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2012.12.16 衆議院選挙 立候補者への 「奥山保全・再生」に関する公開アンケート結果

日本熊森協会では、選挙などの機会に、意識調査アンケートを行っています。今回、熊森本部のある兵庫県を中心に、アンケートを行った結果を、ホームページでお知らせしています。以下のリンクからもご覧いただけますので、ぜひご参照ください。
(PDFファイル 12/15更新)

 

小選挙区(兵庫25名、大阪4名、栃木4名)
比例区(近畿1名)
アンケート内容

くまもり自然農からのお知らせ 12月9日に収穫祭 

9日の収 穫祭では、新米を炊いてみんなで味わいたいと思います。

 

例年、収穫祭参加者は一品持ち寄ることになっていましたが、今年は本部と有志でそれらをご用意させ ていただきますので、不要です。ご参加くださる方は必ず各自、お茶碗、汁椀、お箸、取り皿、湯呑みをお忘れなくご持参ください。古民家に引いていた山水 が、現在パイプ詰まりの為、使用できなくなっていますので、そのつもりでお越しください。また、来年用の種もみや黒米などをお持ち帰りいただきますので、 適当なビニールもご持参ください。国産無農薬のそば粉のプレゼントもあります。

 

材料費など500円は、当日頂きます。ご参加いただける方は、12月6日(木)までに、本部までお申しこみください。

 

当日は、田んぼの周りの鳥獣よけネットをはずしますので、お手伝いいただける方は、どうぞよろしくお願いたします。

12月2日 盛況だった今本博健先生によるくまもり冬の講演会 

2012年12月2日 日曜日、西宮市民会館にて、熊森協会顧問の今本博健先生による90分講演会、「ダムが国を滅ぼす」が行なわれました。

 

急に冷え込んだ師走の時期、朝からの講演会であるにもかかわらず、満席御礼にて、講演会を開催することができました。皆様、ありがとうございました。

 

ダムで川の流れを止めることによって、川は死に、取り返しのつかないさまざまな弊害が発生します。今本先生は、淀川流域委員会の委員長となられて、研究者以外のいろんな方々と意見交換をされるうち、ダム以外の治水を考えるべきだという思いに駆られるようになられます。

 

そうして到達されたのが、ダムを撤去し、大雨時、人のいない所では、わざと川を氾濫させる、人のいる所では堤防を鋼矢板で強固にし、堤防が切れないようにするという、<強い堤防による治水法>です。

 

参加者のみなさんが熱心に耳を傾けておられたのが印象的でした。

 

 

 

 

<講演の内容> ダムの歴史から始まり、ダムや堤防についてはもちろんのこと、ダム問題にしても、何故正しいことが行なわれないのか、正しい方向にいかないのか、といったことも語られ、ダムの仕組みなど難かしい部分もあったかもしれませんが、わかりやすく話をされ、多くの方に笑顔で帰っていただけました。

 

 ●感想

旧建設省のある河川部長が、かつて職員に、「詐欺ともいえる説明は、国民を困惑させる。①隠さない、②ごまかさない、③逃げない、④嘘をつかない。この当たり前 のことをきちんと守っていこう」と呼びかけられたという話は、胸を打ちました。内部からこのような声が出たというのは、このようなことが日常茶飯事に行わ れているからであって、国民として市民として、全ての分野で、省庁内部からこのような声があがることをのぞみます。

 

今回の講演を、入門編として、この後は自分達でも、もっと勉強していかねばならないと思いました。

 

午後、熊森協会の事務所で行われた今本先生を囲む懇談会には、20名の方が参加してくださいました。とても充実したものでした。ダム建設によって政治家に動くお金は、3%が相場だということです。

 

11月29日(土) 森再生活動 宍粟市波賀町 沢沿いのスギ人工林 間伐

この現場での間伐作業は今年最後となるので、

山の神様に今年一年間、無事故で作業できた

ことの感謝を伝え、間伐等の整備により、豊か

な森が再生することを祈念し、作業に入りました。

自然に対する畏敬の念、感謝の気持ち忘れず

に最後まで気を引きしめていきたいと思います。

 

 

 

前日に雨が降ったため、沢の水量が増えてい

ました。チェンソー等の重い荷物を持って沢を

渡るのは危険なので、間伐した杉の丸太を使って

簡単な足場を作りました。

 

 

細い丸太でも多くの水分を含んでいるので、見た目

よりもかなり重たいです。

慎重に丸太を運びました。

 

 

 

 

切った木が他の立木にかかり、途中で止まって

いる「かかり木」の状態。この「かかり木」の処理

はとても危険で林業の現場でも事故が多発して

います。正しい知識と技術で処理をしないと死亡

事故につながります。

この日は林業経験者が指導にあたっていたので、

無事に処理することができました。

 

 

①伐倒方向を決め、受け口の切り込み。

この「受け口」をうまく作れないと倒したい方向

に倒れません。

水平切りと斜め切りを合わせるのが難しいです。

 

 

 

②伐倒方向の確認。

少しのずれが、危険な「かかり木」を発生

させてしまいます。伐倒方と合うまで向きを

修正します。

 

 

 

③最後、追い口を切り進めます。

反対側が見えないので、切りすぎないように

確認しながら少しずつ刃を進めます。

 

 

 

 

無事に伐倒完了!

一呼吸置いてから枝払い、玉切り作業に

入ります。

みんな太めの木も手際よく伐倒することが

できるようになってきました。

 

 

作業終了後、参加者全員で写真撮影。

お疲れ様でした!

 

11月11日(日)雨 < くまもり自然農塾 > 土間での脱穀作業

くまもり自然農塾、最後は脱穀です。

 

当初、11月4日の予定でしたが、前日夕方の雨で一週間延期を決定。

ところが11月11日も雨の予報でした。

慌てて4日に、有志5名で干してあるお米の取り入れ作業に行きました。

雨に濡れてしまうと、脱穀が出来なくなってしまうからです。取り入れたお米は古民家の軒下に干します。こんなとき、広い軒下は便利です。

 

 

 

 

 

残った時間で、畔や田んぼの周囲の草を刈り、刻まずに田んぼに入れました。

自然農では草草のなきがらが、土になるので、草を田んぼに返すのは大切な作業です。

 

 

草刈り前                                  草刈り後

 

 

 

 

 

 

 

脱穀

11日は本降りの雨。古民家の土間で脱穀しました。

広い土間は、こんなとき便利です。塾生の人達全員に交代で、足踏み式脱穀機を使い脱穀してもらいました。

一人で足で脱穀機を廻し、手で稲束を梳くのは結構難しいです。少しでもタイミングや力が足りないと脱穀機が反対に回り始めるのです。もう一人別に踏んでもらいながらだと、かなりうまく回ります。

 

 

 

 

 

 

脱穀機にかけたお米は一粒残らず拾い、目の荒いざるで余分な藁やごみを取り除きます。次にトウミという選別器にかけます。風のちからで実のつまったお米と 少し軽めのお米とを別々に分けてくれます。軽いごみは吹き飛ばされます。良く考えられた道具だと思い、毎年感心しながら使用しています。

 

 

 

残った稲わらは、土の養分となるように、大雨の中、田んぼに全部返しました。

黒米、赤米、コシヒカリ、今年は去年よりは少し多めにとれました。

籾すりと精米をすませれば、12月9日の収穫祭には、おいしい新米を食べることが出来ます。<H>

 

 

 

 

11月4日 第6回くまもり東京シンポジウム 記念講演 小出裕章先生「日本の自然と原子力」

福島原発事故以来、日本の森や動物を守るために、放射能汚染の話を避けて通れなくなった熊森です。

第6回くまもり東京シンポジウムのテーマは、[原発事故後に考える自然といのち]

会場は、渋谷にある日本赤十字看護大学

 

 

 

 

 

 

 

この日のために、何か月も前から準備を続けてきた関東支部長と関東支部スタッフのみなさんが、シンポジウムの成功をめざして、打ち合わせ

 

 

 

 

 

 

 

会場の舞台正面

 

 

 

 

 

 

 

参加者が集まり始めました。打ち合わせ通り、スムーズに受付が進みます。

 

 

 

 

 

 

 

会場が埋まっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

森山会長あいさつ

「報道機関が真実を国民に伝えてさえくれれば、国民はもっと正しく判断して、もっといい行動ができる」

 

 

 

 

 

 

小出先生の登場で、大きな拍手がわき上がりました。

この日の先生の演題は、「日本の自然と原子力」です。

 

 

 

 

 

 

 

本当に誠実で一般国民にもわかり易く、最先端のお話をしてくださいました。一人でも多くの国民に、この日の話を何らかの方法で伝えねばならないと思っています。

後半は、熊森若手リーダーと小出先生の対談です。日本熊森協会の活動と小出先生の講演がつながります。

 

 

 

 

 

 

 

質問が相次いで、残念ながら時間切れに。どれも真剣ですばらしい質問でした。もっともっと国民は原子力について知りたがっていることがわかりました。

 

 

 

 

おかげさまで、いい会になりました。最後に小出先生を囲んで、スタッフ全員で記念写真。

 

 

 

 

みなさん本当にありがとうございました。

 

●参加者からいただいた感想

小出さんの講演を初めて聞いて、衝撃を受けました。今の日本人は、自己責任が欠如していると思います。自分が直接の加害者でなくても、今世の中で起きていることに、連帯責任を持たねばならないと思いました。小出さんが、食品の放射能汚染の話をした後、「私は食べます。福島原発事故を防げなかった責任があります」と、言われた。ごく普通の話し方で言われたため、この発言のすごさに、会場の人たちは気づかなかったのではないか。

常に被害者意識で物事を見る習慣がついてしまっている国民に言いたい。自分の子どもをかわいそうに思うなら、福島の子どもはもっとかわいそうであることがわからねばならないだろう。

放射線管理区域以上に放射能に汚染された地域の地図を見せられた時、卒倒しそうになりました。クマや森の保全を訴えてきた会長が、熊森関東が東京でこのようなシンポジウムを開くことを認めた真意について、会員として考えてみたいと思います。

秋田発:ブナの木に16の熊棚

秋田在住研究員より、たくさんの今年の秋田の山の写真が届きました。

紅葉の八幡平です。10月18日

 

 

 

 

 

 

 

林内です。林床は、ササで埋まっており、ほっとします。

 

 

 

 

 

 

 

11月8日。ブナの木に、熊棚発見。こんな高い所まで、あの体重の重いクマが上がっていたとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊棚をアップ。葉柄に離層が出来る以前に、クマが枝を折ったので、葉が落ちていません。

 

 

 

 

 

 

 

今年の秋田のブナは皆無という行政発表ですが、実った場所も少しはあったのですね。クローンではだめ。種内の多様性が大切です。

くまもりの横断幕を付けて走り回っています

 

 

 

 

 

 

 

八幡平クマ牧場からツキノワグマを阿仁熊牧場に移送した時の写真が送られてきました。「せめてもの感謝に、八幡平クマ牧場のトラックの横に熊森協会の横断幕を発注して付けて走りたい」という牧場主の提案を、「多くの個人や団体も応援されているし、元々名を出さないように支援しようと思ってやってきたことなので、そのようなことは望んでいません」と言ってお断りした熊森ですが、牧場主が実行されたことがわかりました。現在もこの横断幕を付けて走り回っているということです。せっかくですので、みなさんにご披露しておこうと思い、写真をアップします。

 

一番上に、クマの棲む豊かな森を次世代へ・・・

赤字は、八幡平クマ牧場を支援している団体とあります。

もちろん当協会以外にも多くの個人や団体が、それなりに精いっぱい八幡平のクマを応援して下さっているのですから、なんらかの機会にみんなで讃え合えたらと思います。

11月24日 八幡平クマ牧場、ヒグマのひとみちゃん死亡 残り20頭に

秋田県在住の熊森研究員の報告によると、今朝、八幡平クマ牧場に残された21頭のヒグマのうち、衰弱が目立っていたひとみちゃんが死亡したということです。

 

今 年春に、雪山を伝って脱走したヒグマ6頭が射殺された時、23頭のヒグマと6頭のツキノワグマ計29頭のクマたちが牧場に残されていました。あれから7か 月後の今、ヒグマ20頭(現在八幡平クマ牧場)ツキノワグマ4頭(現在阿仁熊牧場)となっています。現在の所、死亡率17%。クマは強そうですが、意外と 弱い動物なのかもしれません。

 

先日の阿仁に移送されたツキノワグマ2頭の死因はストレス死ということになっていますが、全 身麻酔が影響したのではないかという声も当協会には、入ってきています。真実は神のみぞ知るで誰にもわかりませんが、疑わしきは次回から取り除くべきで す。来年のヒグマ移送は、マイクロチップなど入れる必要はないので、麻酔なしでやって頂けたらと願っています。(本州には野生のヒグマはいませんから、 わざわざマイクロチップを使ってまで個体識別する必要性はありません)

 

積雪4メートル、気温マイナス20度、八幡平の厳しい自然環境の中で、春までに死亡するクマが まだ出るのではないか。生存を危ぶむ声も聞こえてきます。これまで、このようなクマたちの世界は公表されることなく、私たち国民にとってはカヤの外でした が、今回の事故を契機に、当協会のような自然保護団体など市民の目がクマ牧場の中に入るようになり、情報が世に出てくるようになってきました。こういう風 通しの良い社会こそ、私たちが望む社会です。良きにつけ悪しきにつけ、真実を公表することは、多くの人々の理解を得るための第一歩として欠かせません。

 

残 されたクマたちを取り巻く秋田県庁をはじめとする職員の方々は、本来の業務外に、大変な業務を背負わされ、わからないことだらけのなかで、なんとか残され たクマたちを生かそうとみなさん必死になっておられるということです。春の事故以来、職員は、休日返上、時間外勤務の連続で、過労死するのではないかと、 上司として心配の連続だったと、ある管理職の方が語っておられました。そうだろうと思います。クマたちの命に直接かかわってくださっている方々に、全国民 は感謝と励ましを送り続けるべきだと思います。

11月22日 八幡平と阿仁の両クマ牧場に、柿を送りました

支援者から本日本部に大量に送られてきた柿を、試験的に、八幡平と阿仁の両クマ牧場に送りました。両牧場とも、秋田のクマが柿を食べるかどうかどうかわからないということです。クマたちの反応を現地から報告いただけることになっています。

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