くまもりNews
12月26日付神戸新聞特集ページ 貝原俊民氏連載「わが心の自叙伝」に熊森が登場!
- 2014-12-26 (金)
- くまもりNEWS
神戸新聞「わが心の自叙伝」連載中に、貝原俊民前兵庫県知事が事故死されました。そのため、幼少の頃のことはわかったのですが、知事になられてから、何を考え何を感じておられたのか、もうこれで永遠にわからなくなってしまったと、大変残念に思っていました。
ところが、完璧主義の貝原さんらしく、自叙伝はもう最後まで完成されていたということで、亡くなられた後も、神戸新聞紙上で連載が続いています。
12月26日の連載18回目「県政基調④」を読ませていただいていたら、何と、熊森に言及した記述がありました。会員のみなさんに喜んでいただきたいので、ご報告します。「環境創造への取り組み」というのが、この回の見出しです。
そこには、急激な都市化や工業化、目に余るゴルフ場開発などの自然環境破壊が進むなか、知事として貝原氏が、何とか乱開発を阻止しようと取り組まれたお話が出ています。そのなかで、
「クマが棲む奥山の生態系を保全しようとする日本熊森協会の活動も兵庫発である」
という部分が出てきました。この回には、豊岡市の中貝宗治市長によるコウノトリの野生復帰のことも、誇らしく書かれています。
貝原氏が、熊森について書いてくださった一文を何度も読み返してみて、涙が出そうになりました。貝原氏が、兵庫県から、クマが棲む奥山の生態系を保全しようと熊森が立ち上がったことを、誇りに思ってくださっていたことが伝わってきたからです。
何度か顧問として熊森の若手リーダーたちに指導講和をしてくださったり、長年会報を読んでくださったりしていましたから、わたしたちの活動を理解して下さっていたのはわかっていましたが、自叙伝にこのように誇らしく書いてくださっていたとは!
貝原さん、ほんとうにありがとうございました。これまでもまっすぐ進んできましたが、これからも、貝原さんにずっと誇りに思ってもらえるように、熊森はどこまでも徹底した現場主義者として国民に真実を伝え、真っ直ぐに活動していきます。
12月22日~ 会報82号発送
- 2014-12-22 (月)
- くまもりNEWS
会報は、くまもり本部と全会員をつなぐ唯一の媒体です。読んでくださった会員のみなさんが、真実を知り励まされ、希望と勇気が湧いてくるような内容にしたい。中学生でも読めるものになど、いろいろ考えて、毎回毎回、心を込めて作っています。
1号1号出来上がるたびに、しばらく放心状態に陥るほど、精力を使い果たします。82号も一生懸命作りました。可能な方は、ご意見や感想をぜひお知らせください。
12月22日から、本部近隣会員のみなさんが、発送ボランティアとして連日、入れ代わり立ち代わり本部に駆けつけてくださいました。愛知県や奈良県から来て下さった方もおられました。
発送作業風景
手際よく作業が進められていきます。本当に毎回、ありがたい限りです。みなさん、ぜひ読んで下さいね。1号100円で販売もしています。新しい会員を獲得するためにも、ご活用ください。
12月24日 故貝原俊民前兵庫県知事 県民お別れ会 於:公館
- 2014-12-24 (水)
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かつての知事公館で、井戸敏三兵庫県知事が呼びかけ人になって、故貝原俊民前兵庫県知事の県民お別れ会が開催されました。
白いカーネーションを供花する祭壇
お別れ会に参列しながら、かつての知事公館で、わたしたちの訴えを一生懸命聞いてくださった当時の貝原知事の姿や、知事をおやめになられるとき、夏の暑い日に大勢の県庁職員に建物から出てきてもらって直接ごあいさつされるというので、どうなるのかと思っていたら、見事に庭が日陰になる時間帯を選んで実施されたことなどが、ついこの前のことのように次々と思い出されてきました。
貝原氏は、分け隔てなく相手を大事にされる、すばらしい人格者であるとともに、信じられないほど頭脳明晰な方でした。熊森協会に永久顧問として残っていただき、後々までわたしたち熊森を指導していただきたいと思います。
寒空の中、大勢のみなさんがお別れにつめかけて来られており、どんなに多くの方々に慕われておられたのかが改めて良くわかりました。長蛇の列なので、寒くて震え上がるかと思いましたが、風もほとんどなく、穏やかな冬の1日でした。最後まで貝原さんの心配りを感じました。
尚、会報82号には、当協会副会長による貝原氏への追悼文が掲載されています。会員のみなさんは、こちらもぜひお読みください。
12月19日 豊能グマ報告
- 2014-12-19 (金)
- くまもりNEWS | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
5人でお世話に行ってきました。
今日のクマさんはあまりお腹が空いていないようでした。熟し柿はよろこんで食べましたが、それ以外の 甘くない柿、りんご、ドングリ、いちごなどには無関心 でした。干し柿はおいしいようでした。 クマさんが一番好きなのはクルミです。 檻の柵(水平の柵)に殻付きのクルミを並べてやると クマは落とさないようにひとつずつじょうずになめとって ちょうど手の甲の上あたりでボリボリかじります。 手の甲にクルミのかけらがどんどんたまります。 すると、そのかけらもなめとって食べます。 手の甲がお皿みたいでした。
クルミがワラのなかに転がりこんだら ワラのなかを鼻で探って ちゃんと探し当てます。 狭い檻の中では何もすることがないので、ストレス解消の ために、スギの間伐材を輪切りにしたものを何枚も与えて います。 輪切り材を手でしっかり抱え込んで 顔の角度を左右に変えながらかじっていきます。
木の輪切りをかじる感じは 人間がコップの氷をかじるのに似ています。 木の輪切りが足りなくなりそうです。 豊能の町は今週の寒波でうっすら雪が積もったようです。 日陰や北向きの屋根などに雪が残っていました。 クマさんは2度目の雪で冬籠りするという話も聞きますね。 このクマさんも 次に雪が降ったら冬籠りするのでしょうか。 元気ながらも いつもの食欲をみせなかったクマさんを見ていて そんなことを思いました。
12月5日豊能町グマの報告
- 2014-12-05 (金)
- くまもりNEWS | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
12月5日、4人でお世話に行ってきました。クマさんはみんなが部屋に入って行くと 檻の端っこに移動して おいしいご飯を待つような仕草をしました。 差し入れたイチゴがとても気に入ったようで 大きな粒をぱっくんぱっくん食べました。 熟し柿もおいしかったようで 6個の大きな柿をぺろりと平らげ まだ足りない様子でした。 今日のクマさんはご機嫌な感じで ちょっとふざけているようにも見えました。 いつもは水切りモップなどにあまり反応しないのですが 今日は水切りモップのゴムを2本分、咬み切ってしまいました。 (ゴムを飲み込まないように、慌てて取り出しました。) 水飲み用のバット3つに水を張って 作業完了かと思いきや クマさん、バットの中にダイブ。 水は豪快にひっくり返りました。 はたまた ワラで雑巾がけをするようなかっこうで なんども檻に滑り寄りました。 ワラに押し出されて クルミやドングリが ざらざらとこぼれ落ちました。 そうかと思うと 檻のところで体を丸めて むさぼるようにスギの輪切りをボリボリボリ。 バットを置き直そうとすると クマさんがそのバットを手で奥に引き戻したり。 毎日、ひとりで退屈しているクマさん。 みんなが帰るとまた退屈してしまうので ちょっと引き止めてみたようにも見えました。 (願望です;) ひとしきりやんちゃを終えると クマさんは落ち着いて 檻の中ほどにすわり ぽりぽりとドングリを食べ始めました。 そこで、わたしたちも引き上げてきました。 今回、気になる点がひとつありました。 クマさんの月の輪マークの上に 2箇所ほど 脱毛しているように見える部分がありました。
第47回衆議院総選挙小選挙区全候補者に熊森がアンケート
- 2014-12-09 (火)
- くまもりNEWS
アンケートの質問は以下の2点です。
Q1 当選されましたら、奥山自然林復元にご協力いただけますか。
①大いに協力する ②協力する ③どちらともいえない ④協力できない
Q2 リニア中央新幹線のトンネルが南アルプスを貫通する計画の見直しについて
①大いに見直す ②見直す ③どちらともいえない ④見直す必要はない
比例立候補者の方の中には選挙事務所を持たない方結構おられて、連絡方法がわかりませんでした。そこで、不公平にならないように、今回は、小選挙区に立候補された方のみ全員にアンケートをお送りさせていただきました。
ご回答いただいたアンケートの集計結果は、熊森のウェブサイトのトップページよりダウンロードできます。
ご覧ください。
本部自然農 雪の収穫祭 12月7日
- 2014-12-07 (日)
- _自然農
いよいよ今年最後の田んぼの作業です。雪です。しかも20cmは積もっています。
やはりここは、山里なんだと再認識しました。冷たいけれど、まずは、ネットはずしとワラを田んぼに返す作業をします。
草を刈って、田んぼに入れる予定でしたが、雪の下なのであきらめました。
初雪にはしゃぐ人、雪だるまを作る人、昼食の準備をする人、19名の参加者はみんな自由に楽しみながら、今年最後の田んぼでの時間を過ごします。
お正月用に刈り残した黒豆を収穫しました。この黒豆はあの素晴らしく深い味の枝豆です。
皆さんに持って帰っていただきました。
囲炉裏で暖かくなった部屋でとれたての農林22号をいただきます。おいしい!おかわり!食べ過ぎてしまう!1年間の成果です。
地元のKさんもお話に来てくださいました。「今年はうちも天候が悪くて2割減だったよ」と慰めてくださって自家用米をみんなにおすそ分けしてくださいました。来年は考え付くあらゆる改善と手立てをして、気持ちも新たに再スタートを切ります。最後に、今年も田んぼを快く貸してくださったKさんをはじめ、ご参加いただいた方、ご協力いただいた方、すべてに心より感謝申しあげます。ありがとうございました。
<塾生の方々の感想文です>
1年間有り難うございました。
自然との関わりの中で作物を育てる農業の大変さ、手仕事中心で人々との協力がなくてはなりたたなかった(今日でも)自分の親達世代の苦労が少しわかったように思います。農機具も大切に残されていて懐かしく使えました。お世話になりました。(RY)
「自然農での米作りがあるのよ」と山仲間であるOさん夫妻から聞いた時、なんのためらいもなく「行ってみたい!」と返事。
私は「野菜作り」「花づくり」は経験があるのですが「米作り」は初体験。
自然農の米作りにまずもってびっくりしたのは、「どうして、、、?」「こんなところに、、、?」
「雑草と、、、?」「肥料もなしで、、、?」(とうてい受け入れがたい状態の田んぼにびっくり)でも参加したからには「相手」を知る必要があり、手にした本は「川口由一」著。
「うーん」と思いながら(自分の無知と戦いながら?)自分なりに反芻しながら勉強させてもらう。結果、見えたものは「ここはひとつの宇宙なんだな」ということ。もう少しこの宇宙と遊んでみたいと思っています。(KI)
始めに三月から十二月のながきにわたり無償のお世話をしてくださったことに感謝しお礼申し上げます。三月の座学で披露して頂いた稲穂の豊饒さは今でも印象に残っています。一泊の合宿行事も思いがけない企画で、学生時代に戻ったような楽しさでした。米作りはその作り方というよりも自然農法の「心」をお教えいただいたと思います。また、畦づくりの大変さなどを思うと生半可な気持ちではお米は作れないなという事も学びました。本当にありがとうございました。(KA)
初めての体験で大変興味深く参加させていただきました。清々しい野山の空気、又、皆さんとの会話など楽しく参加できた事は大変良かったと思います。4月から6月苗作りに始まり、種まき、畦塗、水入れ、田植え、シカやイノシシ除けのネット張りと作業が進行致しました。8月から11月の草取りは雑草が茂り、稲と雑草の区別が分かりにくく苦労したのを思い出します。今はなんでも店頭で買える時代です。このような大変な作業を経て収穫の喜びを成し得たのだと貴重な体験ができました。今回は思ったほど期待できる収穫ではありませんでしたが、これも色々と勉強になりました。さいわい同時に植えた黒豆は良く出来て美味しく頂きました。耕さず、無肥料、無農薬、そこで生きている虫や草と共存し、安全な米作りの体験ができ意義のある経験をさせていただきました。最後にいろいろな方とお会いしお話ができたことを感謝いたします。(TT)
「野生動物大量駆除の前に、奥山復元・再生を」 高野山真言宗兵庫研修会での森山会長の訴え
- 2014-11-28 (金)
- くまもりNEWS
11月28日、有馬グランドホテルで開かれた高野山真言宗兵庫県集会で、森山会長の90分間講演がありました。
ここに来て初めて、空海という方の人となりを少し教わる機会を得て、感銘を受けました。
来年は、高野山開創1200年だそうです。
1200年後も全国に信徒がたくさんおられるというのは、すごいことだと思いました。
<以下、会長講演から>
今の世の中、どこまで人間は自分勝手で、弱い者いじめを続けるのか。
リニア中央新幹線問題、沖縄辺野古基地問題、原発再稼働問題、野生動物大量駆除問題・・・
現地では泣いている弱者、怒っている弱者でいっぱいなのに、強大な力を持つものが蹴散らしていく。
国を挙げて、弱い者いじめをしている。
でも、この現実を知る人は少ない。
強者の論理しか伝えなくなった大手メディアの罪は誠に大きい。
人間は、これだけ科学が発達した21世紀の今も、自然に生かされている、生かされているだけに過ぎない動物です。
近代文明は、命を生み育む奇跡の星地球の自然環境を、科学技術によって破壊し続けています。
ここまで来たら、人間よりももっと大きな力を持つもの、宗教のようなものの力によって、
人類が進めている破滅型現代文明の方向転換を図るしかないのではないでしょうか。
宗教界のみなさんに、文明の方向転換への期待の言葉を伝えて、会長講演が終わりました。
これからいろんな宗教界のみなさんに、熊森が、わが国の森や動物の現状を語っていかねばならないと思いました。
講演会終了後、老僧がやってきて、今日の話を高野山開創1200年でやってほしいと言って帰られました。
講演会を企画して下さったみなさん、参加して下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。
滋賀県長浜市で人身事故を起こしたツキノワグマの報道に欠けているもの
- 2014-11-28 (金)
- くまもりNEWS
11月27日午前2時半ごろ、滋賀県長浜市尊勝寺町の路上で、新聞配達中だった男性(48)が背後からクマに襲われ、顔や頭を負傷した。長浜署によると、男性は自ら119番し、命に別条はない。
現場は田畑や住宅が点在する地域。約4時間半後に地元猟友会が50メートルほど離れた竹やぶでクマを発見、射殺した。
長浜署によると、ツキノワグマで体長約1・25メートルの雌。同署管内では11月に入ってからクマの目撃は13件目で、17日にも男性(72)が襲われ、腕や手首にけがをした。
以上、新聞配達中、後ろから襲いかかるクマ 滋賀・長浜 という報道でした。
<熊森から>
このクマは、母熊で、子連れだったそうです。クマは大変臆病な動物です。また、母熊は子どもに対して大変深い愛情を持っています。
想像ですが、今回は、母熊によくある、子どもを守るための過剰防衛だったのではないかと思われます。メディアのみなさんには、子連れだったことを報道していただきたかったと思いました。
負傷された方には、本当にお気の毒で、心からお見舞い申し上げます。
尚、この事件で、当協会の副会長が、2つのテレビ番組でコメントを述べさせていただきました。
衆議院候補者アンケートのための短期アルバイト/パート募集(若干名)
- 2014-11-30 (日)
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熊森本部では上記のお仕事をしてくださる短期アルバイト・パートを募集します。
場所:日本熊森協会本部事務局(兵庫県西宮市分銅町1-4)
期間:2014年12月1日~10日 10時~20時の間で1日4時間以上勤務できる方(勤務日と時間は応談)
内容:衆議院議員選挙立候補者へのFAXや電話によるアンケート調査と結果発表。
資格:パソコンを使ってインターネットおよびエクセルの作業ができる方
年齢・性別・学歴不問 学生・院生歓迎
時給1000円(別途交通費1日1000円を上限に支給)
応募は0798-22-4190まで(日曜水曜休み)