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1月21日 本部森再生チーム本年初出動 チェンソーでスギ間伐43本

本部くまもり森再生チームの活動場所である兵庫県北部の山々は、今、雪に埋まっています。というわけで、森再生チームの出番は、例年、春からです。しかし、今年、地元から、雪のない山があるからと、新年早々、間伐を依頼されました。調査がてらに、4名で出かけまし

ヒノキの放置人工林です。外から見ると、青々としています。しかし、中に入ってみると・・・

これはひどい。内部は真っ暗で、草1本生えていません。そのため、表土が雨で流れ落ちてしまって、地面はガサガサです。ヒノキの放置人工林は、スギの放置人工林以上に、荒廃するのです。

これでは、クマどころか、虫も棲めません。

しかし、兵庫県行政の依頼を受けた兵庫県立大学の研究者たちは、兵庫の山は戦後、はげ山がなくなり、森林面積が拡大し、動物たちの餌は山に豊富にあると発表しています。ほんとうに、メディアと兵庫県民のみなさんに、この山の実態を見ていただきたいと思います。

近くで、カキの種がいっぱい入ったフンを見つけました。大きなフンでしたが、時間がたっているようで、あらかたが消えつつありました。クマのフンではないかと思われました。里のカキを食べて生き延びたんだろうか。どうか元気で生きていてほしいと思いました。

行政は、クマがカキを食べに人里に出て来ないようにと、カキの木を地元の人たちにどんどん伐らせています。このような話を聞くたびに、人間として、心が凍りつきそうになります。

山の調査をいくつか終え、昼食。

その後、チェンソーで、山主から頼まれたスギの放置人工林の間伐を行いました。本日の成果は43本です。ずいぶん山が明るくなりました。

熊森がボランティアで山を間伐してくれるというのを聞いて、山林所有者からの依頼が次々と誕生しています。

生きられなくなって山から出て来た動物を害獣として殺すのではなく、人工林を間伐して広葉樹林を復元し、動物たちが山に帰れるようにする。くまもり活動は、獣害に悩む地元の人たちのためにもなります。

このようなやさしい流れを全国に広めるため、今年も、熊森は会員のみなさんの会費を使って、本部、支部、地区、一丸となって森再生活動を大展開していきます。みなさん応援して下さい。

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