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2020-07

北海道砂川市で、養鶏場の飼料を食べに来た親離れしてまもないヒグマを捕獲 処分を検討中 

砂川市は、罠の中に生かして入れたまま今後の方針を検討中

北海道砂川市で、若いヒグマが捕獲されたというニュースが各地の熊森会員から本部に届きました。

飼料被害相次ぐ養鶏場に設置された箱ワナにかかったヒグマ 

砂川市(日本海テレビ 2020.7.31)

 

熊森本部スタッフが、すぐに市の担当者に電話をしました。

 

<以下、熊森と市の担当者とのやり取り(概要)>

熊森:なぜ捕獲したのですか?

 

担当者:何回も養鶏場のエサを狙いにやってきたので、罠をかけて捕獲することになりました。今年初の捕獲です。

 

熊森:被害対策は出来ていたんですか?電気柵は?追い払いは?

 

担当者:猟友会が毎日パトロールしていました。猟友会が昨年の事件で銃を取り上げられてしまったので、銃は持たずに車で見回りしていました。

 

熊森:この後、このヒグマをどうするのですか?猟友会は銃を取り上げられているんですよね。

 

担当者:動物園に引き取ってもらえないか、あたっています。しかし、今後それが難しければ殺処分もやむを得ません。

 

熊森:銃が使えないのに、どうやって殺処分するんですか。

 

担当者:他の自治体から捕獲業者を呼んで来ようかと検討中です。

 

熊森:何とか山に放してあげられませんか。クマの引き取り手を探すのは至難の業ですよ。このヒグマは捕獲されたことで、大きなショックを受けていますから、もうここに来ない可能性もあります。本州では、人間の手で2~3年間保護飼育したクマを山に放している地域がありますが、1頭も帰って来ないようです。

 

担当者:それはツキノワグマでしょ。ヒグマは行動範囲が広いから街まで下りてきてしまいますよ。山に放したら、また街に下りてきて軋轢が生じますよ。

 

熊森:山にはまだ何百とヒグマがいますよ。出てくるたびに罠をかけて捕獲し殺処分するのですか。被害を防ぐためには、クマが来ないように誘引物をしまったり除去したりする、電気柵などを設置するなど、まず人間側が行うべき対応があります。人身事故も人間側の対策で防げます。今回の被害額は熊森が弁償しますので、どうか山に返してやってください。

 

担当者:放獣はできません。被害があった場合、行政が責任をとらなくてはなりません。

 

熊森:人間と野生動物とは何千年もの付き合いじゃないですか。クマを殺処分したら行政が責任を果たしたことになるのですか。野のものは野に返す、これが基本原則ではありませんか。山に返してやってください。お願いします。

ー話は平行線で終わりましたー

 

北海道でもヒグマ放獣体制を!

北海道では、2017年→744頭、2018年→827頭、2019年→756頭ものヒグマが捕獲され、全て殺処分されています。

 

海外と違って、北海道にはいまだにヒグマの放獣体制がなく、罠に捕獲されたヒグマは全て殺処分しています。罠には強力な誘引物が入れられており、乱獲が懸念されます。

 

本州・四国にいるツキノワグマと同様に、ヒグマも基本的には、人に遠慮して、人を避けて生きています。人間側が誘因物の除去、追い払いやクマを寄せ付けない環境づくりなどの被害防除を急ぎ、安易な捕殺に頼らない体制をつくるべきで、これなくしてはクマとの共存などできません。

 

このヒグマは、親と離れたばかりです。これから1人で生きていく術を学んでいく若いクマです。人間のところに出て行くと捕まるという恐怖を今回経験しました。北海道でもヒグマの放獣体制をつくるべきです。

 

熊森本部も放獣すべきという交渉を続けますが、皆様もぜひ砂川市に放獣すべきであるという声を多く届けてください。

 

現在、このヒグマが弱ってきたという情報も入ってきています。砂川市は、水や餌を与えてやっているのでしょうか。このヒグマは、まだ、今、生きています。

 

砂川市 経済部 農政課 農政係
〒073-0195 北海道砂川市西6条北3丁目1-1

TEL 0125-54-2121(内線352・353)

FAX 0125-54-2568

 

罠による捕獲規制とクマとの共存を求める署名にご協力ください!

 

昨年は、ヒグマ・ツキノワグマ併せて約6000頭ものクマが駆除されました。この膨大な捕殺数は、被害対策を罠設置のみに頼っている日本の実態が招いています。

 

クマは大変罠にかかりやすい動物です。

被害防除やクマを寄せつけない対策の支援を進め、放獣体制の整備により、クマと共存できる社会をみんなで作っていきましょう。

 

熊森は、今、罠による捕獲規制を求める署名を集めています。

ぜひ、ご家族や知人にも呼びかけて、多くの署名を集めていただきたいです。

 

●インターネット署名はこちら
http://chng.it/yS4f8FF2
●紙署名はこちらからダウンロードください
http://kumamori.org/fi…/1515/8590/4188/20200403175627001.pdf
(多くの署名用紙が必要な方は、本部までお知らせください。郵送させていただきます。)

 

クマとの共存をめざす 兵庫県宍粟市波賀町の原観光りんご園を応援したい その2

ブルーベリー狩りが始まりました

林業では生きていけない、農業でも生きていけない、兵庫県宍粟市波賀町原地区のみなさんが、幸福重信専務理事(当時)の元、この地での生き残りをかけての始めたのが、観光リンゴ園でした。

 

しかし、2004年は異常年で、台風が10回も上陸し、リンゴ園のリンゴは9割が落下してしまいました。さらに、この年は、ブナ・ミズナラなどの奥山の実りがゼロというありえない大凶作年だったのです。そのため、残されたわずかなリンゴを、今度は、毎晩数頭のクマがやってきて食べ尽くしてしまいました。

この年、原観光リンゴ園は泣く泣く閉園を余儀なくされました。

 

この時、みんなは頭が真っ白になって、クマを殺してやろうと思われたそうですが、よく考えてみると山を動物たちの餌が何もない放置人工林だらけにしてしまったのは、自分たちです。

クマこそ被害者だと気付きました。みんなで自分たちがやって来たことを反省し責任を取ろうと決意しました。

こうして、「クマに報復ではなく、クマと共存を」と、集落の周りのスギの人工林を、毎年1ヘクタールずつ、動物たちに食料を提供できる広葉樹林に戻す取り組みが始まったのです。

 

2004年秋、「リンゴはクマにプレゼントしたとあきらめる」という幸福専務理事のコメントを新聞で読んだ熊森協会が、現地に駆けつけて意気投合。それ以来、日本熊森協会は、地域をあげたこの取り組みをお手伝いさせていただいています。

 

約20年に亘る広葉樹林化の取組みで、原観光りんご園の周りに広葉樹林が復活してきていることが衛星写真でもよくわかります。

今年は、近くにあった宿泊型温泉施設の閉鎖や新型コロナウィルスの影響で、原観光リンゴ園では来訪者が減り苦しい状況におかれています。クマとの共存をめざしてがんばっておられるこのような地域を、熊森もいろいろな形で応援したいです。

濃い緑はスギ等の人工林。りんご園周辺の薄めの緑の部分が原地区のみなさんが広葉樹林に戻した部分。

 

原観光りんご園では、7月24日からブルーベリー狩りが始まりました。

8/1から8/10まで、ブルーベリー狩りに来園すると、大人おひとり ブルーベリー150gパックのプレゼントがあるそうです。入園料は大人600円、 4歳以上小学生以下の子ども300円 。

りんご園には森の雰囲気を満喫しながら家族でも宿泊できるコテージもあり、5〜6人用(各棟1泊1万7000円)と12人用1棟(1泊2万5000円)です。

近くには、奥山の天然林から湧き出る原不動滝やキャンプ場もあります。

アマゴのから揚げや、りんごジャムも販売しています。

ぜひ、たくさんの方に、原観光りんご園を訪れていただきたいです。

訪れた際には、「熊森のブログを見ました」とお伝えください。

問い合わせは原不動滝観光組合へどうぞ。

 

クマの棲める森づくりの実践現場を見学したいという方は、事前に日本熊森協会までご相談ください。調整させていただきます。(日本熊森協会 0798・22・4190)

 

 

7月22日 野生動物との棲み分けをお手伝い

8月末頃にリンゴの収穫が始まる原観光りんご園、リンゴの実が少しずつ大きくなり始めています。

野生動物との共存には、動物たちが生息できる環境を保障してあげることと野生動物を寄せつけない環境をつくり棲み分けを進めることが必要です。現在わが国では、鳥獣被害対策として、野生動物の大量捕殺に莫大な予算がついていますが、いくら捕殺を強化しても、棲み分け対策ができていなければ被害を止めることはできません。

熊森では、過疎や高齢化で野生動物との棲み分け対策ができなくなっている地域の支援も行っており、この日は、原観光りんご園で、柵張りや草刈りのお手伝いをしました。

右側斜面の草刈りをしました。

草刈り後。ひそみ場をなくすことで動物たちは集落に入りにくくなります。

りんごの木の周りの網の補強のお手伝い。

日本熊森協会の子会社である(株)麻生共棲林業では、野生動物と棲み分けるための環境づくりを応援したいと、今年から、クマの被害対策のサポート事業を始めることにしました。まだ、実験的な事業ですが、野生動物との共存と鳥獣被害の根本解決をめざして、実践を重ねられればと考えています。クマの被害対策のサポート事業が必要な地域の皆さんは、お声掛けください。

(株)麻生共棲林業の取組みはこちらから

8月2日 埼玉県支部の結成会を開催します

今年の1月に、くまもり埼玉県支部が池田幸代支部長のもと発足しました。

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で結成会が延期になり、活動も思うようにできていませんでいたが、より力強く活動を広めていくため、8月2日に結成会を開催します。

新型コロナウィルスの感染が拡大している中ですので、密にならないように万全の対策をします。

本部から室谷会長も駆けつけます。埼玉県の森や野生動物を守っていくためにいろいろとお話をできればと思います。みなさまとお会いできることを楽しみにしております。

今回は、会員とそのご家族やご友人を対象とした開催になります。ご入会がまだの方はこちらからおねがいいたします!

年会費1000円で会員登録いただけます。

埼玉県支部結成会

2020年8月2日(日) 13時30分~(受付:13時~)

会場:埼玉会館 2階ラウンジ(JR浦和駅西口より徒歩6分)

定員:50人 (マスクをご着用ください)
完全予約制 先着順
お申込みは熊森本部まで TEL:0798-22-4190

            Mail: contact@kumamori.org

【プログラム】

「全ての生きものと共存する流れを埼玉県から」 室谷悠子会長

「支部活動のこれから」 池田幸代支部長

「飯能市のメガソーラー問題について」

6月17日 埼玉県庁 みどり自然課を訪問

クマと共存し、生物多様豊かな森林保全を求め要望書提出

埼玉県支部では、池田支部長、高橋副支部長、森田副支部長、藤井会計の4人で、埼玉県庁みどり自然課を訪れ、要望書を提出しました。

埼玉県では、ツキノワグマがレッドデータリストの準絶滅危惧種に指定されています。生息地である豊かな森を再生し、棲み分けができるよう、事故防止対策や放獣制度の導入など体制を整えてほしいと訴えました。

要望事項は、以下のとおりです。

 1 クマと棲み分け、水源の森を保全するため、奥山の放置人工林の天然林化(広葉樹林化)を進めてください。昨年、導入された、森林環境譲与税がこれに活用されるよう、県内の各市町村を支援ください。

 

2 埼玉県の「クマ対策マニュアル」は、クマの放獣を進める内容となっていますが、現在、県には放獣体制がありません。隣接する山梨県や長野県は放獣に力を入れており、神奈川県にも放獣体制があります。埼玉県でも放獣体制を整備し、クマを奥山へ帰せるようにしてください。また、シカ・イノシシ用の罠で錯誤捕獲されたクマは、法律の原則どおり、殺処分せずに放獣してください。

 

3 過疎や高齢化により、クマとの棲み分けができなくなっている地域があります。こうした地域の被害防除やクマをよせつけない集落づくりを支援し、人身事故防止のための正しい知識の普及も進めてください。私たちも、ぜひ、協力をさせていただきたいです。

今後、さまざまな実践活動により、支部もクマとの共存にむけて活動をしていきたいです。

この日は、森林環境譲与税の担当課や記者クラブにも行って、資料をお渡しました。

滋賀県高島市で支部長地区長研修会を実施!

~7月18日、19日 全国から34人が集まりました~

くまもりは、地域の自然や野生動物は、そこに住んでいる人たちが一番守ることができるという考えのもと、支部による地域に根差した自然保護活動をとても大事にしています。

全国支部地区長会は、全国で豊かな森再生や野生動物保全に取り組む、支部スタッフが一堂に会しての研修会です。

東京都支部など一部地域の5人はZOOMでの参加になりましたが、全国の13支部から21人と本部スタッフ7人の計34人の参加となりました。

今回のテーマは 「モデルをつくり、広げよう!」です。

「野生動物の生息地を奪い、自然を破壊してきた人類の限界が見えたコロナ禍の今だからこそ、支部のみなさんと熊森の実践活動をもっと広めていきたい」という室谷悠子会長のあいさつからスタート。

 

Part1 どうつくるクマとの共存

本部クマ保全担当の水見竜哉職員が新潟県南魚沼市の親子グマ3頭を昨年12月にくまもりが保護して5月に放獣するまでの活動を報告しました。

12月に南魚沼市の診療所軒下で冬眠しようとしていた親子グマが見つかったというニュースを知った水見職員らが現地に駆け付け、「冬の間はくまもりが預かって、春に放獣する」という了解を得るまでの緊迫した様子や、たくさんの方のご協力で、放獣ができたことを報告。

水見職員は、「熊森として、今後、放獣体制を全国で整備することや、捕殺に頼らない棲み分けのためのモデルをつくっていくことに力を入れたい。環境省をはじめとする全国のクマ行政が、共存をめざしたものに変えていけるよう、今集めている署名も頑張って集めましょう」と訴えました。

罠捕獲の規制やクマとの共存のための体制整備を求める署名。2万人をめざしています。 http://chng.it/yS4f8FF2

 

Part2 全国で豊かな森づくりのモデルを

本部の室谷会長の報告に続き、森林環境譲与税を巡る取り組みを愛知、長野、和歌山県支部の支部長らがそれぞれの取り組みを報告しました。

 

Part3 顧問による講演

くまもり顧問で前滋賀県知事の嘉田由紀子参院議員が「地球温暖化による豪雨災害とダムに頼らない流域治水」をテーマに講演してくださいました。

滋賀県知事時代に、ダム問題に取り組んだ嘉田顧問。トチノキ巨木保全のような水源の森保護をはじめ、流域で総合的な治水に努めることこそ、ダムよりもずっと有効な治水政策です、と強調。知事時代に近隣の近畿各府県知事らと協力して、大戸川ダムをはじめとした6つのダム事業を中止または凍結した経験をお話されました。

しかし、2年前の西日本豪雨をはじめとした「数十年に一度の大雨」が頻発し、「ダムがあってこそ、洪水は防げる」と巨大ダムの必要性を喧伝する声は根強くあります。

嘉田顧問は「ダムがあれば大丈夫というのは間違い。流域治水と住民の防災意識を高めないと生命は守れません」と強調されました。7月4日の熊本県の球磨川の氾濫で、川辺川ダムがあれば防げたのではないかという指摘もありますが、球磨川の推定流量を検証するとダムがあっても氾濫は防げなかったことが明らかとなったそうです。

さらに「洪水が起きればもともと水没する危険のある地域に住宅が建てられていることがあり、そういう場所では住民にリスクを伝えるよう訴えてきました。不動産取引の重要事項説明でハザードマップを示して十分に説明させるよう国土交通省も今年に入って取り組んでいます。そうした取り組みとともに、内水はん濫の防止や流域で川底を掘ったり堤防を強化するなど、ダム以外にしっかりと必要な事業を進めないと、洪水は防げません」と力強く訴えておられました。

熊森の本部や支部が全国で行っている動物たちの棲める豊かな森づくりは、災害対策としての森づくりでもあります。豪雨災害が多発する近年、水の循環を止め、大規模な環境破壊になるダムをつくるべきだという声も大きくなるなかで、自然と調和した治水はどのようなものか方向性を示していただきました。

夜の部ではフェイスブックやツイッター、インスタグラムなどSNSを活用したインターネットを通じた情報発信をテーマに議論を深めました。

 

2日目、滋賀県支部のトチノキ巨木群保全や分収造林跡地での森づくりを紹介

くまもり滋賀県支部のメンバーらの活動紹介。

地域の方々と裁判などもして、伐採危機から守った樹齢200~400年のトチノキの巨木群の保全や215haの元分収造林である「麻生林」での今後の森づくりなど、長年に亘り、滋賀県支部が力を合わせて取り組んできました。

最後に、参加した各支部長らが「この半年間に何を取り組むか」をテーマにそれぞれの支部活動について発表しました。離れていても、同じ目標をもって、支え合いながら、残りの半年活動を広げていこうと確認しました。

本当は、トチノキ巨木を見に行く予定でしたが、雨が続き、地盤が悪いため現地へは行けませんでした。その代わり、最後に、近畿2府4県1450万人の生命の水を支える琵琶湖を見ながらお昼を食べて解散。充実した2日間となりました。

コロナ禍でまず一番に不要となった国家巨大プロジェクト

今回のコロナ禍で多くの人たちが立ち止まって、今後の社会のことを考える機会を得たのではないでしょうか。

今春、テレワーク、リモートワークということばが突然現実のものとなりました。

熊森も一気に、会議はズームで、スタッフ間のホウレンソウ(報告、連絡、相談)は、ラインに変わりました。

 

この時、一番に頭に浮かんだのは、もうこれで完全にリニア中央新幹線は終わったなということです。

東京-大阪間を67分で移動する必要など、もうありません。

それでもまだ、リニア中央新幹線の建設を進めようと躍起になっている偉い人たちがいる。誰よりも賢いはずの人たちなのに、信じられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今となっては過去の夢 山梨日日新聞2015年3月24日

 

人間はお互い、自分が犯しているまちがいには気づきにくいのだと思います。

気づいた周りの人が勇気を出して忠告してあげる、これが本当の愛だと思います。

リニア中央新幹線は総工費9兆円のプロジェクトですが、9兆円を使い切ってから、不要なものを作ってしまった、大切な国土に穴をあけ続けて地下水脈をずたずたにし、取り返しのつかないことをしてしまったと気づくのではなく、今、気づいて建設を中止することが、真の聡明さというものでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山梨のリニア中央新幹線建設現場を熊森スタッフ総出で視察 2015年5月8日

 

 

 

 

 

 

 

 

リニアトンネル工事によって、地下水脈がズタズタに 2015年5月8日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野生生物と次世代の子供たちに残すべき南アルプスの森 2015年5月8日大鹿村

 

2027年の開業延期が避けられない状況となっているリニア中央新幹線。

 

静岡県の川勝知事は「リニアは国策」というが、一方、南アルプスのユネスコエコパークや大井川流域の農業、生活用水、発電事業も国策だとし、国土交通省鉄道局とJRに対し「リニアだけを国策とするのは思い上がりだ」と主張されています。

 

リニアをめぐる静岡県と国土交通省鉄道局・JRとの対立を巡っては、大井川の水問題ばかりが報道されていますが、川勝知事は水と同様に人命に関わる重大問題を指摘され、記者会見で資料まで配付されています。「しかし、それ以降、突っ込んだ取材や調査報道が行われた形跡が全く見られない。なぜこちらの報道はなされないのか。マスコミの取材力の低下について、ますます絶望的な思いを抱かざるを得ない」と嘆いておられる方もいます。

 

人命に関わるリニアの大問題とは

 

川勝知事「緊急停車したリニア中央新幹線から3キロの斜坑を徒歩で上り、非常口までたどり着いたとしても、非常口の標高は千石1,330メートル、西俣1,530メートル。

南海トラフ地震などの場合、既に静岡県内では県民、来訪者、東海道新幹線乗客等の救助に手一杯なことは確実で、リニア中央新幹線乗客の保護と下山を優先することはできません。

そこに冬場という条件が重なると、東京や名古屋の服装のままの乗客が低体温症で死亡する恐れがあります。

しかも、非常口から徒歩で10〜15キロ行かないと建物もないし、最寄りの集落は30〜40キロも離れている。

緊急時の避難については、スイスのゴッタルドベーストンネル(57キロ)や青函トンネルではきちんと対応策がとられているが、リニア新幹線の非常口の位置、設計などを見れば、考慮されていないことが一目瞭然です。」

 

ここはひとつ、マスコミの皆さんにジャーナリストとしての使命感を今一度思い起こしていただき、しっかりと、連日、取材、報道をしていただいて、毎日の生活に追われている国民に、東京大阪間の時短が不要になったこと、水や南アルプスの自然は守るべきこと、事故時の人命救助が不可能なことなど、リニアの大きな問題点を伝え続けていただきたいです。

 

コロナ禍によってリニア建設がが中止となり、南アルプスの森が守られれば、これこそ災い転じて福となすです。マスコミの皆さんの力量にかかっています。ぜひ、がんばってください!(完)

 

 

 

 

7月11日 くまもり初のオンライン活動報告会

新型コロナウイルス感染拡大で中止となった今年の全国大会に替えて、全国の会員の皆さんに参加していただこうと11日、くまもり初のオンライン活動報告会を開催いたしました。

 

今回利用したのはインターネットのウェビナー(ウェブセミナー)という機能で、午後1時半から同3時過ぎまで、兵庫県西宮市のくまもり本部3階に本部スタッフ8人がパソコン画面を通じて音声と動画、画像を駆使して情報発信しました。

 

参加者は50名(ニュージーランドからの参加1名)、各地の会員さんと本部がネットワークを通じてつながりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

熊森本部3階がスタジオに!

 

報告会では、2019年活動報告動画や、保護飼育中の「太郎」と「とよ」の近況動画が上映されました。

 

室谷会長は「モデルをつくり、広げよう!」と題して講演。

コロナ禍でグローバリズムや大都市中心の人口集中社会の問題点が明らかになり人類の限界が見えてきている今、くまもりの活動の重要性は増しており、森林環境譲与税を地域で積極的に活用して森再生のモデルを示していくことの必要性を訴えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

講演中の室谷会長

 

水見研究員は、南魚沼親子グマの放獣報告を行いました。

米田理事は、人もクマ(野生生物)も、どちらも大事というのが熊森であるという力強い挨拶で最後を締めました。

 

質問メールが最後に相次ぎ、回答が間に合わないなど、今後の課題もありましたが、初のオンライン報告会、まずは成功です。

 

 

 

 

 

 

 

 

オンライン報告会を無事終えて、笑顔の本部スタッフたち

 

会員の皆さんの中には、スマホやパソコンはあるが、オンライン参加の方法がわからないという方もまだまだ多くおられます。

早めに本部に参加申し込みをいただければ、担当者が参加方法を丁寧にお教えしますので、今回参加できなかった方も、次回は挑戦していただけたらと思います。

 

くまもりでは今後も可能な限り、さまざまな方法を駆使して全国各地に活動の実践と成果をお伝えしていきます。

 

JAMMINさんとのコラボキャンペーン終了☆1400枚以上販売!

6月29日~7月5日までの1週間開催していた、京都のチャリティTシャツ専門会社JAMMIN(ジャミン)さんとのコラボが無事終了しました(詳しくはこちらの記事をご覧ください)!ご協力くださった皆様、心より御礼申し上げます。

 

全国各地から注文いただいたことや、1400枚以上が売れたこと、チャリティ金額が、Tシャツの売り上げと記事のシェアで、89万を超えたことなどをJAMMINさんからご報告いただきました。このご寄付は、日本熊森協会のくま保護基金にご入金いただき、クマとの共存のための活動に使われます。

「皆さまのお手元に届く瞬間を想像しながら、私も嬉しく、楽しい気持ちでいっぱいです」とJAMMINさん。

 

コラボさせていただくことによって、JAMMINさんの取組みが、日の目のあたりにくい難しい社会問題に取り組むNGOを少しでも身近なものにするためにとてもよくできた仕組みになっており、なおかつ、私たちのように日々の活動に手いっぱい、財政にも余裕がなく、なかなか広報に時間もお金もかけられない団体にも取り組みやすいものになっていることにもとても感動しました。

会社立ち上げまでの経緯や、スタッフの思いもJAMMINさんのHPから見ることができるので、ぜひ、のぞいてみてください。

https://jammin.co.jp/about/

 

ヤフーニュースでも掲載していただき、ご覧になった方からお問い合わせがあったり、JAMMINさんのHPを直接見ていただき、共感くださってご入会くださるかたがいたり大変反響がありました。

 

この親子グマのデザインでクマという動物に少しでも親近感を持ってもらえたらいいなと思います。ご購入された方、熊森イベントの時は是非着て来てくださいね~。

 

たくさんのご寄付をいただいたので、記念に残るかたちでのクマとの共存活動に使わせていただきたいと思っており、使途も、今後皆さんに報告できたらと思っています!

くまもりの活動報告会でも着ました!

7月5日 くまもり活動報告会、とても盛り上がりました!

7月11日(土)13時30~はウェブ報告会も開催します

密を避けるため、3人掛けの机におひとりずつ座っていただきました。

 

緊急事態宣言下で、中止をせざるを得なかった全国大会に変えて、兵庫県芦屋市で「くまもり2019年活動報告会」を開催。

新型コロナウィルスの感染拡大に気をつけながらなので、定員に限りはありましたがたくさんの方にご参加いただきました。

まずは、森林環境譲与税や南魚沼市の親子グマの救命など、全国を駆け回った2019年度の活動動画を上映。

室谷会長は、2020年の最新情報もお伝えしました。

 

その後、室谷会長が講演。本部で今進めている、森林環境譲与税を使った広葉樹林化やクマとの共存のモデルづくりの最新情報をお伝えし、「新型コロナで今の社会の限界が見えた今こそ、地域に根差した自然との共存のモデルをつくり、活動を広げて行きましょう」と呼びかけました。

●インターネット署名はこちら http://chng.it/yS4f8FF2

環境省のクマの計画についてのガイドラインが改訂されるため、熊森が今、集めている「クマの過剰捕獲の規制を求める署名」についても、秋の臨時国会が始まったら小泉環境大臣に渡しに行きたいということもお伝えしました。

ご出席くださった熊森顧問の片山大介参議院議員からも、放獣や共存対策がガイドラインに盛り込まれるよう働きかけてくださるとの発言がありました。

片山大介参議院議員

 

新人スタッフの自己紹介や参加者とのミニ交流会など、盛りだくさんであっという間の2時間超でした。

 

来て本当によかった、楽しかった、元気が出たなど、参加者のみなさんにとても喜んでいただけました。

規模縮小の報告会でしたが、開催して良かったです。

 

7月11日(土)13時30~ 

  ウェブ活動報告会もご参加ください!

全国のみなさんに、活動報告や最新情報をお伝えできるよう、ウェブ報告会も開催します。

スマホやパソコンでご自宅から視聴できます。事前の申し込みが必要ですので、参加希望される方は熊森本部までメールをください。

mail:    contact@kumamori.org

※今回の報告会は、会員限定になります。

参加ご希望でご入会手続がまだの方は、こちらから(年会費1000円から会員になれます)。

http://kumamori.org/membertypes/

 

クマとの共存をめざすりんご園を応援ください! 

コロナ禍で来園者が激減しています

  ~兵庫県宍粟市波賀町 原観光りんご園~

 

りんご園を背に並ぶ幸福さん(右から3人目)と室谷会長(4人目)ら熊森本部スタッフ

6月29日、熊森とともに動物の棲める広葉樹林復元を続けてきた兵庫県宍粟市波賀町原の集落のみなさんが運営されている「原観光りんご園」を、室谷悠子会長をはじめ熊森本部スタッフ4人が訪ねました。

原観光りんご園は宿泊できるコテージを備え、近くには日本の滝百選の一つの原不動滝や人気温泉施設「楓香荘」(ふうかそう)もあり、夏や秋のシーズンには多くの家族連れやレジャー客でにぎわってきました。

ところが、楓香荘は新型コロナウイルス緊急事態宣言が出て以降、運営する市が「廃止」の方針を公表し、施設は閉鎖されたままです。

りんご園と、コテージ・みちの丘、キャンプ場を運営する原不動滝観光組合によると、ゴールデンウイークの予約は満杯だったのに、新型コロナウィルスの感染拡大で宿泊はすべてキャンセル。今も客足は遠のいたままで、たいへん深刻な影響を受けています。

「地域で仕事をつくるために、集落みんなで頑張ってりんご園を運営してきた。新型コロナの影響で、ウチが連鎖倒産するわけにはいかない」

幸福さんの訴えは切実です。

「コロナには負けない」。室谷会長(左)にしっかりとした口調で話す幸福さん

りんご園は1981年開業。兵庫県宍粟市波賀町はスギ・ヒノキの人工林率が8割を超える人工林地帯です。りんご園の周辺もかつて人工林が占めていましたが、奥山の実りゼロの異常年となった2004年、秋に山から毎晩ツキノワグマが何頭も出没。園内に残されたリンゴの実をほぼすべて食べられてしまい、その年、りんご園は閉園に追い込まれました。

当時、りんご園の専務理事だった幸福さんは「その時、最初はクマを殺してやろうと怒りました。でも、よくよく考えてみるとクマたちのエサになる実のなる木を切って山にスギばかり植えたのはわたしたちで、クマこそ被害者です。殺すのではなく、共存しよう」と宣言。

原集落のみなさんは、毎年1ヘクタールずつスギの人工林を除去して広葉樹を中心にした自然林に戻す取り組みをスタート。集落の周りの人工林を次々と伐って、広葉樹を植えてきました。熊森も実のなる木を植えようと幸福さんのお手伝いを続け、15年にわたって植樹会などを何度も開いてきました。

今、りんご園の周囲には広葉樹が順調に育ち、森が再生している様子を見ることができます。鳥たちのさえずりが常にこだまして谷間を心地よいそよ風が吹いています。

 

広葉樹植樹地を指さす幸福さん(中央)

この日、幸福さんと一緒に、原りんご園の周りの植樹地をめぐりました。幸福さんはほほえみを浮かべながら「(木々の)保育は順調です」と森林への愛情を込めながら説明してくれました。幸福さんたちと熊森が進めてきた広葉樹林化の成果ははっきりと現れてきています。熊森とともに育ててくださった森は今、大きく育ちつつあるのです。

2011年の植樹地、苗木や自然に再生した樹木が育ち多様な自然が戻りつつある

クマとの共存、生物多様性豊かな森再生のために、集落をあげて森づくりをしてきた地域は、全国でもここ、原集落だけではないかと思います。放置人工林を豊かな森へ戻していくための、先進的なモデルがここにあります。過疎と高齢化のなかで、奮闘する原地区のみなさんを自然保護団体として、心から応援したいです。

りんご園には森の雰囲気を満喫しながら家族でも宿泊できるコテージも計8棟あり、5〜6人用7棟(各棟1泊1万7000円)と12人用1棟(1泊2万5000円)です。

森の雰囲気を満喫できるコテージ

7月中旬から8月上旬にはブルーベリーの収穫(入園料500円)も楽しめるようになり、8月下旬から11月中旬にはりんご狩り(入園料600円)も本格期に入ります。

ぜひ、たくさんの方に、原観光りんご園を訪れていただきたいです。訪れた際には、「熊森のブログを見ました」とお伝えください。

 

問い合わせは原不動滝観光組合へどうぞ。

(兵庫県宍粟市波賀町原560の1)

https://www.hara-apple-garden.org/

電話0790・75・3600

 

動物の棲める森づくりの現場を見学したいという方は、調整をしてみますので、事前に日本熊森協会までご相談ください(日本熊森協会 0798・22・4190)

 

 

人間やめたくなりました 胸がつぶれそうです 非会員の方から、上山市の母グマ射殺に悲痛な声

山形県上山市(かみのやまし)中山で、6月中頃から親子とみられる3頭のクマが10日間ほど目撃されていました。

遊ぶ子熊たちを見守る母グマ 6月22日午後1時ごろ

上山市中山地区公民館付近(公民館提供)山形新聞より

 

 

<以下、山形新聞>

市職員と猟友会メンバーが、6月24日午後3時ごろ、箱わなに親子1頭ずつがかかっており、付近に子グマが1頭がいるのを確認。母グマは駆除、子グマは森に放された。母グマは体長約1.2メートル、体重70キロで5~7歳。子グマはともに約30センチ。現場は中山地区共同墓地近く。市は箱わなを2カ所に設置し、墓地への立ち入りを禁止していたが、同日から解除した。

クマが捕獲されたことを受けて、市の担当者は「住宅地に近い場所で何度も目撃されていた。捕まってほっとした」と話した。

 

事件の詳細

上山市の市民生活課環境衛生係の担当者に、どうしてこんなことになったのか、詳細を聞き取ってみました。

 

上山市は、ブドウ、リンゴ、モモなど、果樹園が多い町で、これまでクマによる果樹被害が結構あり、農家は電気柵などを張るなどして自衛している。昨年度は、約19頭のクマが有害捕殺された。

 

今回の親子グマは、果樹を食べたわけではない。この地域では、クマの棲む山と集落の間に結構交通量の多い国道13号線が走っている。

 

下の地図の赤丸が公民館で、公民館と国道13号線の間には、以前養蚕のために植えた桑の木が数十本放置されている。ちょうど今、実がたくさんなっており、人間は誰も実を採らないので、この桑の実に居ついて、毎日親子で食べていたようだ。

 

 

 

市としては、国道13号線より山側にクマがいるのはいいが、元桑畑は集落に接しており、住民から「20m~30mの距離でクマが道や川にいるのを見た。怖いので獲ってほしい」という訴えが相次いでいた。

 

リンゴを入れた箱罠を2基かけたところ、罠にかかったので、母グマは有害として射殺。子熊は猟師が山奥に持っていって放した。

 

熊森から

この世に害獣などいません。どんな生き物も、全て意味があって存在しています。熊森は、この親子グマをドラム缶檻で捕獲して、山奥に放してやってほしかったです。より優しい人間社会が誕生することでしょう。

 

上山市の担当者は、ドラム缶檻を知らないと言われていました。ぜひ一基購入して、非捕殺対応をとってほしいです。購入費がないのなら寄付しますと伝えておきました。

 

クマにとって今のこの時期は、一番餌がない苦しい時期です。桑の実は貴重です。しかし、第2第3の犠牲グマを出さないためには、この元桑畑は伐採するか、電気柵を張って、クマが入れないようにすべきでしょう。むしろ、国道から山側に、桑を植えてやってほしいです。

 

山形県で長年クマの保護にあたってこられた猟師の板垣英夫さんは、「秋にドングリを食べて眠くなり、冬ごもりをするという体験を一度したクマなら、母グマがいなくても生き残れるかもしれない。しかし、夏に、放した当年子グマが生き残ることはむずかしい」と、言われています。

 

クマはとても滅びやすい動物です。地球上の広大な地域で、人間によって滅ぼされ続けてきました。

 

クマと共存するために、非捕殺対応をとってほしいと私たちが要望すると、すぐに「都会の者黙れ」というバッシングが起きます。

しかし、昔からクマを見ながら暮らしてきたクマを良く知る奥地の人たちは口をそろえて、クマは決して危険な動物ではなく十分共存できる動物だ。殺す必要はないと言われます。「都会の者黙れ」と言っている人は、「奥地の者も言っている」ことを知らねばなりません。クマは危険だ、殺せとあおっているのは、視聴率をとりたいだけの無知で無責任なマスコミや一部のクマを知らない研究者たちです。そんなのにのってはならない。

 

人間が、クマに恐怖を与えると、クマは人間から逃れようとして、人身事故を起こします。

最近、クマによる人身事故が以前より増えています。これは、クマに危害を加える人間が増えていることの裏返しだと思います。現在の野生動物敵視、害獣視、大量殺害政策は間違っていると私たちは考えます。

 

仲睦まじい親子グマが放置された桑の実を食べて平和に暮らしている。そんな、母グマを撃ち殺してしまう。ホッとする人もいるでしょうが、本能的に胸が張り裂けそうになる人も圧倒的に多くいます。よりよい社会を作っていくには、多様性がとても大切です。みんなが我慢せずに思いを出し合うべきで、そうすれば双方学ぶべきことが多々出て来ると思います。

 

今、日本では、いたいけない子グマまで撃ち殺してしまう地域が多くありますから、上山市が子グマだけでも山に放されたのには、猟師の人たちのやさしさを感じます。しかし、子グマは母グマがいなければ生き残れないという現実があります。

 

最近、日本一クマが多いと言われている長野県で、駆除から共存へとクマ対応が大きく変化してきました。長野県第4期ツキノワグマ保護管理計画には、親子グマは殺さないと明記されています。上山市はまず、長野県ラインまでアップしていただけたらと自然保護団体として願っています。

 

最後に、熊森からの電話に対して上山市の担当者が大変誠実に対応してくださったことに感謝の意を表します。

 

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