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くまもりNews

7/26 保育園児たちにくまもり授業 西宮市西田公園

西宮市にある原っぱ保育所から、環境教育の依頼がありました。

保育所内で、まず、くまもり紙芝居を見てもらいました。

その後、年長さんと年中さん、先生方、みんなに20分ほど歩いてもらい、西田町にある西田公園に行きました。

この公園は、晩年、西宮にお住まいだった万葉集研究家・犬養孝先生(1907-1998)が尽力されて、昭和63年に誕生した公園です。
先生が選ばれた歌と、その歌に出てくる72種の万葉植物が植えられ、万葉植物苑という別名を持ちます。
梅などの木本類は今も残っていますが、草花はなくなってしまっているものもあります。

 

アベマキの木の下で、ドングリにはいろいろな種類があることを、標本を見せてお話ししました。

クマさんの食べるドングリはどれかな

 

園児たちは、秋にこの公園でどんぐり拾いをしているようで、ドングリにはとても興味を示していました。

クヌギなどのドングリの種類を知っている子もいました。

8月20日を過ぎると、ドングリは急に大きくなり始めるのですが、この日はまだドングリの実は5ミリぐらいにしか成長しておらず、ドングリの赤ちゃんということでみんなに見てもらいました。

 

 

ドングリのお話の後は、ビンゴカードを渡してネイチャービンゴ開始!

見つけたら、先生にカードを持って行って、スタンプを押してもらいます。

セミの抜け殻は、みんなすぐに見つけられました。

アリ、とんでいるいきもの、園児たちは見つける度にうれしそうに、スタンプを押してもらいにとんできます。

なかなか見つけられなかったのが、キノコでした。

 

植物探しとして、今回はギザギザの葉にしましたが、紙芝居でどんぐりの話をした後なので、ドングリの木の葉とかにしたらよかったかなと思いました。

 

初めての園児との野外授業。

園児たちがみんなで仲良く嬉々として生き物探しをしているのを見て、ほっとしました。

園児から大人まで、年齢に合わせてが楽しめる、こんな公園が保育所の近くにあって良かったです。

 

 

7月18日 オンラインで、 ⭐️全国再エネ問題連絡会を立ち上げました 

2021年7月18日、メガソーラーや尾根筋風力発電問題に取り組む約30団体が26府県から集まり、全国再エネ問題連絡会を結成しました❗️❗️
立ち上げニュース(1分14秒)
7月18日全国再エネ問題連絡会を立ち上げオンラインシンポ動画全記録
・入会申込書   みなさん、どんどん入会してください!
国土や自然を破壊するメガソーラーや風力発電にどうやって反対したらいいかわからずに悩んでおられる全国の団体や個人のみなさま
   泣き寝入りは不要です。みんなつながりましょう。

自然エネルギーを推進するために森林を皆伐するなど、本末転倒です。

今こそ、物言えぬ生き物たちや子や孫たちのために、私たち大人が声を上げる時です。

自然再生エネルギーとして経産省が一気に推進しようとしているメガソーラーや風力発電が投資家の高利回りの投資対象となっており、日本全国の奥山生態系・奥山水源の森の破壊に歯止めがかからなくなっています。

日本国にとっても、クマの棲む豊かな水源の森を全国に保全・再生し、クマたち野生動物の絶滅を止めようと運動し続けてきた熊森にとっても、この上もなく危機的な状況になってきました。

国会議員などの超党派議員に動いてもらって、議会で再生エネルギー名目の開発に法規制をかけてもらうことが必要です。

私たちは、豊かな自然や住民生活を破壊しない再エネ政策の実現をめざして法改正を求めます。
全国のみなさんと連携して、野生動物たちの生息地でもある水源の森を守るため、力を尽くしたいと思います。
みんなが力を合わせて多くの声を届ければ、世の中はきっと変わる!
メガソーラーや大規模風力発電問題に取り組む住民のみなさんはもちろん、
自然保護団体、山岳会など多様な団体のみなさんに、団体で又は個人でご入会いただきたいです。

 <共同代表>

太白カントリークラブ メガソーラー建設に反対する会  (宮城県)

函南町のメガソーラーを考える会(静岡県)

平群のメガソーラーを考える会(奈良県)

一般財団法人日本熊森協会(兵庫県)

宇久島の生活を守る会(長崎県)

静岡新聞7月19日7.19静岡新聞
長崎新聞7月19日 クリックで拡大されます。

 

7月17日オンラインシンポジウムに参加した感想  残虐過ぎるくくり罠、全面使用禁止にせよ

7月17日の第3回くまもりオンラインシンポジウム

「ストップ!!錯誤捕獲」

で、⻑野県⼩諸市の担当者が錯誤捕獲の現状を報告してくださいました。

大衝撃を受けました。

近々、ユーチューブに全編をあげさせていただきます。

全国の都道府県並びに市町村の鳥獣対策担当者必見です。

このシンポジウムは、ほぼ100%の参加者から「とても良かった」と、高い評価を得ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くくり罠に再度かかり、2本足になってしまった子グマ

いったいこの子グマが何をしたというのか

 

山中に仕掛けられたくくり罠に錯誤捕獲されて3本足になってしまった子グマが、再度くくり罠にかかって2本足になってしまった写真が提示されました。(上の写真)

胴体からちぎれた足の傷口を見てぞっとしました。2本の骨も折れています。むごすぎるの一言です。もう、泣きたいです。

誰が認めても、熊森はこのようなことを絶対に認めません。

 

山の中は森の動物たちの家です。

山の中にまで罠を仕掛ける権利は、人間にないはずです。

 

小諸市の担当者によると、十分な対策をとっている小諸市でも、この一週間に5頭のクマがくくり罠に錯誤捕獲されたそうです。

くくり罠にかかって足をワイヤーで締め付けられ、もがいているカモシカの映像も見せていただきました。まさに日本残酷物語です。

 

日本では、膨大な数の野生動物たちが、毎日、毎日、無数に仕掛けられたくくり罠に次々と掛かり、足を失ったり、命を落としたりしています。

 

錯誤捕獲されたクマと天然記念物のカモシカに関してだけは、小諸市では罠を外してやるそうですが、キツネやタヌキなどまでは手が回らないので錯誤捕獲されても放置したままだということです。

 

くくり罠はそもそも田畑の農業被害をなくそうと、シカやイノシシを捕殺するために山の中に仕掛けられたものです。

本来の捕獲目的であるシカやイノシシであっても、くくり罠にかかった姿は、悲しすぎます。

 

確かに今や、シカ被害は大変ですが、シカだけが悪いのでしょうか。シカは元々、林縁にある草原や湿原の動物でした。500万ヘクタールあったこれらのシカの生息地は、戦後、ことごとく人間によって農地や宅地にされてしまったのです。

人間側に、何も責任はないのでしょうか。

 

令和の時代は、残虐罠であるくくり罠を使用禁止にして、どんなに困難であっても、祖先がしていたように網や柵で田畑を囲う対策に移行すべきだと思います。でなければ、人間の優しさが失われ、人間がだめになっていくと感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大分県佐伯市に残る江戸時代のシシ垣

 

 

もちろん過疎化高齢化した地元にそのようなことを要求しても難しいので、都市市民の税金を投入すべきでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代版シシ垣

 

熊森は、これまでもくくり罠の使用禁止を求めて何度も環境省に申し入れをしてきました。

罠の直径12cm規制の厳格実施は当然ですが、それ以前に、くくり罠のような残虐罠は、トラばさみ同様、使用禁止にすべきです。

わたしたちはこんな残酷な罠を、絶対に認めません。

みなさん、くくり罠の全面使用禁止の大声を熊森と共にあげていきませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注:トラバサミとは

動物の身体の一部を挟み、野生の動物や人等、無差別に捕まえて大怪我を負わせる大変危険なわなで、2007年に原則、使用が禁止されました。いまだにホームセンターなどで売られているのは許せません。

 

<シンポジウムを終えて>

 

くくり罠による錯誤捕獲がひどいことになっているという猟師からの密告は、これまで何度も熊森に入っていましたが、実態は闇に隠されたままでした。

 

今回、小諸市の担当者が日本で初めて実態を調査し報告してくださいました。画期的なことです。担当者の勇気と、このようなすばらしい担当者を採用された小諸市に、心からの拍手を送りたいです。(完)

 

 

7.11宮城山形を視察 国有林の緑の回廊を尾根筋風力発電でつぶして台無しにするなどありえない

7月11日はあいにく雨模様。

本部2名は、会報107号の表紙にもなった「宮城山形北部風力発電」(事業主アメリカ資本:GPIグリーンパワーインベストメント)の計画地の視察に出かけました。

以下の写真は全て、Wクリックで大きくなります。

 

熊森作成予想図

 

設置予定地は、国有林の尾根筋です。

 

 

 

 

 

 

 

 

現地に向かいます。

この奥に、奥羽山脈が見えるはずなのですが、雨で見えません。

 

 

 

 

 

 

 

現地に近づいてきたら、雨がやみ、写真が撮れました。

奥羽山脈というのは、なだらかで低い山です。標高600メートルぐらいしかありません。

高さ140メートルの風車を建てたらどんな感じになるか、尾根筋に風車の絵をあとで入れてみました。

風景台無し、圧迫感がすごいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

計画地まではすでに、宮城県から山形県に抜ける立派な舗装道路がついています。

風車を運ぶときはもっと道幅を広げ、道路のカーブでは特に周辺の山の木々を大量に伐採しなければなりません。

次に、山の命である尾根を平らに削って尾根に広い道をつけ、セメントの灰汁が出るコンクリートを尾根に大量に流しこみ、水源を汚染します。奥羽山脈ができてから1回もしたことのないことを今回、人がするのです。カネ、カネ、カネ、もうかりさえすればいい、祖先が持っていた山への畏敬の念などゼロです。

道路の真ん中にクマの糞がありました。

ここはクマの生息地のど真ん中なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の車が見当たらないので、道路に車を止めて、道路沿いの山を見てみました。

ブナの実はシイナではなく充実種子でした。ミズナラの実はまだ5ミリぐらいで小さかったですが、8月20日ごろになると急激に大きくなり始めるので、その時が楽しみです。

山ぶどう、コクワ、ヤマボウシ、ミズキ、ナナカマド…液果もそろっています。ハチなどの昆虫もいろいろと飛んでいましたから、おそらく実るでしょう。

西日本から行った者には、ため息が出るほど生物の多様性が保たれた豊かな森です。

この森は東北人だけではなく日本人の宝です。

なぜか、コンクリート製の電柱がずっと道路に沿って立ち並んでいます。

 

 

子連れグマに会わないように声を出しながら山の中を覗いてみました。

クマよけスプレーを忘れて来たので、いざという時はすぐに車に駆け込めるようにして観察です。

この道路がなければ、ここは野生の王国だったことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中も下層植生に被われ、クマたちが棲めるすばらしい森です

 

もし、風車群が設置されたら、この環境は大劣化してしまいます。

熊森は尾根筋風車を絶対に認めません。風車は砂漠地帯に建てるものだと思います。

条例や法律の新規定は、宮城県と山形県の皆さんがどれだけ大きな反対の声を上げてくださるかにかかっています。

 

 

尾根に、青森から蔵王までの日本一長い「奥羽山脈緑の回廊」の標識がありました。

標識の後ろに、宮城北部森林管理署の名がありました。

宮城県の人工林率は50%とかなり高いです。

戦後の林野庁の拡大造林政策が行き過ぎて、私たち日本人は広大な奥山水源の森を破壊してしまいました。

しかし、奥羽山脈にこのような森を残してくださっていたのかと思うと、当時の林野庁の、ここは植林したくないという気持ちが伝わってきて、林野庁の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

こんな森が保全されていたから、今も東北にクマが生息できているのです。私たちの世代で壊してしまわないよう、声を上げ、これ以上この森を破壊しないように地方自治体や国を動かす責任が、今を生きる私たちにはあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

朗報:地元の人たちがこの風力発電を止めるためにもう動いてくださっており、きちんと会も結成されていたことがわかりました。

 

 

実は今回の宮城行きの目的は、今年6月4日に設立された熊森宮城県支部のみなさんの集いに参加するためです。

支部長、副支部長、事務局の3名の名乗りがあり、熊森設立25年目にしてついに宮城県に支部が誕生したのです。

この感動的でうれしい話は、会報でお知らせしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮城県支部の皆さんと楽しいひと時を過ごしました。

 

宮城県支部の皆さんに、宮城県の「クマたち動物ともりとひと」を守るために奮闘していただかねばなりません。

秋に、支部結成祝賀会が予定されています。

会報107号多めに印刷 再エネによる大規模森林破壊で地元は悲鳴、クマたち野生動物は生存の危機 

会報107号では自然林伐採によるメガソーラーや尾根筋風力発電問題を特集しました。

 

今回多めに印刷したのは、会員ではない方々にも読んでいただきたいからです。

1冊100円で販売していますが、議員や社会のリーダー層に配布していただける場合は、無料進呈も考えています。

現在、再生エネルギーという美名の元、このような奥山水源の森を大規模に破壊する事業計画が目白押しです。

くまもりは、もうこの国は取り返しがつかないことになると、危機感でいっぱいです。

CO2の吸収源である山林を伐採して自然再生エネルギー工事を進めるなど、本末転倒です。

私たち国民が声を上げない限り、お上は動けません。

みなさん、法規制を求めて、みんなで大声を上げましょう!

 

 

以下は、会員のみなさんに連帯の気持ちをこめて会報発送を手伝ってくださっているボランティアの皆さんです。

(於:本部事務所3階)

西宮市の市議会議員さん(くまもり会員)も、あいた時間にやってきて手伝ってくださいました。

 

 

 

 

 

 

会報発送ボランティア20210709

 

 

 

 

 

 

 

会報発送ボランティア20210710

 

会報発送ボランティアのみなさん、いつもありがとうございます。

7月19日総勢18名でクマたちの餌場造り 秋の植樹地の地ごしらえに汗を流す (兵庫県豊岡市)

今回の本部主催作業には、多くの方がボランティアとして自車で参加してくださり、作業がぐんとはかどりました。

参加者のうち8名の方は、自然農に取り組んでおられる「神慈秀明会豊中支部」(大阪府)のみなさんでした。

先日行われた森山名誉会長の講演を聞かれて、すぐにでも奥山保全に協力したいと熱い思いで来てくださいました。

 

今回の作業地は、20年ほど前にスギの人工林だった場所を皆伐した跡地で、これまで何度か実のなる木の苗木を植えてきました。しかし、急斜面で豪雪地帯のため、春に雪がなだれ落ちる時にシカ除け柵が一緒に倒れてしまい、あっという間にシカに苗木を食べられてしまいます。このようなわけでなかなか苗木が育たず、苦労している場所です。

 

野生動物との共存・棲み分けについてスタッフから話を聞く。

 

現地には、午前11時ころに到着。午前1時間、お昼をはさみ、午後3時間作業を行いました。

滑りやすい泥道に木組みの階段をつくる

 

植樹予定地の階段化

 

ミツマタや草を刈る

 

この日は最高気温が37度を超える猛暑日でしたが、皆さん和気あいあいと楽しそうに一緒に汗を流してくださいました。

野生動物たちのために!次世代のために!

 

最後に記念撮影。皆さん作業後も笑顔でした!(^^)!

 

秋には、実のなる木を植えていきたいです。

その時はみなさん、またご協力ください。

本日は、どうもありがとうございました。

素敵すぎる サントリー 天然水の森 の広告

和歌山県の会員Fさんが、7月14日の新聞に掲載されていたサントリーの広告がまるで熊森だとして感激し、新聞を送ってくださいました。

第85回入賞作品一覧 広告主参加作品の部 | 第88回毎日広告デザイン賞

 

新聞広告の中の言葉

 

サントリーの天然水は、森に降った雨が、

およそ20年かけて森の大地でゆっくり濾過され、

ミネラル分を授かっておいしくなった地下水。

健やかな森の力を借りて生まれます。

 

森がこれからもずっと天然水を生み出す力を

持ち続けられるように、森を元気にする。

それが私たちの大切な仕事になりました。

 

私たちが、この活動を通して学んだことがあります。

森の土壌や微生物、樹木や草花、鳥や動物たち、

森が様々な生き物で溢れていれば、

彼らのおかげで森はいっそう健やかになってゆく。

そうしてはじめて、ニンゲンは

おいしい天然水をいただくことができる、ということ。

 

未来の子どもたちへ水を贈る。そのために森を贈る。

「天然水の森プロジェクト」を、

サントリーは100年先200年先のために

ずっと続けてゆきます。

 

熊森から

 

ミネラル分を授かっておいしくなった地下水、

クマの棲む森が最高の保水力を誇る森で、

クマたち生き物が豊かな森を造っている。

賞をとられた広告とのことですが、熊森もこの広告に最高賞をさしあげたいです。

というか、まるで熊森作成の広告ですね。

 

 

 

 

 

7月17日(土)14時~★ストップ!!錯誤捕獲★第3回くまもりオンラインシンポジウム

ウェビナーにてオンライン開催
~罠による野生動物の乱獲を止めるために~
【プログラム】
1 罠による乱獲をコントロールできない鳥獣保護管理法
  日本熊森協会 会長 室谷悠子
2 長野県小諸市にて行われている許可捕獲体制と錯誤捕獲の状況
  竹下 毅
3 クマの錯誤捕獲を失くすために
  日本熊森協会 主任研究員 水見竜哉
4 質疑応答

 

 

◆2019年は5283頭、2020年は6002頭のツキノワグマが捕殺され、乱獲が止まりません。その1つの要因として、シカ・イノシシ用の罠にかかったクマが放獣されず殺処分されているという「錯誤捕獲」問題があります。

 

クマだけではなく、様々な殺される必要のない野生動物たちがくくり罠に多数錯誤捕獲されて、足を失ったり、死亡したり、殺処分されたりしていますが、実態は誰も把握できていませんでした。「くくり罠=日本残酷物語」

 

◆日本で唯一、許可捕獲実施主体を猟友会から行政へと移行させた長野県小諸市で、鳥獣保護管理の専門員を務め、不明な点の多かった錯誤捕獲の実態を発表された竹下毅さんをゲストに迎え、錯誤捕獲をどう防いでいくかを考えます。

 

【参加申込】
event@kumamori.org 宛てにお名前とお住いの都道府県を明記の上お申込み願います。
こちらの申し込みフォームもお使いいただけます。↓

九州で原発4基分の再エネ電力がムダになる日も なぜ再エネ電力は捨てられるのか

 
京セラなどが鹿児島市で2013年から運営している鹿児島七ツ島メガソーラー発電所=京セラ提供
京セラなどが鹿児島市で2013年から運営している
鹿児島七ツ島メガソーラー発電所ー京セラ提供

 

九州で、せっかく発電された太陽光など再生可能エネルギーの電力が使われない事態が頻発している。発電能力(設備容量)で見て、原発4基分もの電力が送電できないまま、無駄になっている日もある。
九州内で計17カ所の太陽光発電所を運営するチョープロ(長崎県)の役員は、「毎日のようにどこかの発電所で受け入れが止められ、全滅が続くこともあった。発電を止めても経費はかかるので利益は減る。何より発電した電気を捨てるのも同然なのでもったいない」とあきらめ口調で語る。

 

なぜ、再エネの電力が使われなかったのか。

 

 

九州電力株式会社より 

晴れの日の日中は太陽光発電で造った電気の余剰分を揚水に使って、夜、揚水発電を行うが、それでも余るときは出力制御を要請する。

 

電力会社は、電力の需給バランスを保つため、電力使用量が少ない時には、発電会社に一時的に発電の抑制を求める「出力制御」を行う。例えば春や秋は、冷暖房の使用が減る。電力需要が少ないのに、発送電を続けて需給バランスを崩してしまうと、周波数の乱れなどによって、最悪の場合、大規模停電の事態を引き起こす。

 

このため、電力が余りそうな日には、①火力発電②バイオマス発電③太陽光・風力発電④水力・原子力・地熱発電――の順に、発電会社に出力を抑制してもらうルールになっている。この順序は、発電コストのほか、発電量の調節が容易かどうかによって決められた。

 

熊森から

 

晴天の昼間は大量に太陽光で発電した電力が余ってしまいます。

再エネの出力制御は、再エネ導入が進む北海道や四国でも発生するとみられており、九州だけの問題ではなくなりつつあるそうです。

九州で再エネが余る日は、電力需要が大きい本州などに送電すればいいのですが、送電する連系線の不足でまだ、実現できていません。経済産業省によると、送電連結線の使用実現は2030年代後半になるということです。

 

自然、水源の森、多くの野生生物たちの生息地を壊してメガソーラーや風力発電の電気を造る。これはもう自殺行為以外の何物でもありません。しかも、そのようにして作られた電気が無駄に捨てられる日が年々増えていくとは、なんともかともやり切れない。現代人がやることの愚かさ、罪深さに絶句です。

祖先が経験から、絶対に手を入れるなと言い伝えてきた山の5か所

                            熊森作成

 

今年5月15日に熊森が実施した

オンラインシンポジウム~メガソーラー問題を考える~

以来、私たちは、この問題は個々の地域だけでは闘えないと感じ、再エネ問題を考える全国連絡会の立ち上げを準備してきました。

いよいよ、明日、オンラインで全国再エネ問題連絡会の立ち上げを行います!

マスコミの皆さん、取材していただき、全国に知らしめてください。

全国で再エネ問題で闘っておられるみなさん、

自然、水源の森、多くの野生生物たちの生息地を守りたいみなさん、

つながりましょう!

拍手!広島県安芸太田町の橋本博明町長、広島西ウィンドファーム事業受け入れに反対声明

西中国山地から、全国に向けて力強いメッセージが発せられました。

祝 
安芸太田町は(仮称)広島西ウインドファーム事業を受け入れないことを決定しました!

以下、安芸太田安芸太田町HPより、2021年7月16日橋本博明町長のことばです。

(仮称)広島西ウィンドファーム事業を受け入れない件について

橋本町長に感謝の言葉を!

〒731-3810 広島県山県郡安芸太田町大字戸河内784番地1
電話番号 0826-28-2111(代表)
FAX番号 0826-28-1622(代表)
安芸太田町役場 橋本博明町長様

・〒731-3810 広島県山県郡安芸太田
(仮称)広島西ウインドファーム事業
事業主 電源開発株式会社(J-POWER)再生可能エネルギー本部 風力事業部 事業推進室
    <国内100か所以上の発電施設を持つ半官半民の電力会社>
事業計画 太田町の立岩山-市間山間および奥ノ原山-鷹ノ巣山間の尾根を含む地域で36基の風車を建設
     総発電量15万kwを超える風力発電施設

対象事業の実施想定区域

     安芸太田町、広島市(湯来地区)、廿日市市(吉和地区)
環境影響評価(環境アセスメント)の手続き状況
令和2年6月23日 計画段階環境配慮書の公表
令和3年2月25日 環境影響評価方法書の縦覧終了
熊森から
計画地は広島の貴重なクマ生息地です。
1992年以来、兵庫県から何度も訪れた場所です。
クマの保護活動に取り組んでいるくまもりとしては、なんとしてもこの開発を阻止せねばなりません。
あとは、広島市と廿日市市がどうするかです。
こんな開発計画が出て来るのなら、広島県に熊森の支部を早急に作らねばなりません。
山の命である尾根を開発してしまったら、もう取り返しがつきません。
小泉進次郎環境大臣は7月6日、太陽光発電所の立地規制を検討することを発表しましたが、風力発電の立地規制も検討すべきです。

 小泉進次郎環境相は7月6日、の立地規制を検討することを発表した。

町大字戸河内784番地1
2021年2月15日に長周新聞がこの計画について詳細な記事を掲載されていたことがわかりました。ぜひお読みください。
●最近、中国電力が“電気が余っているので出力抑制の機器をとり付けてくれなければ買電に応じられない”と通知してきた。電気は足りているのになんのために発電するのか。
●日本地質学会会員で広島県自主防災アドバイザーの越智秀二氏「山頂を開発すれば山の崩落に繋がるため、植林事業でも山頂は自然林のまま残すのが鉄則だ。」
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