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岡山県、鳥取県、京都府へ 現時点でのクマ狩猟再開検討は余りにも短絡的 

日本に狩猟文化を広めたいと考えている国立大学の研究者グループがあります。自身もハンターなのでしょう。

 

かれらは環境省を動かして、ここ数年来、「すごいアウトドア」という、狩猟推進キャンペーンを全国で繰り広げてきました。しかし、生き物をスポーツやレジャーで殺して楽しもうという文化は、日本人にはなじみません。明治になるまでの1200年間、殺生禁止令だ出続けていた国の国民ですから、無理ないでしょう。

よって、思うようにハンターが増えませんでした。つまり、大多数の民意に反しているのです。

 

数年前、兵庫県庁の出先に行くと、まだ30代と思われる若い男性の鳥獣担当者が出て来て、「私は狩猟学の権威です」と言うので、兵庫県はこのような人を採用し始めたのかと驚きました。

 

熊森本部のある兵庫県の兵庫県立大学には、どういうわけか狩猟派の研究者が次々と送り込まれてきて、県行政と一体となり、マスコミを大動員して、狩猟文化やジビエ料理がどんないいことかのように大々的に宣伝し続けています。(国民洗脳)

 

また、彼らは、野生動物を狩り、その肉で犬や猫のペットフードをつくろうという海外の大きなペットフード会社とつながる動物愛護団体?とも大々的につながっています。(原料がただなので、儲かるかもしれないナ。利権構造が見える?)

 

かれらは、野生動物を論じる時に一番大切な、生息地の自然環境がどうであるかにはあまり関心がないようにみえます。兵庫県のクマ推定生息数をコンピューターで計算して940頭に爆発増加したとはじき出した元兵庫県森林動物研究センターの研究者に、「集落周辺の目撃数や捕獲数だけではなく、奥山を調べましたか」と尋ねると、「調べていません」という答えでした。

 

かれらは、兵庫県のクマたちの本来の生息環境である奥山の自然は大変豊かで、山の中にはクマがいっぱいおり、問題なしとし、今年、兵庫県行政をクマ狩猟再開に導くことに成功しました。そして、かれらは1か月間で140頭のクマを兵庫県で狩猟するというシナリオを描きました。

 

一方、熊森は、クマは大荒廃した奥山から出て来て里に集まっており、山にはほとんどいないと主張しています。何人もの猟師や地元の人達が、同じことを言われています。

 

確かに今、クマは山から出て来て、地元を困らせています。しかし、その現象だけを見て対策を論じるのではなく、なぜ出て来るのか、原因を見極めることが大切です。爆発増加したからなのか、そうだとしたらその原因は?山が荒廃する一方だからか、そうだとしたらその対策は?

原因の特定を間違えれば、打つ手は全部外れてしまいます。原因究明が大切なのです。

 

岡山県、鳥取県、京都府の知事や行政は、今しばらく狩猟再開を検討することをお待ちください。兵庫県クマ狩猟再開結果が12月14日に出ますから、それから検討されても、遅くはありません。

 

自然界はそれ自体が、本来バランスのとれた完結社会です。唯一、自然界からはみだして生きる現代人という動物が、明治期に西洋からもたらされた、スポーツやレジャーで野生動物を殺して楽しむ「狩猟」を今後も認めるのかどうか、国民的議論を大いに高めるべき時だと思います。

 

 

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