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2022-03-11

サスペンス劇場よりすごい 宇久島②

「宇久島メガソーラー」事業には、びっくりする事件が次々と起きています。

宇久島風景

 

主な疑惑

贈賄(ぞうわい)申し込み容疑で佐世保市議を逮捕

2016年、宇久町在住の佐世保市議が2014年に、宇久島のメガソーラー事業に絡み、朝長則男佐世保市長に便宜を図ってもらおうと、現金100万円を渡そうとしたことが発覚し、贈賄申し込み容疑で逮捕され、辞職しました。一般に、自然エネルギー利権はすごいらしく、札束が飛び交う世界のようですが、ここでは深く述べません。

 

殺人事件

2018年太陽光事業で宇久島に派遣されていた九電工社員(宇久島メガソーラー事業化準備室部長)が同僚に殺されるという事件が起きました。加害者は、2021年7月、正当防衛で無罪となりましたが、恐ろしい話です。これもここでは深く述べません。

 

なんと言っても最大疑惑は、

 

2013年3月27日に事業者が経産省からいただいた

 

FIT認定の不正疑惑

 

です。

 

FIT法で発電事業者認定を受けるには、事業計画地の土地の購入契約または賃貸契約が終わっていることを証明できるものがあることが条件です。

当時、売電価格が高い年度のうちにと、事業予定者たちは経産省にFIT事業の認定申請を急ぎました。

しかし、多くが不許可となりました。なぜなら、土地の購入や賃貸契約には時間がかかるので、年度内にすべての土地の契約を終えることができなかったのです。

 

宇久島メガソーラー計画の場合、事業面積は720haで、この広大な土地の地権者は約1000人、土地はなんと1万1196筆という煩雑さです。

これだけの土地を契約し終えるには大変な時間がかかります。しかも、土地の権利状況が判明しない土地が多く、さらに島外に住む地権者も多いのです。

 

2012年発案者たちがメガソーラーパーク事業を九州電力に持っていく。

2013年1月31日に区長説明会が開かれる。

平成24年度末ぎりぎりの2013年3月27日に、平成24年度価格40/kWhという高い買取価格で経産省からFIT認定IDを受ける。

 

しかし、たった2か月で本当にこれだけの膨大な土地契約を結ぶことができたのでしょうか。

当時のFIT認定書類を見てみると、なんと、事業土地に関しては、

長崎県佐世保市宇久町野方〇〇番地他

とあるだけで、具体的な土地契約一覧資料の添付はありません。

住民との合意形成が皆無であった事は容易に想像できます。

実際に土地契約が完了出来たのは令和元年8月です。

 

もし、具体的な土地契約が終わっていなかったのに経産省がFIT認定を与えていたならば、業者と経産省役人の間に

 

不正があった!

 

ことになり、そうであれば、宇久島メガソーラー事業は法違反したことになり、認定は取り消されます。

今、再度、事業申請しなおすとすれば、仮に令和3年度の買取価格だと約10円/kWhですから、もう、それほどうまいもうけ話ではありません。

宇久島メガソ―ラー事業は、消えるでしょう。

実際はどうだったのか、どなたか明らかにしていただきたいです!

 

宇久島メガソーラー事業は、他にもいろいろと疑惑があり、調べていくとテレビのサスペンス劇場よりすごいです。

 

熊森から

宇久島メガソーラー問題を、過疎化高齢化の進む小さな島の人たちの正義感と良心だけに任せないで、多くの国民に注目していただきたいと思います。

 

私たちが熊森活動を開始して25年です。最初は、日本の自然を守ることだけを純粋に考えていました。しかし、奥山保全・再生に取り組んでいるうちに、この分野もまた、カネ、カネ、カネの利権まみれで、裏は不正のドロドロ社会であることが見えてきました。

 

その度に熊森は、それはおかしいと世直しの声を上げるので、利権にかかわっている人たちからは、熊森はいやな団体だと思われていると思います。これまで、国や地方行政、御用学者の皆さんなどから危険団体のレッテルを張られるなど、冷遇されてきました。

しかし、日本の自然を守るには、おかしいことはおかしいと熊森のようにきっぱり言える勇気ある完全民間の自然保護団体の活動が大きくなることが必須です。

まだの方は、ぜひ、会員になってご支援ください。年会費千円から会員になれます。

 

今も自然破壊に歯止めが利かなくなっている日本です。祖先から受け継いだかけがえのない素晴らしい自然を、責任をもって守っていくのは、利権のない私たち国民のようです。

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