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福島警戒区域で進む殺処分 被曝のら牛あと600頭の救命に立ち上がった人たち  


この6頭の福島警戒区域内ののら牛たちは、餌のない冬を自力で乗り切って子牛を出産までした2ファミリーではないでしょうか。少し前、あと1000頭といわれていた被曝野良牛ですが、罠かけによる殺処分が進んで、残り600頭になっているということです。

昨年の東北震災と福島第一原発事故のおり、行政は被災した犬猫などペットを殺処分の対象とせず、保護できるものは保護されました。本当によくやってくださったと思います。

しかし、家畜は、どんどん殺処分されています。この土地は、放射線量が高すぎてもう人が住めないのですから、野生牛がいてもいいと思います。1年の間に牛たちが大きくなって、たてごや鼻輪が顔に食い込んで顔が腐り始め、苦しんでいると聞きます。こういうものをとりはずしてやって野生にするか、牛を終生保護飼育したいという元畜産家の方々もおられるのですから、そういう方々を支援して飼っていただくかして、何とか命を救ってやれないものでしょうか。

ある福島の元畜産家は、牛はすばらしいペットになりうる。また、このままでは警戒区域内の田畑が草でいっぱいになって荒れていくが、牛を放しておけばきれいに食べてくれる。牛の姿を通して、いつ人間が帰れるかわかるようになるなどとして、被曝のら牛の殺処分に反対しておられます。

今、国がしているように、放射能汚染された土地からすべての生き物を消し去れば、放射能被ばくが生物に与える影響が分からなくなってしまいます。牛を放っておくことは、人間への影響を考える上でも貴重なデータを提供してくれるはずです。
 
たとえ相手が動物であっても、殺さなくてもすむ命を殺さないということは、人間として最低限守るべき倫理です。救命に立ち上がっておられる方々を少しでも支援させていただきたいと思います。

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