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3月30日 「森林法の一部を改正する法律案」衆議院農林水産委員会にて可決

福島原発事故対処と統一地方選挙で大変なときですが、国会では3月30日の9時から衆議院農林水産委員会が開かれ、「森林法の一部を改正する法律案」が可決されました。可決された修正案では、自民党が主張していた「重要な山林を地方公共団体が公有地化する措置に対して国は財政支援をすること」といった項目などが入りました。

本日の審議を見ていて熊森が残念に思うのは、熊森があれだけお願いし続けたのに、農林水産委員会の国会議員の方々は、やはりどこまでも日本の山を林業用地としてしか捉えておられないことです。

今回の法改正には、一部の林業経営者の方々の意見は反映されましたが、残された自然の森をいかに守るか、大荒廃しているスギ・ヒノキの放置人工林で林業不向きな場所をいかにして野生動物たちがすめる本来の自然植生の森へと樹種転換をしていくのかといった、奥山保全・再生の観点での質問がまったくありませんでした。生きられなくなっている野生動物や山崩れなどの災害が多発して悲鳴を上げている地元の人たちの叫びは、まったく反映されませんでした。

農林水産分野のすべての「業」は、豊かな森があって、川があって、海があって初めて成り立ちます。林野庁は「採算のとれる林業の促進のみ」という経済中心主義の考え方から1日も早く脱却して、林業すべきところではし、林業をすべきではないところでは自然の森の保全・再生をすすめていってほしいものです。

これではいけない。今後、熊森をもっともっと大きくしていかねばならないと、改めて決意しました。

農林水産委員会の様子は3月31日以降、
下記URLからご覧になれます。
衆議院TV http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

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