。
(地面にへこみがあると、雨水がたまって根腐りを起こす)
ヤマグワには、すでに実がびっしりついている
次は、支柱の立て方指導です。
大きな苗の植樹は、成果がすぐ出そうで、これまで以上に楽しかったです。
植樹後、突然の雷雨となり、植えた苗木はたっぷりと雨水を浴びました。
「苗木がうまく根付いて、早く動物たちに食料を提供してくれるようになってほしいね」とみんなで話しました。
作業後、植えた苗木をバックに記念撮影
クマが人里に出てこないように、熊森本部はこれまで1万本以上の実のなる木を、兵庫県のクマ生息地の奥山に植樹してきました。苗木は全て、一番根付きやすいと言われている小さな3年苗でした。
中苗や大苗でも根付くことがわかったら、苗木代は高いのですが、これからどんどん中苗や大苗を植えていこうと思います。