くまもりNews
国有林を大規模伐採する再エネ事業は控えるべき 長野県選出の務台俊介衆議院議員が国会で質問
- 2023-05-21 (日)
- くまもりNEWS
今国会では、内閣が提出した「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案」の審議が行われています。(再エネ法規制第一弾をめざしています)
4/19の経済産業・環境・原子力問題連合審査会で、くまもり顧問の務台俊介衆議院議員が、森林伐採を伴う大規模再エネ事業など論外である等、質問してくださいました。(以下、質問及び答弁要旨の文責は熊森。動画なその時の一部を紹介)
【務台俊介議員質問要旨】
再エネ事業について
最近、良い再エネと悪い再エネが明らかになってきた。再エネは地球環境に資するために推進するべきもので、単に金もうけの手段として考えてはいけない。
森林伐採について
CO²の吸収源である森林を伐採して太陽光パネルを設置するとか、大規模風力発電を導入するなどは論外である。
森林破壊が行われようとしている地帯は、日本の脊梁部で保安林水源涵養機能があり、土砂災害防止の役割も果たしている。
国有林を大規模伐採するような再エネ計画は控えるべき。
(よくぞ、言ってくださいました。林野庁の回答が欲しい。くまもり)
クマについて
山の尾根伝いに大規模な風車を設置すると、クマが里に追い出される。
クマは生態系の頂点に立っている生物多様性の象徴たる存在だが、毎年4000頭を超えるクマが里に出て捕獲殺処分されているという(看過ならない)現状がある。
【資源エネルギー庁新エネルギー部長井上氏答弁要旨】
住民説明会の開催を重視
今回の法案では、フィットの事業譲渡の際に住民説明会の開催などを認定要件化するということを盛り込んでいる。これにより事業者の責任を明確化するとともに、住民説明会等の事前周知が行われない場合には変更を認めないといった措置により、事業譲渡に対する規律を強化し、地域に根差した再エネ発電事業の実施を促していきたい。
熊森から
務台議員が心から日本の森や生物の多様性を守りたいと願っておられることが、質問内容から伝わってきて感動しました。
今やっとの感もありますが、与野党の心ある議員の皆さんによって、「CO²の吸収源である森林伐採を伴う再エネ事業は本末転倒である」といった声が国会で大きくなってきています。
再エネ事業が合法であるため、再エネ事業の暴走をどうやって止めたらいいのか頭を痛めていた私たちですが、まだまだ日本の国会も捨てたもんではないと希望が湧いてきました。
たった20年間のどれだけ発電できるのか怪しい再エネ発電(風力の年間稼働率10%、太陽光の年間稼働率15%~20%:風力や太陽光の設備造りや設備維持のために使われる化石燃料由来の電力の方が多いという説もある)のために、自然を大破壊し、現在、もう取り返しのつかないことになってしまっている場所が次々と誕生していっています。
エネ庁の井上部長は、住民説明会を持つことによって地域に根差した再エネ事業になると思われているようですが、それはムリです。なぜなら、日本はドイツのような市民社会ではありませんから、市民がみんなで調べて声を上げようという動きが非常に起きにくい上、未だにお上の国的なところがあって、市民運動のリーダーとなれる人がほとんど育っていません。(国民のみなさん、がんばりましょう!熊森がリーダー養成の手助けをします。)
よって、とにかく国会は、一刻も早く法、政令、省令、通達で再エネ規制を急いでください。
国会議員の中には再エネ業者とべったりで、業者から大口寄付をもらい続けている人たちが、今も与野党問わず大勢(3ケタ?)いると言われています。それらの議員は、最初は再エネ推進が100%善であると思って業者を応援し始めたのでしょうが、これだけ再エネによる水源破壊、生物多様性喪失、住民の安全安心の危機が明らかになってきた中で、まだ法規制を考えないのなら、売国奴と言われても仕方がありません。
国会議員になるには多大なる資金が必要と言われています。国会議員が大口寄付者と訣別するのは大変でしょうが、業者の側に立ち続けるなら、次の選挙で落ちてもらわねばなりません。
熊森はどこまでも国土とその上に生きる全生物の保全をめざします。水や電気などの大切なインフラを外資に任せたりしてはならないと考えます。(完)
5/15 マゲシカの保全対策を求めて東京の防衛省に電話 日本人が声を上げるしかないと思い知る
- 2023-05-21 (日)
- くまもりNEWS
馬毛島は種子島の西約12キロに浮かぶ約8平方キロの無人島です。
種子島の左に浮かぶ小さな島が馬毛島 赤印
以前の馬毛島
12年前に、この島を米軍と自衛隊が使う基地にするという計画が発表され、地元は賛成・反対で大きく揺れてきました。
2021年8月大半の樹木が伐採されてしまった朝日新聞馬毛島写真
2年間にわたって進められてきた環境影響評価(環境アセスメント)ですが、2023年1月に最終段階である「評価書」が公告されました。
陸域に限ると、鳥類83種、ほ乳類4種(シカ、コウモリ、ネズミ、モグラ)、両生類2種、爬虫類6種、昆虫類580種の生存が確認されたそうです。
いよいよ今年1月から工事が始まりました。工期は4年間です。
交差する2本の滑走路のほか、火薬庫や港湾施設などを整備し、島全体が基地となります。
計画では、島のほとんどが基地に
熊森は、そこに生息している最大の動物に目を付けて保全活動を行いますから、もちろん馬毛島固有種と言われるマゲシカにずっと目を付けて、防衛省に意見を出し続けてきました。
マゲシカの群れ
基地建設反対を掲げて再選された西之表市の八板俊輔市長は、元朝日新聞の支局長です。2021年に当選後、基地化を黙認するようになりました。
もちろん公約違反です。
島内の市有地を国に売却し、協力自治体に支給される「米軍再編交付金」を受け取ることにしたようです。
「なんだ、お金か。お金のためなら、豊かな自然や漁場を永遠に失い、マゲシカたちが絶滅してもいいのか」と思ってしまいます。
<武士は食わねど高楊枝>の日本人の誇り高き武士道精神はどうなったのか。
まあ、基地も大切だし、地元の人たちにしかわからないことも多いので、勝手なことは言えませんが、地元の皆さんは公約違反するなとみんなで怒らないのでしょうか。
空手道で有名な宇城憲治先生は、「人間にとって、一番大切なものは怒りです。怒りを忘れたらもはや人間ではありません」と言われています。
最近の日本人、怒りを忘れていませんか。もっと怒りましょうよ。世のため人のため。
と言っていても、急がないと、今、島に数百頭いると言われているマゲシカは、生息地を極端に縮小させられて、存続の危機です。
ああ、マゲシカたちの顔が浮かんでしまいます。
馬毛島固有種マゲシカの優しい顔
2022年12月、環境省は環境大臣名で防衛大臣に、馬毛島のニホンジカの生息地となる樹林地等の改変面積を可能な限り低減、餌資源や水飲み場等を再生、創出すること。また、生息状態に係る事後調査を実施し、その結果を踏まえ、適切に環境保全措置を講じるこという意見書を出しています。さすが環境省。
しかし、予定通り、工事が始まるのですから、日本の環境アセスメントっていったい何なの?儀式?意味あるの?という感じです。
日本人は日々の生活に追われて、マゲシカどころではない人が多いかもと思い、5月15日、東京の防衛省に熊森が電話しました。
電話交換手は出てくれたのですが、他の省庁と違って、防衛省は担当者に電話をつなぐということはできないのだそうです。マゲシカ保全にどんな対策が取られるのか具体策を教えてほしいと電話番号を伝えましたが、返答するかどうかもお答えできませんということでした。
もうこうなったら、かねてより狙っていた外圧です。
世界自然保護連合(IUCN)に詳しい団体に電話で相談してみました。
回答は、「期待しても、無理です」とのこと。
20年前に、IUCNが沖縄のジュゴンの保全を求めて意見書を出してくれたことがありますが、その時、日本政府は、棄権しました。
以来、IUCNが日本の生物についてコメントしたことは1回もないし、今、取り組んでいる日本の問題もありませんとのこと。
では、生物多様性条約事務局に訴えるというのは?などといろいろ外国の団体名を言ってみたのですが、マゲシカが生息地を壊されて生きていけなくなる問題に声を上げてくれそうな団体は、世界にゼロという答えでした。
私たち日本人が声を上げないと、日本の自然や生き物たちは守れないんだ!
みなさん、熊森はブログを書く暇もないぐらい日々多忙です。がんばって書くようにしますが。
どんどん動きますので、まだの方はぜひ正会員になって、熊森を広め、熊森をもっと大きくしてください。(完)
神奈川県で弁当型くくり罠に錯誤捕獲された絶滅危惧種が殺処分される 鳥獣保護管理法違反
- 2023-05-20 (土)
- くまもりNEWS
新聞報道によると、5月6日(土曜日)午後5時頃、相模原市緑区名倉の集落近くの畑に設置されたシカ・イノシシ捕獲用の弁当箱型くくり罠に体長91センチ体重16キロの子熊があやまってかかっており、放獣できる場所を確保することができなかったという理由で、行政により翌朝殺処分されました。当然ながら、錯誤捕獲は放獣すべきで、鳥獣保護管理法でも放獣することととなっていますから、相模原市と神奈川県は法違反を犯したことになります。
四つ足動物がくくり罠にかかると、尋常ではない強力バネによってワイヤーが足を締め上げ続けるため、足が切れてしまいます。長野県では、3回くくり罠に掛って足が1本になってしまったカモシカも発見されたとのことです。あまりにも残虐な罠であるため、熊森はトラばさみ同様にくくり罠を使用禁止にするよう、環境省に強く訴え続けてきました。
結果、当時の環境省は、くくり罠を現時点では使用禁止にできない代わりに、せめて成獣グマが錯誤捕獲されないように、とりあえず12cm規制をかけることにしたと発表されました。
ところが、すぐに、長野県を筆頭に規制緩和が進み、現在では多くの地方自治体で、短径さえ12cmであればよいという弁当箱型くくり罠が一般的になっています。
弁当箱型くくり罠
くくり罠問題については、何度も何度も熊森が規制を訴え続けているだけではなく、大日本猟友会もクマなどのあまりの錯誤捕獲の多さに悲鳴を上げ、真円12cm規制をかけるべきだと主張していますが、未だに環境省は規制をかけられていません。
神奈川県のツキノワグマは、富士・丹沢地域個体群に属しており、丹沢地域個体群の推定生息数は残り僅か35頭ぐらいとされ、絶滅危惧種となっています。(近年の神奈川県によるツキノワグマの生息数調査なし。行政担当者によるとほぼ横ばいではないかとのことです)
神奈川県のツキノワグマは、昨年度4頭殺処分、3頭放獣。そして、今年は今回の相模原の1頭殺処分です。
行政担当者によると、今回、通報を受けて現地に行くと、足首がすっぽり罠にかかってしまったクマがいたそうです。
(きっと、べそをかいていたことでしょう)
翌朝、クマの放獣業者を連れて再び現地に行くと、クマはまだ生きていたそうです。
住民が反対するので放獣場所がなく、麻酔をかけてから薬殺したそうです。
畑にも誘引物はなく、このクマはたまたまここを通りかかって、くくり罠に掛ってしまったのだろうということでした。
クマの通り道ならば、また、くくり罠に錯誤捕獲されるクマが出る恐れがあります。12cm真円規制をかけるとか、この辺りでくくり罠をかけるのを禁止するとか、相模原市には何らかの対策を講じていただくようお願いしました。
また、放獣場所についても、ふだんから何か所か確保しておくべきで、林野庁と協議の上、国有林に放すこともできるようにしておいていただきたいです。
行政担当者の皆さんには、神奈川県のツキノワグマを絶滅させないぞとの使命感を持って、緊張して事に当たっていただくようお願いしました。
新たに無害のクマを殺処分することがないよう改善策を要望しておきましたので、しばらくしたらどのような改善策が取られたか、また電話してみようと思います。
シカ・イノシシ捕殺用のくくり罠には、クマ以外にもキツネやタヌキなどいろいろな動物たちが錯誤捕獲されます。神奈川県では、上から網をかけて動けないようにしてから、罠を外して逃がしてやっているとのことでした。錯誤捕獲はクマ以外はふつう放置と聞いていたので、これには少しホッとしました。
環境省鳥獣保護管理室に電話して、今回の相模原市の錯誤捕獲グマ殺処分問題に対する見解を聞いたところ、「そのようなことがあったのを知らない。都道府県がその都度報告する仕組みはありません」とのことでした。
ああ、環境省よ、法違反がないように、絶えず目を光らせ、その都度、都道府県をご指導願います。
他生物に共感し、彼らの生命を尊厳できない文明は、自然を守れません。(完)
春の戸倉植樹地メンテナンス~くまもりボランティア大活躍~
雪融けを待って植樹地へ
4月21日、27日の2日間に渡って、熊森のフィールドボランティアチームが、兵庫県宍粟市戸倉にある植樹地のメンテナンスを行いました。
戸倉は豪雪地帯で、毎年大量の雪が山を覆い尽くします。植樹地はシカなどに苗木を食べられるのを防ぐためにネットで囲いをしていますが、雪の重みでネットをかけている支柱が倒れたり、折れたりしてしまいます。雪が積もっていると作業できないので、春が来て雪融けとともに修復作業を開始しています。
今回はボランティアの女性3名が作業してくださいました。
1日目
戸倉トラスト地には5か所の植樹地があります。21日は3か所の修復作業を行いました。
壊れた囲いが・・・
この通り!
苗木の生育状況の確認も行いました。戸倉は苗木がうまく定着せず、なかなか大きく育ちません。今後さらに試行錯誤を続けていきたいと思います。
苗木から新芽が!順調に育って欲しいですね
移動中にシカの角を発見!
2日目
27日は残りの2か所をメンテナンスです。
太陽が照り付け少々暑い中、皆さん頑張ってくださいました。
丁寧にネットをかけていきます
野生動物はちょっとした隙間も見逃しません。ネットがたわんでいないか、破れている部分はないかなど、細かいところまで気を配って作業を進めます。
全ての囲いの修復が完了!
余った資材を確認して作業終了です!
2日間で5か所全ての囲いが修復できました。苗木や外から入ってきた植物が無事に大きくなり、少しでも早く広葉樹林が再生されることを願うばかりです。野生動物が安心して暮らせる山になるといいですね。
今回は女性のみのチームでしたが、大変な作業を根気強く頑張ってくださいました。作業してくださった方々本当にありがとうございました。
日本熊森協会はこれからも人工林の広葉樹林化を目指して、地元の方々やボランティアの皆さんと手を取り合って頑張っていきます!
熊森の活動やボランティアに興味のある方は、ぜひご連絡ください!
くまもり全国支部長研修会 1泊2日:座学+青山高原現地視察
4月15日(土)の全国大会が終了すると、支部長たちは直ちに新大阪のユースホステルに移動し、恒例の1泊2日の全国支部長研修会に参加しました。全国大会に都合で参加できなかった支部長たちは、オンラインでこの研修会に参加しました。
1日目夜
15日 19時30分~ 支部から18名、zoomで6名が参加
室谷会長から、今後もどこにも気兼ねなく物言える自然保護団体であり続けたいとして、熊森の現在と今後についての話がありました。
2歳の長男と支部長研修会に参加された室谷会長
特別講師として、宮城県丸森町からご夫婦で参加してくださり全国大会で10分間理路整然と熱のこもった発表をしてくださった義高光氏が、森林伐採を伴うメガソーラー建設計画からどうしたら地域や森を守れるか、実体験に基づいたリアルなお話を30分間語ってくださいました。
目を見張る内容でした。参加した本部スタッフたちはもちろん、支部長の皆さんも圧倒されたと思います。
支部長研修会でお話をいただいた内容は一般公開を前提としていないので、公開はできませんが、義高さんが全国大会で発表された内容については、ユーチューブで公開させていただいています。
支部長発表
リンパ癌と壮絶な闘いをされていた熊本県支部の上田支部長は、見事に癌を克服され、今回の研修会に元気な姿でお越しくださいました。癌との闘いの日々や熊森活動への熱い想いを語られました。
今や、日本人の半分が癌にかかる時代です。明日は我が身。参考になりました。上田支部、貴重な克服体験をありがとうございました。熊森は今も昔も、みんなで信頼し合いお互いに思いやり励まし合う温かい家族です。
その後、各支部長から支部活動報告があり、課題の共有が行われました。
支部活動の歴史が一番長い滋賀県支部の村上支部長の発表には、目を見張りました。すごく大きく活動されているな、すばらしいなと思いました。
本部同様、どんな活動も一朝一夕に実るわけではなく、息の長い粘り強い活動を根気強くみんなで仲良く続けた者たちだけが、ついに大輪を咲かせるのだと感銘を受けました。
22時から24時までは、開放された食堂での自由時間。支部長間の親睦が深まったと思います。
2日目
16日朝 9時30分~10時30分 支部から17名、zoomで8名が参加
室谷会長と本部職員から支部活動や支部の運営等に関しての話がありました。
最後に、再エネ森林破壊問題を担当している本部スタッフより、この日の午後から見学する予定となっている三重県青山高原の風車群についての事前説明と見学ポイントのレクチャーがありました。とてもよくまとまっているので、皆さんも動画でご覧になってください。
三重県青山高原の風車群について
レクチャー中のスタッフ
16日午後からは支部代表13名や新城市の市議会議員の方々、本部スタッフらで三重県の青山高原を訪れました。案内してくださったのは、地元で風力発電の反対運動を長年続けておられる武田恵世氏です。
国定公園である青山高原には現在89基の風車が建っており、異様な光景が広がっていました。風車はメカ上とても故障しやすいそうで、故障しては直すを繰り返しています。一番古い風車群は20年を経過しており、新しい風車に置き換えるために停止していました。
青山高原に居並ぶ異様な風車群
青山高原の現状を見学
異音を放つ巨大風車
古い型の風車だからでしょうか。ブレードは回転するたびに「ブーン、ブーン」と大きなローター音を響かせます。加えてブレードが時速200km以上のスピードで空気を切り裂く音が重なります。とても居心地の良い場所ではありません。参加者の中には早くも体調不良を訴える方が数名出ました。
巨大風車
健康被害もさることながら、切り開かれた高原はあちこちで崩れてきており、環境への悪影響は計り知れません。事業者は、崩れた個所はその都度修理していると言いますが、過去に斜面崩壊が起きた箇所の修復工事は応急的なもので、今後また崩れてしまうだろうと感じました。野生動物たちはこんな環境では、とても暮らせないだろうと感じました。生物多様性の喪失です。
あちこちで斜面崩壊が起きており、国定公園なのに林道使用不可
百聞は一見に如かず。参加された皆さんは風車が建設されるとどうなるか、実感できたと思います。(完)
初めて参加された支部長の感想 要旨
青森県支部長 石戸谷 滋
4月14日の午後から日本熊森協会の全国大会、同日夜と翌日午前には支部長研修会、午後からは三重県青山高原の風力発電現場の視察、私はそのいずれにも参加しました。
全国大会は、尼崎市の「ホテルヴィスキオ尼崎」で行われました。大会には各県の支部長の他に数名の国会議員も来賓として出席されており、これが熊森がその存在を世間に訴える場なんだなあと感じました。今年の大会は「東北地方の森林破壊型再エネ事業の阻止」をテーマとしていて、宮城県の代表たちの他に、私も「みちのく風力発電事業」の現在の状況を伝える5分間程度のスピーチを行いました。
全国大会終了後、本部スタッフと支部長たちは「新大阪ユースホステル」に移動、そこで支部長研修会が開かれました。対外的な宣伝の場である全国大会から、実質的な打ち合わせの場である支部長会議に移ると、会場も質素なユースホステルに変わったわけです。関西らしいと思いました。
支部長研修会では、何と言っても、宮城県丸森町耕野地区で大規模太陽光発電事業に反対する本気の運動を繰り広げている義高(よしたか)光さんのレクチャーに圧倒されました。
義高さんはまず「事業者に正面切ってのイデオロギー論争を挑んでも、勝ち目はない」と言い切りました。彼らは反対運動の論点を知り尽くしていて、最初からそれを無視するつもりでいるからです。ならばどうすればいいかということを、経験をもとにおはなししてくださいました。
(内容非公開)
勉強になりました。
支部長交流会で得たもの
(省略)
翌16日、一行は三重県の「青山高原ウインドファーム」を見学しました。案内してくれたのは、地元で風力の反対運動を繰り広げている武田恵世さんという歯医者さんでした。この人がまた徹底して風力のことを調べているのです。(「自然エネルギーの罠 化石燃料や原子力の代わりになり得るエネルギーとは何か」という著書もあります。)
青山高原風力発電所には、現在91基の風車が設置されています。建設後20年以上が経つ750kWの小型のものから、5年前に建てた2,000kWのものまで、混在しています。
見学当日は、私にはかなり強い風が吹いているように感じられ、風車もよく回っていました。でも、この程度の風では、発電はするものの、送電にまでは至らないだろうと武田さんは言います。少々の発電では、送電する意味がないのだそうです。つまり、この日のような風の弱い日は、このウインドファームの出力はゼロになります。ではどのぐらいの風が吹けば送電できるの? 傘がさしにくいぐらいの風が必要だが、それはめったに吹かず、1週間にせいぜい1日半ほど、設備利用率は20%以下で、しかも2,000kWという定格出力で発電する時間はさらにその10~20%程度に過ぎないのだそうです。
業者はどこも発電実績を非公開としています。あまりに低すぎることがバレないようにでしょうか。そして、対外的には、定格電力で発電しているとして数字を出しているようです。こんなカラクリがあったのかあ。
では中部電力の子会社はなぜこれを建てたのか? 「うちはクリーンエネルギーに力を注いでいます」という宣伝をして建設するだけで儲かるからです。再エネの裏側を見せられ、ちょっとばかばかしくなりました。
この発電所の敷地および取付道路の風化も見てきました。そこは毎年いくつもの小さな土砂崩れが起きているそうで、10年、20年というスパンで見るとひどい劣化になっています。風力事業者の説明会のとき、副社長が「風車を建設すると確かに自然破壊が起きるが、それは建設するときだけの話だ」と言いましたが、ああ、あれは嘘だったのかあ・・・。山を削って何か大きなものを造るとき、そこでは継続的に自然破壊が進むのですね。
再エネを規制する条例について。現在、太陽光発電を規制する条例が全国で約200件、太陽光と風力の両方を規制する条例が数十件できているそうです。弁護士でもある室谷会長によると、「条例で再エネを規制するのは違法ではない」そうです。
ドイツやデンマークなどは概して日本よりも風が強く、山地が少ないため、日本より風車の発電に適しているそうです。洋上風力発電も、海が遠浅であることで、比較的造り易い。けれども、ヨーロッパでも再エネ発電が成功しているとは言い難いそうです。
メディアを使っての大々的な(自然にやさしいという美しくてきれいな)キャンペーンによって、再エネの本当の姿が市民には見えにくくなっている感じがする、と室谷会長。
いま無理やり進めている再エネ化のしっぺ返しがいずれ来ると思っておいた方がいいかもしれません。
4月15日 第26回くまもり全国大会<東北特集>に定員いっぱいの140名 盛会お礼 於:尼崎市
- 2023-04-25 (火)
- くまもりNEWS
今年もおかげさまで、熊森発祥の地尼崎市にあるホテルヴィスキオで、全国大会を盛大に祝い合うことができました。参加者は会場定員いっぱいの140名。フェリーで12時間かけて参加してくださった方もおられました。
年1回のくまもり全国大会は、くまもりを支えてくださっている全国の会員のみなさんに感謝し、この1年間の活動をみなさんにご報告して、次の1年もみんなで「クマともりとひと」を守るために自分にできることをやろうと誓い合う、楽しくて力が湧いてくるイベントです。
くまもりはたとえ国の政策であっても、堂々と物言える自然保護団体であり続けたいと、設立以来、国の委託事業などは受けないと決めて、完全民間を貫いています。
●野生動物を駆除し続けるのではなく、祖先がしていたような棲み分けの復活を!
●奥山などの人工林は天然林に再生すべき!
●広大な自然界で繁殖してしまった外来種根絶は無用の殺生。それよりも現在も続いている外来種の大量輸入をすぐに止めるべき!
などと、これまでも言うべきことをしっかりと世間にも国にも主張し続けてきました。
全くぶれずに26年間やって来れたことを思うと、感無量です。
以下、第26回くまもり全国大会の様子です。
開会は午後1時ですが、午前11時、大会運営ボランティアのみなさんはすでに集合してくださっています。一人一人の役割を確認して、大会準備に取り掛かります。
開会2時間前に、ホテルの会場前に勢ぞろいした運営ボランティアのみなさん
今年も新潟県の法人会員マルソー株式会社渡辺社長から見事な祝花が届きました
午後1時開会
<第1部>
追悼
栃木県のクマカメラマン横田博氏が撮影した足尾のツキノワグマの生態動画は、NHKスペシャルで何度も放映されてきました。横田氏他この1年間に亡くなられた34名の会員のみなさんに、参加者全員で起立し黙祷。
オープニング
地元の方が撮られた息をのむように美しい宮城県加美郡加美町の自然風景動画です。
地球への歌にのせた映像
●室谷悠子会長の基調報告
室谷会長
(要旨)
やっとコロナによる行動制限が緩和され、こうやって一堂に会することが出来るようになりました。
本日は北は青森から南は宮崎県まで、全国から皆さんに集まっていただいています。
くまもりは2022年も、これまでのクマ保全・森保全に加え、メガソーラーや巨大風車群によって豊かな水源の森が破壊されようとしている問題に必死で取り組みました。
森林大破壊が東北や北海道など全国各地で行われようとしているのは、再生可能エネルギー事業が大儲けできる事業だからです。
山林が狙われる理由の中に、山林の開発規制がゆるく、地価が安いことがあります。
現在の法律ではこのような開発を止めることができないため、森や地域を守ろうと立ち上がっておられる地元の皆さんは大変なご苦労をなさっています。
熊森が事務局を務める全国再エネ問題連絡会に加盟される団体は、現在50団体近くにも増えています。
抜本的な法規制を求めて、日弁連に声明を出してもらったり、各省庁を回って訴えたり、地元で闘っているみなさんと国会議員に会いに行ったり、熊森は2022年もフル回転し続けたました。
そんな中、尾根筋に計画されている巨大風車事業を止めるには、イヌワシやクマタカの生息調査が必要とわかってきて、熊森ではありますが、現在、鳥の調査にも取り組み始めています。(笑)
熊森活動が、この国の自然を守りたいと本気で願っている会員の皆さんの会費と寄付だけに支えられた活動であることを、会長として誇りに思います。
もっと会員を増やせたら、もっと守れる自然が増えます。
みなさん今年もがんばって、会員を増やしてまいりましょう!
(大拍手)
室谷会長の話に耳を傾ける参加者のみなさん
●本部特別報告動画
●この日の特集は、再エネ森林破壊から地域や森を守ろうと闘っておられる東北のみなさんからの活動報告です。
・メガソーラーから町を守りたい(宮城県伊具郡丸森町)
・巨大風車群から町を守りたい(宮城県加美郡加美町)
・東北比例区 庄子賢一 衆議院議員
・巨大風車群から八甲田を守りたい(くまもり青森県支部長)
出席者紹介
顧問・来賓17名、法人会員3名、参加した全国支部長19名
お祝いメッセ―披露
近年、再エネ問題で熊森が国会を何度も訪れているからか、例年になく国会議員のみなさんからのお祝いが多かったです。
地元尼崎市長や宝塚市長をはじめ、お祝いメッセージをくださった全てのみなさん、ありがとうございました。
支部活動報告
①神奈川県支部
②大阪府支部
休憩
<第2部>
本部活動報告
①クマ保全
②森保全
③環境教育
・飼育グマ報告
・会計報告
ティータイム懇親会(30分間)
紅茶とクッキーをいただきながら、あちこちで歓談が盛り上がっていました
くまもりエール
終わりの言葉
赤松正雄顧問がなごやかに、とてもうまく締めてくださいました
記念撮影
午後4時
予定通り終了
本部から
新たな情報をいろいろと得ることができ、とても勉強になった、楽しかったので来年も参加したいなど、うれしい感想をいくつもいただきました。
参加してくださったみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
来年の第27回くまもり全国大会は同じ会場で4月21日(日)に開催されます。ぜひご予定ください。
4月1日くまもり神奈川講演会に参加者84名!熊森の輪がさらに大きく! 於:横浜市
2023年4月1日(土)、横浜市のかながわ県民センターで神奈川県支部主催のくまもり講演会が開催されました。
支部長作成のポスター
神奈川県・東京都支部のボランティア計13名が会場の準備・片付け等をお手伝いしてくださいました。
当日の参加者はなんとスタッフ寄せて84名!
みなさん、お忙しい中、足をお運びくださってありがとうございました。
神奈川県支部の高野支部長は、以前から個人でツキノワグマの調査をしていました。誰か一緒に調査してくれる人はいないかなと探していて、熊森を見つけたそうです。今も仕事を兼ねて毎日山に入っています。今回初めて熊森講演会を企画しました。
高野支部長
まず、神奈川県出身の本部研究員羽田が、クマの特性や熊森が行っている被害対策、都市の人々に知っておいてもらいたいことなどを30分間話しました。
本部研究員羽田
次に、室谷悠子会長が熊森の成り立ちや歴史、再生可能エネルギーによる森林破壊に対する熊森の取り組みについて90分間講演しました。
室谷悠子会長
会場風景
参加者の皆さんには質問事項を用紙に記入してもらい、休憩後、室谷会長と羽田が約20分間、お答えさせていただきました。
<主な質問内容>
・野生動物が山で生きてけるようにするにはどうしたらいいのか?
・クマの個体数が急増しているというニュースをよく見るが実際どうなのか?
・人工林はどうやって伐り出すのか?
・国は荒れた人工林に対してどのような対策をとっているのか?
・人工林を天然林に戻す場合、山は購入しなくてはならないのか?
などなど
皆さん最後まで熱心に聞いてくださり、「今日は勉強になりました」という喜びの感想を何人もいただきました。
帰る前に物販コーナーに立ち寄ってくださる方も大勢いました。
熊森協会の活動を多くの方に知っていただくことができて、とても良かったと思います。
高野支部長のリーダーシップでさらに神奈川県での熊森の輪が大きく広がり、大型野生動物と彼らの棲む豊かな森を守ろうという流れが関東でも大きくなることを願います。(完)
新潟県クマ目撃地点痕跡調査
- 2023-04-11 (火)
- くまもりNEWS
クマの痕跡を追う
3月19日、新潟県村上市内のクマ目撃地点でクマの痕跡調査を行いました。場所は高速道路の法面と河川敷の2か所です。
どのような場所でクマが目撃されたのかを調べることによって、移動経路や行動範囲を予測し、被害対策で役立てることができます。
高速道路法面が夜間の移動経路になっている?
高速道路の法面
昨年、この高速道路付近で実際にクマが目撃されました。3月の時点では植物が枯れているので見通しが効きますが、暖かくなって葉が生い茂ってくると動物が隠れやすくなると考えられます。藪のように植物が繁茂している箇所もあったので、動物が隠れて移動するにはもってこいです。
街灯は車線の脇にしかないので、夜になると法面側は非常に暗くなります。夜間に法面を動物が移動していてもほとんど気づかないでしょう。
対策としては、草刈りを入念に行うことが挙げられます。また、野生動物が法面を伝って市街地へ入ってくる可能性があるので、生ゴミなど誘引に繋がるものを放置しないなどの人間側の対策を強化する必要があります。
河川敷には大雨による増水の痕が
昨年クマの目撃があった河川敷も調査しました。村上市では昨年水害があり、浸水の深さは最大で成人男性の背丈に迫るほどだったそうです。川岸には流されてきたであろう枯れ枝が大量に残されていました。
川から離れた場所に水溜まりが数か所できていて、小さな魚が取り残されていました。今でも短期間のうちに水かさが増減しているのかもしれません。
川岸に残された大量の枯れ枝
驚いたことにオニグルミの実が無数に落ちていて、そのほぼ全てがネズミに食べられたあとでした。実の両脇に穴を開けて中身を食べるのはネズミの特徴です。ネズミを含めたげっ歯類は頑丈な歯を持っているので、硬いクルミをかじって器用に中身を食べます。
これほど大量のクルミが落ちているのは初めて見ました。川が増水した後で一斉に実が落下したのでしょうか。村上市の水害は昨年8月、オニグルミの実が熟すのは10月頃なので、だいぶ時間が経っており確かなことはわかりませんが、これをクマが知ったなら、クルミを食べに来ていてもおかしくはないほどでした(今回クマが食べた痕は見つかりませんでした)。
ネズミに食べられた大量のクルミ
クマの足跡は見つかりませんでしたが、中型哺乳類やサギなどの鳥類のものと思われる足跡が散見されました。様々な生物がいるということは食料の生産性があるのだと考えられます。
迫る春の足音
枯れ枝ばかりの川岸ですが、その片隅でフキノトウを見つけました。春がやってきたのを感じて嬉しくなりました。これからクマを含め様々な生き物たちが活発に動き出すでしょう。
フキノトウ
熊森協会は今年も被害対策をどんどん実践して、より良い成果を上げられるように、ボランティアの方々や地元の方々と共に頑張っていきます!
熊森協会の水見主任研究員が新潟県村上市で講演
- 2023-04-04 (火)
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日本熊森協会が新潟県で学習会を実施
3月21日新潟県村上市で、熊森協会本部主任研究員水見によるクマ学習会を開催しました。
新潟県会員の佐藤さんをはじめ県内の会員さんがチラシを配って参加を呼び掛けてくださり、当日は26名(会員5名、非会員19名、新入会2名)と多くの方がお集まりくださいました。
参加者の中には、ハンターの方、県の環境委員の方、野鳥の会の方もおられました。
まず、水見が「鳥獣被害対策の現場から見えた人間社会の課題」というテーマで60分講演し、
その後質疑応答・意見交換会を行いました。
質疑応答では、「クマと出会わないためにはどんな対策が必要なのか?出会ってしまったらどうしたらいいのか?」といった質問を頂き、水見が実演を交えて回答しました。
クマが向かってきてしまった際の防衛ポイントは、頭と首を確実に守ることです。荷物か手のひらで後頭部を覆い、うつ伏せになって腹を絶対に出さないようにします。こうして体の弱い部位を守ることができれば致命傷は避けられます。
他にも「再生可能エネルギーに関する問題に、熊森協会はどのように取り組んでいるのか?」という質問も頂き、再エネ開発の現状と課題や、どのように地元の方と協力して行き過ぎた開発を止めようとしているかなどの事例をお話ししました。
意見交換会では、
・村上市には、クマ、サルがよくいる。サルの被害が多い。
・シカやイノシシはこの3年間で増加している。
・クマは他の獣種より捕獲数が少ない、頭数制限があるなどの理由で有害駆除費が0円である。
・外国資本が山を買わないように、新潟県は規制をかけようとしている。
・村上市にも柿の木がたくさんある。クマが来るので、山裾の柿はクマが食べてもいいように残して、平野部の民家の柿はしっかりと対策すべき。
などのご意見を頂きました。
皆さん終始真剣に聞いてくださり、地元への思い入れの強さを感じました。
会が終わった後、地域振興や循環型社会を目指す会の方が、「また村上市に来て、うちの会でも話をしてほしい」と仰ってくださいました。
会終了後、佐藤さんと、今後村上市や新発田市でクマカフェのような会や原生林ツアーのようなイベントをしたいと意見交換しました。今後も、新潟県で熊森が活動の輪を広げていけるような道筋を作ることができました。
青山繁晴参議院議員が、「緑の回廊」を巨大風車に提供しないよう国会で質問
- 2023-03-18 (土)
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2023年3月17日 参議院経済産業委員会
(以下、発言要旨文責は、熊森)7m37s
青山繁晴参議院議員
一般にはあまり知られていないと思うんですが、日本には野生動物が動くルートを確保するために林野庁が定めた「緑の回廊」が国有林内にあります。そこに、大型の巨大風車を設置して良しという林野庁課長レベルの通達が(令和3年3月31日)に出ています。(この件)、国会審議が行われていないですよね。
例えば宮城の奥羽山脈の尾根筋には、150基です。尾根筋というのは一番大事な部分なんですよ。このような自然破壊を助長するようなことに対して、西村大臣のお考えをお聞きします。
西村経済産業大臣
現在、認定済みの事業の中に、緑の回廊の活用を求めるものが4件あります。事業者が環境影響評価手続を行い、適切な環境配慮措置を講じているかを林野庁は確認した上で、当該区域のその貸し付けを行うということとされております。
現時点では、緑の回廊の再エネ事業への貸し付け許可が出た案件はまだありません。国有林野法などの関係法令に基づく手続状況をしっかりと把握した上で、厳格に対応していきたいというふうに考えております。
青山繁晴参議院議員
(西村大臣の答弁から)おかしなことの前には経産省が立ちはだかるというふうに理解しましたので、そこは正しくお願いしたいと思います。
熊森から
熊森は、広大な森林伐採を伴う再エネ事業から森を守るために、日々、奔走しています。
今回、国会で尾根筋に巨大風車を並べる風力発電事業の問題点が明らかにされたので、今後は、このような事業は推進しにくくなってくると思います。
青山議員、質問していただきありがとうございました!