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お手伝いください!会報77号発送ボランティア募集

いつもありがとうございます。秋晴れの心地よい季節となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、会報(くまもり通信77号9月30日発行)の発送作業が、10月10日(木)から始まります。宛名シール貼り、封入等の作業で大忙しになります。

お手伝いいただける方は是非ご参加ください。ご都合の良い日で、数時間だけでも歓迎です。

可能な方は事前にご連絡いただけますと幸いです。

みなさまお忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

作業日程:

10月10日(木)~12日(土)の3日間

10時~18時でご都合のよい時間帯

於:くまもり本部事務所3階

 

9月29日 秋風の中、第1回国有林間伐無事終了

さわやかなお天気に恵まれました。

今回、熊森本部から参加したのは、チェンソー隊9名と、のこぎり隊3名です。間伐中の事故で多いのは、倒れてきた木の下敷きになることです。絶対無事故をめざして、間伐は、リーダーが常時、全体の動き把握できるような少人数で、毎回実施しています。

山の神様に安全を願う

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山に入る

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兵庫森林管理署の皆さんが3名、お忙しい中、来てくださいました。本当にありがとうございました。

ご挨拶してくださった次長さん

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防護服を身に着け、間伐開始へ

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ヒノキの人工林は、スギのように枝が自然落下していないため、思った以上に掛かり木が続出して、間伐に手間取りました。

森林管理署の方が、掛かり木処理のロープ引きを手伝ってくださる一幕も。

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1本倒した後、空を見上げると・・・空間が出現

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斜面の下の方では、林業従事経験者2名がどんどんと自分たちだけで伐倒していきます。

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このあたりは、少し空間ができました。

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森林管理署の方にも入ってもらって、記念撮影

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参加くださったみなさん、応援していてくださっていたみなさん、本当にありがとうございました。

 

帰途につくため、駐車場所まで行って、初めてじっくりと下界を見おろしてみました。

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びっくりしました。どこまでも見渡す限りの人工林が広がっていました。この町の人工林率83%を実感しました。わたしたちが間伐したところに下草が生えてくれることを願って、下山しました。

殺さない解決法をめざす地元でのクマ保護活動

殺さないでクマ問題を解決できれば、それに越したことはありません。

家の周辺にクマが出たという地元情報を得て、本部職員らが何回かそこの家の人を訪れてお話をお聞きしたり、周辺状況を調査したり、ある時は畑の作物の収穫を手伝ったりさせていただきました。地元の会員も、その家を訪れていろいろと対策を考えてくださいました。

 

民家の周辺

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写真の手前が住居になります。午前9時半にクマが、この道を歩いて行ったそうです。こんなことは初めてだそうで、家の人はまたクマが出て来るのではないかと心配されていました。当分、早朝や夕方以降は、家から出られない方がいいと思いました。

 

玄関先の小さな柿の木にクマが登ったようで、枝が大きく折れていました。柿の木にはまだ少し実が残っていました。この柿の木を伐ってしまえばいいという声もありましたが、住民の方と話し合って、とりあえず、熊森が、残された実を全部取らせていただきました。

s-クマが逃げるとき飛び乗ったら折れた柿

玄関近くの折れた柿の木

 

本当に、クマは柿が好きなようです。

ある方が、昔、山には柿の木やクリの木がたくさんあったが、今は、スギや竹ばっかりになってしまったから、クマが里まで出て来るんじゃないかと言われていました。野生の柿はどれも巨木で、実は小さいが、びっしりなっていたということです。

 

スギと竹で埋まっている周辺の山々

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民家の前にクマが出て来るのはいけないとしても、山の中に実のなる木をもう一度人間が植えてやることも必要だと思います。熊森は買い取った山などに柿などを植え続けていますが、もっともっと大きな流れを早急に作っていかないと、クマ問題の解決に追いつかないような気がします。がんばります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本部チェンソー隊、9月29日、国有林(ヒノキ人工林)初間伐へ

民間市民団体が、国有林の間伐に乗り出すのは、新しい動きです。少なくとも、兵庫県では初めての試みではないかと思います。兵庫森林管理署と当協会の信頼関係が基盤にあります。

 

当日のことはマスコミの皆さんに発表してよいという許可を、兵庫森林管理署から得ました。取材していただいて、全国にこの流れを広めていただきたいです。

 

国有林は、国民みんなの手で大切に守っていこうというのが、熊森の考えです。

 

当日は、熊森チェンソー隊が下草がはえるように人工林内を間伐して、光を入れていきます。

 

現地国有林の外観(兵庫県千種町)

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上の現地国有林の内観

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こういう日が来ることを、熊森はずっと夢見てきました。ここに、また、新たな熊森の夢が実現します。このような機会を与えてくださった兵庫森林管理署の皆様には、心から感謝申し上げます。

 

作業はこの日だけでは終わりません。今後も続きます。林業経験者などチェンソーに熟練されている方で、今後国有林の間伐にボランティア参加ができる方は、どうぞ、熊森本部まで、ご連絡ください。

 

今年、熊森本部は、ドングリを集めていません

毎年秋になると、「ドングリを拾って送りましょうか」

というお問い合わせを、たくさんの方からいただきま

す。

皆さまの動物たちを思うやさしいお気持ちをうれしく

思います。



ただし、熊森は毎年どんぐりを山に運んでいるわけで

はありません。

毎年、山の状況やクマの行動などから必要性を判断し

ています。

春や夏からクマが里に出てきている場合は秋にどん

ぐりを運んでも有効でない場合もあります。

今年は、現在のところ、本部ではどんぐり運びを行

う予定はありません。



ただ、特定の地域でどんぐりが緊急に必要な場合も

ありますので、もし、すでに集めてしまわれた方が

おられましたら、本部までお問い合わせください。

実のなる木の繁る森再生に向けて・・・ 地元苗木畑作りや、囲い内へのじか植え

本部森再生チームでは、地元協力者に土地を提供していただき、実の成る木の苗木畑を作っています。

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また、植樹地に、シカよけの小ネットをいくつか間をあけて張り、その中にトチの実などの種子をじか植えすることもしました。

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冬の積雪が多く、急斜面で、シカ密度が高い。この3つがそろった地域で、人間の力で森を再生することは、想像を絶するむずかしさがありますが、野生鳥獣と共存できる国をめざして、みんなでがんばっています。

9月23日 本部クマ部会が山の実り豊凶調査・・・ 並作です

熊森では、今年も春の花の時期からずっと現地を回り、ドングリ類の豊凶を予測し続けてきました。今年は、3年連続になりますが、ハイイロチョッキリの出現もほとんどなく、ドングリは木についたまま、無事、秋を迎えることができました。熊森を指導してくださっている研究者のおひとりによると、虫の発生が抑えられているのは、冬の気温が低かったからということです。

 

9月23日(月)に本部クマ部会で参加者を募り、計10人で兵庫県北西部のクマ生息地の山の実りの豊凶調査(最終)に出かけました。調査方法は、兵庫県森林動物研究センターに教えていただいた調査法を参考にさせていただきました。

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まずは調査地1カ所に対して10本ほど調査木を決めます。道のそばの林縁部で、できるだけ樹木全体が見えやすく、日当たりも良好で健康そうな樹木を選びます。そして、その樹木を双眼鏡で見て、ランク分けをしました。

×凶作→0点:前方投影面積で樹幹1㎡当たりの平均結実数1個未満

△不作→1点:前方投影面積で樹幹1㎡当たりの平均結実数1-4個

○並作→2点:前方投影面積で樹幹1㎡当たりの平均結実数5-9個

◎豊作→3点:前方投影面積で樹幹1㎡当たりの平均結実数10個以上

以上のようにランク分けを点数化して10本の平均を出すという方法です。実際は、兵庫県ではこの数字を計算式に当てはめて最終的には6段階の評価にしていますが、私たちはこの4段階評価でも十分豊凶を知ることはできると考えました。

IMG_0011ブナ

ということで、実際にやってみるといろいろな問題点が出てきました。

・双眼鏡の良し悪しで豊凶が違って見える

・実を探すのが人によって得手不得手がある

・逆光や日陰の具合によって見えにくいときがある

・見えやすい木と見えにくい木で豊凶結果に影響されてしまう

・特にミズナラは下からだと実が見えにくい

・豊作の樹木を見たあとに少し実なりの悪い木をみると、たとえその樹木が豊作であっても並作などと評価を低くしてしまう

・クマの生息地とそうでない場所を同じ基準で考えて良いのか

 

今回は初めて豊凶調査をする人がほとんどでしたので、ブナ、ミズナラ、コナラの特徴をお教えしました。特にミズナラとコナラの違いはしっかりと覚えていただきました。

IMG_0040ミズナラ

そして、もうすでにブナの実が落ちていたので、みなさんに味見していただきました。みなさん、アクもなく、香ばしくておいしいと言われていました。昔の人たちが食料にしていたのもうなずけます。

結果的にはブナは1.9点、ミズナラは1.8点で、共に並み程度ということですが、今回の調査で様々な改良点を考えると全体的に厳しく見ていたかなと思うので、並以上かなと思います。ただこれはこの地点においてはという話ですので兵庫県全体を見ていくと、また違う結果の地域があるかもしれません。(当協会は、クマの生息地のみ、調査しています)

今回、ボランティアの皆さんに集まっていただいて豊凶調査をしたのは、初めてです。今後、調査方法を改良しながら、多くの会員のみなさんに参加していただき、結果をクマ保全に生かしていきたいと思います。

 

 

ツキノワグマ:「大量出没」なしか 餌の実り良く−−県見通し /福井

毎日新聞 2013年09月06日 地方版

 クマの出没シーズンを前に、県は5日、県内市町の担当者を集めた「ツキノワグマ出没対策連絡会」を開き、今年の出没見通しを説明した。餌となるブナなどの実が比較的良く実ったため、大量出没はしないとみられる。

県自然環境課によると、クマが大量出没する年は、奥山に分布するブナやミズナラの実(ドングリ)の実りがいずれも悪い傾向がある。奥山に餌のドングリが少ないと、クマは6、7月の活動のピークを過ぎても、頻繁に人里に出没するという。

今年のブナは並作、ミズナラは不作だったが、過去に大量出没した年よりも良好という。クリは豊作で、クマが山から人里に下りて餌を探さなければならないような深刻な状況ではないという。

今年4〜8月の県内のツキノワグマの出没は141件。2009〜12年の同時期の出没数(47〜116件)より多かったが、7月は53件、8月は15件と減少している。

大量出没の可能性は低いものの、近年は里山に放置された柿やクリを目当てにクマが来ることが多く、同課の担当者は「クマを呼び寄せないよう、餌となる作物の取り残しに注意し、残飯や生ゴミの除去を徹底してほしい」と話している。

北海道、今年、山の実り豊作、ヒグマの食料充分あり(北海道野生動物研究所)

<ヒグマ>北海道「例年より増」予想 ドングリ生育悪く

 

<ヒグマ>北海道「例年より増」予想 ドングリ生育悪く

ヒグマの出没が、今秋は例年より増えると予想されている=北海道斜里町で

  北海道は、今秋のヒグマの出没について「例年より増える」との予想を発表した。餌となるミズナラなどのドングリの生育が全道的に悪いことから、餌を求め て市街地や農地へ現れる恐れがある。また、キノコ採りなどで山に入る機会が増えるため、道は10月31日までを「秋のヒグマ注意特別期間」として注意を呼 びかけている。

 

上の新聞報道をうけて、ヒグマたちが心配になり、熊森顧問の北海道野生動物研究所所長門崎允昭博士に今年の北海道の山の実りについて電話で問い合わせてみました。

 

門崎顧問によると、山の実り調査から帰ってきたばかりだが、ドングリ類(ブナ、ミズナラ、カシワ、コナラなど)はどれも豊作で、他に、サルナシ、ヤマブドウ、クルミなど、みんな豊作だということです。特に黒松内町のブナは、大豊作で、地元では今のうちに苗木作りをしようということになっているそうです。ヒグマたちの今年の秋の食料は充分にあり、北海道は何の心配もないということでした。

 

どうして、180度正反対の結果がマスコミに出るのか門崎博士に尋ねたところ、情報提供者があるところだけを部分的に見て判断したのではないかというお答えでした。

 

 

 

 

 

 

秋の八幡平クマ牧場・阿仁クマ牧場を訪れるツアー(最終回)のお知らせ

経営破たんした八幡平クマ牧場に残された20頭のヒグマ達ですが、昨年の事故後、終生保護飼育を願うわたしたちの願いを受けて、秋田県によって継続飼育されてきました。この間、私たちが集めた「八幡平熊牧場クマ基金」から、飼育設備の改善やえさ補給に支出が続き、ヒグマたちの命を支えてきました。
11月初め、動物福祉に配慮して北秋田市阿仁に新しく建設されたヒグマ園に、全頭めでたく引越せる予定です。今回は、八幡平熊牧場に於ける最後のヒグマたちとのふれあいです。大きなヒグマたちと目の前でふれあえる最後の感動体験です。
先着15名。ぜひ、ご参加ください!

 
詳細は、こちらよりご覧ください(PDFファイル)。

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