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但馬のどこかに豊かな山が残っているのですか 本部 氷ノ山調査

8月21日は、あいにくの雨模様でしたが、23名で、兵庫県最後のクマ生息地氷ノ山の調査に行きました。行く道中、内部が砂漠化した人工林が延々と続いているのを見ていると、この19年、膨大な予算(=私たちの税金)が投入されているのに、全く兵庫の森が良くなっていないことに気づきます。それどころか、いっそう動物たちが住めなくなっているのです。

県行政や、兵庫県立大学の先生たちは、いつも、戦後、どんどん兵庫の森は豊かになって、動物が棲みやすくなったと言われます。この認識の違いはどこから来るのかいつも不思議です。今回は、「但馬のどこに豊かな森が残っているのですか」と、いつも怒ったように言われる、但馬の山を数十年間調べ続けてこられた地元研究者に、氷ノ山を案内していただきました。先生の頭の中には、拡大造林を行う前の戦前の豊かだったふるさとの奥山が、今も脳裏に焼き付いておられるのです。

氷ノ山に着くと、さすが兵庫県側にブナの森が385ヘクタール(県下最大)残されたというだけあって、見ているだけで癒されます。しかし、久しぶりに見た登山道の幅は、観光客を呼び込むために以前の3倍ぐらいにまで広げられており、山が神秘性を失って公園のような感じになっていました。去年、氷ノ山を訪れた観光客は32万人ということで、オーバーユースだと感じました。これでは、踏み荒らされる広葉樹の根っこが悲鳴を上げてしまうと感じました。地元観光協会にたずねると、まだどこからも、入山制限の声など出ていないということでした。荒廃が顕著になってからでは遅いので、早く手を打ってほしいものです。

大段ガ平という所には、大きな駐車場があり、春には、山菜取りの車が連日100台ぐらい来て、300人ぐらいが袋を持ってスズコ(チシマザサのタケノコ。クマの大好物)採りに熱中するのだそうです。クマをはじめとする野生動物たちのここにしかない貴重な食糧です。昔の日本人と違って、制限を外からかけないと、今の日本人は自粛などしないと感じます。

もちろん今回、森から、先生から、新たに多くを学びました。そのことは、ブログには書ききれないので、会報に載せたいです。

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