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兵庫県が「第3期ツキノワグマ保護管理計画案」に対するパブリックコメントを募集中!1月31日締切

兵庫県は、これまでのツキノワグマ保護体制を180度転換し、大量捕殺を可能にする「第3期ツキノワグマ保護管理計画案」(平成24~28年度適用)を作成しました。

◆計画の内容は、
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1、兵庫県内のクマが7年間で6.5倍に増加した(年間増加率30%)等と、目撃数と捕獲数の増加 を2大因子とする(注)偏った推定計算に基づき、(注:兵庫県は、クマ生息地住民に集落周辺でのクマ目撃を報告するようにと最近再三呼び掛けており、報告に基づいてハチミツ入り捕獲罠を多数設置するようになってきています。このような状況下では、近年、集落周辺に棲むことを余儀なくされているクマたちにとって、目撃数と捕獲数が増えるのは当然で、その数から生息数を推定すると、クマ数が激増したことになってしまう)
2、クマが中間値650頭にまで増加していると推定して、今後は捕獲したクマを原則殺処分し、
3、生息推定数が800頭を超えた時点で狩猟禁止を解除する。
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という、恐ろしい内容になっています。

戦後の①拡大造林による奥山生息地の広大な喪失や、近年著しく進む残された②自然林の原因不明の劣化(酸性雨?温暖化?)によるクマたちの食料不足(自然林内の虫、魚などの大量消滅、木々の実りの不調)などの環境悪化については一言もふれておらず、クマが山から出てくるようになったのは、ただ単にクマが大量増加したからだとしています。生きられなくなって奥山から出て来て、集落近くに集結しているクマたちのドーナツ化現象を理解されていないようです。
ツキノワグマの捕殺を推進し絶滅させかねない、兵庫県の計画案の見直しを求めるため、心あるみなさんにパブリックコメントに応募していただきたいです。兵庫県民以外でも、どなたでも応募できます。

◆熊森の見解

この計画案は、クマの人里出没の原因である奥山生息地の喪失や荒廃などによる食料不足について全くふれていないばかりか、「兵庫の山は食料が豊か」と事実誤認している。さらに、科学的根拠を欠く推定生息数に基づき、ツキノワグマが異常増加したとして、捕殺を推進するものとなっており、とうてい認めることはできません。

このような、ツキノワグマの絶滅に拍車をかける計画案を根本的に見直すことを求めます。

【パブリックコメントについて】
Q1「兵庫県第3期ツキノワグマ保護管理計画案」は、どこで見られますか?
A 兵庫県庁のホームページで見られます。

Q2 意見はどうやって、どこに提出すればいいのですか?
A 記載様式は自由です。郵送、メール、FAXでご送付下さい。
【送付先】〒650-8567 神戸市中央区下山手通5-10-1
兵庫県農政環境部環境創造局自然環境課野生鳥獣係
Fax:078-362-3069
e-mail:shizenkankyo@pref.hyogo.lg.jp

Q3 保護管理計画案を読んでみましたが、むずかしくて分かりにくいのですが?
A 分かりにくく書かれていますが、思ったことを素直に書いていただいたらそれで大丈夫です。一行でも声を届けることが大切です。
【住所】 【氏名】 【電話番号】が必要です。

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