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兵庫県が「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」シンポジウムを予定

兵庫県が「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」シンポジウムを開催されるそうです。私たち県民が知りたいのは、「ツキノワグマの大量出没の要因」ではなく、「ツキノワグマの大量捕殺の要因」です。大量出没の原因は、山に食糧がなかったからで、そんなことは誰でもわかっています。
2004年2006年にも同じような山の実りの大凶作とクマの大量人里現象が起きましたが、わずかなクマしか殺されませんでした。なぜ、2010年は、こぐまも含め70頭ものクマが殺されねばならなかったのか。1頭1頭の捕殺理由を読ませていただきましたが、なぜこんなことで殺されねばならないのか、わたしたちには理解できません。
シンポジウムのプログラムにずらりと並んだ大学の研究者たちを見て、野生鳥獣たちが、本来の生息地を人間に壊されて生き残れなくなっている今、兵庫県に必要なのは、森林動物研究センターではなく、森林動物保護センターであるとつくづく思います。
以下、シンポジウムの概要です。

開催日時2月27日 13:00-17:00
場所:兵庫県立美術館 ミュージアムホール
主催:兵庫県森林動物研究センター
■プログラム
1. 出没及び被害の発生状況と対応
(稲葉一明 森林動物研究センター森林動物専門員)
2. 生息環境と堅果類の豊凶
(藤木大介 兵庫県立大学講師/森林動物研究センター研究員)
3. 捕獲個体の栄養状態と繁殖状況
(中村幸子 兵庫県立大学客員研究員/森林動物研究センター協力研究員)
4. 生息動向の推移と個体数推定
(坂田宏志 兵庫県立大学准教授/森林動物研究センター主任研究員)
5. 行動特性と出没との関係
(横山真弓 兵庫県立大学准教授/森林動物研究センター主任研究員)
6. パネルディスカッション

参加費無料です。参加希望者は、2月18日が申し込み期限です。ご都合のつく方は是非ご参加頂き、兵庫県が今後どのように自然保護に取り組んでいけるか、県民、国民、一有権者として是非共に考えて頂けたら嬉しいです。

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